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宮城県知事記者会見(平成29年3月13日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年3月14日更新

知事定例記者会見

東日本大震災から6年を迎えて

◆Q

(3月)11日で東日本大震災から6年を迎えた。あらためて知事の所感、評価等、また7年目以降についての重点事項を教えてほしい。

■村井知事

まず所感ですけれども、長いようで大変早く感じられる6年間でした。この6年間、懸命に走り続けてきたという自負はございます。おかげさまでインフラに関しては相当進んだというふうに思っております。しかしながら、仮設住宅等からまだ退去できずに入居されている方がまだ2万人以上おられます。こういった方たちの終の棲家(ついのすみか)ができていないことから考えますと、まだまだ不十分だというふうに思っております。しっかりと復興を前に進めていくことが何よりも重要だと思っておりますので、県庁のみならず市町村や国と手を携えて、しっかりと復興に取り組んでいきたいというふうに御霊の前であらためてお誓いいたしました。

評価でございますけれども、今述べたとおり、非常に前に進んでいる部分とそれ以外の部分、また、復興が前に進んでいる地域と遅れている地域というのがどうしても出てきておりますので、一番遅れているところの底上げをすることが一番重要だろうと考えております。

今後の重点事項ですけれども、それはもう前々からお話ししているように、次第にハードからソフトに施策をシフトさせることによって、かゆいところに手が届く、お一人お一人の被災者の考え方というものをしっかりくみ上げ対応していくような県政運営を目指してまいりたいと思います。

◆Q

6年たって災害公営住宅が8割完成ということで被災者も次の新しい場所に移っていくと思う。災害公営住宅に入った場合にコミュニティー形成や孤独死といった新たな課題が出てくると思うが、どのように対応していくつもりか。

■村井知事

これを県で全部やることはとても不可能ですので、まずは主体である市町村のご意見を聞きながら、それをしっかりとサポートしていくことが一つ。もう一つは、民間企業やNPOの力を借りていくことも極めて重要だろうというふうに思っております。市町村長とよく意見を交換いたしまして、市町村を通じて被災者を支援していくような形をとりたいと思います。

◆Q

2月定例会では、特に共産党県議団から、災害公営住宅に入る際の家賃の見直しや被災者の医療費負担の免除といった、まだなかなか自立できない方への支援をしてほしいという声が非常に強かった。それについての知事の考え方を伺う。

■村井知事

確かにそれも一つの考え方だというふうに思いますけれども、震災から6年たったということです。これからは、大変な方も当然おられますけれども、基本的には被災者の皆さんが自立をする、そういう段階に来ているというふうに思っております。まずはその方向を目指してしっかりとサポートをしていきたいというふうに思います。その上でどうしても手が必要な方、サポートが必要な方というのが出てくると思いますので、そういった人たちの個別の事情に合わせて市町村と一緒になって対応を考えていくというのが重要だろうと思っています。国民健康保険に加入している人たちの医療費は全て無料ですといったようなことはもう卒業しなければならない、私はそのように思います。

◆Q

先ほど知事は一番遅れているところの底上げが大事だと言った。あらためて知事自身、今、全県を見渡して、遅れているところ、事業としてどういうところが今遅れていて、その底上げにどんなものが必要だと考えているか。

■村井知事

やはり被害の大きかった、三陸沿岸地域です。ここが非常に復興が遅れているというふうに考えています。遅れている事業は住まいの問題、それから産業面、特に、物を作れるようになったけれど、なかなか販路が回復しないというふうなことをよく耳にします。売り先がなければ仕事が減る。仕事が減れば働くことができなくなってしまう。働くことができなければ住むことができないという悪循環になりますので、まずは仕事ができるよう、そういった環境を目指していかなければならないと思っています。

販路が回復しないと内向きになるのではなく、これまでの販路のみならず、海外も含めて広く新しい販路を求めていくお手伝いをしていかなければならないと思っています。一つ一つの企業の力は小さくても、それを足し合わせ、共有化することで固まりとなり、大きな力になるので、そういった協働できるような仕組みを作るというお手伝いをしていくことが重要だろうと思います。

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さくら野百貨店仙台店の自己破産について

◆Q

さくら野百貨店の運営会社が自己破産したということで大変関心を呼んでいる。それからしばらくたっているが、県として情報収集していることがあれば教えてほしい。また、県として何か対応があれば伺う。

