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第510号 あれコレ!みやぎ 「石巻まちなか復興マルシェ」

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年6月6日更新

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 東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた石巻市。今回は、仮設商店街「石巻まちなか復興マルシェ」でお話を伺ってきました。

インタビュー 株式会社 街づくりまんぼう 課長 大森盛太郎さん

 「石巻まちなか復興マルシェ」の運営を行っている「株式会社 街づくりまんぼう」の大森盛太郎さんに伺いました。


──「石巻まちなか復興マルシェ」は、どのようなところですか。

(大森さん)この場所は津波が来て直接被害がありました。何でここに開設したかというと、北上川のロケーションを見ていただきたいということが一つ。あとは震災後どうしても川から人が離れたりして、街中に来るきっかけがありませんでしたし、今後この辺もいろいろ変わっていく中で、その前にたくさんの人に変わる前の姿を見てほしいという思いもありました。震災後、元気に頑張っておもしろいことをしているよというのを見ていただくための憩いの場として開設しました。

 弊社街づくりまんぼうの方で、出店者を募集し、それぞれにヒアリングをさせていただいた中で、そういった趣旨を理解していただいて、ともに今後街中を元気にしていってにぎわいを復活させるために頑張っていきましょうというお店を集めて、今は5店舗出店しています。

──その5店舗は、石巻市内で被災されたお店なのですか。

(大森さん)被災して店舗が流されたところもあれば、震災後、異業種にチャレンジしてお店を開いたところもあります。

 「石巻元気復興センター」さんは、物産市場です。地元の方が共同でつくった法人で、先日テレビで放送されましたが「大漁宝船弁当」とか、新しい商品を開発していこうという取り組みもしています。

 店舗が流されたのは「全日食きむら」さん。「珈琲工房いしかわ」さんは、街中の別の場所に店を構えていたのですが、震災後、その建物で営業できなくて、他の場所に店舗を出したのですが、街中の拠点を作りたいということでマルシェに入られてます。

 あと「石巻ぎょうざ道場」さんは、「木村ふとん店」さんという布団屋さんが、震災後、一念発起したんです。交流があった東京の町田の商店街の方が、震災後に来ていただいた流れで、ぎょうざ屋さんのノウハウを教えてもらって、それをベースに、地場のものを入れたぎょうざを作ってみたり、いろいろ試行錯誤しているところです。他の仮設商店街と比べると、出店の数は少ないんですが、今後に向けたいろいろなテストケースをされている方が多いというのも特徴です。

 「石巻うまいもん屋」さんは、いろいろな海鮮丼を作っています。土日になると行列もできています。

 本当はもう少し広いスペースがあって、お店がいっぱいあるとにぎわいもできるのですが、仮設でどうしてもスペースが限られているもので、今は5店舗だけとなっています。でも、マルシェの向かいに「石ノ森萬画館」もありますので、うまく連動して土日はたくさんの方がいらっしゃっています。また、ウッドデッキの上をステージにして音楽などのイベントをやったりしています。

──イベントは週末に開催しているのですか。

(大森さん)今は、土日というよりも、何かイベントがあるときに、開催してもらうようにしています。マルシェの中に事務所があるので、そこで受け付けて調整しています。あと、地元で手づくりのもの(雑貨など)を作っている方がいるので、月1回「手づくり市」を行っています。

 ──イベントをしたいというのは、県外の方ですか。

(大森さん)震災後、各地でイベントをやっていたのが、1~2年たって、ある程度地元の方では落ち着いてきているんですけれど、県外の方からは「ぜひ何かしたい」「石巻に行って元気にできるようなことはないか」というようなニーズも多いんです。ここは憩いの場として作っているので、そういった方々を積極的に誘致して、出演していただいています。また、ただ出演していただくだけではなくて、地元の方々や出店者と交流していただいて、マルシェで完結するのではなくて、次にまた横のネットワークを広げていただく場にもなっています。ここ自体が今年(平成26年)の11月で終わるんですよ。堤防の工事が始まるので撤去しなければいけないんです。

