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宮城県知事記者会見(平成26年12月22日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年12月24日更新

知事定例記者会見

仙台市蒲生干潟周辺の防潮堤整備について

 20日に住民説明会が開かれたが、納得いかない住民の方が多く、年明けにあらためて住民説明会を行う運びになった。この防潮堤の工事について、県が住民に対してどのように説明をし、どのように進めていくのかを伺う。

村井知事

 職員から報告も受けましたし、また、マスコミの報道を見る限り、大きな異論は出なかったと(いうことです)。ただ、1回だけの説明で結論を出していいものなのかどうか、また、年末だったので、参加できなかった住民の方もおられると(いうことです)。従って、もう少し丁寧に、複数回開催してはどうだというご意見があったということを受けまして、越年はいたしますが、あらためて説明会をすることになったものであります。従いまして、それほど大きなそごを来しているというふうには捉えておりません。もう少し開催いたしまして説明をしたならば、十分ご理解をいただけるものと考えております。

1年を振り返っての総括

 今日(22日)が本年最後の定例会見となる。今年の年始(1月6日)の会見で、知事は今年1年を「前進繕零(ぜんしんぜんれい)(全身全霊)」という言葉で表し、海岸防潮堤などの繕いをゼロにしていくという決意を込められたのだと思うが、1年を振り返って、この前進繕零という言葉をどれくらい達成できたのか。また、それ以外の話も含め、県政の1年を振り返ってほしい。

村井知事

 今年1年で(繕いを)全てゼロにするということではなくて、繕いをゼロにする「繕零」の前の「前進」、これも当て字ですが、繕いをゼロにするように前に進んでいくんだという年にしたいということでありました。
 先ほどの蒲生の防潮堤のご指摘がありましたように、全てがゼロになったわけではありませんが、少なくとも1年間かけていろいろなものがかなり前に進んできたと思っております。そういった意味で、今年1年を振り返りますと、かなり復興は進んだものと思っております。
 また、併せて企業誘致等も順調に進みましたし、その他の空港民営化といったようなビッグプロジェクト、また医学部の新設といったような新たな取り組みが前に進んできているという手応えは感じております。
 小さな災害はございましたけれども、本当に大きな災害、県民の命がたくさん失われるような大きな災害もございませんでしたし、そういった意味では、淡々と復興を進めることができたという1年であったと総括してよろしいかと思います。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの一部競技の県内開催について

 先週(16日)、福島県の内堀雅雄知事が東京都の舛添要一知事にオリンピックの競技の誘致を直接要望されたが、村井知事としては五輪競技の誘致に関して今後積極的な要望活動を行っていくつもりはあるか。

