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宮城県知事記者会見(平成27年1月19日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年1月20日更新

知事定例記者会見

宮城県震災遺構有識者会議における南三陸町防災対策庁舎の保存の提案について

 今後のスケジュール等、決まっていることがあったら教えてほしい。

村井知事

 今月(1月)28日に、私自ら南三陸町のほうに訪れまして、県の考え方を直接(佐藤仁)町長にお伝えしたいと考えております。ただ、時間と場所については現在調整中ということでありまして、詳細についてはこれ以上申し上げることはできません。

 先週(13日の記者会見)、知事は町長に会うまでは自分の考えを公表しないということだったが、それは変わらずということでよいか。

村井知事

 はい。新聞やテレビでいろいろ報道されておりますが、私は一切何も申し上げておりません。

 考えについて述べるつもりはないということだが、県が保存という場合、今のところ、復興庁の補助の枠組みの中では、市町村が保存することに対しては補助があるが、県というのはないと思う。この辺について、現状、復興庁などと何か調整をしているのか、あるいはする考えがあるのか、聞かせてほしい。

村井知事

 まだ私の構想というものはこういうものだということを皆さんに発表しておりませんので、詳しいことは申し上げられませんが、あらゆる可能性を検討している中で、当然、復興庁に対して調整、働きかけをしているのは事実でございます。まだ具体的にこういうふうになるということは何も決まっておりません。

 まだ仮定の話だが、これから保存に向けてというときに、単純に「市町村の枠組みだから県はだめです」という話にもしなるとしたら、それは震災遺構の保存の考え方としてはどのように思うか。

村井知事

 そうなれば非常に理不尽だなと思います。震災遺構というのは、建物としては使えないものを将来の方に残すことによって、震災の悲惨さ、また鎮魂の思いというものを伝えるためのものでありますので、それを市町村ならいいけれども県ならばだめだと、もしそういうふうなご回答であれば、「はい、そうですか」というわけにはなかなかいかないだろうと思います。粘り強くお願いをし続けるということになろうかと思います。ただ、まだそういうふうにすると決めたわけではないということです。

 28日の会談のときには、今質問したような具体的な保存方法とか、どのぐらいのところまでのことを話すつもりなのか。

村井知事

 まだ何も決めておりません。今、それを検討しているということでございます。

第47回衆議院議員選挙における選挙事務の不正について

 仙台市青葉区選管の票の水増し問題で、今度は、事務局長が公表の1週間ほど前に問題を分かっていたにもかかわらず、すぐ発表しなかったということがあった。それについて知事の所感を伺う。

村井知事

 仙台市(青葉区)選挙管理委員会の事務局長さんのことでありますので、残念ながら私が直接その方からお話を聞くことはできません。従って、知事という立場で深く正確な情報を取った上でコメントする立場にはございませんが、報道されていることが事実であるとするならば、やはり非常に問題が大きかったと思っております。正しい情報を早くしっかりと伝えるという責務があるお立場の方でありますので、今後はそういうことのないように、組織として襟を正していただきたいと思います。

 市選管では過去の選挙にさかのぼって不正がないか調べると言っている。県選管のほうでそういった考えは今のところいかがか。

村井知事

 これは県の選挙管理委員会のほうに聞いていただきたいと思いますが、今のところ、そのようなことをするという連絡、報告は一切上がってきておりません。

 そもそも調査でうそを答えたという以前に、こういった票を操作すること自体については全県的にあり得ないことではないと思うが、それについて知事の所感をあらためて伺う。

村井知事

 仙台市、特に青葉区はやはり人口が多い地区でありますので、その分、票数も多く、集計に時間がかかる(ということです)。そうした中で、他の地区とほぼ同じ時間に開票を終えなければならないといったプレッシャーがあったものと思いますが、どういう理由であれ、やはり正確を期すということが最優先でなければならないと思っております。また、どうしても数が合わないということがあった場合には、それはその事実を客観的に正確に伝える必要があるだろうと思います。

