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宮城県知事記者会見(平成28年5月2日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年5月2日更新

知事定例記者会見

平成28年熊本地震被災地への支援について

Q

 今朝の連絡会議において、熊本県内の被災者を宮城県内に1.5次避難、2次避難させるということで、概要が発表された。交通費、宿泊費、かつ1世帯2,000円という手厚いものになっているが、これに対する知事の思いを聞かせてほしい。

村井知事

 仮設住宅ができるまで数カ月かかります。かなりの方がまだ避難所におられたままでございます。水道等の復旧は宮城県の東日本大震災よりは恐らく早いと思いますけれども、劣悪な環境であることには変わりがないと思いますので、少しでもリラックスしていただき、より快適な環境で生活していただいたほうがよろしいのではないかと考えました。

 住まいの提供も考えましたけれども、熊本県のご意向といたしましては、熊本県にできるだけ戻ってきてほしいというお考えを強くお持ちであると、リエゾンから報告がありましたので、そのご意向に合わせまして、住まいを構えてそこに長く住んでいただくというよりも、仮設住宅ができるまで宮城県にいて、くつろいでいただきたいと、宮城県としてはそう考えたということでございます。

 5月19日から1.5次避難、2次避難が、それぞれスタートいたしますので、リエゾンを通じまして熊本県のほうにお伝えをし、広く避難者の皆さまに周知徹底していただきたいと、このように考えております。

Q

 熊本県庁内に、宮城県の支援チームが4月29日に設置されたという発表があった。こちらの概要と、どのようなことで設置したのかを伺う。

村井知事

 宮城県からは職員をいろいろな立場で随時派遣をしておりますけれども、熊本県のそれぞれの機関に職員が行ってお手伝いをしておりました。宮城県の職員の評価は非常に高うございまして、助かるということもあり、(熊本県庁内に)宮城県の部屋を設けて、そこに宮城県の職員も集まって意見交換ができるようにしたらどうかというお話がございました。前も連絡会議の席でお話ししましたが、現在熊本県の総務部長をされている池田総務部長は宮城県の財政課長をされた方でございますので、非常に気脈が通じているということもございまして、熊本県のほうから、宮城県の部屋を設けますのでぜひ思う存分支援をしていただきたいということでございました。県職員同士、携帯電話で連絡ややりとりはしておりましたけれども、やはりそういう部屋があったほうが、より緊密に連絡をとり合い、支援ができると考えましたので、そのお申し出を受けたということでございます。

Q

 被災三県からそれぞれ職員が行っていると思うが、こういうものは宮城県だけか。

担当課

 知事会は部屋を設けていますけれども、他県で部屋を設けているということは聞いておりません。

村井知事

 知事会の部屋はあるそうですが、県単位でそういう部屋を設けていただいたという話は今のところ聞いておりません。

Q

 ゴールデンウイーク明けにも知事が熊本県庁に行くという話があったと思うが、具体的な日程が決まっていたらお願いしたい。

村井知事

 今、細部を調整しておりまして、来週月曜日の記者会見の場で発表できるように準備をしたいと思っております。もう少し調整に時間を頂きたいと思います。

Q

 大分県には行く予定はあるか。

村井知事

 今朝の連絡会議で大分県の被害状況等をよく確認するように言いました。もし宮城県の支援が必要ということであり、宮城県の職員を派遣するようなことがあれば、大分県に足を運ぶこともあると思います。

 今回、熊本県に私が参りますのは、やはり熊本県知事に直接会って宮城県の気持ちを伝えたいということであります。私がいたずらに動くことで、かえって復興の妨げになってはいけませんので、その辺は十分配慮しながら、目的を果たしたならば、宮城県の(派遣)職員を督励したいのですが、督励することによって職員の時間、復興業務を止めてしまうことになります。私としては熊本県知事に会って宮城県の気持ちをしっかり伝えることがメーンなので、それ以外のことはできるだけ復興の妨げにならないように、宮城県職員の足かせにならないように配慮してほしいという指示は出しております。

Q

 みなし仮設住宅についても、今、熊本の支援に派遣された職員が行っている。みなし仮設は東日本大震災でも非常に有効だったかわりに、仕組みも複雑だが、知事としては職員に熊本でどういう活躍というか、支援をしてほしいのか。熊本にどういう手助けをしたいのか。その辺をあらためて伺う。