■村井知事

2月27日に仙台地方裁判所に自己破産の申請をされたというのを、私も当日、本会議場で、議員のほうから「あるデパート」がという話がありまして、藤原県議だったと思いますけれども、その場で初めて何のことだろうと思ってすぐ確認をしたら、さくら野百貨店だという話を議場で聞いた次第です。従って、私も事前に全然知らなかったものですから大変驚きました。地元に非常に根づいたデパートでありましたし、私も家族もよく使っておりましたので大変大きなショックを受けました。

現在、何か情報を持っているかということでございますけれども、県として情報は何も分かっておりません。

今後の対応ですけれども、三つございまして、一つ目は相談窓口を中小企業支援室に設置しております。何かありましたら相談をしていただきたいと思います。仙台市、宮城労働局、宮城県信用保証協会も窓口を作っておりますので、それぞれ何かありましたら遠慮なくご相談いただきたいと思います。

それから、対応の二つ目でございますけれども、県の制度融資を活用してサポートしたいと考えております。連鎖倒産が一番怖いものですから、「連鎖倒産防止資金」というものを設けておりまして、これによってサポートしようと考えております。

それから、三つ目は再就職の促進奨励金というものがございます。今回の件で離職を余儀なくされた皆さまに対して新たに雇い入れてくださった事業主に対しまして奨励金を支給する制度がございますので、こういったようなものを広く告知することによって、再就職の支援をしてまいりたいと思います。

基本的には、今、非常に雇用状況がよく、人手が足りない状況でございますので、恐らく正社員46名を含む従業員126名の方は、再就職先を見つけることは可能ではないかなと思っております。私どもが今最も懸念しているのは連鎖倒産なので、こういうことにならないようよく見張っていきたいというふうに思っております。

◆Q

中小企業支援室に設けた相談窓口は、対象としては企業側に絞った相談を受けることになるのか。

■村井知事

当然企業がメーンですけれど、ワンストップ窓口にしておりますので、個人の方であれば、宮城県が対処できないものについてはしっかりとつながせていただくつもりであります。

◆Q

では、元の従業員の方などもこちらに連絡すればその先を紹介(いただけるということでよいか。)

■村井知事

それでよろしいですね。

(担当課)

中小企業支援室におきましては、県内に作られました相談窓口の設置状況をホームページでご案内をさせていただいております。公益財団法人仙台市産業振興事業団がいち早く相談窓口を設置しております。そのほか宮城労働局、それから宮城県信用保証協会において相談窓口を設置しました。それから、県の制度融資など、各種支援の関係につきまして中小企業支援室のホームページでまとめてご紹介させていただいています。仙台市産業振興事業団が相談窓口を一早く設置しておりますので、基本的にはそちらにご相談いただくか、あるいは労働局にご相談いただくというのが一番いい形になっております。県のホームページを見ていただきますと、中小企業支援室のページの中に、今回のエマルシェの相談先がわかるよう掲載しております。

■村井知事

県民の方が中小企業支援室に問い合わせいただいても結構です。その場合はきちんと電話で対応しますので、遠慮なく問い合わせいただきたいと思います。

◆Q

今言った県の対応は、基本的には新しく設けたさくら野用のスキームというよりは従前のスキームで対応していくという理解でいいのか。

■村井知事

そうですね。

◆Q

県の制度融資の関連で、恐らく知事の言うとおり連鎖倒産がまずは当面防止すべきところだと思うが、実際制度融資なりの仕組みをもしかしたら理解しておられない企業などがあるかもしれない。県としてどのように周知する考えか。

■村井知事

問い合わせが必ずございますので、そのときに詳しく説明するようにしております。恐らく関連する企業はそれぞれの弁護士やあるいは公認会計士等から連絡が入っているかと思いますので、その点については恐らく情報は行き届くのではないかというふうに思っております。

◆Q

確認だが、相談窓口として県のほうでは中小企業支援室がホームページを設けたが、スタートの日時を教えてほしい。

(担当課)

3月2日に中小企業支援室のホームページを設けております。

◆Q

確認だが、ホームページを設けただけではなくて、専門の窓口と言っていいのか。

■村井知事

中小企業支援室が県の窓口で、仙台市も窓口を設けているということです。従って、お互い連携をとっておりますので、何かあるときには県の中小企業支援室に問い合わせていただいて結構です。遠慮なくお問い合わせいただければと思います。

