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宮城県知事記者会見(平成28年10月17日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年10月18日更新

知事定例記者会見

バックボードの変更について

村井知事

 10月1日からのスカイジャーニー仙台・宮城キャンペーン2016実施開始に合わせ、本日からバックボードを変更いたしました。デザインは、スカイジャーニーキャンペーンのロゴとこけし飛行機、むすび丸のほか、今回のキャンペーンを共同で実施している各航空会社のロゴを配置しております。今回のキャンペーンでは、仙台空港から直行便が就航している地域からの航空路線に搭乗していただいた方を対象に往復航空券や宮城県産品が当たる懸賞キャンペーン、仙台空港を利用した宮城・東北の広域周遊観光を推進する旅行商品を造成するなどの取り組みを実施いたします。それでは、ここでスカイジャーニー仙台・宮城キャンペーン2016のPR動画を15秒間ご覧いただきたいと思います。

 この動画は大阪道頓堀の大型ビジョンで放映したほか、各就航地イベント等での活用を想定しております。なお、去る10月1日には大阪のなんばグランド花月でオープニングイベントを開催し、テープカット等のセレモニーのほか、宮城県を舞台にしたご当地新喜劇に私も出演させていただきました。しっかりとボケましたので、もしよろしければご覧いただきたいと思います。バックボードについては以上でございます。

 

平成28年度北海道東北地方知事会議及び第11回ほくとうトップセミナーの開催について

村井知事

 10月26日水曜日と27日木曜日に、北海道東北地方知事会主催の平成28年度北海道東北地方知事会議と北海道・東北未来戦略会議主催の第11回ほくとうトップセミナーを秋保温泉にて開催いたしますので、お知らせいたします。

 北海道、東北、そして新潟県の8道県の知事や経済界のトップが一堂に会して地域の発展等に関する意見交換等を行う予定であります。知事会議は、「東日本大震災からの復興、災害に強い国づくり」と「活力ある地域社会の実現」の二つのテーマで意見交換を行います。ほくとうトップセミナーでは、「官民による無料Wi-Fiの広域連携とICTの活用について」をテーマに講演と意見交換を行う予定です。会議、セミナーは全て公開で行いますので、ぜひ取材していただきますようお願いいたします。

 少し分かりづらいと思いますが、北海道、東北、新潟8道県の知事が集まる会議を1日で行います。それが26日です。そして27日に、北海道、東北の経済界の皆さまも集まって講演会をやって意見交換をやるということです。

 

 

東京五輪ボート・カヌー会場について

Q

 あらためて、おととい(10月15日)の小池(百合子東京都)知事の視察についての所感と、市民の熱烈な歓迎ぶりの受け止めについて伺う。

村井知事

 お忙しい中わざわざ宮城県にお越しくださいまして、限られた時間ではございましたけれども、熱心にご視察いただきました。心より感謝を申し上げたいと思います。今後、都政改革本部で他の候補地ともよく比較検討した上で小池知事に報告書を手渡すということにしているらしいので、この長沼のよさというものを受け止めていただきたいと考えております。熱烈な歓迎についてですが、私どものほうから動員をかけたわけではなく、口コミで広がりあのような形になりました。われわれの思いは伝わったのではないかと考えております。

Q

 IOCのバッハ会長と都知事との会談が予定されているが、そこでの期待感を伺う。

村井知事

 これは小池知事とバッハ会長の会談ということでありますので、この会談の中で今回のボート競技、カヌー競技の話は出るかどうか、私には分かりません。少なくとも今回のわれわれの思いというものが何らかの形でバッハ会長に伝わればよろしいのではないかと期待しております。

Q

 長沼が会場になった場合、宮城県の負担する金額の試算と、その内訳についてあらためて伺う。

村井知事

 以前、東京都が各競技場を比較したときに作った資料の中では、宮城県で開催する場合351億円かかる。しかも、50億円が恒久施設の整備、残り301億円は仮設の施設整備のために必要だという試算でございました。詳細な資料を頂いておりませんのでわれわれも本当に雑駁(ざっぱく)な計算しかできませんでしたけれども、同じような施設を造った場合に宮城県としてかかる費用を計算したところ、150から200億円程度で完了するのではないか。しかも、大半を仮設ではなく恒久施設として整備できるのではないかという結果が出ました。それを、15日に概略の数字だけ小池知事にお渡ししたということであります。