村井知事

 宮城県も、不動産業者とそれぞれの市町村と一緒になってスキームを作るまでに、かなりの時間がかかりました。われわれのスキームは今の法体系に合ったスキームでございまして、国もそれに非常に乗りやすい仕組みでございますから、そのノウハウをしっかりと提供するということが目的でございます。具体的に県職員が入って全てコントロールするというのは、(熊本県での)人間関係が無く難しいので、そのノウハウをしっかりと提供して、その仕組みができたならば、逐次撤収するということを考えております。

Q

 職員の派遣の問題だが、ずっと送り続けるというわけにもいかないと思うが、震災を経験した知事として、どのあたりを目安として引き揚げるタイミングを考えているか。

村井知事

 これは相手のあることですので、われわれがいついつということは言えませんけれども、宮城県は東日本大震災の復興途上であり、他県から支援を頂いていることもありますので、いつまでもということには当然ならないと思っております。リエゾンが派遣されておりますので、まずはそちらとよく情報交換をしながら、宮城県でなければならないという部分が少なくなってまいりましたならば、逐次、人は減らしていきたいと思っております。現段階で撤収を頭に入れながら支援をするという状況にはまだ至っていないということでございます。

Q

 ある程度長期戦になるということか。

村井知事

 今日も現地から帰ってきた職員からお話を少し聞きましたけれども、東日本大震災のように(被害)面積が非常に広いわけではなく、限定的のようであります。従って、東日本大震災のような長期的なケアというものは必要ないのではないかというような報告ではありました。

Q

 被災者の受け入れの話だが、非常に手厚いメニューだと思うが、現時点で宮城県に避難してきたいという申し出があるのか。また、どのくらいの人が来そうなのか、その見通しがあったら教えてほしい。

村井知事

 まだ全く何もありません。これから熊本県のほうにわれわれの仕組みをお伝えして、そこから被災者の方たちに連絡をしていただくということになります。

 東日本大震災の経験から申し上げますと、それほどたくさんの方はお越しにならないと思います。東日本大震災のときも、かなりの方に、全国から同じようなお申し出をたくさん頂きましたけれども、被災者の方たちは地元から離れたくないというご意向がやはり強うございました。また、熊本県の近県で同じように被災者を受け入れるというところが出てきているようでありますので、まずはやはり、被災者の皆さんはそちらのほうを選択されるのではないかという思いは持っております。しかし、(宮城県に)お越しになられた方には、来てよかったと思ってもらえるように、安心していただけるように考えてほしいという私の方針、意向を示しまして、このようなスキームを作ったということでございます。

舛添要一東京都知事の公費問題について

Q

 先週、東京都の舛添知事が公用車を使って週末別荘に通っていたというニュースがあった。別荘に公用車を使うことについて、また危機管理上の観点から見て、どう思うか伺う。

村井知事

 私も報道で知りまして、関心を持って見ておりました。これは東京都の問題でございますので、東京都民がこのことの是非をご判断なさればよろしいのではないかと思います。また、東京都議会においてもしっかりと議論をしていただければと思っております。宮城県の場合はこのようなことはしておりません。

Q

 他県のことになるとは思うが、一般的に知事が一つの県から100キロ以上離れたところに行くということ自体についてはどう思うか。

村井知事

 その頻度にもよると思いますが、私も家族で旅行に行くことも当然あるわけですから、知事である以上、地元から一歩も離れてはいけないということではないと思います。しかし、いざ何かあったときにはやはりすぐ戻って来られるようなことは考えておく必要があると私は思います。これはやはり都民の常識の範囲内で考えるべきものではないかなと思いますね。私も常に、ここまでは県民が許してくれるかどうかということを考えながら行動しているつもりであります。

Q

 先ほど知事は頻度によると言ったが、報道によると舛添知事は毎週のように(別荘に)行っていたということだが、この頻度についてはいかがか。

村井知事

 その頻度が適切であったかどうかということは、東京都民が、あるいは東京都議会がご判断なさるべきことだと思います。

Q

 湯河原の(別荘の)件もあるが、ファーストクラスだったり高級ホテルだったり(を利用)するということで、東京のトップだからと舛添知事はおっしゃっているが、■村井知事は実際海外に出かける際はどのようにしているのか。

