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宮城県知事記者会見(平成26年7月28日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月29日更新

知事定例記者会見

【発表項目】指定廃棄物最終処分場に係る市町村長会議の開催について

村井知事

 先週25日に開催されました第6回宮城県指定廃棄物処理促進市町村長会議において、石原(伸晃)環境大臣から要請のありました事項について、県および市町村が意見交換を行うため、県主催による市町村長会議を開催いたします。このことにつきましては、先週の会議においても開催する方向で申し上げていたところでございますが、日時、場所等が決まりましたので、あらためて発表させていただきます。
 日時は8月4日月曜日午後3時から、場所はパレス宮城野にて開催いたします。会議自体は公開といたしますが、カメラ撮りは冒頭のみとさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 また、会議に先立ちまして、私から候補地である三つの市町の市長、町長を訪問させていただき、三つの市町の意向をあらためて確認させていただきたいと考えております。

 会議に先立ち3市町を訪問ということだが、もう一回知事が市町に行くのか。または仙台市内で会うのか。

村井知事

 いえ、まだこれから調整なのですけれども、基本的には三つの市町に私が直接伺ってお話をしようと思っています。「どういたしましょうか」ではなく、「私としては、これは詳細調査をやらざるを得ないと考えている」という考え方を伝えて、三つの市町の市長さん、町長さんにご理解をいただくよう努力するということでございます。

 それを経て、来週行う市町村長会議はどういう見通しになるのか。

村井知事

 私の考え方を伝えて、その上で三つの市町の町長さん、市長さんの考え方を伝え、またはその場でご本人が発表されるかもしれませんけれども、そういったものを受けた後は、35人の市町村長さん方がどう考えているのかというご意見を聞く場にしたいと思っております。その結果、「私(村井知事)に一任」という形になるのか、あるいは「(詳細調査を)やる」とその場で決めるのか、あるいは「やめる。立ち止まる」ということになるのかは、その場の議論の推移を見て判断をしたいと思っております。

 市町村長会議では、知事からは「詳細調査の受け入れを3市町にお願いしたい」という話をするのか。

村井知事

 はい、そうですね。

 「知事に一任」、「その場で決める」、「やめる・立ち止まる」という三つの選択肢があるということだが、これは知事がその場の雰囲気を酌み取って、最後に「こうします」と表明するという形になるのか。

村井知事

 それは会議をやってみないと分からないですね。もしかしたら会議が紛糾して、「また別の日に(持ち越し)」ということになるかもしれませんね。

 最後の決断は知事がするのか。

村井知事

 みんなが「それでいい」と言えばですね。「私の判断に任せていただけますね」ということであれば、それをもって国に報告に行きたいと思っています。私としては、大臣から「県内の市町村長の意見を集約してほしい」という話がありましたので、「意見がばらばらですので、私ではできません」という答えはだめだと思っています。やはり、「やる」・「やらない」・「立ち止まる」といったようなことを宮城県の自治体の意思としてまとめて持っていくことが私の役割だと考えているということであります。

 意見集約の具体的な方法があまり見えないが、その場で決を採るわけではないのか。

村井知事

 分からないです。最後は「決を採れ」ということになるかもしれないですし、全く議論が前に進まなくて、「もう一回持ち越し」ということになるかもしれないです。それはやってみないと分からないので、その場の雰囲気ですよね。

 3市町長との話し合いは調整中ということだが、日程が決まっていれば教えてほしい。

村井知事

 これからです。もしかしたら会ってくれないかもしれないです。それは分からないですね。ただ、私のほうとしては、「事前にお会いしたい」というお話はさせていただこうと思っております。

 市町村長会議では、全ての首長から意見を聞くのか。

村井知事

 分からないです。それも会議の流れ次第です。まだ今のところ日程だけを決めたわけで、今後のことについては分からないですね。もう少し時間がありますので、今週1週間でどういう進め方にするのかということをよく考えてみたいと思います。

