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宮城県知事記者会見(平成28年2月15日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年2月16日更新

知事定例記者会見

仙台市民オンブズマンの監査請求について

Q

 (2月)8日に安部(孝県議会)議長の政務活動費に関して住民監査請求が行われ、これを受けて議長からは、主張は違うがまずは返還するという意思表明があった。この件に関してまず所感を伺う。

村井知事

 皆さまにご迷惑をおかけしたという道義的責任を感じて、自ら政務活動費を返還することに決めたというふうに捉えました。これは安部議長の判断で決めるべき問題でございますので、私といたしまして特に何か意見を申し上げる立場にないと考えております。

Q

 一部には、監査逃れのためにあえて返還の意向を示したのではないかという声も聞こえる。これ(返還)によって監査が実際に行われない可能性もある。ただ、住民監査の目的としては、そういった不当(支出)が行われていることに対する是正というか、県の姿勢を正すという目的もあるが、それについてはいかがか。

村井知事

 現在、住民監査請求が出され、独立した組織である監査委員のほうに今ボールが投げられておりまして、監査委員としてどう受け止めるかという判断をこれから検討することになろうかと思いますので、私といたしましては監査委員の判断が示されるまで静観していなければならないだろうというふうに思っております。

Q

 一方で、こういった不正あるいは不当な政務活動費の使用を阻止する、あるいは予防するために領収書のネット公開などが非常に効果的ということで、先行してネット公開を進めている自治体もある。知事としてはその考えはいかがか。

村井知事

 まず、今、不当な支出という話がございましたが、現時点において不当であったかどうかということは私としてはまだ分かっておりません。それについては、まず議長がしっかりと説明責任を果たしていただきたいと思います。
 それから、領収書のネット公開ですが、一つの有効な方法だと思います。ただ、これは議会が自分の意思で決めるべきことでありますので、他の先進事例などもよく参考にしながら議会の中で議論し、決めていただければと思います。

Q

 安部議長の発言をかいつまんで言うと、適正に処理はしているけれども、けじめをつける。県民にご迷惑をかけたから返還すると言っている意味について、われわれメディア関係並びに県民の方々は、適正処理しているのに返すことについて矛盾を感じざるを得ないが、知事は一政治家としてこういう言い方にどう感想を持つか伺う。

村井知事

 これは政治家個人の判断によるものでありまして、安部議長が、それが正しい、それが一番望ましい形だとお考えになったのであれば、それも一つの方法であろうと思います。

Q

 安部議長の答えは現場で聞いたわれわれにとっては非常に分かりにくい。言ってみれば支離滅裂といった感想も受けたが、知事としては望ましい、妥当な内容であるという感想か。

村井知事

 決して望ましい、妥当であるというふうに判断しているわけではありません。望ましいのか、妥当であるかということは、県民の皆さまが判断すべきことであります。また、県議会で判断すべきことであるということです。これは安部議長個人の支出の問題でございますので、議長として自分でそうお考えになって行動したのであれば、まずそれを是として、周りがどう判断するかということに尽きるだろうということです。特に政務活動費というのは議会全体の問題ですので、もし議会の中でそれが問題であるということであれば、よく話し合って、より踏み込んで調べていけばいいことでありますし、それでいいということであれば、そこで結論づけるということがあってもいいというふうに私は思います。私の立場で是か非かということを申し上げることはできないということです。

Q

 知事は先ほど静観と、判断を待ちたいという話だったが、当の安部議長が結論を出してしまった。返還という形で動いた。こうなると、政活費(政務活動費)の支出とそれをチェックする機能、さらにそれを住民の目にさらすという住民監査制度があるにもかかわらず、議長の判断で、指摘されたから返すといった対応は非常に分かりにくいというか、返せと言われたから返すといったような個人の判断で結論を出してしまうのは、政活費全般の、制度全体の不信感にもつながるかと思うが、そのあたりは拙速だったのではないかといった考えはないか。

村井知事

 制度全体の在り方については、議会の中でこれを一つの他山の石として、みんなでよく議論されるべきものだというふうに思ってございます。ただ、今回のお金の返還については、安部議長がよくお考えになった上で結論を下されたということでございまして、その是非は私がここで述べるよりも、まずは議会全体の問題としてどう捉えるかということをよく検討した上で、議会として意思表示をすることが県民に対する責任を果たすことになるのではないかと私は考えております。

Q

 今、他山の石と言ったが、それはこのような形で政活費を支出したことを他山の石とすべきなのか、それともその後の安部議長の対応について他山の石とすべきなのか。

村井知事

 要は、安部議長がされたことが正しいことだったのか間違っていたのかということは私には分かりませんけれども、少なくともそういう誤解を与えてしまったことは事実でありまして、それによって住民監査請求が起こされたと。そしてそれによって、安部議長は、正しいもの(支出)であるけれども、皆さまにご迷惑をおかけしたということで返すことになったということですね。従って、こういった一連の事案、このことについてこれを一つの例としてしっかりと捉えるべきだと言ったということであります。