村井知事

 宮城県も、規定上はファーストクラスに乗れます。ただ、この10年間、海外には何回か行っておりますけれども、ファーストクラスで行ったことは一度もなく、ビジネスクラスで行っています。また、私以外の随行の職員は全てエコノミー(クラス)で行っておりますので、私だけビジネスクラスに乗っております。

 新幹線は、私と秘書がグリーン車に乗っています。これは常に連絡をとらなければいけないからで、私と行くときでも、秘書以外は新幹線の普通車に乗せております。

 また、ホテルにつきましても、県の規定がありますので、その規定の範囲内で宿泊しております。恐らく規定を超えたことはないと思います。どうしてもその場にそういうホテルがないという場合はあったかもしれませんが、規定の範囲内で宿泊をしております。

Q

 部屋に訪問先の重要な方を招いてお話をするというケースもあるのか。

村井知事

 私はありません。ただ、東京都知事は、われわれとは次元が違いますので、そういうことがあるかもしれません。一国の大統領、首相よりも力があると言われておりますので、これは同じ知事でも東京都知事は別格だろうと私は思いますので、そういうことがあってもおかしくないと思います。

 ただ、宮城県の場合は、私のホテルにその地域のトップをお呼びして、あるいは私のホテルにどなたかに来ていただいて部屋で会うというようなことは今まで一度もございませんでした。

Q

 舛添知事は議員時代、公費の無駄遣いに関してかなり歯切れよく言論されていたが、権力を持って何か考え方が変わったのか、憶測で結構なので知事の考えを伺う。

村井知事

 東京都知事という立場になりますと身の安全というものも当然考えなければならないと思います。やはり身の丈に合った一定以上のセキュリティーを考えた上での宿泊や、あるいは航空機の利用というのは必要だと思いますが、際限がないということではないと思います。繰り返しになりますけれど、これは東京都の問題でございますので、やはり都議会あるいは都民の皆さまの判断というものをベースにお考えになるべきだと私は思います。

 少なくとも宮城県は、このようなことをするだけの財政的な余裕がありませんので、私がそういうことをすると、恐らく県議会なり県民から厳しい叱責の声が上がるだろうと思います。

Q

 参考までに、その上限金額などは何か規定があるか。

村井知事

 規定がありますから、それはオープンにできます。

Q

 ファーストクラスに乗れるのに乗らないのはなぜか。

村井知事

 やはり宮城県はそれほど財政が豊かではないということもあり、ビジネスクラスでも十分安全を確保して目的地まで移動できると考えているからであります。

G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議について

Q

 5月に入り、G7の開催が迫っている。主催は仙台市だが、東日本大震災からの復興や観光PRという面を考えると県の役割も必要になってくるかと思うが、県の関わり方を教えてほしい。

村井知事

 これは国の行事でございますのでメーンプレイヤーは国であり、そしておもてなしをするのは仙台市ということになっていますので、県が表に立つことは基本的にございません。ただ、例えばG7仙台推進協力委員会というものがあり、私も顧問になってございますので、5月19日のレセプションには私も出席させていただきます。また、仙台市の方から要請がございまして、そのときに国際センターの前で燃料電池車(FCV)の展示であったり、あるいは宮城県の広報であったり、また地元の特産品等の展示、こういったようなことは宮城県も協力をさせていただいております。

 また、警備というのは極めて重要であり、知事部局ではございませんけれども、宮城県警が万全の体制でVIPをお迎えするということになっています。この経費が実は大変高いですが、この点については県としても責任を負わなければならないと思いまして、必要な経費、応分の経費を予算措置しているということでございます。

サン・ファン・バウティスタ号の維持管理について

Q

 石巻市のサン・ファン・バウティスタ号は震災の津波に耐えた復興のシンボルとも言えるような建造物だが、今後の維持管理についての考えを聞かせてほしい。

村井知事

 サン・ファン・バウティスタ号は定期的に検査をし、そしてメンテナンスをしていました。震災後、十分な検査ができませんでしたが、先般、詳細な調査をいたしましたところ、船自体が相当傷んでいるということでございました。水もかなり底にたまっているような状況でございまして、水を抜かないと維持できないと。また、木に細い針のようなものを刺すらしいですけれども、それもすぽっと入ってしまうほど、中が空洞になっているような状況でございますので、非常に危険な状態でもあるということでございました。そういった報告を受けまして、けがでもあったら大変ですので、まず乗船できない、人が乗れないような状況にしたということでございます。