 次回の市町村長会議で知事のほうでも判断する今回の流れに対しての評価、環境省に対しての思いも含めていかがか。

村井知事

 大臣の思いというのは、やはり地元の同意を得られた上で物事を進めたいということだと私は受け止めました。意見が二つの市町と一つの町に分かれておりますので、(大臣としても)これをいつまでも議論するわけにはいかないと(いうことで)、「35人の首長さんのご意見をよく聞いた上で、知事として意見集約をしたと判断をしたら、私のところに話を持ってきてくれ」というふうに私は受け止めました。これは大臣の気持ちを忖度(そんたく)いたしますと、決して間違った判断ではないと私は思っております。

 前回も、「より丁寧に対応したいという心の表れ」というようにポジティブに解釈していたが、知事の評価の中にはネガティブなものはないか。

村井知事

 ありません。

 こういう形の市町村長会議で、意見を集約しなければいけない会議は今までなかったと思うし、多数決という話になると、どういった形で採るのか、どうやってまとめるのか見えない。知事の役目は非常に難しいと思うが、具体的にどう集約する方法があるのか。

村井知事

 それぞれ35人の首長さん方はお考えをお持ちだと思いますので、それを忌憚(きたん)なくお話しいただいた上で議論できれば議論をし、もう何回も何回も議論を繰り返すというよりも皆さんお忙しい立場でありますので、1回でまとまるように、私が取りまとめ役をするということになると思いますので、いろいろな意見を聞きながらできるだけ一つの考え方にまとまるように、私なりに努力をしていきたいと思っています。その手法は、「こうやればいい」というノウハウは決してあるわけではありませんけれども、今まで培ってきた人間関係等もありますので、皆さんにご理解いただけるようにしていこうと思っています。
 いずれにしても三つの自治体に全ての痛みを押しつけるということがあってはならないと繰り返し私は言っておりまして、これは35の市町村、宮城県全体の問題だという問題意識を持っていただきたいと思っております。「俺には関係ない」ではなくて、「俺の問題だ」という問題意識を持って首長さん方には出席し、対応していただきたいと思っています。ですから、三つの自治体に遠慮をする必要は何もないと思いますね。はっきりと自分の考えを伝えてほしいと思います。白紙に戻せば、今度は自分の自治体のところになる可能性もあるわけですからね。誰かが必ずやらなければいけない、どこかでやらなければいけないということです。従って、そういう意識を持って臨んでいただきたいと思います。それは強く、私からお話ししようと思っています。「なあなあ」にはできない問題だということですね。

 次回の会議である程度の方向性を出すという考え方かと思うが、スケジュール的にお盆明けには調査の有無が決まっていないと、雪が降る前に(詳細調査が)できないという前回での話だった。この会議で方向性を出したいというのは、そこが根拠の一つとしてあるということか。

村井知事

 そういうことです。やはり詳細調査の終わらなければならない時期というのは決まっていて、そして詳細調査の期間というのは決まっていますので、そこから逆算して考えていくと、やはりお盆明けにスタートするというのがぎりぎりのリミットだと考えております。お盆前に何回(この会議を)開催できるか分かりませんが、そう何回も開催できないということであれば、できるだけ早く決める必要があると私は思っています。

 仮に意見が集約された場合は、石原大臣に直接知事が伝えに行くということか。

村井知事

 まだそこまで考えておりませんが、大臣もお忙しいでしょうから、この間(市町村長会議に)大臣がお越しいただいたので、今度は私が大臣の元に伺うというのが常識だろうと私は思います。大臣がどうしてもお越しになりたいと言えば、また別ですけれども。大臣がこちらのほうに公務で来られる都合があるかもしれませんし、その辺はこれから調整します。ただ、まだそういう調整をする段階には至っていないということです。

 国と候補地の市町と県で5者会談を4回やってきて、なかなか議論が進まなかったと思う。今後の市町村長会議で、詳細調査に反対する自治体があって、なかなか議論が進まなくなるのではないかという懸念は、知事の中ではあるか。

