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宮城県知事記者会見(平成27年8月17日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年8月18日更新

知事定例記者会見

安倍首相の戦後70年談話について

 戦後70年ということで安倍(晋三内閣)総理大臣の談話が先週(8月14日)発表された。四つのキーワードを入れた点やお詫びの表現を盛り込んだ点、もしくは総理の言葉というより歴代の内閣総理大臣を踏襲するという総理の発言に対してさまざまな評価が寄せられているが、知事としての受け止めを伺う。

村井知事

 今回の談話につきましては(安倍)総理の気持ちが非常に伝わる内容でございました。また同時に、中国や韓国といったアジアの周辺諸国に対する配慮もしっかりと伝わるものでございました。そういった意味から私は高く評価をしております。特に私が高く評価をしている部分は、「あの戦争には何ら関わりのない子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という総理のこのワンフレーズで、国民は非常に溜飲が下がる思いがしたのではないかと思います。

川内原発(九州電力川内原子力発電所)の再稼働について

 今月(8月)11日に川内原発が再稼働された。原発ゼロの時代が終わるという意味で象徴的なものだったと思う。再稼働に賛否両論の声が上がっているが、知事としての受け止めと女川原発(女川原子力発電所)を抱える立地県としての受け止め、それから今後の女川原発への対応についてあらためて所感を伺う。

村井知事

 いつも言っていることでございますが、エネルギー政策は国がまとめた考え方を持つべきだと思っております。そういった意味から、川内原発の再稼働につきましても、国が原発はベースロード電源ということで必要だと認め、基準を設け、その基準に適合しているかどうかという審査を行った後に稼働を認めてスタートいたしました。そういった意味では、私はそれ以上のことをコメントする立場にはないと思っております。ただ、国民の中には不安視している方もたくさんおられますので、何よりも安全を優先しながら電力供給をしていただきたいと思っております。

 女川原発に対する受け止めということでございますが、女川原発については現在、(再稼働の)審査が粛々と進められている途上でございまして、稼働されるかどうかにつきましてはまだ分からない状態だと思っております。厳しい目線で、安全なのかどうかということを、川内原発と同等以上にしっかりと審査をしていただきたいと思います。従いまして、女川原発への対応はこの国の審査を待って、地元が同意をするかどうかという段階で県として判断をしてまいりたいと思っております。現時点においてはそういった判断をする段階には至っていないと思っております。

 今回の川内原発の再稼働は賛否があり、福島の事故がまだ収束していない、あるいは原因究明もきちんとなされていないこの状態で果たして動かしていいかという意見もかなりあるかと思うが、こういった意見についてはどのように考えるか。

村井知事

 それも大変重い意見だと思います。国民の中にはそういった考えをお持ちの方もたくさんおられるかと思いますが、それが国民の総意では決してないわけでありまして、中には電力の安定供給のためには原発の稼働が必要だという方もおられるかと思います。そういったもの(意見)を総合的に判断をされたものと受け止めております。

 そういう意味では今回の川内原発の再稼働は妥当だという見方か。

村井知事

 妥当か妥当でないかというのは、これはなかなか私では(判断)できません。申し上げておりますのは、国がこれ(再稼働)を必要だということであるならば、これは自治体のトップとしてその方向に沿って物事は判断していかなければならないと考えているということであります。私の立場で妥当か妥当でないかという判断をし、それを例えば地元の女川原発に当てはめるということはあってはならない。あくまでもエネルギー供給というのは国が一元的に管理するものであり、判断すべきものであると考えているということであります。

指定廃棄物最終処分場建設問題について

 せんだって(8月5日)、(小里泰弘環境)副大臣が加美(町)と大和(町)を訪問した。それに関して、まだ(指定廃棄物最終)処分場の詳細調査が進んでいない状況だが、いつごろというようなこと(話)があったか、また国の姿勢などについて知事に(話が)入っていたら教えてほしい。

村井知事

 (小里泰弘環境副大臣が)大和町と加美町を訪問したという報告は受けましたが、今後のことにつきましてはまだ何も伺っておりません。ただ、雪が降る時期が迫ってまいりますので、いつまでも(詳細調査を進めない)というわけにはいかないのではないかとは思っております。今日も幹部会で環境生活部長に確認を取りましたけれども、まだ何も聞いていないということでありましたので、担当者にも連絡は来ていないと思います。

