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宮城県知事記者会見(平成27年1月26日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年1月27日更新

知事定例記者会見

※ISIL(アイシル)・・・いわゆる「イスラム国」と言われているテロ集団

ISIL(アイシル)による邦人拘束事件について

 イスラム国が日本人の人質を殺害したと発表し、後藤健二さんも依然拘束されている状況だが、所感と、政府にどういう対応を求めたいか考えがあれば聞かせてほしい。

村井知事

 お二人が拘束されまして、湯川(遥菜)さんが殺害された可能性が高いという報道がされております。また、引き続き後藤さんは拘束されたままでございます。こういったテロ行為に対して非常に強い憤りを感じております。
 まず、湯川さんが本当に殺害されたのかどうかという正しい情報を速やかに政府として入手していただきたいと思います。大切な命であります。どうか救出されるように政府としてできる限りの対応をとっていただきたいと思います。

 後藤健二さんは仙台市の出身と聞いているが、国から県へ何か連絡は来ているか。

村井知事

 全くございません。
 県民の皆さまにぜひお伝えしたいのは、イラク、シリアといった地域、特にイスラム国が活動を非常に活発化しているエリアは退避勧告地域ということになってございます。安易に、興味本位で近づくといったようなことのないようにぜひしていただきたい。これは知事から強いお願い事項ということで、県民の皆さまにぜひお伝えをいただきたいと思います。われわれの常識が通じない地域ですので、そういった認識を常に持っていただきたいと思います。

 後藤さんは仙台市出身ということで、県内にもゆかりがあり、知人や親戚の方もおられて、県民にも比較的動揺があると思う。「救出されるよう」ということだが、もう一言二言追加でお願いしたい。

村井知事

 後藤さんは宮城県に非常にゆかりのある方でございます。世界を股にかけて幅広い活動をされておられました。宮城にお住まいではございませんでしたが、宮城県に多くの親戚や知人がおられるかと思います。そういった方が非常に心配なされておられることは事実でございますので、一日も早く救出をされるように、県民の皆さまと共にお祈りをしているというところでございます。

 先ほど「退避勧告が出ている地域への渡航は慎んでほしい」というお願いがあったが、県として中東駐在の企業関係の県人や関係者の把握などは行う予定はあるのか。

村井知事

 残念ながら、われわれとしてそういったような情報を取るすべがございません。やはりこれは国が一元的に行うべきものだと思っております。国はそういった情報把握、また情報の伝達は当然しているものと思います。

宮城県震災遺構有識者会議における南三陸町防災対策庁舎の保存の提案について

 知事の方針などで新しく決まったことがあれば教えてほしい。

村井知事

 28日に南三陸町の役場に伺いまして私の考え方を伝えるということを決め、(日程)調整が終わりました。その内容につきまして、今、細部を詰めているというところでございます。当日、(佐藤仁)町長に直接お話をさせていただきたいと思っております。そのときまではその考えをどこかに伝えるということはございません。
 なお、マスコミの皆さんには、フルオープンということにさせていただいておりますので、その際にぜひ同行していただければと思っております。ちょっと遠いですけれどもね。

 前(1月19日)の記者会見で(県が保存する場合の補助について)国に働きかけを行っていると言っていたが、今のところの感触はいかがか。

村井知事

 まだ調整中という報告しか受けておりません。先日、谷(公一)復興大臣補佐官がお越しになりましたので、県が仮に関与するということになりました場合でも、財政的な支援も含めて国のご支援をいただきたいというお願いは、あらためてさせていただきました。

 28日に南三陸町長と会談するということだが、どのような会談にしたいと考えるか。

村井知事

 会談といいましても、もう有識者会議の結果が出まして、それを受けて県の考え方を取りまとめてまずはお伝えをする場と思っております。そこで意見交換をして、丁々発止のやりとりをするという場にはならないのではないかと思います。町のほうには何も伝えておりませんので、マスコミ報道から側聞しているだけでありますから、私の考え方をきちんとお伝えし、まずはそれを受け止めていただきたいということであります。

 そうすると、結論がそこで出るという性格の会談になるものではないということか。

村井知事

 はい。私が言ったことを、「はい、分かりました。そのようにしてください」ということになるかもしれませんけれども、常識的には、まずはそれを受け止めて、町としての考え方をあらためて決めた後に私のほうにお伝えいただくことになるのではないかと思っております。そういう思いで臨みたいと思います。