 内訳については、資料は当然ありますけれども、そういうのを一つ一つまだ固まっていない数字の段階で出しますと、いろいろ誤解を生じる可能性もございますので、(開催地が)宮城県に決まりまして、その後しっかりと精査をした上で皆さまのもとにお渡ししたいと考えてございます。しかし、仮に宮城県に決まったとしても、この200億という数字が400億、600億になるというようなことはあり得ないと考えてございます。多少ぶれたり安くなったりすると思いますけれども、それほど大きな差はないだろうと思います。

Q

 東京都による長沼の試算は351億円、宮城県は200億円で、内訳はまだ固まっていないということだが、この150億円近くの差は何に起因するものなのか、分かる範囲で教えてほしい。

村井知事

 大きいのは、宿舎とカメラレーン、あとはポンツーンという伴走路、この部分だと思います。宿泊する場所、選手村がありませんので、ホテルのようなものを造るというようなことも考えておられたようですし、伴走路は仮設で造る、そしてカメラレーンも仮設で造らなければならないということでした。しかも、カメラレーンは2,000メートルのコースですけれども、両脇に4,000メーターと、1メーター当たり350万円かかるという計算であったようであります。そういったものを入れるとそれぐらい膨らんでしまうだろうと思いますが、私どもは、仮設住宅を再利用することによって、住宅部分については経費を、半分まではいかないと思いますが、かなり抑えることができますし、伴走路は桟橋形式でしっかりと杭を打って上に板を置くといったやり方をする。そして、伴走路ができましたらカメラレーンもつけることができると。カメラレーンはロンドンオリンピックでも両脇につけておりませんでしたので、片側だけで十分だろうと考えまして、そういったところをそぎ落とした結果、200億円程度まで落ちてきたということでございます。

Q

 東京都の試算だと恒久設備は50億円ということで、知事は以前、当初は恒久設備分だけは宮城県で負担するという考え方だったと思う。そうすると、東京都の試算だと50億円で済むのが(宮城県の試算だと)200億円という形で4倍近くになってしまうことだと思うが、このあたりの考えはどのようなものか。

村井知事

 東京都の試算は、つまり終わった後はレガシーとして残らない。仮設ですので、50億円程度で整備はできても、終わった後はそれを全部撤去してしまいますので、オリンピックが終わった後に何も残らないでしょう。つまり300億円分はオリンピックのためだけに使うでしょうと。それはいかにももったいないですねという論理構成だったわけです。確かにそれはそのとおりです。逆にわれわれは、そうではなくて、もしもオリンピックで使われた施設となれば、今後いろいろな方がぜひ使ってみたいということでお越しになるでしょうから、使い捨てではなくてなるべく恒久施設として整備したいと考えたということであります。

Q

 関連で確認だが、200億円の中には宿泊施設も含まれているという理解でいいのか。

村井知事

 選手の(宿泊施設)ですね。はい、含まれています。

Q

 それは仮設住宅を再利用した場合の整備費も含むということか。

村井知事

 はい。しかも、マックスで計算しました。オリンピックの選手とパラリンピックの選手が同時に来て同じ日に入るという計算にしました。4人ずつ泊まれるんですよ。オリンピック仕様はそうなっているそうなので、300戸オリンピック用に建設しますと1,200人(泊まれます)。あとはパラリンピック用に50戸建設しますと、パラリンピックは2人仕様だそうですから100人(泊まれます)。それで1,300人という計算をしました。これもかなりつかみの数字です。あと、当然今後、東京都がどのように選手が来られると試算していたのか、ロンドンオリンピックはどうだったのか、リオオリンピックはどうだったのかということを調べて、マックスから数を減らしていくことになるということになります。ですから、かなり大きく見積もっているつもりです。それと、4年するとかなり復興が落ち着きますので、今後2年、3年とまだ少し高止まりになりますけれども、徐々に復興に係る公共事業の事業費も下がる傾向にあります。そういったことはまだ考えておらず、高止まりのまま計算しておりますので、下がる可能性は高いのではないかと思っています。

 ただし、それを全て宮城県で整備するわけではありません。つまり、(オリンピックが)終わった後に今後の子どもさん方あるいは社会人のために管理運営していただくために、登米市にお譲りします。その登米市が、これだけは将来にわたって必要だという戸数があると思いますので、それについては宮城県がしっかり整備しますけれども、それ以外の350からその分を引いた分、これはもうオリンピックのためだけに必要ですので、それは同じように仮設のような扱いにせざるを得ないだろうと思っています。もちろん造り方は同じですけれど。終わった後は、ユニット工法ですからまた取り外して、例えば福祉施設やNPO等に使っていただくことになるのではないかと思います。