──この中の店舗はまた新しい場所に出店するのですか。

(大森さん)新しいところに行く店もあれば、その堤防が整備されたあと、大きい生鮮マーケットができる計画があるので、そちらに入られる店も出てくるかと思います。われわれは、このマルシェで、うまく次につなげるための仕組みづくりを行っています。

──街づくりまんぼうさんはどのような会社なんですか。

(大森さん)石ノ森萬画館ができたときに一緒にできた会社です。石ノ森(章太郎)先生が「マンガ」を「萬画」って書いているんですね。漫然の「漫」ではなくて草冠の「萬」と書くんです。昔は「マンガばかり見てるとバカになるから見るな」なんて言われましたけど、市民権を得て、今では日本を代表するメディアコンテンツで文化だという発信もされています。マンガは想像もできますし、無限の可能性がある媒体です。それを生かしてまちづくりをしたらおもしろいよねということで、その「萬画」を体験してもらうための施設が「石ノ森萬画館」なんです。

 いろんな発想をしていくためには、行政主体だとどうしても縦割り横割りがあるので、そういった部分は民間の活力を使いながらやった方がいいということで、まちづくり会社をつくりました。それが「街づくりまんぼう」です。「マンガ」で「冒険しよう」ということで「まんぼう」という名前になりました。萬画館の入場料とかグッズの売り上げなど株式会社の利益があがった分を多少ですが、街中に還元しようということでやっておりまして、マルシェの方の運営もその一環で、人を出したり、ノウハウを生かして運営を行っているところです。

──もうすぐ開設から2周年を迎えますが、何かイベントは予定していますか。

(大森さん)6月9日で2周年です。7日、8日が土日なので、そこに合わせて感謝祭のようなイベントを今考えています。各店舗の方で、感謝祭に合わせた特別なメニューを出してもらったりというのもありますし、各店舗から協賛していただいたりして目玉商品を用意し、抽選会も行います。地元の観光キャラクター「いしぴょん」と(仙台・宮城観光PR担当)課長の「むすび丸」も来ますよ。

 2周年の企画は二つ柱があって、一番はやはりこの2年支えてくれた皆さまへのご愛顧への感謝が一つと、今後ここは堤防工事が入るので今の形では11月で終わっちゃうんですけど、ここからうまく次につなげるような動きというのもしたいと思っています。

 堤防は4.5メートルくらいになるんですが、「4.5メートルってどこまで上がるの」と、ただ4.5メートル上がるだけだったら、「何だ、ずいぶん高い、こんなの作ってどうすんの」ということで、それだけが一人歩きしてしまって、うまくいくものもうまくいかなくなる可能性もあるので、その堤防は「こういうイメージになりますよ」とか、堤防の背後には「こういったものもできて」という、今出せるものを積極的に出していきたいと思っています。

 4.5メートルの高さのローリングタワーを作って、その上に上がってみて、そこで「こんな高さまでくるんだ」「こういうイメージになるのね」と、みんなに新しい石巻をいち早く実感してもらいたいのです。それが分かれば「ここをこうしたいよね」「だったらうちの団体ではこういうことを計画しようかな」と、決してマイナスの議論をするつもりはなくて、確定しているものについてうまくつなげていくようにすれば他の自治体とか地域にとっても良い先行事例になるんじゃないかなと思っています。

──全国の皆さんにメッセージをお願いします。

(大森さん)やはり、「来てください」ですね。遊びに来てください。マルシェだけじゃなく、石ノ森萬画館だったり、石巻立町復興ふれあい商店街だったり、1回来たことある人も、2回、3回来ると新たな発見があると思います。

 マルシェだけでもいろいろな取り組みがある中で、街中にもいろいろな団体がそれぞれおもしろい動きをしているので、それを見ていただきながらぜひ石巻を楽しんでいただいて、その都度顔が変わるこの状況を2年、3年と見ていただくと、とてもためになるのではないかなと思います。それを自分たちの地域に戻ってフィードバックしていただくと、またさらに違うものができると思いますし、逆に「何でこれができていないの」というのもあると思うので、そういったものをまたお伝えいただきたいと思います。またそれを落とし込んで、より良いものにできると思うので、そういったご意見もお待ちしています。できることに限りはあるので一個一個ですね。ぜいたくなこといって全部かきこむと消化不良を起こすので(笑)、一個一個着実に積み重ねていきたいと思っています。その姿をぜひお越しいただいてご覧いただきたいと思います。街中で何か分からないことがあれば、お気軽にマルシェ事務局にお尋ねください。