村井知事

 もちろんないわけではありません。しかし、今までずっと同じ方向を向いて少しずつ積み上げてきましたので、ここでもう一度積み上げてきたものを破壊するといったようなことはあってはならないと思っています。市町村長さん方も恐らく同じ意識を持ってくださっていると、私はそう信じております。

 加美町の反対でなかなか進まない現状があるが、今のままだと恐らく加美町は反対のままだと思う。加美町が反対しても、他の全ての34市町村が「詳細調査を受け入れましょう」となったら、それはそれでいいということになるのか。

村井知事

 これはその場の流れで決めることです。従って、今結論を出すことではありませんけれども、何度も言うようにこれは宮城県全体の問題です。今、宮城県全体に指定廃棄物が分散して置かれております。これをどこか1カ所で集約して処理をするために、数カ所の候補地を選んで詳細調査をして最適地だというところに集約し、処分をすることは、ずっとそういう一連のプロセスの中で積み上げて出した結論です。自分のところが候補地になった途端に「うちだけはだめだ。他の2カ所もだめだ。県外に持っていけ。あるいは他の地域に持っていけ」ということは、なかなか理解が得られないのではないかと私は思います。

 この前の市町村長会議では、基本方針の見直しとか、法改正をしてはどうかという提案があったが、その提案について知事はどう受け止めているか。

村井知事

 それも一つの方法ではありますけれども、残念ながら今の政府にそういうお考えがない以上、それをいたずらに期待して議論を先延ばしするというのは、結果として保管をしていただいている農家の皆さまの負担を重くするだけだと私は思います。また、「他県に持っていけ」というのも私は有効な方法だと思います。私も政府に対して、「できれば他県に持っていっていただけないでしょうか」ということは、何度もお願いしました。また、政府もそれを検討してくださいましたけれども、受け入れてくれるところがないのですね。だから、それをずっと期待して待っていれば、いつまでたっても処理ができない(ということです)。もう既に2年間の(一時)保管の期間は優に超えてしまっているのです。われわれとしては約束を守っていないのですね。ですから、約束を守れるように汗をかいていくことは、やはり行政としての務めだと私は思います。こういうときに逃げてはいけないと私は思います。

医学部の新設について

 30日に医学部設置に係る構想審査会があって、早ければこの日に結論が出るかもしれないという話もある。下村(博文)大臣が「結論は一、二カ月後に(出す)」ということも記者会見で話していたが、知事はどう受け止めているか。

村井知事

 「一、二カ月延ばす」と大臣がおっしゃったわけですから、これはこの方向で議論が進んでいるのだろうという受け止め方をしております。私どもは(締め切りの)5月30日直前に手を挙げて、慌てて構想書を作って提出をいたしました。(これまでに)かなりいろいろな話が水面下で煮詰まってきておりますので、われわれといたしましては時間を延ばしていただいたほうが、より考え方を理解していただく意味で、助かるとは思っております。

 再来年(平成28年)の春開設ということだが、なるべく早く結論を出してくれというのではなく、じっくり考えてほしいということか。

村井知事

 宮城県に決まるならば、早く(結論を)出してほしいですね。宮城県に決まるかどうか、「どうしようかな」と悩んでおられるのでしたら、時間を置いていただいたほうがわれわれには非常に助かると思いますし、有利だと思います。

仙台空港民営化について

 今月22日に県の事前審査の参加表明書の提出期限があったが、審査中で話しづらいかもしれないが、何社程度の申請があったのか。

村井知事

 応募状況につきましては、今後の国のPFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)に基づく手続きへの影響がありますことから、公表しないことにしております。ただ、はっきり言えることは、今、手続きが継続をしているということです。3者以上なければ手続きはできないというルールになっておりましたから、手続きが継続をしているということは3者以上手を挙げたということははっきり言えると思いますが、具体的な会社名、あるいは数というものを私どもから申し上げることはできません。