村井知事

 実は私も新聞を見てびっくりしたのですけれども、私も同じ日、16日だったと思いますけれども、舛添知事に同じ内容で電話をいたしました。オリンピックは基本的には都市開催ということになっていますので、どうしても東京都でできないものについては他県で開催するのもやむなしということでありまして、今まではそういうことから、サッカー競技は東京都内だけで全て完結できないこともあり、宮城で予選リーグをという話があったわけであります。従いまして、議会でも、クレー射撃、あるいはマラソンといった競技を宮城県でやってもらったらどうだろうかという声がありましたけれども、基本的にはかなり難しいだろうなと思いながら様子を見ておりました。そこへIOC(国際オリンピック委員会)が「(五輪)アジェンダ2020」というものを出しました。改革案を承認したわけでございます。このアジェンダ2020の中で、既存施設を活用しながら、複数都市や複数国で分離開催することを認めるという改革案を示しましたので、ならば宮城県でそういった競技を開催することも可能ではないかと考えたということであります。
 そこで、ちょうど福島県知事がお考えになったタイミングと同じように、私も同じく考えまして、私は電話を舛添知事にさせていただきました。「こういうこともありまして、宮城県には立派なクレー射撃場がございますので、ぜひ宮城県で開催をするということもお考えいただけないでしょうか」とお話をしましたし、また、マラソン(については)、「男子マラソンは最終日になりますので、女子マラソンを宮城県で開催したらどうだという経済界の声もありますので、そういった声に耳を傾けていただけませんでしょうか」というお願いをいたしました。そうしましたら、舛添知事さんからは、東京都の担当、あるいは東京オリンピック・パラリンピック組織委員会のほうにぜひ話をしてくださいということでありました。そこで電話を切りました。
 (平成27年)2月にはおおむね競技会場が決まるということでありましたので、時間をかけているわけにはいかないと考えまして、先週の金曜日(19日)、東京に行った際に、都庁にありますオリンピック・パラリンピック組織委員会のほうに伺って、布村(幸彦)副事務総長にお会いいたしまして、その話をいたしました。残念ながら、マラソンにつきましては「新しい国立競技場のメーンの競技になりますので、これを他県でということは考えられません」というふうにはっきりお話をされましたが、クレー射撃については、「日本クレー射撃協会のほうに、話を1回してくれないか」ということでありました。国際射撃連盟の方が来年(平成27年)年明け早々にいろいろ視察に来られるという話もありましたので、これも年明け後(というふうに)時間をかけるわけにいきませんから、急な話だったのですけれども、布村副事務総長と別れましてその後すぐに、日本クレー射撃協会のほうに電話をいたしまして、「今日会えませんか」とお話ししましたところ、大江(直之)事務局長さんが会ってくださるというお話でございましたので、大江事務局長さんに会ってその話をさせていただきました。
 実は、宮城県のクレー射撃場というのは、日本クレー射撃協会が認めた「AAA」という公認の射撃競技場になっております。詳しくは担当のほうに聞いていただきたいと思うのですけれども、日本国内でこのAAAの公認資格を持っておりますのは、実は宮城県のクレー射撃場と、あと熊本県にある県立のクレー射撃場しかないということでありました。国際競技をやるためにはそれくらいの基準が必要だそうでありますので、「ぜひ宮城県で開催されたらどうでしょうか」という話をいたしましたところ、「いただいたご意見は、会長をはじめ役員の皆さまにお伝えはいたします」というところで現在帰ってきたということであります。
 従いまして、長くなりましたが、結論としては、クレー射撃については村田町がぜひやりたいとおっしゃっている、宮城県のクレー射撃協会の方もぜひというお話をされておりますので、これについては県としてもアジェンダ2020を受けて考え方を前向きに捉えて、アタックを継続したいと考えております。どうしても宮城県でオリンピック(競技)の開催が難しいということであれば、その際には事前の合宿等で活用していただくことも含めて、アタックをしてまいりたいと思っております。簡単にはいかないと思います。

 今の時点の感触はどうか。まだ前向きな返答はいただいていないのか。

村井知事

 はい。難しいという面も聞きました。日本はライフル協会とクレー協会というのが分かれているのですが、そういった国は非常に少ないらしくて、ほとんどの国は射撃というグループで競技団体が一つになっておりまして、その中でトップが1人いて、その下にライフルとピストルとクレーというのがぶら下がっているそうです。やはりライフル競技とクレー競技が同じ場所で開催されるというのが通常らしくて、それを分けることが果たしてできるのかと(いうことです)。これは国際射撃連盟の皆さんの考え方、IOCの考え方によるわけですが、その辺をクリアするのは非常に難しいかもしれません。その際には合宿ででも使ってもらえるように、県としても汗を流していきたいと思っています。可能性はないわけではない、ゼロではないと、現時点ではその程度ですね。

 競技会場以外のハード面で、例えば宿泊施設の整備や輸送手段などについてはどのように考えるか。

村井知事

 布村副事務総長さんがその点を指摘されました。選手村を分けることになりますと、分村というものを作るか作らないかという話にもなってくるでしょうし、やはり大会のセレモニーが東京の国立競技場で行われますので、その際の選手の移動という問題も出てくるでしょうし、何か他にパーティー、セレモニー等あったときに、選手がどうやって移動するのか、また、分村されたところから競技会場までどう輸送するのか、また、安全面の問題といったところで、ホテルを使っていいのかどうかというのも含めて、いろいろクリアしなければならない課題は、東京で開催するよりもやはりいろいろ出てくるのではないでしょうかというご指摘はありました。ただ、いずれにせよ、日本クレー射撃協会の方がそれに対してどうお考えになるのかということがまずはベースですから、まずそちらのほうにお諮りいただいて、そちらのほうが前向きにということであれば、また組織委員会の中でも協議をいたしましょうというのが今の現時点での回答だということです。