Q

 大会の警備や運営費に関しては、知事の現時点の認識としては組織なり都が持つべきという考え方か。

村井知事

 はい。先般(10月12日)、組織委員会に行ったときに、遠藤(利明)前オリンピック大臣と武藤(敏郎)事務総長からは、ハード費用については組織委員会は一切出しません、恒久施設であれ仮設施設であれ出しませんと。広告収入等が5,000億ほどあるらしいですけれども、それは運営費に充てますという話でございました。組織委員会もその5,000億は警備費や運営費のほうに充てるつもりでおられますので、今回の200億には入っていないということです。351億にも入っていないだろうと考えているということです。

 ただ今回、ボートはそういう約束はまだしていないですけれども、サッカー競技をやるときには、私も招致ファイルにサインしました。そのときに事前に東京都から公式の文書を頂いておりますが、その際に仮設については組織委員会が対応するというふうにちゃんと書かれているんです。ですから、やや違和感を持ってその話は聞かせていただいておりますが、今の段階でその辺の細かい話は宮城県独自でやる必要はありませんので、これは他県と一緒に国、東京都、そして組織委員会とよく話し合いをしていかなければならないと思います。今の段階ではそういうふうに言われて、今そういう認識でいる。ただ、今後のことについては分からないというふうに認識しているわけでございます。

Q

 仮設住宅でも長沼ボート場でも住民の方々の熱烈な歓迎と来てほしいという声が多く聞かれたが、あらためて知事の言葉で、長沼でオリンピックをやる意義、アピールしたいことを伺いたい。

村井知事

 既に国際大会も開かれておりまして、ぜいたくを言わなければ今すぐにでもオリンピックを開こうと思えば開くことができる。宿泊場所を仙台にする、あるいはホテル観洋にするといったような条件はありますけれども。ですから、こういった会場、競技場は日本の中で宮城県の長沼だけでございますので、イニシャルコストを考えますと整備費を非常に安く抑えることができるでしょう。距離的には遠いですが、経費的に見ると非常に小さくまとめることができるコンパクトな会場であるということが一つ。二つ目はオリンピックが終わった後も恒久的な使用が可能な競技場である。そして何よりも大きいのが、復興五輪という大会の意義に合致するということであります。あの仮設住宅におられる被災者の方は実は南三陸町の皆さんで、間もなく南三陸町に戻られる方が大半です。登米市とはこれから縁が切れるわけですけれども、そうであったとしても登米市に対する感謝の気持ちと思い入れがすごくあって、この場所でわれわれが使った仮設住宅をきれいにして使っていただければ、こんなありがたいことは、うれしいことはないと、皆さん口々におっしゃいましたので、復興五輪に合致するのではないかと思います。小池知事もその辺はすごくこだわっておられました。

Q

 九つの問題点に対する県の見解だが、その中で、とはいえなかなか難しいものもあるかと思うが、あえて言うならどのあたりが難しいか。特にスラロームとの分離については本当にこれで対応できるのか、そのあたりはいかがか。

村井知事

 もともと海の森の現在地でボート・カヌーをやるにしても、スラロームの競技場とは離れているんです。隣同士では決してないということです。多少の距離はあるということですが、開催日時をうまく調整すれば、同じカヌーといいましても全く違う競技でありますから、対応は可能ではないかなと私は思っております。関係者が重複するのではないかという問題もございますけれども、それは(日にちを)ずらせば対応可能だと思います。ここに来るまでに、選手の皆さんは素人ではありませんので、自分の体調管理がきちんとできて、その国を代表して選ばれるような選手でございますから、多少関係者がおられなくても十分体調を整え万全の態勢で臨めると私は思います。

Q

 その他の点はどうか。

村井知事

 その他は特にこれが課題だという点は見出せませんでした。長沼からですと半日もかからずに戻れます。1日で2往復ぐらいできます。選手が2往復するのはかわいそうですけれども、関係者、スタッフの方が何かあるということになれば、問題ないと私は思います。その分、定期バスをずっと循環させますし、足の確保ができないということにはならないだろうと思います。

Q

 東京都の小池知事が判断するにしても、その先には国内の競技連盟、国際競技連盟、IOCと幾つかハードルがある。そういった団体に対して村井知事から働きかけをする考えはあるか。