──ありがとうございました。

 
大森さん。石巻まちなかマルシェ内の「人造人間キカイダー」と一緒に。

(5月21日インタビュー)

店舗情報

石巻元気復興センター / 全日食きむら / 石巻うまいもん屋 /

石巻ぎょうざ道場 / 珈琲工房いしかわ

石巻元気復興センター (物産市場)


 
注目の商品は、まず「牡蠣の潮(うしお)煮」とのこと。カキから出る汁だけで煮たものだそうで、取材者も試食しましたが、カキのうま味がとても味わい深く、おいしかったです。

 
次に「うにぎり」。ウニが具のおにぎりです。

 
骨まで食べられる煮魚は新商品とのこと。写真の他に「いわし梅煮」「さんま生姜煮」もあります。

 
店内の様子

 お店の売れ筋ベスト3を紹介していただきました。

  • 第1位:「木の屋 缶詰セット(大和煮、さば味噌煮、鮭の中骨水煮)」(木の屋石巻水産)
  • 第2位:「塩蔵わかめ」(末永海産)
  • 第3位:「三陸磯汁セット」(津田のり本舗)

全日食きむら(スーパーマーケット)

  • 営業時間/10時00分~17時00分
  • 定休日/火曜日
  • Tel 0225-22-1221

 
おすすめ商品は、わかめを練り込んだ「わかめうどん」。きれいな緑色で、磯の香りが味わえるそうです。

 
店内の様子

石巻うまいもん屋(飲食店)

  • 営業時間/11時00分~18時00分(ネタが無くなりしだい終了)
  • 定休日/火曜日
  • Tel 0225-22-7726

 
おすすめメニューは「豪快海鮮丼」。15種類以上のネタが盛られるそうです。

 
店内の様子

石巻ぎょうざ道場(飲食店)

  • 営業時間/10時00分~17時00分(ぎょうざが無くなりしだい終了)
  • 定休日/火曜日
  • Tel 080-6295-5100

 おすすめメニューは、「オール」。焼ぎょうざ、揚ぎょうざ、水ぎょうざ各6個ずつのセットとのこと。具の90パーセント以上が野菜なので、ペロっと食べられるそうです。ご当地グルメ「石巻やきそば」も人気。十三浜産わかめを具に入れた「わかめぎょうざ」は注目の商品。

 
店内の様子

珈琲工房いしかわ(珈琲専門店)

  • 営業時間/10時00分~17時00分(都合により閉店が早い日もあります)
  • 定休日/火曜日
  • Tel 0225-22-0820
  • ホームページ http://ishikawacoffee.com/

 
ドリップは、お土産に人気。売れ筋商品はオリジナルブレンドコーヒー「石巻」。香りが良く、少しの酸味とあっさりとした味わいで飲みやすいそうです。新商品は「Shiro 幸福ブレンド」。他にも「支倉」「伊達」とユニークなネーミングの商品があります。

 
店内の様子

石巻まちなか復興マルシェ2周年記念イベント「感謝フェスティバル」

  • 日時:6月7日(土曜日)~8日(日曜日)午前10時~午後3時
  • 場所:石巻まちなか復興マルシェ
  • 内容:各店限定「感謝メニュー&目玉商品」の販売
    お楽しみ抽選会(各店協賛品をはじめ任天堂3DSが当たる!)
    もちつき大会
    ご当地キャラクター(いしぴょんず、むすび丸、さのまるなど)が出演(7日のみ)
    石巻日高見太鼓、ジャズライブ(8日のみ)
    ※詳しくは、チラシ [その他のファイル/622KB]をご覧ください。