 その後どのようにすればいいのかということについて、いろいろな有識者等も含めまして、現在、関係者に意見照会をしておりまして、方針が出たならば、皆さまにそれを報告しなければならないと思っています。まだその段階に至っていないということでございます。

Q

 先月の常任委員会での報告では、大規模改修するのに10億円ぐらいかかるが、改修しても耐用年数が10年プラスアルファということだった。今後難しい判断が迫られ、いつかは判断しなければならないと思うが、いかがか。

村井知事

 そうですね、いつか判断をしなければならないと、それが遠い未来ではなくて、近い未来に判断をしなければならないと思っております。今、復興途上でございまして、財源にそう余裕があるわけではございません。歴史を後世に伝える船でございますので、限られた財源の中で、その目的を失わないようにするにはどうすればいいのかということを今県庁内で検討しております。

 また、問題の一つに、あの船を造ったときの船大工さんがもうほとんどいなくなってしまっているということです。従って、お金を出せばいつまでも維持できるということでもないそうですので、そういったようなことを総合的に勘案してまいりたいと思っています。まだ結論が出ておりません。

Q

 仮の話で申し訳ないが、大規模改修の場合の10億円の財源だが、復興事業として充てることはできないか。

村井知事

 それも含めてよく考えていかなければならないと思っています。ただ、ずっと(経費を)かけ続けなければいけないということですからね。

県内指定廃棄物等の処理について

Q

 先日、環境省が8,000ベクレルを下回ったもの(指定廃棄物)についての指定の解除についてのルールを明確に示されたが、今後どうなっていくのか、どのように進めていくのか。恐らく知事にもお話があったのではないかと思うが、いかがか。

村井知事

 指定廃棄物の指定解除につきましてはまだ検討中でございまして、そういうルールが示されたことは承知しておりますけれども、今後、宮城県としてどうするかということはまだ決まっておりません。これは当然、市町村長の考え方をよく聞きながら進めていくべき問題でありますので、現時点において私としてコメントすることはできません。

Q

 ただ、このようなルールが明確にできて、それから長期保管に関するガイドラインを作っているということで、もう既に国のほうではイメージを固めていると思う。それを知事としても読み取ることはできると思うが、その示されたものに対してはどのように考えるか。

村井知事

 いずれにせよ、たたき台がないと議論できませんので、そういった方針が示されたことは評価していいと私は思います。ただ、宮城は宮城の事情、保管している自治体は自治体の事情がそれぞれございますので、当然それ(国のルール等)をベースにしつつも、それぞれの自治体の置かれている環境等も勘案しながら、柔軟に対応していただきたいと思います。宮城県は今後どうするのかということについて、まだ何も決めておりませんので、まずはそれを受け止めたということでございます。

Q

 未指定の廃棄物についての測定も始まったが、井上(信治環境)副大臣が先日、調査にはかなり時間がかかると言っていたことを受け、県としても未指定の処理方針について決めていくのは随分時間がかかるだろうという話だ。ということは、5月末の市町村長会議ではこの議題については触れないということになるのか。それとも、量は確定しないまでも、ある程度この問題について方向性とか何らかの方針について県として示す考えがあるのか。その辺について聞かせてほしい。

村井知事

 5月27日には定例の市町村長会議が間違いなくございますから、その場では指定廃棄物について、今までの状況を踏まえまして何らかの報告等はしなければいけないと思っています。その前に市町村長会議を開くかどうかについては、まだ決めておりません。もう少しお時間を頂きたいと思います。

 それで、(仮に5月27日まで市町村長会議を開かない場合、)5月27日の市町村長会議で方針を示すのかということですが、それについてもまだ分かりません。

Q

 まだ全然分からないということか。

村井知事

 そうですね。まず未指定の(廃棄物の)調査が始まったということでありますので、そういったような状況なども聞きながら考えていきたいと思っています。