村井知事

 これはもう私がやっていいのかどうかということを自分で決めることはできませんので、仮に東京都と交渉していただいて、その中で宮城県知事としてこういうことを手伝ってほしいと、するべきじゃないかというようなお話があれば、それはもう喜んでお手伝いしたいと思いますが、東京都の頭を飛び越えて私が出しゃばって何かをするということはあってはならないと思っています。あくまでもメーンプレーヤーは東京都であるべきだと思っています。

Q

 その小池知事を後ろから支えるということか。

村井知事

 そうです。われわれはとにかくお願いをするということになると思います。心境としてはまな板の上の鯉という感じですね。ただ、最近(広島)カープが強いですからね。今年はカープの年ですので、まな板の上の鯉も頑張って残れるのではないかと期待しています。

Q

 都の試算だと桟橋2本で140億円ということで単純に計算して1本で70億円とすると、県はそれよりももう少し安いコストでできるということでいいのか。

村井知事

 そうです。仮設ではなくて、都は仮設と言っているんですけれども、6メーターの幅を設けたいと今の段階で考えています。6メーター幅の伴走路を造りますが、あそこはダムですので埋め立てはできませんから、杭をしっかり打って安定した形で波に乗って揺れることのない伴走路を造ると。そして上に、どういう形か分かりませんけれども、車が載っても大丈夫なようなものを造って、板を張ってその上を車なり自転車なりが走るということになると思います。ですから、そんなにかからないという試算です。

Q

 その割合としてどのぐらい削減できると考えているか。

村井知事

 もちろん今数字は出していますけれども、その数字を言うのはちょっと控えたいということです。

Q

 恒久施設として残して、その後の維持管理も県でずっと行っていくのか。

村井知事

 そういうことです。その部分は県が管理します。今後の大きな国際大会なり国内の大会、子どもさん方の大会、インターハイと言っていますけれども、開くためにはあったほうがいいそうなので、そういう将来のために皆さんが使うものでありますので、それはもう県の責任で整備をしたいと考えているということです。

Q

 もう一つお金の関係で、復興基金を使ったり起債することに関していかがなものかという声があるかと思う。例えば議会でも復興基金、この間、ポケモンGOに3,000万円入れることでも一つの会派から反対が出ているわけだが、そのことに関してあらためて県民の理解はどのように考えるか。

村井知事

 誤解されていないかなと少し心配なのは、復興基金の中には、国から来た、税金を使ったものも入っているんです。それは税金で頂いたものについては手をつけることはできないと思っています。ただ、多くの方から寄附を頂きました。その寄附も被災者のためにということでお金を入れさせていただいておりますが、それを一部取り崩ししたいと考えています。宮城県も大部分を借金、起債で賄おうと思っておりますが、起債でやるにしても当然、一般財源、現金も必要です。ルール上そうなっておりまして、全て借金で賄うこともできない。一般財源を取り崩すとなると、財政が厳しい折ですので当然余裕がないと。従って、基金の活用というものも今検討したいと考えているということです。

 ただ、これはやはり復興五輪という大義名分があり、そして被災者の皆さんがあれだけ歓迎をされた。南三陸町の人たちも歓迎し、私、今どこに行っても「村井さん頑張ってね」と被災者の皆さまから声をかけられます。そういうことからも皆さんのご理解を得られるのではないかと思います。ただ、もちろんそのような形になったときには、県議会の皆さまにしっかりと説明し、特に寄附をなさった皆さまにご理解いただくようにするということは重要だろうと思います。そこまでまだ考える余裕はないです。決まるかどうかも分からないのに、その先々のことまで考えても仕方ないと思います。

Q

 一つ確認だが、ある程度コストは高いところで見積もっているということは、例えば人件費や資材の高騰などもある程度念頭に入れた上での試算ということか。

村井知事

 そうです。詳細なデータがまだないのである程度です。普通は詳細なデータがあるので何日間もかけて試算するものですけれども、本当に1週間もかけずに、3日、4日で専門の土木部の職員がこういったものが必要だということで、東京都の海の森の図面を見て、同じようなものを配置するならばここをどう造成しここをこうしてと、これぐらいでいいでしょう、カメラレーンは1レーンで大丈夫でしょうということで出したものだということです。そんなに大きく膨れないと思います。今まで私、土木部にいろいろな指示を出してやってもらっていますけれども、これが2倍、3倍に膨らむというようなことはないという自信はあります。ただし、もし決まったと。今後、あれもこれもということでどんどん付加されていったならば、そのときにはまた検討していかなければなりません。ただ、その前は仮設で十分な部分は仮設でやって、どなたかに負担をしていただくように調整をします。

