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宮城県知事記者会見(平成27年7月6日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年7月7日更新

知事定例記者会見

【発表項目】「Sky Journey(空の旅)仙台・宮城キャンペーン」の実施について

村井知事

 それでは、私から一つ報告をいたします。
 宮城県では、9月5日(土曜日)から12月19日(土曜日)までの間、ANA(全日本空輸株式会社)、JAL(日本航空株式会社)、そしてIBEX(アイベックスエアラインズ株式会社)の航空会社と連携した観光キャンペーン、「Sky Journey仙台・宮城キャンペーン」を実施いたします。
 ここで、今年度実施するキャンペーンのポスターを見ていただきたいと思います。なかなか見事な出来栄えですので、カメラの皆さま、ズームインをよろしくお願い申し上げます。どうですか。なかなかすてきで、斬新なポスターでしょう。狙いは、今はやりの「キモかわいい」を目指しております。
 この機会にぜひ宮城に来ていただきたいという私の熱い思いを担当課に指示いたしましたところ、このような素晴らしいポスターができ上がりました。江戸時代から湯治客のお土産として親しまれてまいりました、宮城県の伝統工芸品であるこけしが飛行機になって仙台・宮城の魅力をご紹介するというもので、風景には美しい松島湾をイメージとして採用したわけであります。なるべくパッと見て「何だ、これは」と足を止めてもらえるようなものにしたいと思いまして、このようにしました。
 また、タイトルの「Sky Journey」は、飛行機を利用した仙台・宮城の旅であることをストレートに表現しており、明るい響きのある言葉を使用することで仙台・宮城への旅のワクワク感を演出しております。
 今回のキャンペーンは、特に少数にとどまっております中部以西からの観光客の誘客を積極的に推進し、観光振興による仙台空港の就航路線の利用促進を目的として、仙台空港と就航している中部以西の空港のうち、福岡空港、中部国際空港、広島空港の3空港の航空路線を対象に展開してまいります。伊丹空港は搭乗率の状況が非常にいいので外しました。福岡空港、セントレア(中部国際空港)、そして広島空港の3路線ということであります。
 キャンペーンの開始に合わせまして、9月5日(土曜日)にオープニングイベントを福岡市内の(天神)イムズというところで開催いたします。また、キャンペーン期間中に名古屋市と広島市で行われるイベントなどに出展をいたしまして、観光情報のPRや県産品の販売など、宮城の観光の魅力をPRする予定としております。このほか、就航地の旅行会社で旅行商品造成に携わる関係者などを対象といたしますモニターツアーも実施するなど、観光客の誘客を促進する事業を展開してまいります。旅行関係者にも来ていただくということですね。
 なお、「観光王国みやぎ旅行割」によりキャンペーン期間中の対象路線に限定した航空券プラス宿泊のパック商品について、宿泊代金に加え交通費、航空運賃ですね、飛行機代も最大5割引とする割引を実施し、相乗効果を図ります。
 今回は秋から冬にかけての大変魅力的な時期にキャンペーンを実施いたします。美しい紅葉など多彩な景観が楽しめ、海の幸や山の幸などのおいしい、旬な食材が豊富な時期でもあります。変わらぬおもてなしの心で観光客の皆さまをお迎えいたしますので、宮城ならではの魅力あふれる旅を堪能していただきたいと考えております。以上でございます。

 通常、この福岡、中部国際、広島の3空港からどれぐらいお客さんが宮城に来ているのか。また、このキャンペーンによってどれぐらい増えるかという数字は持っているか。

担当課職員

 平成26年度の乗客数ですけれども、名古屋からは年間の搭乗者数が23万729人です。福岡からは21万4,75720人。この数字は、去年飛んでいたスカイマークさんの分を除いております。広島からは7万660人という人数が昨年度は年間通して搭乗しております。

村井知事

 搭乗率は、昨年の9月から11月の3カ月間ですが、福岡が70%、広島が82%、名古屋が68%ということでありますので、さらに10%程度搭乗率が上がればいいのではないかと考えてございますから、この人数からさらに1割ぐらい増えれば成功だと思います。

 これは今回のSky Journeyもそうだし、7月1日(水曜日)から始まったキャンペーン(仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2015)全体とも関連すると思うが、知事は県外の方にできるだけ被災地に足を運んでいただきたいと言っていた。仙台までは県外の方が来てくださると思うが、そこから先、被災地まで来ていただくために県としてやるべきことなどはどのように考えるか。