 今日(19日)、市が刑事告発まで至ったが、ここまで至った事態についてはどのように受け止めているか。

村井知事

 やはり選挙というのはそれだけ重いものであります。不正があったということであるならば、これは当然あり得る措置だと私は考えます。

指定廃棄物最終処分場候補地の選定について

 今後、何かスケジュールとして決まっていることがあったら教えてほしい。

村井知事

 全く何もありません。担当の者にも確認をしておりますが、国から何も連絡も調整もないということでございます。

 国が県内の候補地を3カ所提示してから明日(20日)で1年になるが、詳細調査も始まっていないという現状をあらためて知事はどのように見ているか。

村井知事

 保管をされている方から直接、また指定廃棄物を保管している自治体からは、早くしてほしいという声が届いているのは事実でございます。今、雪が降っておりますので、調査ができないわけでございますが、調査については3カ所同時期にやはり始める必要があると思っておりまして、雪解けを待ってすぐに調査ができるように、今からしっかりと準備をしていただきたいと思っております。

 国はこれから住民説明会を行うということだが、説明は十分足りていると考えるか。

村井知事

 足りているかどうかというのは、住民サイドの皆さんの考え方、あるいは3カ所の自治体の考え方というものによるものだと思います。その3カ所の中でどこが適地なのかということをまず調べるわけでありますので、それぞれ不適(地)だということをお話しされている以上は、まず調査をして、適地なのか不適(地)なのか、適地だった場合は優先順位はどうなのかということをまず明らかにすることが最優先であるべきではないかと私は思っております。

医学部の新設について

 先週(16日)開かれた(東北薬科大学の第3回教育)運営協議会の中で、定員を当初より少なくする、規模を縮小するというお話が薬科大から出ていたが、その点に関して、知事の所感を伺う。

村井知事

 これは、(国の)構想審査会から示されました七つの条件に合わせたということだと捉えております。言いかえますと、この七つの条件がクリアできなければ次に進むことができないわけでございますので、これはもう東北薬科大学さんとしてはこの方法をとらざるを得なかったものと思っております。
 もう少し詳しく説明いたしますと、七つの条件の中の一つに、「入学定員について、開学当初の教育環境の確保、地域定着策の有効性といった観点から、適切な規模となるよう見直しを行うこと(例えば、臨時定員20名を設定せず100名の定員で開学すること、学費全額相当の奨学金対象人数を増やすこと等)」というようなことが書いてございます。釈迦(しゃか)に説法になるかもしれませんが、(薬科大学さんの構想応募書上は、)奨学金で基本的にはほとんど学費がかからない学生が50人、そして私立の学生と同じ通常の学費を支払う学生が50人、そして残り20人は薬科大さんが半分学費の負担をして、残りの半分を学生が負担をすると(いうことです)。この負担が比較的軽くなる学生さん20人を臨時定員ということにしておりました。こうなりますと、同じ学校で学ぶ学生が3パターンあるということで、非常に分かりづらい、混乱するということもあり、構想審査会から七つの条件が示されたうちの一つに、そういった臨時定員20名を設定しないで、100名の定員で開学するということを考えなさいということが示されたわけです。それに薬科大学さんは従ったということですので、私はやむを得ない措置だと思います。

 宮城枠30人、東北5県枠20人、さらに一般枠50人という形で複数の枠が設定されているが、この点についてどのような見解か。

村井知事

 これは薬科大学さんがもともと複数の枠を設定するという構想を出して、国が構想審査会で認めたわけでありますので、何ら問題がないと思います。仮に宮城県の構想が選ばれたとしても、60人という定数で、これも人数が多いとか少ないとか、やはり同じようにいろいろな問題が出たかと思いますが、これはここに至るまでの経緯を考えますと、薬科大さんが選ばれたわけでありますので、私は特に問題がないと思っております。

 修学資金の宮城枠については、宮城県の拠出額80億円というスキームが示されたが、この点についてはどのように受け止めているか。

村井知事

 これも、宮城県は県立で手を挙げた段階で80億円の上限ということにしておりますので、これ以上の拠出はできませんということは、われわれが構想審査会の中で文科省の方にお示しをしております。従って、これも何ら問題がないだろう、この中で考えていただくということが大切だと思います。

 この新医学部に対する姿勢として、宮城県は地元ということで熱意ばかりが目立っていて、他の東北5県の関係者の方からは批判の声というか、医師の偏在を助長するようなものだというご意見もあった。この熱の差のようなものが、今後の新医学部の設立に暗い影を落とすのではないかという懸念もあるが、そのあたりの懸念は知事にはないか。