Q

 先ほど五輪後の維持管理費の話が出たが、それは見積もりなどは出しているのか。

村井知事

 電気機械設備というのはほとんど触らずにできますので、そんなにかからないと思います。

Q

 今試算とかは。

村井知事

 そこまでしていないですけれども、そんなにかからないです。大きな箱物を造るわけでもないですし、あくまでも競技場の整備ですし、土を盛ったり道路を造ったりそういうお金が多いので。新たな施設というと仮設住宅の再利用と、あとは先ほど言った伴走路の整備、カメラの整備ですから、それほど維持管理はかからないのではないかと思います。

Q

 ボート会場の変更に関して埼玉県の上田(清司)知事も手を挙げているが、それについてどのように受け止めているか、また、彩湖と比較した場合に長沼のほうがいいみたいな点がもしあれば挙げてほしい。

村井知事

 私どものほうで決める権利はありませんので、私はもう宮城県は素晴らしいところでぜひやってくださいということしか言えないと思います。そのよさはどんどんPRして今も伝わっていると思いますし、問題点もクリアしていますよということをお伝えできたと思っています。ただ、競技をされている方からは彩湖は非常にいいという声も聞こえておりますので、それはぜひ埼玉県としても東京都のほうにアプローチをしていろいろお話をなさればよろしいのではないかと思います。

 彩湖のことをだめだと言うつもりは全くございませんが、客観的な事実として言えることは、ちょっと狭いので造成工事が必要になってくると思います。あとは橋もかかっていますので、その橋を撤去してどこかに架けかえるのか、もう使わないようにするのかですね。利用なさっている方がゼロではないと思いますから、そういった合意も取りつけなければならないのかもしれません。宮城県の場合は周辺の住民の皆さまに大きく迷惑をかけることはございませんので、比較的スムーズに話は行くのではないかと。もう時間があまりありませんから、そういった意味で、経費を安く抑えられるだけではなくて、住民合意等に時間がかからない、大きな土木工事等は必要ないというのは客観的事実としてお伝えできるのではないかと思います。

Q

 小池都知事が決断した後に調印の対象になるのはIOCや国際競技連盟だと思うが、国内の大会組織委員会との良好な関係も非常に鍵になってくるのではないかと思う一方で、9月13日に会っていたことを不透明だという声明が出て、それに対して村井知事も割と刺激的な言葉を使ったりという点を見ていると、宮城県と大会組織委員会との関係に関しては今どのように認識していて、そこに課題はあるかというところを聞かせてほしい。

村井知事

 お互い、素晴らしいオリンピックにしようと当然考えておりますので、目指す方向は同じなんです。ですから、今の段階でお互いが意見をぶつけ合うということはかえっていいと私は思うんです。そうではなく、なあなあに密室で話し合って、お互いが言いたいことも言わないような環境というのはよくないと思いますね。ですから、私も言いたいことを言わせていただくし、組織委員会も言いたいことをおっしゃればいいと思います。それでいいものを作り上げていけばよろしいのではないかと私は思っています。この問題がどうなろうとサッカーを宮城で3試合開催しますので、お互い胸襟を開き合って、お付き合いをしていくということには何ら変わりはないと思っています。私自身は森(喜朗)会長をすごく尊敬していますし、今までかわいがっていただいていますし、武藤(敏郎)事務総長についても財務省におられたときからよく存じ上げておりまして、大変立派な方だと思っております。ですから、組織委員会のことについて厳しく言いますけれども、個人的な批判は一切していないつもりでございますから、お互い丁々発止のやりとりをしながらいいものを作り上げていければと思います。

