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宮城県知事記者会見(平成26年2月17日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年2月18日更新

知事定例記者会見

羽生結弦選手の金メダルについて

 ソチオリンピック男子フィギュアスケートで仙台市出身の羽生結弦選手が金メダルを獲得したことへの感想と、県民栄誉賞の贈呈についての考えを伺う。

村井知事

 ロシアのソチでの第22回オリンピック冬季競技大会におきまして、羽生結弦さんが金メダルを受賞なされました。本当に素晴らしい慶事でございまして、県民の皆さまと共に喜びを分かち合いたいと思っております。昨年(平成25年)オリンピックへの出場が決まってから、12月27日にわざわざ報告に来られまして、そのときに私は「とにかくリラックスして楽しんできてください」と声をかけました。相当緊張なされるだろうなと思って、そのように声をかけたわけですが、しっかりと期待に応えて、本人はインタビューでかなり緊張したと、足が震えたというお話がありましたけれども、その重圧を克服しての金メダルは、本当に素晴らしいと思います。
 私は羽生さんが10歳ぐらいのときからずっと存じ上げておりまして、本当にかわいい男の子だったのですけれども、あれよあれよという間に立派な青年になって、そして世界でナンバーワンになられました。後に続く若い人が出てきていただきたいなと思っております。
 羽生さんが来られたときにもお話ししたのですけれども、羽生さんがずっと主に練習をされておられた泉区にありますスケートリンク場は一時閉鎖をされました。ちょうど荒川静香さんが金メダルを取ったときに、宮城県には練習するスケート場がなくなってしまったと、ぜひスケート場を再開してほしいという声が荒川さんから出まして、県としてもスケート場を県営で造るべきではないかという声がいろいろなところから起こりました。しかし、県は財政が非常に厳しいということもあり、また仙台市も財政が厳しいので、なかなか県営、市営の24時間(営業)のスケート場を造ることは難しかったわけであります。
 そこで県職員に指示をして、イニシャルコスト(初期費用)は県と仙台市で出すので、ランニングコスト(維持管理費用)は民間でやってもらえるところを探してきてくれと、辞表をポケットに入れて片道切符で探してきてくれと、それぐらい言いまして、職員が頑張って加藤商会さんという素晴らしい会社を見つけてきてくれたわけであります。県と仙台市が5千万ずつで1億円イニシャルコストを出してスケート場を再開いたしました。
 今回の大震災でもスケート場は大きな被害がありましたけれども、また再開をしてくれまして、そういった練習環境が整ったおかげで羽生さんの金メダルにつながったのではないかと思っております。従って、荒川さんの金メダルからずっとストーリーがあって、今回の金メダルにつながったということもありまして、感無量でございます。
 県民栄誉賞につきましてですが、本日(17日)県民の皆さまに大きな夢と希望を与えたという功績をたたえまして、県民栄誉賞を授与することを決定いたしました。具体的な日時、場所等につきましては、これから羽生さんと調整をさせていただきたいと思っております。

 前回、荒川選手のときは、凱旋パレード等もやられたようだが、今のところ羽生選手についてはパレード、式典等の予定はあるか。

村井知事

 そういう声は当然出てくると思います。前回、県が中心となってやったのではなくて、確か仙台市さんが中心になってされたのではないかと思っておりまして、荒川さんと同じ形でできればいいのではないかと今考えております。全く同じくオリンピックのフィギュアスケートの金メダルですので、同じ対応でいいのではないかなと思います。今ちょっと寒いので、少し雪が解けてからのほうがいいかもしれませんね。

 例えば楽天(イーグルス)の場合、仙台商工会議所と仙台市と宮城県と三者連携して協議会を設立して対応できたが、オリンピックの金メダリストの場合、荒川静香さんのときもそうだったが、商業主義が濃いパレードはできないという規制があり、恐らく行政が中心となって行われると思う。そうすると、財政面の問題が出てくると思うが、その辺はいかがか。

村井知事

 確か前回は仙台市さんが中心となってされて、財政的な負担は県と仙台市で折半したのではないかなと思います。その辺の詳細もこれから調べたいと思います。基本的には前回と同じ条件であれば、県も応分の負担はしたいと思います。予備費からの拠出になると思いますけれども。たった一人ですから、楽天さんのように大きなバスだとかそういうのは必要ありませんし、しかも私も別に横に乗るわけではありませんので、羽生さんだけパレードしていただいて、県民みんなでおめでとうと拍手をするという形になるのではないかなと思います。前回はその(パレードの)後、市民広場で県民栄誉賞をお渡ししたりしました。今回はどうなるのか、(金メダルを獲得した)時期(として)は同じなので、あまり寒くない時期にできればなと思ってはいるのですけれども。

 荒川さんと羽生さんと、近年で2人ゴールドメダリストを輩出した。しかもフィギュアスケートという一つの競技でということで、宮城県としてフィギュアの本場とは言わないが、何かフィギュアスケートあるいはスケート競技に対する振興を、今後考えていく予定はあるか。