村井知事

 航空会社任せだけでは駄目だと考えてございまして、県でも負担して例えば二次交通、バス、レンタカー、これをセットにしたパックツアーを格安販売したいと思っています。また、先ほど言いました旅行会社を対象としたモニターツアーを実施いたします。そこのときに被災地に行っていただいて、被災地の現状を見ていただいて、そういう商品造成をお願いするということですね。それから、航空券や県産品が当たる懸賞企画を実施しますが、そういった際にもやはり被災地のことを多少なりとも書き込むような形にしたいと思っています。
 また、キャンペーン専用のポータルサイトを県のホームページで開設いたしますし、ANA、JALも協力をしてくださいまして、ANA、JALのホームページでも宮城のこのキャンペーンを周知してくださるということになっております。また、当然ですが、パンフレット、ポスターも作成をしたということでございますし、新聞やフリーペーパーでの広告掲載、テレビでの視聴者プレゼント、こういったようなことも考えていきたいと思っています。

村井知事

 観光課長から修正メモが入りました。目標は先ほど10%アップと言ったんですけれども、目標は搭乗率の3%アップでした。大変申し訳ございません。3%アップに訂正させていただきたいと思います。

 誘客のためのスカイジャーニーということなので、仙台から行く分には補助は出なくて、福岡、広島、中部から乗る分にということでいいのか。

村井知事

 そういうことです。こちらにお泊まりになるということですね。ただ、こちらから出ていく人も搭乗率には当然入ってきますけれどもね。しかし、こちらを出ていく人はあまり変わらないと思いますので、実質的には搭乗率が上がればこのキャンペーンの成果だというふうに受け止めたいと思います。

南三陸町防災対策庁舎の県有化に係る話し合いについて

 明日(7月7日(火曜日))、佐藤(仁)南三陸町長が会談に見える。まず、どういった話し合いをしていきたいと考えているか教えてほしい。

村井知事

 まず、明日は町の考え方を正式に聞く場でございますので、私から何かをお話しするというよりも、町のお話を、出た結論を町長のほうから直接お伺いをしたいと思っています。恐らく既に報道されているとおりのことになろうかと思いますので、そのようなご発言であれば、私から、ここまでいろいろあったかと思いますけれども、取りまとめていただいたことに関しての感謝の言葉、また住民の皆さまに対する感謝の言葉、こういったようなものを申し上げたいと思っております。

 知事として町長等に確認しておきたい点など、今思っている部分であったら教えてほしい。

村井知事

 明日はまずスタート台に立つ日だと思っておりますので、明日の時点で細かい話はしないでおこうと思っております。秋に交付金の申請をいたしますので、その交付金の時期に間に合うようにこれから具体的に詰めていくことになると思います。そこで、基本的には宮城県所有になるわけでございますので、県の考え方にのっとってやっていきたいと思っておりますが、当然町の考え方なども聞きながら進めていきますので、その場で町のほうに担当者同士で確認をする。そして、どうしても担当者同士で意見が合わないような場合には私と町長が直接話し合っていくことになると思います。明日はそういった場(細かい話をする場)ではないと思っております。

 秋の交付金という話が出たが、県として改修、補修をしなければいけないと思うが、具体的に着手したい時期やこのぐらいまでには改修を終えたいという時期がもし頭の中にあれば教えてほしい。

村井知事

 まず、明日そのお話がありましたら調査をしたいと思っています。なるべく早く調査に入りたいと思っておりますが、その調査結果によって、(改修、補修に)入れる時期、期間というものが決まってまいりますので、今の時点でいつごろというようなことはちょっと申し上げられないということです。まずは早めに調査に入りたいと思います。その後、調査をした上で、少なくとも2031年の3月まで維持できる改修方法というものを見極め、どのような形で施設を保持するのかということを決めていきたいと思っています。今はとりあえず簡易な形で誰も入れないような形になっておりますが、やはり長い期間維持をするということになると事故等がないようにしなければなりませんので、その辺もよく考慮したいと思っております。

 今回、県有化となる対象は防災庁舎の建物のみか、それとも周辺の敷地などもセットとしてということか。

村井知事

 防災庁舎のみです。ただ、あのままだと人が誰でも入れるような形になりますので、多少外柵等を造らなければいけないと思いますので、そのエリアは県のほうに土地をお貸しいただくことになろうかと思います。