 まず東京都知事が宮城県と長沼というのを何もおっしゃっていないんです。昨日の夜あたりの報道番組を見ていると、私と小池知事が最初から水面下でずっと詰めていたみたいなことを言っていますけれども、小池知事は長沼に決めますとか一言もおっしゃっていないですから誤解しないでください。小池知事は、長沼も候補地の一つとして検討してほしいですということを都政改革本部の上山特別顧問にお話しになったのは直接聞きました。候補地としてしっかり検討してくださいと言いましたけれども、最初から海の森がだめだとか長沼がいいとか、そういうようなことは一言もおっしゃっておりません。ちょっと話が今横にそれましたけれども、私と小池知事だけで何か話し合って決めていっているようなことではないということです。今後は、施設整備をする責任がある小池知事がどう判断なさるのか。そして、それがもし長沼にということになれば、そうなれば今度は私も受け入れる側ですので、これは私も出て行かなければいけませんから、その段階でIOCであったり組織委員会であったり、ボート協会の皆さんであったりカヌー協会の皆さんに具体的に会ってお話をさせていただくことになると思います。今は出ていくことはできないと思います。大丈夫です。決してけんかをするつもりはありません。

Q

 あらためて小池知事がこちらに来た視察の手応えと今後に向けての意気込みを聞かせてほしい。

村井知事

 手応えは非常にありました。実際、仮設住宅のモデルルームをご覧いただきましたし、ボートに乗って穏やかな水面を肌で感じていただきましたし、皆さんの熱烈な歓迎ぶりも分かっていただきました。そういった意味では、東京では感じ取ることのできないものをこの宮城で感じ取っていただけたのではないかと思います。

 今後の意気込みですけれども、まずはやれることを今やりましたので、都政改革本部からわれわれのほうに何らかのヒアリング等のオファーがない限りは静観しておきたいと思います。ただし、宮城ということが決まったならば、都知事がはっきりとそういう意思表示をなさったならば、そのときには宮城もグッと前に出ていっていろいろな調整に入りたいと思っております。まずは都知事次第だということですね。ただ、何回も言いますけれども、小池知事は長沼に決めたということは一言もおっしゃっていませんからね。もしかしたらやめましたということになるかもしれませんので、それだけは勘違いなさらないようにしてください。

Q

 復興基金の活用ということで、実際に一般の方から寄附を募って積み立てている基金の額が今どのぐらいあって、仮にそこから使うとしたらどのぐらいの規模を考えているのか。

村井知事

 今ある復興基金の残高については後でマスコミに正確な数字を投げ込みます。そのうちどれだけ使うのかというのは分かりません。ただ、宮城県の一般財源にそれほど余裕はないものですから、いろいろ工夫しなければいけないと思います。全て復興基金で賄うつもりではないですが、いろいろと考えたいと思いますし、早速今日、幹部会で国の施設整備のメニュー、仮設だと国の支援のメニューはありませんが、常設の恒久施設として整備する場合には国の施設設備の支援メニューがあろうかと思いますから、それを早速調査してほしいという指示、また、いろいろな財団、外にある大きな財団でそういったスポーツの施設に対して補助金等を出す団体もありますので、そういった団体に協力を仰げないのかということもまず検討してほしいということは指示しております。決まったときから慌てないように、少しずつ動き始めているということです。

Q

 東京都に違和感があるので伺いたいが、招致活動のときに7,000億円でやれると言ったものが3兆円になって、財源が大変だということで長沼にも話が来たと思う。つまり東京都が地方にただ負担を押しつけているだけではないかという構図もあるとは思うが、そういう中で、県として東京都に、受け入れるならもっとこういうふうにしてほしいという要望をもっと強く出してもいいのではないかという気がするが、いかがか。

村井知事

 そう言ったら、もう多分来ることないと思います。頑張りますから。9月13日に私が小池知事と会ったと言いましたけれども、小池知事と会うのが目的で行ったのではなくて、都政改革本部の上山特別顧問と会うのが目的だったんです。どこで会いましょうかというときに、時間の関係もあって都庁でとなって、それで、実は(小池)知事がいるので出てきますということで出てこられて話をさせていただきましたけれども、そのときになぜ小池知事が来られたのかと考えておりましたら、やはり小池知事が宮城県のやる気を見たんだと思うんです。あの時点で私が、今おっしゃったように、いや、うちは金は出しませんよと、東京都の金だったらやってあげますよと言ったら、恐らく長沼というのはもう検討から外れたのではないかと思います。あそこで、私はこんな話があったらこれはもう非常に夢のある話ですし、被災者に夢と希望を与えることができると、元気にすることができるので、宮城県としてやれることは何でもやるつもりなので、ぜひ検討に値する地域として、競技場として長沼を入れてほしいという話をして、それを聞いて小池知事が分かりましたと。じゃあ上山先生、長沼も候補地の一つにしてよくお考えくださいという指示を出して別れたということです。ですから、そこが非常に大きなターニングポイントだったと思うんです。あそこで今おっしゃったようにこれは東京都の地方への押しつけなんじゃないかと、東京都が出さないと(宮城県は)出さないよと言ったら、多分この話はこのようになっていなかったと思います。ですから、それは私の政治家としての勘ですよね。ここは勝負だと、そう思ったということです。