村井知事

 今まで自然体でやって、これだけの結果を残していますので、取り立てて何かあらためてやる必要はないのではないかと思っています。これから試合がある(ソチオリンピック)女子(フィギュアスケート)の鈴木(明子)選手も確か(東北)福祉大学におられました。ですから、そういう意味では、いろいろ環境が整っている地域ではあるのかもしれませんね。土日(15~16日)に愛知県へ行って、中京宮城県人会へ行ってきたのですけれども、愛知県の(大村秀章)知事が来られていて、「(ソチオリンピックフィギュアスケートシングルの)女性の3選手はみんな愛知県出身です」と言っていました。先に言われてしまって、「先に私どもが金メダルをいただきました」と言っておきましたけれども。あちらもパレードをやりたいと言っていましたよ。ワンツースリーで、金銀銅を取りたいとおっしゃっていました。

 県民栄誉賞を今日決めたということだが、それは庁議で決めたのか。

村井知事

 これは特に規定がないそうです。ただ、私が勝手に決めるわけにはいきませんので、一応幹部会に諮って、庁議でも「このような形にしたい」ということを私から伝えました。ただ、みんなで協議して意思決定したということでは決してありません。

 県民に夢を与えたということだが、受賞理由をあらためてもう少し詳しくお聞きしたい。

村井知事

 選定基準が三つありますが、そのうちの一つに、「世界的規模のスポーツ競技会で顕著な成績をおさめた者」となっております。過去、荒川さんがそれに該当したということで、(羽生選手も)全く同じ条件ですから、誰も異存はございませんでした。県民栄誉賞は、今回で6人と、楽天を入れて1団体ということになります。具体的に言うと、(一人目は)野球の佐々木主浩さん、(二人目は)ノーベル賞を受賞された田中耕一先生、それから(三人目は)荒川静香さん、(四人目は)ワールド・ベースボール・クラシックで大変顕著な成績があった岩隈久志選手、それから(五人目は)この間の田中将大選手、そして(六人目は)今回の羽生結弦さんということになります。

 先ほど県営スケート場の話が出たが、2人目の金メダリストということで、本格的に検討する意思はないのか、あらためて伺う。

村井知事

 ありません。今はそういった、少し余裕がある分については全て復興の予算に使わないといけませんので、残念ながらそういったものを県営で造る余裕は全くないということです。実際、羽生さんの話を聞いても、今の泉のスケート場を、非常に有効に活用できたということですので、ぜひ泉のスケート場を、みんなで、特に子どもさん方に使っていただいて、経営的なバックアップを県民みんなでしていくということが重要ではないかなと思います。

 復興がある程度見通しが立った後に造る。それまで知事をやっているかどうかという問題もあるが、その点について将来的な見通しはどうか。

村井知事

 そのときに知事をやっていたら考えます。

大雪の影響について

 先週末(14~16日)の大雪による県内の被害状況と、県としてどのような対応をとられたのか。

村井知事

 大雪による被害ですが、現在のところ被害状況を確認中でございます。具体的な被害状況は、まだはっきりとしたものは掌握しておりません。
 県の対応ですが、県が管理する道路につきましては適宜通行止め等の交通規制を行いました。また、自衛隊への災害派遣要請(の依頼)が丸森(町)からございましたので、速やかに災害派遣要請を行って自衛隊に出動していただいたということでございます。

「全日展」知事賞の架空人物受賞問題について

 文化庁後援の書道展「全日展」で、多くの県で知事賞の受賞者が架空の人物だったという報道が土曜日(15日)にあった。この中には宮城県も含まれているが、その事実関係をまず伺う。

村井知事

 本県では、昭和60年ごろからこれまで30回にわたって知事賞を交付しておりました。ただし、平成25年度は、宮城県からの参加の見込みが少ないということで、たまたま交付を承認しておりませんでした。こういう事実があるということを知らなかったのですけれども、昨年(平成25年)は宮城県から出展が少なかったということで、宮城県知事賞は出さなかったということです。
 資料が残っている過去の状況を確認いたしましたところ、平成22年度、23年度、24年度と3年度分は知事賞を出しましたけれども、本人の所在は確認できなかったということです。それ以前は残念ながら資料がないので、もう分からないです。
 受賞者につきましては、主催者側から受賞作品の写真、それから受賞者名、住所についての報告は受けておりますが、(本人の所在が確認できなかった受賞者の)受賞者名は全て本名ではなくて雅号、活動名であったり、あるいは住所は番地の表示はないそうで、全てそれ(所在)を確認することは難しいということでありました。主催者側には確認いたしましたが、本人が行方不明で知事賞の届け先不明という内容で、県の知事賞を2月10日付で取り消したということで、平成24年度宮城県知事賞賞状が返送されてまいりました。
 では、今後どうするのかということですが、やり方としては、それは厳密にやればいくらでもきちんとできると思います。例えば個人であれば住民票の添付を義務づけるだとか、あるいは団体の場合には団体の実在を確認できるような資料の提出を求めるといったようなことが考えられると思います。しかし、一方で、知事賞の交付というのは、文化芸術分野の裾野を広げるといった奨励的な意味合いも大きいことから、あまり主催者側の負担を過度に大きくするというのもいかがなものかというものがございます。従って今回は、他県も同じような問題が起こっているわけですから、他県といろいろ調整しながら、全体として最適化を図っていきたいと思っております。