Q

 安部議長は会見で、県民の税金をやましいものに使った事実はないという言い方をしていた。県民の税金を預かる立場の一つである県庁のトップたる、県民のトップたる知事の立場として伺いたい。あらためてだが、まず1点目、先ほど言っていたように今回のこの対応について正しいと考えるのか。さらに、先ほどあったように、結局返せばいいのか、言われたから返せばいいのかという感覚は県民レベルでもやはり出てくると思うが、そういう考え方を知事はするのか。それとも、返した上で、さらに不正があったのならばまた別の責任のとり方が必要だと考えるのか、その点について伺う。

村井知事

 まず、対応として正しいのかどうかですが、やはり誤解を与えたと。内容の是非はともかく、住民監査請求を起こさせ、そしてマスコミの皆さんも大変強い関心を示す、つまり県民の皆さんが関心を示すようなことを行ったということについては、安部議長は反省をされるべきだと思います。その点については安部議長も反省をされて、迷惑をかけたと自分でも口頭で陳謝されているわけであります。それはやはり議長にも反省をしていただかなければならないだろうと思います。

 返せばいいのかと、別の責任のとり方があるのかないのかということですが、これはやはり私が言及することではなく、まず議会で、議員の皆さんの中でよく議論をすべきことだと思います。これが県職員であれば、当然私に責任のある、手の届くことでございますので、私がしっかりと対応していかなければなりませんが、これは議会の問題でございますので、私からあまり踏み込んだ発言をするべきではないというふうに考えているということであります。

Q

 今回一連のことについて安部議長から知事に何らかの説明はあったのか。

村井知事

 ございました。何度かお電話を頂いております。まず、非常にご迷惑をおかけしたということ。それから、お金を返すことにしたと。自分としては間違ったことをしていないと思っているけれども、けじめをつけたいと考えているので、このようなことを記者会見で話すつもりであるということを記者会見の前に私のほうに連絡がございました。また、私からは、議長個人の問題という取り扱いになっておりますので、よくお考えの上でご決断くださいというようなお話をさせていただきました。

Q

 議長職を続けるということはマスコミの前では表明したが、知事との会話の中でそういった発言はあったのか。

村井知事

 はい。議長として責任を全うしたいというお話はございました。

Q

 その上で、明日(2月16日)からいよいよ2月の議会だが、3月11日を挟んで重要な議会になると思う。今回の件で議会が混乱するようなことは、対外的にもあってはならないと思うが、議会運営への影響についてはどのように考えるか。

村井知事

 これは議会の問題でございますので、私どもは議会から言われたことをしっかりと対応すべきと、受けた質問には真摯にお答えしていくということに尽きると思っております。議会の運営について、私どもはどうなるか全く分かりませんし、こうしてほしいと、こうするべきだというようなことを申し上げる立場にないということであります。

Q

 新年度予算など、大事な議案がたくさんあるが、スケジュールについての懸念などはないか。

村井知事

 やはり、議会以降のいろいろなスケジュールも立て込んでおりますので、決められたスケジュールどおり議会を運営していただきたいという思いは強く持っておりますが、それも、どう運営するのかということは議長のもとで、議会のもとで決めることでありますので、決められたスケジュールに従って粛々と誠意をもって対応していきたいと思っています。

指定廃棄物について

Q

 (2月)7日に長野の松本で、丸川(珠代環境)大臣が、除染の基準となる年間1ミリシーベルトが何の根拠もないというような話をし、その後撤回したが、まずはこの一連の騒動について所感を伺う。

村井知事

 今回の福島原発の関係で被災地、特に福島県、宮城県も県南の皆さまを中心に、また指定廃棄物の関係で非常に被害を受けたわけでございます。やはり、そうした被災者の気持ちを斟酌(しんしゃく)して、発言は慎重にされるべきだと思います。ご本人が誤って発言をしたというふうに陳謝されておりますので、これ以上私として言及をする気はございませんけれども、指定廃棄物の問題を抱えている宮城県といたしましては大臣の強いリーダーシップを求めております。従いまして、今後は発言をより慎重に、そして一日も早くこの原発に関するいろいろな課題を解決するようにリーダーシップを発揮していただきたいと思っております。

Q

 撤回はしているが、言い間違いとか勘違いではなく、全く見識がないというか、そもそも指定廃棄物の基準である8,000ベクレルもこの年間1ミリシーベルトから算出されている数字である。知事は今まで、国にボールは投げられたと、国の方策を待っていると言っていながら、改造内閣ができて130日間、大臣は県に訪れていない。そういう中でのこの騒ぎであるから、もっと怒ってしかるべきかと思うが、いかがか。率直なところを聞かせてほしい。