 

新潟知事選挙について

Q

 昨日(10月16日)、新潟知事選挙で原発再稼働反対の意思を示していた野党候補が勝利したが、知事の受け止めを伺う。

村井知事

 まずは昨日の米山(隆一)さんの当選を心からお祝い申し上げたいと思います。争点に原発問題があったようでありますけれども、新潟県の県民の支持を受けて当選をなさったわけでございますので、この問題に限らずしっかりと新潟県民のために汗を流していただきたいと思います。われわれ北海道東北知事会議は8道県で構成しており、われわれのグループに属されておりますので、今後、北海道、東北で何か行動を起こすときには足並みをそろえていただかなければなりません。そういった意味では重要なパートナーだと思ってございますので、私よりも若い新しい知事さんでございますから、一緒に連携して頑張っていきたいと思います。

Q

 原発再稼働反対の意思を示していることについてと、それが、来年(平成29年)、宮城県でも知事選挙があるが、その争点にもなり得るのかどうか伺う。

村井知事

 選挙ですから、これは米山さんがご自身の考えをしっかりと述べられて、そしてそれも県民に支持された大きな理由の一つなのだと私は考えてございます。それはそれでよろしいのではないかと思います。ただ、これは新潟県の問題であって、ほかの県に必ずしも当てはまる問題ではないと思います。

 来年の知事選挙において女川原発の稼働が争点になるかどうかでありますが、これはまだ再稼働の問題について国のほうから投げかけられてもいない問題ですので、もしかしたらこのまま規制委員会のほうが女川は不適だと判断を下すかもしれない。まだその段階でございますから、現時点においてそれを言及するのは難しい、ご理解いただきたいと思います。

Q

 知事選ということで、知事自身の出馬についての考えを念のため伺いたい。

村井知事

 投票日の1年前です。私はまだ現時点においては白紙でございます。まずは復興をしっかりやり遂げることしか頭にないということでございます。

Q

 今回再稼働に慎重な立場の知事が当選したということで再稼働に対する民意が反映されたと思うが、それについてはどのように考えるか。

村井知事

 これだけで決めたわけではないと思います。これも一つの大きな基準になったのかもしれません。これは新潟県民がそのようにお決めになったことでございますので、それはそれとして新潟県知事としては今後重く受け止めながら考慮され活動されるのではないかと思います。

Q

 知事候補または知事が再稼働に対して自分の意見を述べること自体についてはどのように考えるか。

村井知事

 よろしいのではないでしょうか。

Q

 知事の女川原発再稼働に対する受け止めをもう一度あらためてお願いする。

村井知事

 当然私として考えることはございますけれども、現時点においては、繰り返しになりますが、規制委員会のほうから何ら判断が下されていない。そして、この間もあったようにまた時間、時期が延びている、審議に時間がかかっている、東北電力もさらに時間が延びるということを公表されていますので、今の段階で私の考えを述べることは控えたいと思います。まず私は、自分の考えを言う前に、県議会であったりあるいは周辺の首長の意見であったり、いろいろな方のご意見を聞いた上で判断をしていかなければならない立場ですので、私がこうしたいということを、この問題は非常にナーバスですので、私はもともと知事としてなるべく自分の考えをはっきり言って、自分はこうしたいということで県政を引っ張ってきているという自負はありますが、この問題は非常にナーバスな問題ですので慎重な取り扱いが必要だろうと思っています。これは再稼働という話が国から来てからいろいろ議論を進めていくべき問題で、今の時点でこうするああするということを申し上げるのは時期としてよろしくないと私は今考えております。

Q

 そうは言っても、来年知事選があって、国から再稼働という話が来るのがそれ以降になる可能性も大きいと思う。県民からすると、知事選に立つ人が原発再稼働に対してどういう考えを持っているかを知るのはすごく重要だと思うが、来年の今ぐらいにでも、選挙前でもご自身のお考えを明らかにすることはないのか。

村井知事

 それはまだ分からないです。まだ出るかどうかも決めていないので何とも申し上げられないです。とにかく復興のことだけしか今頭にありません。何もその先のことは考えておりません。