観光王国みやぎ旅行割引第2期販売開始及び観光キャンペーンの手応えについて

 今週(8月)21日にみやぎの観光割引の第2弾の店頭販売が始まる。知事は以前から夏休みにぜひ被災地を訪れてほしいと言っていたが、あらためて、特に県外に住む方にぜひこういうふうに(旅行割引を)使ってほしいというメッセージを一言頂きたい。

村井知事

 被災地に対する関心が非常に高い方が多いと思います。県外の方にお会いしますと、「一度宮城に行ってみたい」とよくおっしゃいます。そういった意味では、(宮城に)行くきっかけ、動機付けになる施策だと私は思っております。宮城県内の方が有効に活用してこの機会にいろいろなところを巡るというのも非常に意義のあることだと思いますけれども、私といたしましては、できる限り県外、特にできるだけ宮城から離れた方に安い料金で宮城に足を運んでいただきたいと思っております。まだ航空機を活用した旅行割引も販売中でございます。インターネットで購入できるということですので、県外、特に飛行機を使って来る方にはご活用いただきたいと思っております。

 数字はこれから出てくるが、夏の観光キャンペーンの手応えはいかがか。

村井知事

 具体的な数字はご存じのとおりまだ出ておりませんけれども、私は、天気が良かったということもあり、好調であったのではないかというふうに思っております。これから首長ともお会いする機会が多いと思いますので、手応えを具体的に聞いてみたいと思います。

岩手県知事選挙について

 現職の達増(拓也岩手県)知事と参議院議員の平野達男氏の争いと見られていたが、平野氏の出馬断念ということになった。村井知事への事前の応援要請などを含めて、この一連の顚末についての受け止めを伺う。

村井知事

 これは他県の知事選挙のことでありますので、それぞれの思いがあって熟慮した結果であったと思っております。私はかねがね一般論として、選挙はできるだけ候補者がたくさん出て(有権者の)選択肢が多いほうが良いのではないかということを申し上げております。そういった意味で、有力な対抗馬であった平野氏が出馬を取りやめたということは岩手県民の選択肢がそがれたということになりますから、そういう意味で非常に残念であったと思っております。ただ、出馬する・しないというのは政治家あるいは政治家になろうという人が個々に判断することでございますので、それについて私は言及するべきではないと思っております。

 元復興大臣と、復興を引っ張ってこられた現職の達増知事という争いになるかというところだったが、選挙戦にならなかったことでの復興への影響について知事の考えはあるか。

村井知事

 知事選挙になりましたらどの候補も、仮に達増候補と平野候補という2人の争いになりましても、復興については前向きにやるということで、やり方についてはそれほど大きく差があるわけではございませんので、どの候補が当選をしても復興に与える影響というのはそれほど大きくないのではないかというふうに思います。

 平野氏の不出馬の理由として安保(安全保障法案)の争点化が不本意だったということで、一般の有権者からすると分かりにくいところもあるかと思う。自民党の強い関与があったとされるが、この辺の知事の見方を教えてほしい。

村井知事

 これは岩手県のことですので、安保の問題がどの程度影響したのかということは私には分かりません。また、自民党が関与したかどうかについても全く分かりません。ただ、そういう報道がなされておりますので、一定の関与があったのかもしれませんし、安保というものが影響したのかもれません。

 知事は最初に、県民の選択肢が損なわれたのは残念だと言った。その観点で言うと、自民党が自分で(候補に)推しておいて、その後自分から取り下げてしまった、もしくは平野氏が出馬を取りやめた後でも平野氏の代わりを出す動きもないということであれば、選択肢を自らなくすという公党としての在り方についてはどう思うか。

村井知事

 「自民党として候補者を立てて戦う」と言っておられましたので、そういう意味では候補者を探す努力をできるだけ最後まで続けるべきであると思います。ただ、私も知事選挙というのは、3回経験しておりますけれども非常に大きな選挙で、全県選挙でございますし、岩手(県)は宮城(県)に比べても非常に広い面積でございますから、その体制を整えるにはかなり時間がかかります。そういった観点から諦めざるを得なかったと私は捉えております。