村井知事

 やはり、大臣としてやや意識が低いと誤解をされて仕方がないと思います。私といたしましては、非常に重要な閣僚のお一人だというふうに思っておりますので、その力量を総理が信頼して選んだわけでございますので、陳謝をするような発言は今後ないように注意をしていただきたいと思います。

Q

 2点伺う。1点目、この一連の経緯について環境省から何がしか県に連絡はあったのかなかったのか。

村井知事

 丸川大臣の発言ですか。

Q

 そうである、丸川大臣の発言に対して。もう1点、これは自分自身も報道で見ているだけだが、大臣は福島の方に申し訳ないとはよく言っているが、福島以外に、言ってみれば指定廃の問題を抱える宮城に特に何の言及もない。まさか忘れているわけではないと思いながら、このあたりの発言についても所感を伺う。

村井知事

 まず、今回の丸川大臣の発言に関して環境省からは特に何も(連絡は)ございません。
 それから、よく福島の話を出すが宮城県のことに関心がないのではないかと。決してそうではないと思いますが、やはり福島が一番大きな被害地、被災地なので、そこを特に強調されているというふうに思います。頭の中には常に今回の指定廃棄物の問題等も入っておられて、真摯に対応して検討してくださっているというふうに思いますが、宮城県の中にも放射能問題でお困りの方もおられますので、そういった被災者の皆さまに配慮した発言というものも重要ではないかと思います。

Q

 環境省の(放射性物質濃度の)再測定の結果が2月中旬にも(出される)という話が以前出ていたかと思うが、その進捗(しんちょく)や結果について何か連絡は来ているか。

村井知事

 進捗(しんちょく)、結果について具体的な話はございませんが、井上(信治環境)副大臣が近いうちに私に会いたいということで日程調整の連絡が入っています。ただ、何を言いに来られるのかまでは私には分かりません。

Q

 その日程はいつごろをめどに調整しているのか。

村井知事

 今、私どもも議会があって、あちらも国会があるので、お互いの時間のすり合わせを今一生懸命やっているということで、いつということを今この場で申し上げることはできません。なるべく早いほうがいいのではないかというふうにお互い思っているということです。

石巻市での震災遺構に係る公聴会について

Q

 先日(2月13日)、石巻市で、大川小学校と門脇小学校に関して遺構として残すか、あるいは解体すべきかということについて公聴会が開かれた。まずは公聴会が開かれたという事実に関して知事の考えを伺う。

村井知事

 これは、(亀山紘)石巻市長が公聴会を開くべきと考えて行われたものと認識しております。石巻市長もその公聴会に出席されている様子が報道でありました。それだけ市長としても、この問題を大きく捉えておられるんだろうというふうに思います。

Q

 震災の記憶を後世に語り継ぐために(校舎を)残したいという意見もあれば、多くの亡くなった方のことやつらいことを思い出すので解体してほしいという声もある。そもそも震災遺構について、知事の考えを聞かせてほしい。

村井知事

 震災遺構というのは後世に震災の記憶を残していくために必要なものだというふうに思います。ただ同時に、犠牲になられた皆さまの気持ちも斟酌(しんしゃく)しなければならないということで、慎重な取り扱いが必要です。そういった意味では、門脇小学校もそうでしょうが、特に大川小学校についてはたくさんの子どもさん方が亡くなった場所でございますから、より慎重にいろいろな方の声を聞きながら判断をされるべきと思います。ただ、宮城県の関与につきましては、もうこの問題はいったん有識者会議を閉じてしまっておりますので、石巻の中でよくお考えいただければと思います。また、復興庁とよく調整をしていただければと思います。

Q

 今の答えの中に含まれていたが、今回の公聴会でも時間をかけて議論を尽くすべきだという声もあった。もう一歩あらためて踏み込んで、当然財源的な部分で県の関与は難しいかもしれないものの、財源を負担しなくても何らかの関わりができるのではないかと思うが、いかがか。時間をかけて議論を尽くすべきという声に対して、県として何かできないか。

村井知事

 有識者会議を開いたときに、石巻市からは大川小学校はもう(震災遺構に)入れないというようなお話でありました。そこでずっと話をして、すでに(会議を)閉じてしまっていますので、もう一回時計の針を元に戻すことはできませんけれども、南三陸の防災庁舎をここ(今の状況)まで持ってくるに至るまでのいろいろなノウハウと申しましょうか、今までの経験がございますから、そういったことを求められればアドバイスすることは可能だと思います。ただ、技術的なものであったり、あるいは財源的なものについて宮城県がこの問題に関わるということは難しいと思います。