Q

 今回の新潟も含めて、鹿児島も立地県としては慎重な候補者が現職を破ったということで、原発推進、現職の方が連敗している。慎重派の方が二つ続けて勝っていることについて知事はどのように考えるか。

村井知事

 それはやはり福島の原発事故の影響が大きいのだろうと思います。ああいうことが二度とあってはいけないという、そういう警鐘だと受け止めるべきだと思いますね。安易に、また大丈夫だろうと、安全神話だけで物事を進めてはならないと。それはもう国民がみんなそう思っているのではじゃないでしょうか。私はそう受け止めております。

 

桃浦の特区合同会社のカキ出荷について

Q

 9月29日に生ガキの出荷を桃浦の合同会社が始めたが、一方で県漁協や生産者は申し合わせで10月6日という形だった。解禁日破りだということで生産者や県漁協、仲買人からも反発の声が起きているが、これに対して県はどのような対応したのか、また知事の考えを伺う。

村井知事

 解禁日前にそういうことをされるということは事前にわれわれは承知しておりませんで、そのようなことが表に出てから承知しました。早速、合同会社のほうに県のほうとして足並みをそろえていただきたいというお願いはいたしました。直接若生副知事が仙台水産の島貫(文好)さんにも電話をさせていただき、協力のお願いをしたということです。ただ、これはわれわれが強制をすることはできませんので、お願いの連絡をさせていただいたということです。来年以降は、そうしますとはおっしゃいませんでしたけれども、努力はいたしましょうという言葉をいただきましたし、最低限、むいた分についてはもう間に合わなかったですけれども、それ以降は解禁日までむくのを止めていただいたということもありますので、あの段階でパッと問題が大きくなってからは誠意のある対応をされたものというふうに受け止めております。

 私の考えですが、これは宮城県の全体のカキブランドのイメージを上げてみんなでやっていく問題でありますので、やはりみんなで協力しながらやっていくのが望ましいのではないかと思っております。ただ、これも私がこうしろああしろと言える問題ではありませんので、皆さまが紳士的に対応していただければと思っております。そう願っているということです。

Q

 水産業特区の問題により今回問題になったと思う。知事は問題が起きないように県として必要な調整を図っていると言っていたが、特区が適用になってから実際にほかの漁業者の人たちとの関係回復などで県はどのような調整を図ってきたのか。

村井知事

 当然、いろいろな漁業家さんから話があればそのたびにつないで、また、お互い意思疎通がうまくいくように担当の者は足しげく通っています。ここまでご案内のとおりそれほど大きな問題は出ておりませんでしたよね。これは県も調整機能をしっかり果たしてきた証左だと思います。何でも動き出して軌道に乗るまでは山あり谷あり問題があろうかと思います。決して間違ったものではありませんので、お互いご理解をいただきながらいい形で進めていければと思います。

Q

 特区制度が適用になってそろそろ3年になるが、今回の特区制度は知事が第1次産業の創造的復興の目玉として掲げてやられたことだが、実際ほかの漁業者とこういう合同会社との反目が生まれるなど、必ずしも水産業全体の底上げにつながっていないようにも見えるが、この点はどのように考えるか。

村井知事

 そんなことはないと思います。一つのありようとして十分認知されていますし、今後、私はいつも言いますが、今よければそれでいいのではなくて、今後20年、30年、40年たったときにどうなのかということを見据えて行動するのがわれわれの仕事だと思います。漁師さん方は当然今日、明日の仕事で懸命ですので、30年後、50年後先までなかなかお考えにならないと思いますが、今後、漁師さんの数が激減します。これだけ素晴らしい浜を持っていても、そこで養殖をする方がいなくなる時代がそう遠くない未来に来るということです。そのときになってからどうすればいいのかということを考えていたら間に合わない。従って、今からしっかりくさびを打っていくというのが宮城県知事としてやるべき仕事だと私は考えてやったということです。決してあつれきを生じさせるためにやったわけではないです。自分のためにやったわけでもなくて、自分のためには何もやらないほうがいいに決まっています。でも、将来の日本のためと、将来の宮城のためと思って今回思い切ってやりました。先ほども言ったように、何をやるにしても動き出すときにはお互いぶつかり合っていろいろな意見も出てもめているように見えますけれども、それはけんかするためのけんかではなくて、もめるための言い争いではなくて、何かよりいいものを、高い次元を求めるための言い争いということになりますので、これは温かい目で見守っていただければと思います。