 今までの会見等からは、伝える中身はそのときにということだが、県の有識者会議で保存すべきという提案が出て、それに沿った形でいくのではないかと思う。その上で、やはり(保存に)反対するご遺族の方もいらっしゃって、そういった方々への説明も必要になってくるかと思う。その点について県が説明する、もしくは知事が直接説明するといったことについての考えはいかがか。

村井知事

 その点については、どうするのがいいのかということを今考えておりまして、いずれにせよ、まずは28日に町長と会ってお話をしてからそういった話にもなっていくかなと思っております。ただ、現時点では保存するということもまだこの場で正式にお話をしておりません。従って、それに対するコメントは控えたい、ノーコメントと捉えていただきたいと思います。

仙台空港民営化について

 本日(26日)、1次審査の結果通知となっている。3者程度ということで、まだ現状では分からないかとは思うが、もし言えるのであれば、何陣営が選ばれ、どこなのか教えてほしいのと、いずれにせよ1次審査を通過した企業に対してどういうことを期待するのか、今までも旅客数や貨物量の倍増を期待しているということだったが、あらためて聞かせてほしい。

村井知事

 まだ国から何も連絡は来ておりません。連絡が来た内容を皆さまにお伝えしていいのかどうかということも何も聞いておりません。もしかしたらわれわれにも情報が流れないのかもしれません。ただ、今日、どの候補が2次審査に進むのかということが決まるということは聞いております。それ以上のことは何も聞いていないということでございます。3者程度ということになっておりますので、常識的に2者か3者か4者になるだろうと思っております。
 期待することといいますと、われわれの目的、(仙台)空(港)ビルと(仙台)エアカーゴ(ターミナル)を国のほうに差し出した最大の目的は、そこから利益を上げて、着陸料を下げることに充てていただき、それによってLCC(格安航空会社)を中心に飛行機の便数を増やして、定住人口だけではなくて交流人口も増加につなげるということ、それから、貨物量を増やして、東北の貨物を仙台空港を活用して、海外、あるいは西日本のほうに送り届けることができるようになることが目的でございます。従って、それに合ったプレゼンテーションを2次審査でしっかりしていただきたいということを期待しております。ただ空ビルでもうけてそれを株主に還元するということでは、私が狙っていたものと全く違うものになると思っているということであります。

第47回衆議院議員選挙における選挙事務の不正について

 仙台市選管の問題で、直接関係がないというのは前から言っているとおりだが、県民の関心が高いので伺いたい。前回(1月19日)の会見の後、同じ日の午後に刑事告発を行い、翌日、市議会の協議会が開かれて、特に第三者の調査を拒んだことへの批判が市議会議員から相次いでいた。中には百条委員会を求めるような意見もあったが、第三者的な立場にはなるが、あらためてこの間の市の調査あるいは捜査に対する姿勢への評価を伺いたい。

村井知事

 いろいろなご意見があるのは事実かと思いますけれども、仙台市選管としてまずは正しい情報の把握に努めたということ、そしてそれを正確に情報発信しようという努力はなさったものと思っております。ただ、そこに誤解を与えるような行為があったのも事実でございまして、それに対する批判は真摯(しんし)に受け止めていただきたいと思っております。
 大切なのは二つ。過去にさかのぼってそういった不正が行われていなかったかどうか、あと、もし仮にあったとするならば、それによって当落にどういう影響があったのかということを、つまびらかに県民、特に市民にお示しをする責任はあるであろうと思います。二つ目は、未来に向かって、こういった不祥事が二度と起こらないように、不信感を有権者に与えないように注意をしていくということが重要でございますので、責任者をあぶり出して火あぶりにするということよりも、そちらのほうに力点を置いていただきたいと私は思っております。

 先週、奥山(恵美子)市長から会見で自ら市民の前に立って説明を行うことについて検討するというふうな話もあった。これだけの大きな事案であるので、県民、市民への説明について市長が自ら行うのも一つの手法かと思う。市長の直接説明についての評価をいただきたいのと、全般としての今回の事案の有権者への説明のあり方、不信感を有権者に与えないようにという今の発言もあったが、そこも含めて伺う。