県庁OBの東北電力への再就職について

 県庁OBが東北電力に長年天下りをしている実態がある。福島第一原発事故後もそうした慣例が続いているが、知事はどう受け止めているか。

村井知事

 職員の再就職につきましては、しっかりした要綱、ルールを定めてお手伝いをさせていただいております。今回、東北電力に県職員のOBが再就職したということがマスコミで取り上げられておりますが、こうした事例は電力さんに限らず、特に技術職は(人材が)非常に限られておりますので、建築や土木その他農林水産業も含めまして、「技術職を採用したいので県職員で良い人がいませんか」というお話があったときは、われわれとしてはできるだけ民間のためにもなるということでございますので、お手伝いはさせていただいております。ただし、退職してから2年間は、退職前の5年間にいたところ(在籍した部署)と(密接な)関連のあるところ(企業)には基本的に就職はしないようにしていますし、もしどうしても2年以内に就職したいというときには、総務部長の承認を得るというルールにしているということであります。全く問題ないと私は思っております。

 今、原発再稼働の是非が議論されている中で、チェックする側との人事の交流という長年の慣習が続いているということは問題もあると思うがどうか。

村井知事

 いや、そういったことで手心を加えるということは全くあり得ないです。まずそういったようなことで手心を加えるようなことがあれば、やはり県民の皆さまの厳しい目がありますので、許されることではないと思っております。今まで元県職員が再就職しているということで何らかの配慮をしたということは、東北電力に限らず、建築業でも土木業でもどういう仕事でも一切ありません。
 OBになれば、影響力というのはないです。私も知事を辞めたら何の影響力もないですからね。「村井知事がどこかへ行ったから、では何とかしよう」なんて絶対ないです。それこそマスコミの皆さんが厳しくそういうところをチェックしていただければと思います。

 知事は、長年培ってきた技術を生かせる場としてそういった再就職先があってもいいのではないかということだが、実態がなかなか生かし切れていないというか、飼い殺しという状況もあるやに聞こえてくるのだが、その辺の適正化は必要ないのか。

村井知事

 それはその方の資質ではないでしょうかね。やることなんて会社の中では山ほどあると思いますよ。本当にやることがなければ、掃除でもやればいいではないですか。私ならやりますね。トイレ掃除や、ほうきを持って玄関を掃けばいいですよね。やろうと思えば仕事なんて幾らでもあると思いますよね。それをやらないということは、その人の資質だと思いますね。その人が無能だからではないでしょうか。
 また、いろいろ調べたのですけれども、調査役というスタッフ職でその方は雇われていたということなのですけれども、調査役というスタッフ職は会社の重要な意思決定に携わる立場にはないそうですので、本人としては、県庁におられたときにはいろいろな意思決定に携わっておられたが、しかしそういう立場でなくなったということで、「それほどやることがない」とおっしゃったのではないかなと思います。しかし、仕事は自分で作るものです。「天命に従って人事を尽くす」。これが私の座右の銘でございます。人間には天命がありますから、大きな会社に行ったからといって、そんな「やることない」なんて言っているようではだめですよね。自分で仕事を見つけて仕事をしなくてはだめですよ。仕事は幾らでもありますから。

 もちろん仕事を見つけなければいけないというのは分かるが、やはり再就職できるのは恵まれているのに、「仕事がない」と聞くと、県民としてはおかしいと感じるのではないか。チェックする側である県職員が行くことに対して疑問を感じる県民は多いと思うがどうか。

村井知事

 そういった形で東北電力に就職された職員が複数おられます。その方たちに全部ヒアリングされたわけでは決してなくて、その中のたった1人がそういうふうにおっしゃっております。実はこの記事を見た後に、同じように就職された方から、「自分はちゃんと充実した仕事をしていた」と言ってこられた方もおられますので、これは就職をされた方の中で一部の人がそういうふうに感じたということだと思います。決して飼い殺しといったような形でしたわけではなく、やはり東北電力としてはしっかりとその人に合った仕事をやっていただくように努めていたと私は思いますし、それで自分が不十分だと思えば、自分でいろいろなところを歩いて仕事を見つけて会社のお役に立てるように汗を流すことが、やはり社会人としての務めだと私は思います。これはご本人の資質ではないかなと私は思います。