 そうすると、改修工事期間中は近くに寄ることはできないのか。

村井知事

 それほど大がかりな工事にはしないつもりなので近づくことはできるかと思いますけれども、当然中には入れないということですね。

 先ほどの質問の確認だが、建物と土地とは別々の契約になるのか。

村井知事

 これから(検討すること)になりますけれども、土地はそのまま町のものででいいのではないか、無料でお貸しいただければよろしいのではないかと私は今思っています。建物は県有化ということでございますので、県のものにしたいと思っています。(南三陸町が)「土地もぜひ県に」ということで、無償でいただけるものであれば、一時的に県が無償で所有して、そして土地と建物をそのままお返しすることも可能ではありますけれども、そういうことを無理してやらなくても、いずれお返しするわけでございますので、建物だけで十分ではないかと今は思っています。

 佐藤(仁)南三陸町長は、首長がかわったり政治的状況が変わったりしても県有化が続くように協定を結びたいと言っているようである。明日(7月7日(火曜日))伺ってからとなると思うが、そういった申し出があったらどのように受け止めるか。

村井知事

 私もそのほうがいいと思います。マスコミの皆さんのオープンの場ですので、口約束より重い位置づけにはなろうかと思いますけれども、しっかりと文書でお互いの首長が取り交わすということは重要なことだと思っております。逆にお返しする段になって返してほしくないと言われても困りますので、やはりこれはしっかりと文書を交わすことは重要だと思います。

 念のため確認したい。これからは県の考え方でハンドルを切っていくという話を先ほどしていたが、もしも県の考え方で今明かせることがあれば聞かせてほしい。

村井知事

 期限が20年間と切られているとはいえ、その20年間は震災遺構としての役割を担う建物だと思っています。従って、私といたしましては現在ある姿をできるだけそのまま残すようにしたいと思っています。その中で一つだけ留意することは、事故、けが等があったらまずいものですから、それは人が入れないような工夫というのが必要だと思っております。そこに非常に留意をしたいと思っています。

 震災遺構の話があったのであわせて伺うが、(石巻市立)大川小学校についても非常に感情的な問題等も重なって複雑な問題になっている。既にあるかもしれないが、仮に地元の住民から大川小学校の県有化を考えてほしいという要望が正式にあったとして、県はどのような態度を示すか。

村井知事

 ここに至るまで有識者会議を開いて、そしてずっと積み上げてきました。その際に、一番最初の有識者会議のときに、大川小学校は(震災遺構の候補に)全く入っていなかったんですね。石巻市のご意向として入っていなかったです。従って、またここでその話をぶり返していくと、同じようなことをずっと繰り返していかなければいけない。大川小学校を特別に入れたら、ではほかのところはどうなるんだということになってしまいますので、この議論は一旦南三陸町の防災庁舎で県が関わる部分については打ち止めをして、次のステップに向かって進んでいきたいと思っています。従って、今のご質問の回答としては、大川小学校はもう現在その対象にはしていないということです。あくまでも石巻市の中の問題として市の中で解決をしていただきたいというふうに思います。

指定廃棄物最終処分場建設問題について

 先日、指定廃棄物の問題について小里泰弘(環境)副大臣が視察した。あらためてになるが、会談の場で県内1カ所を明言していることについての所感を伺う。

村井知事

 これは今までと何ら言い方が変わっていないということです。副大臣が直接県にお越しになって、そしてこの時期にあらためてそのことを明言されたということは、国の意思の強さを表したものというふうに受け止めました。これは国の事業でありますので、国がいついつやるということを決めていただかないと、われわれとしてはお手伝いのしようがございません。ただ、国がやると決めたならば、これはもう全力で応援をしていきたいというふうに思っております。

 なかなか事態が打開しないような状況が続いているが、その中で加美町が(指定廃棄物の)再測定あるいは(保管)量の再調査などをやってほしいという依頼をかけている。このあたりについて、もし打開の糸口になるのであればという考えはいかがか。

