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特集3/ハード重視からソフト重視へ 震災復興新ステージ予算 ~ 平成29年度当初予算の概要 ~(みやぎ県政だより平成29年5月・6月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年5月1日更新

 東日本大震災から6年が経過し、県民の皆さんとともに全力で復旧・復興に取り組んだ結果、我が県の復興は着実に進んでおります。
 しかし、被災された方の生活再建や地域経済の立て直しなど、いまだ課題は山積しており、取り組みの加速化が求められています。また、人口減少対策や地方創生など、今後の県勢発展につなげていく取り組みも推進していく必要があります。
 「宮城県震災復興計画」における「再生期」(平成26年度~29年度)の最終年度となる本年度の予算は、これまでの復旧・復興の取り組みを一層加速させるとともに、来年度からの「発展期」を見据え、復旧工事などのハード事業に加えて、子育て支援や医療・介護など、ソフト事業の充実にも配慮して編成しました。
 県では、引き続き被災された方々への支援とともに、復興後も見据えた発展に向け、全庁一丸となって取り組んでいきます。

ソフト事業を重視した予算編成

 本年度の当初予算は、前年度から1494億円減の1兆2250億円となりました(グラフ1、2)。

グラフ1/平成29年度当初予算(一般会計)

グラフ2/予算額の推移(一般会計)

震災対応分は、3814億円を計上し、震災復興計画に掲げる主要政策の推進に必要な額を確保しました。この額は、前年度より1019億円減少し、平成24年度当初予算と比較すると、約4割となっています。
 通常分については、引き続き徹底した見直しを行った上で、必要性や優先度が高い施策に重点化し、8436億円を計上しています。
 歳入では、県税収入を前年度と同程度に見込む一方、実質的な地方交付税は減少が見込まれたため、県独自の財源活用や歳出抑制を図りましたが、それでも不足する113億円については、財政調整基金を取り崩して確保しました。
 また、地方交付税の不足分に対応して県が発行する臨時財政対策債については、454億円と前年度より増加し、依然として高い水準となっています。なお、県債全体としては919億円と、ほぼ前年度並みとなりました。
 歳出では、災害復旧や公共事業などの投資的経費については、3747億円と、震災前と比べると約3・5倍となっていますが、災害復旧事業が大幅に減少したことから、震災以降では最小規模となりました。
 一方、県民の皆さんの暮らしの充実のため、ソフト事業を重視した予算編成として、復興事業では、地域コミュニティの再生や復興人材の育成、自主防災組織の運営強化などに、通常事業では子育て支援のほか、医療や介護などに手厚く予算を配分しています。
 次では、本年度の主な事業を4つの柱に分けてご紹介します。

4つの政策推進の基本方向と主な事業

 県では、「宮城の将来ビジョン・震災復興・地方創生実施計画」に掲げる4つの政策推進の基本方向の下、震災からの復旧・復興と、震災後を見据えた「創造的な復興」に向けた取り組みを着実に推進していくこととしています。

1 迅速な震災復興(再生期)

【1】被災者の生活再建と生活環境の確保

県外避難者の帰郷を支援します

拡充 みやぎ県外避難者支援費 ……… 5850万円

被災地のコミュニティ再生などを支援します

  • 被災地域交流拠点施設整備支援費 ……… 3億500万円
  • 地域コミュニティ再生支援費 ……… 1億2750万円

地域コミュニティの形成・強化の写真
地域コミュニティの形成・強化を支援します

水素エネルギーの普及啓発を図ります

  • 水素エネルギー利活用推進費 ……… 5444万円

【2】保健・医療・福祉提供体制の回復

被災医療機関の再建を支援します

  • 医療施設復興支援費 ……… 63億4174万円

新気仙沼市立病院の完成イメージ
新気仙沼市立病院(平成29年11月完成予定)

里親委託などを支援します

新規 親子滞在型支援施設設置費 ……… 2000万円

【3】「富県宮城の実現」に向けた経済基盤の再構築

企業グループなどの復旧を支援します

  • 中小企業等復旧・復興支援費 ……… 285億円

外国人観光客の誘客を図ります

新規 インバウンド誘致促進費 ……… 3億7500万円

新規 仙台・松島復興観光拠点都市圏強化費 ……… 1億2700万円

新規 仙台空港インバウンド促進費 ……… 4000万円

仙台空港でのお出迎えの写真
仙台空港でのお出迎え

【4】農林水産業の早期復興

畜産農家の子牛購入費用を助成します

拡充 子牛生産基盤復興支援費 ……… 4560万円

優良な子牛の写真
優良な子牛の導入を推進します

水産加工業者の従業員確保を支援します

  • 水産加工業人材確保支援費 ……… 3億1000万円

水産加工業者のHACCP(ハサップ)導入を支援します

新規 HACCP(ハサップ)普及推進支援費……… 880万円

【5】公共土木施設の早期復旧

県北高速幹線道路の建設を促進します

  • みやぎ県北高速幹線道路整備費 ……… 80億8550万円

(仮称)佐沼インターチェンジ(完成イメージ)
(仮称)佐沼インターチェンジ(完成イメージ)