村井知事

 難しいですね。まず、市長が直接説明することもあり得るというご発言をなされたということは、市長の権限が及ばない選挙管理委員会での問題であるにせよ、やはり選挙管理委員を任命したということについての(行政の長として)責任を感じておられる証左だと思い、私は評価をするものでございます。市長が説明できる範囲というのは限られているかと思いますけれども、その中でぜひ努力をして汗を流していただきたいと思います。
 それから、有権者への説明のあり方でございますが、まずこれは実態の把握、調査ですよね。その調査の内容と、あと今後の対応策というものをよく考えた上で、これをできるだけ分かりやすく責任ある方が直接お話しになることが重要ではないかなと思っております。まさか街頭に立って説明をするというわけにもいかないでしょうから、マスコミの皆さんを通じて、また市政だより等の市の広報紙等を通じて市民の皆さまへの説明を果たしていただきたいと思います。

仮設住宅の入居期限の新たな方針について

 先週(21日)、仮設住宅の入居期限を設定するという考えを議会で示した。この前は確か6月に5年延長にする・しない自治体が発表されていたかと思うが、例年より早い時期にあのような判断を示した理由というか、背景にある問題意識を聞かせてほしい。

村井知事

 これは、やはり市町村がそこ(応急仮設住宅)に入居されている方たちといろいろ話し合ったり、市や町の考え方を取りまとめるのに、ある程度の時間が必要だと考えたということでございます。災害公営住宅が今どんどん建設されておりますので、この発表に対してそれほど大きな違和感をお持ちの方はおられないだろうと思います。当然こういう時期に差しかかっているというのは、皆さんお分かりいただけていると思います。これからは個別に市や町が入居者の方と話し合いをしていかなければなりません。そのためには大きなエネルギーが必要だと思いますので、そういったことも斟酌(しんしゃく)してのこの時期の発表だとご理解ください。

県議会議員の海外視察経費に係る住民監査請求について

 県議会議員のベトナムへの海外視察経費に関して仙台市民オンブズマンが監査請求していたが、今日(26日)、監査委員が請求に対して棄却の判断を下した。もちろん県議会議員の問題ではあるが、県知事としてこの判断の受け止め、どう考えているか伺いたい。

村井知事

 これは監査委員が判断した事項でございますので、県としてはそれを尊重するべきだと思います。私も県議会議員のときに海外視察に行きましたけれども、政策立案等に大変参考になり勉強になりました。もちろん文化も違いますし、歴史も違いますし、環境も違いますので、それを見たからそれをすぐ宮城県に当てはめるということは無理かもしれませんが、外の世界を知るということは、古今東西、十分必要なことであります。それを全て否定するということはあってはならないだろうと私は思います。

 視察の内容そのものよりも、どのように視察をしたかという報告について、空白の時間があったなどのことをオンブズマン側は指摘しているが、どう視察内容を公表すべきかといった考えは持っているか。

村井知事

 これは県議会の議員の皆さんが実際に調査した内容を自分たちで取りまとめるものでありますので、こういう表現がいいだとか、こういう取りまとめ方をすべきだということを私から申し上げるのは失礼かと思います。ただ、税金を使って行く限りは、行った時間に全く休みをとらないというのも人間として不可能なことでありますけれども、目的は視察調査でございますから、その視察調査の目的に合った活動をし、誰からも後ろ指を指されないような行動をして報告書を作るということはもう誰に聞いても当然のことだと思いますので、よりそういうふうに不信感を持たれないような努力をするということは県議会議員にとって必要なことだろうと思います。私も報告書を結構苦労して作りましたね。大変でしたよ。

 政務活動費で議員が1人ついていったことについて、公務で行く視察と区別すべきではないかという意見を監査委員が付けているが、公務と政務活動費の使い方についてはどのように考えるか。

村井知事

 そこは難しいです。ちょっとその辺の事情を私はよく分からないのですけれども、政務活動費も税金の拠出でございますから、それほど大きな差というものはないとは思います。ただ、政務活動費の場合は、使い道がある程度、利用目的にあまり拘束されずに、議員が自由に政務活動として使えるようになっておりますので、何かうまく説明できないのですけれども、自分で身を律して対応していただくということが重要だと思います。

 そもそも公務で行く視察に政務活動費で行くことがそんなに指摘されるようなことなのかという気もするが、そこの認識はいかがか。

村井知事

 難しいですね。これは監査委員のお考えですので、それは一つの考え方だということで尊重すべきだと思います。それを受けて、議員の皆さんはそれぞれ個々に判断をしていただければよろしいのではないかと思います。あまり私から監査委員の出した結論に対してコメントするのはふさわしくないと考えております。これを正式回答にさせてください。