村井知事

 町の言いたいことも分かりますが、国が言っていることのほうが私は筋が通っていると思います。放射能レベルが下がっているといいましても、物質によって半減期が違うわけでございまして、半減期が30年というものもたくさん含まれているわけですね。つまり、震災直後にやった測定と今とでは、まだ四、五年しかたっていないわけでございますから、ほとんど(放射能レベルは)低減していないものもあるということです。あらためて調査をする意味がないのではないかという国の主張のほうが、科学的には論理性があると思います。従って、町がそのようなお考えを表明することは自由でありますけれども、再測定してもあまり意味がないということは、これはもう私はそのとおりだというふうに思っています。県議会の質問でも答弁したとおりですね。セシウムの、ちょっと番号忘れましたけれども、半減期が短いものもあれば長いものもありますので。

安保法案(安全保障関連法案)について

 県議会が閉会したが、安保法案の撤回を求める意見書あるいは徹底審議を求める請願が否決された。県内の市町の議会では一部可決されている事案もあるが、まずこのあたりについて知事としてどのように受け止めているか。

村井知事

 これは議会の専権事項でございますので、それぞれの議会でご判断をなされればよろしいものだと思います。宮城県議会においては請願を可決するにふさわしくないというふうに判断をされたということで、それは淡々と受け止めております。

 報道レベルになるが、安保法案については国会では来週にも採択かということになっている。国民の世論調査等を含めて意見が非常に割れている問題について、このタイミングでの採決に関してはどのような所感か。

村井知事

 今回の安保法制は、間違いなく我が国の安全保障政策の転換になり得るものだというふうに思います。これはもう皆さんと同じ認識です。衆議院の憲法審査会で集団的自衛権についての議論がなされておりますけれども、安保法制の根源にかかわる問題でありますので、各党には国民に分かりやすく説明をしていただきたいと思っております。
 今この時期にということで、恐らくその言葉の質問の中にはまだ早いのではないかということが含まれていたと思います。そういう世論のほうが多いようであります。この辺は、拙速だという批判を受けないように、しっかりと国民の声を聞きながら国として対応していただければと思います。ただ、私として早いとか遅いとか申し上げる立場にはございませんので、これ以上の言及は控えたいと思います。

なでしこジャパンのサッカー女子ワールドカップ準優勝について

 なでしこが惜しくも準優勝となった。4年前もちょうどこの時期、震災の直後に非常に勇気をもらった。今回はこういう結果になったが、なでしこの試合運びとここまで来たことについてコメントをお願いしたい。

村井知事

 庁議等がございまして、残念ながら生で、ライブで見ることができませんでした。優勝してくれるものと、そう信じていたんですけれども、やはりアメリカは非常に強くて、5対2ということで敗れたという速報を聞きました。ずっと応援しておりましたので、正直を申し上げて大変残念だと思いますが、しかし世界のナンバーツーでございますので大変立派な結果であったと思います。特に今回のメンバーの中には、常盤木学園を卒業いたしました熊谷(紗希)選手、鮫島(彩)選手、田中(明日菜)選手が含まれておりますし、ベガルタ仙台レディースの川村選手も入っておりました。(宮城県で活躍した選手が)4人入っておりまして、それぞれ自分の持ち分をしっかりと認識して頑張ってくれて、結果を残してくれたと思っております。本当にご苦労さまでした、お疲れさまでした、そしてありがとうございましたと申し上げたいと思います。

仙台空港民営化について

 民営化に欠かせない法案が現在国会に出ているものの、まだ審議の対象にもなっていない状況である。重要法案がめじろ押しの中で与野党対立の余波もあるかと思うが、そういった政治状況についてどう思うか。

村井知事

 今おっしゃったように、安保法案(安全保障関連法案)を含め重要法案があるというのは十分認識しておりますが、空港民営化に関して、公務員を派遣できるようにする法案がまだ審議にも入っていないということでございます。非常に憂慮しております。これは国の方針に従って県も協力をして、手を挙げて、一生懸命同時に進んでいるものでありますので、こういったようなものは政争の具にすることなく、ぜひしっかりと早め早めに審議に入っていただいて、可決していただきたいと思っております。恐らく審議に入れば否決されるような内容ではないというふうに私は思っておりますので、早く審議入りをしていただきたいと思っております。

 何か行動を起こす考えはあるか。

村井知事

 今のところはありません。

 (行動を起こす考えは)ないということだが、安保法案も絡めて国会は必ずしも数の力で押し通すという雰囲気でもないと思うので、そうすると正常化するのもどうなのかという気持ちはあるが、その辺のんびり構えているような状況で大丈夫か。