村井知事

 実は県が手を挙げた理由の一つに、そのことがありました。やはり東北六県のための医学部(ということで)、他の県と事前に打ち合わせをしておりましたら、やはり各県それぞれいろいろな事情があるということが分かりました。従って、これを一私立大学に調整できるだろうかと(思いました)。私立大学に決まったならば、これはやはり私立大学の運営に関わる問題ですので、県として口を挟むことはできません。宮城県の分については関与することはできますけれども、他県分まで私立大学の運営に関して県が口を挟むことはできなくなりますので、非常にお困りになるだろうと、薬科大さんは非常に力のある大学ではありますけれども、大変ではないかと(思いました)。(東北)福祉大学さんが手をおろした事情をいろいろお伺いしておりましたら、そういったこともやはり頭の片隅にあるということも分かりましたので、ならば、火中の栗を拾うつもりで県がやる必要があるのではないかなと思って手を挙げたということであります。
 結果的には、今のところまだ意見の集約がなされておりませんけれども、質問に対する答えとすると、懸念があるかないかと言われましたら、懸念というよりもやはり非常に心配をしているというのは事実であります。それを懸念と受け止めるなら懸念と書かれても結構かと思いますが、非常に心配をしております。
 しかし、最初に開かれた昨年(平成26年)のこの会議よりも、少しずつ前に進んでいるという手応えは感じておりますので、どうか薬科大さんは高柳(元明)理事長をトップにぜひ最後まで粘り強く頑張っていただきたいと思います。宮城県の分については、今、一生懸命応援をさせていただいているということでございます。

 ファンドへの参加の呼びかけや医師確保への協力の呼びかけなど、他の医学部や自治体に知事が理解を求めるということはないか。

村井知事

 例えば医師の確保一つをとりましても、宮城県が医学部をやったとしても恐らくなかなか他の県の協力は得られないだろうと思いまして、私のほうは、思い切って関西のほうに(考えを)飛ばして、大阪大学の医学部をベースに幹事校をつくって、そして医師を確保しなければならないと考えておりました。県になったとしても非常に難しい(ことだったと思います)。従って、関西の大学にご協力をお願いしようということで話を進めていた状況でありますので、薬科大学さんがプレーヤーになった段階で、宮城県からそういったお願いをするというのは非常に難しいだろうと私は思います。
 宮城県の(応募状況の)分については、具体的な数字、表、リストを見せていただきましたけれども、やはり半分近くが宮城県のほうから医師を確保するという案でありまして、正直申し上げて非常に心配しております。そうすることによって、県内の自治体病院等に大きな穴があくのではないかと心配しておりますが、できるだけ協力はしたいというふうには思っております。ただ、どうしても大きな影響が出るということになれば、これはやはり善処を求めていかなければならない。宮城県の私の立場で、宮城県にできる医学部であったとしても、それだけ危機感を持って厳しい態度で臨まなければならない場面が来るかもしれないわけでありますので、この状況の中で他県に協力をお願いするというのは容易ではないだろうと思います。
 また、薬科大学さんからは、そういったご要望、ご依頼というのはまだ受けておりませんので、そういった要望が来た段階でまた検討することはやぶさかではありませんが、非常に難しいということはご理解いただきたいと思います。

民主党代表選挙の結果について

 昨日(18日)、民主党の代表選が行われ、岡田克也新代表が選ばれたが、村井知事から見た民主党の今後の展望、またそこに横たわる諸課題についての所感があれば伺う。

村井知事

 政治が正しく機能するためには、一つの政党だけが大きな力を持つというのは好ましい姿ではないと思っております。緊張ある政治を行うためにも、自民党に抗して戦えるという政党にぜひ民主党が復活をしていただきたいと(思い)、エールを送ります。そのリーダーになったわけでございますので、しっかりと汗を流していただきたいと思います。
 先般(17日)土曜日に、阪神・淡路大震災の20年追悼式典がございました。私も兵庫県には大変お世話になっておりますので参加をいたしましたが、その場にも岡田先生がお越しになっておられました。私の右斜め前にお座りでした。そのお姿を見て、党首選の最中に阪神・淡路大震災の20年追悼式典を最優先にされたというその姿に、非常に素晴らしいなと私は感じました。宮城県も同じように東日本大震災を経験しましたので、復興ということにつきましても、野党の立場で前面に立って働き、与党に対してプレッシャーをかけていただける、そういう政党、そういうリーダーになっていただきたいと思います。
 諸課題ということでありますけれども、これは民主党の問題ですので、私が口を挟む問題ではないと思います。マスコミの皆さんからすると野党の再編という問題があろうかと思いますけれども、これは岡田代表がどうすればいいのかということをよく考え、党の中で取りまとめていただきたいと思います。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの一部競技の県内開催について