公共土木施設の復旧を進めます

  • 河川等災害復旧費 ……… 618億円

【6】安心して学べる教育環境の確保

心の問題を抱える児童生徒を支援します

拡充 みやぎ子どもの心のケアハウス運営支援費 ……… 1億6710万円

被災地での文化芸術活動を支援します

新規 先進的文化芸術創造拠点形成費 ……… 2億円

【7】防災機能・治安体制の回復

大規模災害時に、円滑に支援活動を行う拠点として広域防災拠点を整備します

  • 広域防災拠点整備費 ……… 31億6510万円

自主防災組織の育成・活性化を支援します

新規 地域防災力向上支援費 ……… 1600万円

2 産業経済の安定的な成長

新ブランド米「だて正夢」の生産体制整備を含めた県産米のブランド力向上を図ります

  • 新みやぎ米創出推進費 ……… 9200万円

新ブランド米「だて正夢」発表の写真
1月23日に新ブランド米「だて正夢」を発表しました

県内で工場などを新設した企業に奨励金を交付します

  • 企業立地促進奨励金 ……… 34億3430万円

県産牛肉の消費拡大を図ります

拡充 肉用牛イメージアップ推進費 ……… 1億円

県産木材の普及を推進します

新規 CLT(直交集成板)等普及推進費 ……… 1億4324万円

3 安心して暮らせる宮城

就学前の子どもの医療費を無料にします

拡充 乳幼児医療助成費 ……… 17億円

第3子以降の子どもの小学校入学準備を支援します

新規 小学校入学準備支援費 ……… 4800万円

県民の日常的な健康づくりを支援します

新規 スマートみやぎプロジェクト費 ……… 2447万円

大人版の救急相談電話を開設します

新規 救急電話相談費 ……… 2395万円

仙台市若林区に新設する警察署の建設を進めます

  • (仮称)若林警察署建設費 ……… 2億4092万円

保育所の整備を進めるとともに事業所内保育所整備を支援します

拡充 待機児童解消推進費 ……… 24億9950万円

子どもへの食事の提供や居場所づくりなどを行う「子ども食堂」の開設を支援します

新規 子ども食堂支援費 ……… 313万円

介護職員の労働環境改善のためのロボット導入などを支援します

新規 介護職員就業環境改善費 ……… 9800万円

介護施設へのロボット導入の写真
介護施設へのロボット導入

4 美しく安全な県土の形成

野生鳥獣の被害対策などを推進します

拡充 野生鳥獣保護管理対策費 ……… 5667万円

「平成27年9月関東・東北豪雨」の災害復旧を推進します

  • 災害復旧費 ……… 9億2107万円

災害に備え、河川改修を推進します

  • 災害に強い川づくり緊急対策費 ……… 25億5651万円

公共施設などを適切に維持管理します

  • 公共施設等長寿命化対策費 ……… 284億2495万円
 

今後の財政運営

 本年度当初予算を基に機械的に試算した「中期的な財政見通し」では、毎年100億円以上の赤字が見込まれています。平成31年度までは財政調整関係基金の取り崩しで解消できますが、平成32年度には基金が枯渇し、101億円の財源不足が生じる見込みです(表)。

表/中期的な財政見通しの資産(単位:億円)

表 中期的な財政見通しの資産(単位:億円)
 H29年度H30年度H31年度H32年度
歳入(A)121371059894299373
 うち県税3054288229963278
歳出(B)122501071795549479
 うち社会保障関係経費1298129013411380
財源不足額(AーB=C)▲ 113▲ 119▲ 125▲ 106
(参考)「みやぎ財政運営戦略」の取り組み効果105101101106
財政調整関係基金の取崩(D)1131191255
最終的な財源不足額(C+D)000▲ 101
(参考)財政調整関係基金年度末残高24913050

 県財政を取り巻く環境は厳しい状況が続きますが、震災からの復興をはじめ、県民の皆さんが安心して暮らせる県土づくりのため、全力で取り組んでまいりますので、今後ともご理解とご協力をお願いします。

参考/県民1人当たりの歳出予算額(平成29年度)

用語の解説

歳入

県税
県民税、事業税など県に納めていただく税金です
国庫支出金
国が使用目的を特定して交付するお金です
地方交付税
所得税などの国税収入の一部が国から交付されるお金で、使用目的は特定されません
県債
公共施設の整備や財源不足を補うための借入金です

歳出

人件費
公立学校の教員や警察官などを含む職員の給料などに使うお金です
公債費
県の借金に当たる県債の返済などに使うお金です
扶助費
児童手当や生活保護などの給付に使うお金です
普通建設事業費
道路や学校の建設などに使うお金です
補助費等
高齢者の医療費や介護保険の給付など、市町村などが実施する事業に交付するお金です

お問い合わせ
県財政課
TEL 022(211)2315
FAX 022(211)2395


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