仙台空港民営化について

 現在、国のほうで応募者に関して2次審査が進められており、来月(9月)、運営者が決定するというスケジュールになっている。そこで運営者の事業計画が明らかにされるが、空港の民営化の成功に向けて、県として9月以降にどのように関わっていくのか。

村井知事

 現時点は(運営権者の)選定中でございますので、私どもからは運営権者候補者には一切接触しておりません。3者のうち、どこに決まっても、仙台空港及び仙台空港周辺は相当大きく変わるのではないかというような思いを持っております。従いまして、この3者(のうち)どこに決まりましても私は民営化に向けて十分大きな成果を出してくれるものと思っておりますので、出された計画が選ばれましたならば、その計画が順調に軌道に乗るように地元として最大限の協力をしていくことになります。これから(運営権者が)決まりましたら、そこから私どもの接触が始まるというふうに捉えていただきたいと思います。まだ全く接触しておりません。公平にやるということです。

 例えばの話だが、今後空港の運用時間の延長なども可能性としては十分考えられると思う。県としてそういった要望が来た場合、はどのように対応していくのか。

村井知事

 当然、運用時間の延長に向けて地元の岩沼市や名取市と協議を始めることになります。恐らく、決まった案を見たら皆さんこれはすごいなと思うのではないでしょうか。非常に面白いアイデアが出ています。3者とも真剣にやっているというのが伝わってきます。仙台空港の周辺は相当変わると思います。

 あらためてになるが、宮城県にとって仙台空港が民営化される意義や、どういうチャンスがあり、そのチャンスを県としてどう生かすか伺いたい。

村井知事

 一言で言うと、滑走路と空港ビルの運用、エアカーゴの運用、駐車場、こういったものを一体的に経営することができることです。当然、空港ビルについてはかなりの黒字が生まれます。その黒字を、着陸料の軽減やあるいは周辺開発の整備費に充てることができる。民間の力で空港の活性化をすることができる。これが最大の狙いですね。(年間乗降客数を)300万人から600万人にするという非常に大きな目標を掲げておりますけれども、すぐに達成できなくても、そういったことが実現できる可能性は十分にあると私は思っています。

地方創生の新型交付金について

 少し時間がかかってしまったが、このほど政府が地方創生の新型交付金に関して、国費として1,000億円程度の規模という方針を示した。この規模感について地方自治体としての受け止めを伺う。

村井知事

 今回の(国費としての規模は)、先ほどの旅行割引あるいはお土産品の割引といったようなものに国が充てたお金の半分程度です。つまり26年度の補正予算で充てた地方交付金の約半額程度ですね。従いまして、これをもって全国津々浦々まで地方創生の効果が波及できるものとは到底考えられないというふうに思います。しかし、「足りないからできない」ではだめでありますので、与えられた財源の中でできる限りの成果が出せるように努めていきたいと思っております。

甲子園での仙台育英学園高等学校の戦況について

 今、甲子園で仙台育英が勝ち進んでいる。知事としての今までの戦況の受け止めと、今後勝ち進んだ場合、例えば応援などはどうするのか教えてほしい。もしかして行くこともあるのか。

村井知事

 私は甲子園が始まる前から、「今年の育英はいけるような気がする」と、ずっと言っていました。何の根拠もないんですが、何となく選手の皆さんの目つきとか雰囲気とか、そんなようなものから伝わるものがありました。今日(8月17日)、秋田県の代表との戦いで、東北同士なんですけれども、私は育英が勝つんじゃないかというふうに思っています。決勝まで残ったら応援に行くという約束をしておりますので、決勝戦には、申し訳ないんですがほかの公務をちょっとあけて、もし8月20日が決勝戦になりましたなら応援に駆けつけたいと思っています。20日は私の55年目の誕生日なんですよ。そこで優勝したらすごいですね。みんなで応援しましょう。白河以北はまだ越えたことないので、ぜひ東北に優勝旗をもたらしてもらいたいと思っています。期待しています。