 クレー射撃の誘致に意欲を示しているが、その後、協会や組織委員会からの回答はいかがか。

村井知事

 この間(平成26年12月22日の記者会見)お話ししましたが、東京都庁にありますオリンピック・パラリンピック組織委員会の布村(幸彦)副事務総長さんにお会いした際に、「もし宮城県がクレー射撃を誘致したいというのであれば、まずは競技団体の責任者であります日本クレー射撃協会のほうにお話をして、日本クレー射撃協会から話を持ってきてほしい」という話がございました。その日のうちにすぐ連絡をとって、(大江直之)事務局長さんにまず話をしたというのが先日までのお話でありました。
 年を越しましたので、時間がございませんから、先週の金曜日(16日)、午前中に私と村田町の佐藤(英雄)町長さんと宮城県クレー射撃協会の高橋(一夫)会長さんと3人、県や町の事務局の方も一緒でしたけれども、日本クレー射撃協会の高橋(義博)会長さんのところに伺いました。日本クレー射撃協会の会長さんも宮城県クレー射撃協会の会長さんも高橋さんです。ちょっとややこしいのですけれどもね。日本クレー射撃協会の事務局長さんもその場に同席をされて、5人で打ち合わせをさせていただいたということであります。その際に、私からは、宮城県知事としての要望、「宮城県でぜひ」という要望書、そして、村田町と宮城県クレー射撃協会の連名で、「ぜひ村田町にある県のクレー射撃競技場でオリンピックを」という要望書を渡したということでございます。
 その際に、日本クレー射撃協会の高橋会長さんからは、はっきりと、「実現は難しい」と(話がありました)。理由は、「ライフル射撃とクレー射撃をやはり分けてやるというのは、国際的な観点からするとなかなか理解が得られるものではありません」と、「国際射撃連盟のほうからはご理解が得られない」ということ、「従って、宮城県でやる場合は、その隣にライフル射撃場を造る、そしてまた、併せて選手村の分村を造らなければならないといったいろいろな課題が出てきますので、単純に考えましても100億円近いお金が必要になってくるかもしれません」と、また、「日本クレー射撃協会としては、この機会にやはり射撃人口を増やすというのが大きな目的の一つでございますので、多くの方に足を向けていただきたい、見ていただきたいという思いを持っているので、クレー射撃だけを東京から遠く離れた宮城で行うというのは、われわれの考え方にも合わないので、『はい、分かりました』というわけにはいきません」という話でございました。年を越してから国際射撃連盟の方が来られて、朝霞(訓練場)のほうを視察されたということでありました。それもお話がありまして、今の段階で方針を変えるというのは極めて難しいということを、ぜひ理解してくれということでございました。
 そこで、私と村田町長さん、宮城県(クレー射撃協会)の高橋会長さんと3名で、「ならば、事前の合宿、トレーニングは、時差の問題もあるでしょうから早めに日本にお越しになるということであれば、われわれのクレー射撃競技場は非常にいい競技場ですので、お使いいただくようにPRをしていただきたい」というお話をしました。それについては、「ぜひ協力をしたい、逆にわれわれからもお願いをしたい」ということでございました。まだ時間はございますので、これから具体的に話を詰めていきたいと思っています。県のスポーツ健康課の職員も同行いたしましたので、あちらの事務局長さんと名刺交換をさせていただきまして、顔つなぎもしてきたということでございます。これから、そういった方向で話を詰めていくことになろうかと思います。

 競技開催は少し厳しくなったということで、合宿施設に使ってほしいということか。

村井知事

 そうですね。

 厳しくなったというか、事実上断念ということで、事前の合宿等に切り替えていくということか。

村井知事

 はい。村田町長さんも納得されたということでございます。

国連防災世界会議に向けての仙台市の準備状況等について

 国連防災世界会議まであと2カ月を切ったが、仙台市の準備状況と飲食店、宿泊施設等の民間の外国人の受け入れ体制について、知事はどのように見ているか。

村井知事

 正直を申し上げて、仙台市の受け入れ体制、準備状況については、掌握しておりません。ぜひ仙台市のほうに確認していただきたいと思います。県としては、(本体会議者向けの)スタディツアー(被災地公式視察)とエクスカーション(魅力発信型ツアー)、あるいは夢メッセを使って行う防災展(防災産業展 in 仙台)といったことをやりますので、こういったことについては県の担当のほうで詳しくご説明をさせていただきたいと思います。あと、警備関係は県警のほうに聞いていただきたいと思います。