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仙台パワーステーションおよび四国電力の仙台港への火力発電所建設計画について

◆Q

(3月)8日に初めて住民説明会が行われた。住民の方から非常に反発の声が大きかったが、県としてどう受け止めているか。今後の対策などがあれば伺う。

■村井知事

私もマスコミ報道を聞きましたし、県の職員も現地に行ってお話は聞いておりました。会議自体に主体的に参加したわけではありませんが、、状況は職員から報告を受けております。地域住民の皆さまの関心が非常に高いという印象を受けております。事業者には住民の不安払拭や信頼関係の構築に向けて真摯に対応してほしいというふうに考えております。今後、必要に応じて公害防止協定の趣旨に即した適切な対応を事業者に働きかけてまいります。

◆Q

適切な対応とはどういった対応か。

■村井知事

いろいろなご意見があるでしょうから、それをわれわれが業者側に伝えていくということでございます。

◆Q

関連して、四国電力が仙台港に新たに火力発電所の建設を検討しているという報道が一部あった。今後、県内に同規模の火力発電所ができることになると、今検討した県の環境アセス条例にも関わってくると思うが、所感を伺う。

■村井知事

今回規約を見直しましたので、仙台市以外に今後そのようなものを造るということになれば、当然県のアセスの対象になるということであります。ただ、今回の四国電力の場合は仙台港でございますので、現時点においては、この記者会見の前に確認いたしましたところ、県の環境部局ではまだ詳細は承知していないということでございました。報道のとおりということであれば、始めに仙台市の環境アセスをしっかり受ける手続をとるということになろうかと思いますので、その推移を注視してまいりたいと思います。

◆Q

まず仙台パワーステーションについて伺う。県の職員も説明会に立ち会ったという話だが、知事が聞いている範囲でいいが、住民が望んでいるような公平・公正な説明であったかどうかについて何か聞いているか。

■村井知事

われわれは中立ですのでどちら側につくということではございませんから、公平・公正であったかどうかということについての言及は控えたいというふうに思います。仙台パワーステーションの考え方は質問に対してお答えになったというふうに聞いておりまして、◆Q&Aの資料を先ほどもらい説明を受けました。

◆Q

質問のやり方だが、聞いていると、質問する方には住所地や名前を仙台パワーステーション側は求めている一方で、説明会の説明を主に行った人間については仙台パワーステーション側はその者のはっきりとした部署や名前を明らかにしなかった。こういう記者会見の場でも知事はきちんと自分で名前を名乗りお話をされていると思うが、質問者には名前を要求し、説明する側は名前を隠す、意図的に聞いても言わないというような態度で臨んでいた。こういった説明する側の事業者の姿勢についてはどのように思うか。

■村井知事

その点について報告を受けておりませんので、事情はよく分かりませんけれども、どの辺にお住まいの方がどういうご意見をお持ちなのかということを把握をしたかったのではないかと、現時点においてはですね、そう推測しております。それほど悪意を持ってやったのではないのではないかと思います。今おっしゃったような受け取り方をされる方もおられるでしょうから、やはり対応については、お互い話し合いの場でございますので、相手の考え方、印象というようなものも斟酌しながら丁寧に対応することが必要であろうと思います。

◆Q

事業者側の説明者が名前を名乗らなかったことについてはいかがか。

■村井知事

どういう事情なのか分かりませんので、これについてコメントは控えたいと思います。

◆Q

これまで住民側が質問状を送る際にも、住民側は名前を名乗って質問状を出していた。それに対する返答は仙台パワーステーション側はいつも社名だけで、担当者が誰かということを一切明かさない。今回の住民説明会に当たっても、せっかくの対話の場であったはずにもかかわらず名前を名乗らないという態度だった。そこまで説明させていただいたが、それでも知事は何かコメントはないか。

■村井知事

誰が出て、どういう立場の方がお話しになったのかということは、やはり来られている方は分かったほうがよろしいかなというふうには思いますね。県がこういうような説明会をするときには、もしそういうふうに求められたならば、どの部署の何々ですということはしっかりと申し上げるようにはしていると思います。そのほうがより丁寧だろうと思います。

◆Q

四国電力の話に移る。仙台パワーステーションのときもそうだが、計画着工や法的な手続を踏む前に事前の協議や話し合いがあると思われる。四国電力について県の当該部署で火力発電所を建設するという話をいつごろ把握したかということについては知っているか。