 IF(国際競技連盟)の方が年明けに視察に来られるという話だったが、これは宮城県にも来られるということか。

村井知事

 分からないです。1月の、正月明けすぐぐらいらしいんですよ。ですから、ちょっと急だったので難しいのではないかなと思っています。クレー射撃協会の大江事務局長さんには、「もし宮城県にお越しになるということであれば、お正月中であったとしてもわれわれがアテンド(案内)いたします」というお話はしました。
 海外の方って、「正月休み」ってないんですよね。1月2日か3日ぐらいから仕事を始めるんです。われわれはお正月休みって大切にしますけれども。宮城県に来られたら、休み返上でアテンドしなければいけないですね。

基準値以下の放射性廃棄物の焼却について

 8千ベクレル以下の放射性物質を含む牧草の焼却が、利府町で11月下旬に始まった。県内の自治体では初めてだが、これが進んでいない理由と、今後、他の市町村でも進むかどうかについて知事としてどのように受け止めているか。

村井知事

 まず、進んでいない理由につきましては、一般廃棄物でございますので混焼する処理が岩手県で始まりまして、進んでいるということでありましたので、そういった他県の状況等をまずよく見てみたいという市町村長さん方のお考えがあったのではないかと思っています。一般廃棄物でありますので混焼して全く問題ありませんから、県は、ぜひ前向きにやっていただきたい、それで何かありましたならば県としてもご協力をいたしますよというお話は繰り返ししておりましたけれども、市町村長さん方の考え方としては、まずは様子を見たいというお考えだったのだと思っております。
 今回、利府(町)さんが混焼を始められました。実際そこから出た焼却灰も放射能レベルが非常に低くて、全く問題がないという数字が出ておりますので、そういった事例が県内に出てきたことによって、恐らく他の自治体も安心して追随をしてくれるものだと思っております。

 このような場合の市町村が主体となった情報提供のあり方について、考えがあるか。

村井知事

 決して隠すことは何もありません。何度も申し上げますが、一般廃棄物ですので、家庭から出るごみと全く同じものでありますから、淡々粛々と、それはもう焼却をされればいいと私は思います。そこから出た焼却灰の放射能のレベル等については何らかの形でホームページ等にのせて、市町村民、県民が理解できるような形での情報公開というものは、当然されていくものであると思います。岩手では非常にうまくいっておりますので、問題ないと私は思います。

東北電力の再生可能エネルギーの受け入れ再開及び国の固定価格買取制度見直しに向けた動きについて

 先週(18日)、東北電力が再生可能エネルギーの受け入れを1月中に再開する方針を示した。国の制度改正に伴うものではあるが、電力会社にとっては、出力抑制を自由に求められるなど、いい内容になっているかと思う。一方で、中小企業や県内企業でも事業計画を作っていた側としてはやっていられないという状況もあるかと思うが、今回の国の制度改正に向けた動きなどを含めて、知事の受け止めを伺う。

村井知事

 電力の安定供給ということでありますので、いたずらに出力を増やすことによってパンクしてしまって、大きな障害になってしまってはいけません。従って、今回の対応については、一定の理解はできます。
 ただ、これに投資をしようとしている事業者にとりましては、採算が見込めるのかどうかということが不透明になってまいります。これによって、再生可能エネルギーを普及しようといった国策に対してブレーキがかかるようなことがあってはならないと思っておりまして、その点については、安心して投資できる環境を作っていくということを国に対して求めていく必要があるだろうと思っております。
 県は環境税等を使って再生可能エネルギーの普及に努めておりますので、こういった考え方については、引き続きブレーキをかけることなく、前へ進めてまいりたいと思っております。

第47回衆議院議員選挙を受けた選挙管理委員会事務のあり方について

 先週(14日)の衆議院議員選挙で、美里町における小選挙区の投票用紙の二重交付や、角田市や利府町での二重計上、また仙台市では千人近い比例選挙区と小選挙区との投票者の票の差があるということが出てきている。全国的にも今回ミスが相次いでいる状況があるようだ。直接は市町村選管の問題だと思うが、選管事務のあり方について知事の考えを伺う。

村井知事

 やはり選挙というのは公平公正というのが大前提でありますので、人為的ミスということが絶対に起こってはならないものであります。今回はそれなりに票が開いたものですから、それほど大きな問題になりませんでしたけれども、もしこれが際どい選挙で、その票によっては当落が変わっていたということになれば、大変大きな問題になっていたと思います。そういった意味では、急な選挙で十分な準備ができなかったといったような言い訳をすることなく万全の体制をとるように、真摯(しんし)に反省をすべきだと思います。選挙管理委員会には、そういう声があるということはしっかり届けたいと思います。