村井知事

 私としては、若干遅れているようですけれども、民営化が来年スタートいたしまして、それから企業が決まっていろいろな事業がスタートするまでまだ多少時間がございますので、今ここですぐにアクションを起こさなくても大丈夫ではないかというふうな思いは持っております。ただ、状況によって、ずっと遅れていって、民営化にますます大きな影響が出てくるということになれば、これは当然いろいろなところにお願いをしていかなければならないと思っております。今すぐアクションを起こす気はないということです。

大型放射光施設誘致について

 県議会でも質問が出ていた放射光施設の関係で、知事は年初にフランスのグルノーブルに視察に行きたい旨を話していたと思うが、あらためて今どのような検討をしているか教えてほしい。

村井知事

 放射光関係の視察のためにグルノーブルのほうに行く予定にしておりましたが、今回国からなかなか前向きな回答が得られなかったということがありまして、協議会を開いてもう少し中長期的なスパンで検討しようということになりました。従って、私といたしましては、今年度の事業として優先度を下げたということで、結果的にグルノーブルには行かなくなりました。その分、この期間を最大限有効活用いたしまして、企業訪問等をしたいと思っています。そちらのほうが優先順位は高いと考えたということであります。

 一部で地元負担(額)が非常に高いのではないかという指摘もあるようだが、それは今回の判断の要因になっているか。

村井知事

 ええ、それが全てですね。文科省といろいろ話をしておりまして、われわれは少なくとも建設コスト、イニシャルコストは全て国で(負担し)、ランニングコストも国が基本的には負担して、一部われわれ地元が負担するという形でやれないかということでずっと協議を進めていたということです。その財源としては復興財源が使えないかとか、地方創生の財源が使えないかとかということで、文科省からそういうアドバイスもあって、復興庁や内閣府のほうにもアプローチをしておりました。残念ながらそれがうまくいかずに、来年度ということであれば、やはり応分の負担を地元がしなければなりません。応分の負担というのはどれぐらいでしょうかと聞きましたところ、参考にと示されたところが、小さな放射光(施設)を導入したほかの自治体の数字を見ると、半分近くを(地方が)負担しているということでした。これでは、今回(県が誘致を検討している施設)はかなり規模が大きいものですから、とても地方負担できる金額ではありません。また、ランニングコストは二、三十億かかりますが、それも地方負担でということになれば、とてもじゃありませんが負担しきれる金額ではありません。それでは、国がやろうと本腰を上げるまで情報収集をして、いつでもスタンバイできるようにしておこうということになったということですね。
 やはりお金の問題ですね。正直、今(東京)オリンピック(の準備)があって、文科省も科研費(科学研究費)に大きな予算をなかなか回せないという事情も分かりますので、文科省を批判するつもりはないです。文科省も大変だなというのはよく分かりましたので。ですから、歩調を合わせながら、このタイミングでということになれば、東北として造ろうということで、ぜひ県も手を挙げて頑張っていきたいと思っております。

地方創生に関する基本方針について

 このほど政府が地方創生に関する基本方針をまとめた。まずそれについての受け止めを伺う。

村井知事

 大きな考え方というのはもう既に示されておりまして、今回、例えば首都圏におられる高齢者の皆さまがある程度地方に移っていただくようなことを、この地方創生のスキームの中で作りたいという強いメッセージが発せられたというふうに受け止めております。それに対して賛否出ておりまして、賛成だというところは3割程度というような報道も今日目にしました。
 宮城県は、お年を召された方のみならず、老若男女誰もが移り住みたいという地域を目指さなければならないと思っております。できましたならば、東北全体から首都圏に人が流れているところを、まさに防波堤、防潮堤となってわれわれのところでせき止めなければならないと、そういう役割を持っていると思って今いろいろなことにアタックをしているというわけでございます。その辺はちょっとかみ合わない部分がございますけれども、地方創生の大きな狙いということについては全く異論はございませんので、できるだけ素晴らしい計画を作って、国にも予算をつけていただくようにしていきたいと思っております。

 基本方針に向けて、今、県の総合戦略は最終案に向けての取りまとめ作業をしているかと思うが、今回の方針をどのように盛り込んだり反映させていきたいと考えているか。

担当職員

 今日までパブリックコメントをやっていますけれども、その提言も踏まえながら最終案の策定に向けて取り組んでまいりたいと思っております。

村井知事

 具体的に、この最終案、パブリックコメントを受けてどういうふうにしていくというところまで方針は定まっていないということです。