■村井知事

先ほども申し上げましたとおり、現時点においてはまだ詳しい話を伺っていないそうです。マスコミの報道からしか知り得ていないと、環境の担当部署はそのように言っておりました。

◆Q

仙台パワーステーションにしても四国電力にしても、電力小売自由化以降、県外もしくはエリア外での供給や販売を目的とした県内における建設がどんどん進んでいくことについて、知事としての所感を伺いたい。

■村井知事

これはもう法律で認められたものでありますので、同じようにいろいろな企業が進出されてくるのと同じ目線で捉えなければならないだろうと思っております。

◆Q

ということは、さまざまな企業誘致をしている県として、その一つの成果ということになり得るということか。

■村井知事

積極的に火力発電所の誘致に動いたことはありません。つまり、われわれが企業誘致で一番重要視しているのはやはり雇用です。できるだけ雇用が生み出されるような企業誘致を最優先にしています。もちろん発電所も大変重要ですけれど、まずは自動車産業や高度電子機械産業のように雇用をたくさん生み出すような企業誘致を第一優先にしているということです。その中でこういった企業がお越しになるということについては、決して否定するものではないということです。

ただし、特に環境に影響のあるような産業であれば、これは廃棄物に関わる産業もそうですけれども、しっかりと住民の理解を得られるような努力をしていただかなければならないという思いは持っているということです。

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仙台牛の香港への輸出再開および海外展開について

◆Q

仙台牛銘柄推進協議会の会長でもある知事に伺う。1点目、東日本大震災の影響で仙台牛の海外輸出が停止されていたが、先日、香港で輸出が再開されることになり、今月の2日にPRイベントが現地で開かれ、20日から22日までフェアが開かれる。これを踏まえて、既にタイへの輸出が再開されているが、今回の香港への輸出再開について、海外展開の中で香港の占める位置、またインバウンドへの影響を含めて意義を伺いたい。2点目、今後の海外展開への考えを伺いたい。

■村井知事

(香港への仙台牛の輸出は,平成25年10月に再開されており,ご質問のありました香港のイベントは,震災後初めて,海外(香港)の焼肉店が「仙台牛指定店」に認定された記念イベントとして開催されたものです。)特に香港は非常に富裕層が多い地域で、中国との窓口にもなり得ます。われわれとしては極めて重要視している地域でございます。(その香港において今回「仙台牛指定店」を認定できたことは,)仙台牛の海外輸出において,非常に大きなニュースとして受け止めております。かつて直行便もあり、直接飛行機に入れて運ぶこともできましたたが、今、直行便がございません。これを契機に直行便の再開というものを目指していければと思っております。インバウンドにつきましても、直行便がなければ、他県の空港に降り立った方に東北に来ていただくというのはなかなか難しいと思いますので、やはり直行便を誘致していかなければならないと思っています。その大きなきっかけになるのではないかと思います。

二つ目の今後の海外展開ですけれども、どうしても国内市場というものは人口が減り縮まってまいりますから、今後はどの県も海外にどんどん出ていかなければならないと。実際いろいろな県知事と話しましても、われわれがターゲットとしているようなところにはやはりどの県も一生懸命外に出ていこうと思って努力しておりますので、そういった県に負けないよう海外展開に努めていこうと思います。特に香港で(仙台牛指定店に)認定されたということは中国での認定も可能性が出てきましたので、大きな中国市場、またベトナムであったり台湾であったりタイであったりですね、こういったところに付加価値の高い宮城の1次産品を輸出できるように努力していこうと思います。

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南三陸町の防災対策庁舎でのボヤ発生について

◆Q

南三陸の防災対策庁舎の献花台でボヤがあった。確か管理は町だとは思うが、とはいえ本体自体は県(の所有)なので、震災遺構に対して火災等の心配が出てくると思うが、これを受けて今回町と何か話し合いをしたのか、また今後何か防止策などは考えているのか。

■村井知事

私も今の朝報告を受けましたけれども、具体的な話し合いというのはまだ何もしておりません。どうやらローソク、線香の火が原因ではないかと推測されるというような報告を受けておりますので、まずはボヤが起こった原因での結果を待ちたいと思っております。その上で、震災遺構として非常に重要な場所でございますので、今後の対策をどうすればいいのかということを町とよく話し合ってみたいと思います。さすがにあそこで放火をするような不謹慎な人はいないと信じています。

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