 知事賞という、県民が得られる最高クラスの賞が、あまり正確ではない事実確認のもとに授与されていたということだが、これについて知事の受け止めを伺う。

村井知事

 文化庁まで後援して、内閣総理大臣賞もある非常に権威のある会でありますので、まさかこういうことが行われているというのは全く疑う余地がなかったわけです。しかし、架空の人物(所在確認ができない人物)に対して知事賞を出していたということについては、非常に遺憾に思います。今後はこのようなことのないようにしていかなければならないと思っております。

 今後、(平成)26年度以降の対応についてどう検討されているか。あと(平成)24年度分しか返送されてきていないということだが、23年度、22年度分についてはどうお考えか。

村井知事

 それ(平成22、23年度分)については今調査中ですので、何とも申し上げられません。それから、来年度以降につきましては、先ほど言ったように、各県とも情報交換をいたしまして、具体的な対応をとっていきたいと思っております。ある程度足並みをそろえるということも重要だと思っております。しかし、これで全日展の権威は失墜したでしょうね。作品を出す人も少なくなるかもしれないですね。

 先ほど受賞者をこれまで写真で確認されてきたということだが、これは作品の写真か。

村井知事

 受賞作品の写真です。

 ご本人の写真ではないということか。

村井知事

 ありません。受賞作品の写真、受賞者名、それから住所を、ご本人からではなく、主催者側からいただいていた(ということです)。

 県として提供を求めていたものか。それとも自発的に主催者側から出されていたのか。

村井知事

 主催者側から自発的にです。

 そういう部分を、今後対応されるということだが、義務とまではいかなくてもある程度県として条件を設定するという考えはあるか。

村井知事

 そうですね。先ほども言いましたように、厳密にするということも重要なのですが、一方であまり厳しくし過ぎますと、主催者側の負担が過度に重くなってしまうということもございます。その辺のバランスを考えながら、また宮城県だけが厳しくして、ほかの県が緩く、あるいは逆にほかの県は厳しくして、宮城県だけ緩くというのではバランスがとれませんので、これはやはりある程度他県とも足並みをそろえるということも重要だろうと思っております。まだ(来年度分については)時間がございますので、少し検討させていただきたいと思います。

 今回、全日展の知事賞の授与に際しての事柄だったが、全日展以外でも県として同様の事案がないか調べるというお考えはあるか。

村井知事

 正直申し上げて、知事賞は相当いろいろ出していますので、これを全部詳細に調べるというのは難しいと思います。まず(知事賞の授与を)求めてきた団体がしっかりとした団体なのかどうかというのは、われわれがしっかり確認をとります。これは当然のことです。今回こういうミスはありましたけれども、それなりに世間的に認知されている団体については、基本的には信頼して、ある程度お任せするということはあっていいのではないかと私は思っております。あまり疑って、何もかもというふうにしてしまうと、次第にそういったこと(文化振興)ができなくなってしまう。文化振興が一番大きな目的ですので、それこそオリンピックの金メダルのように0.1点、0.2点、0コンマ何秒の世界で争うものではありませんから、その辺はある程度柔軟に対応するというのも必要ではないかと私は思っておりまして、過去にさかのぼって全て詳細に調べるという必要まではないのではないかと思っています。

 そうすると、あくまで賞を出すのは文化的な振興という側面もあるのでということか。

村井知事

 そうですね、はい。

 そもそも全日展側が非常に問題だと思うが、今回の行為に対する知事の感想を伺う。

村井知事

 これはもう甚だ遺憾です。こういうことをすることによって、とにかく芸術分野のいろいろなイベントに対する信頼を全て損なうことになりかねないと思います。あってはならないことです。出展した人が間違ったことをするということはあるかもしれませんけれども、団体としてこういうことを行うということはちょっと信じがたいですね。強い憤りを感じます。

 全日展以外の同様の事案について、過去にさかのぼるではなくて、直近の1年分を調べてみるとか、そういうことは検討されるか。

村井知事

 いいえ、基本的に私はやっていないと思うのです。調べようもないのではないですか。多分聞いても、そんなことやっていますなんて、皆さんおっしゃらないと思いますし、やっていないと思います。私は、いろいろな会に出ていますけれども、やはり知事賞を渡すときにもらう人の顔を見ていると、本当に皆さんうれしそうな顔して、誇らしげな顔をして受賞されていますので、それをあなたのところは信用していませんという態度をとることが、結果としていいことなのかどうか。まず今こういう事象が出たばかりですので、今後どうするのかということを検討いたしますけれども、調査ありきという姿勢ではなく、今後どうすれば文化芸術振興を一番図っていけるのかというような視点で、調査するのかどうかも含めてちょっと検討してみたいと思っております。
 私は基本的には、間違ったことをする主催団体のところにそういうものを出していないと思っておりますので、過去にさかのぼってぎりぎり調査をするという必要まではないのではないかと思っております。

 全日展側から知事賞が2月10日付で取り消されたという話だったが、これは24年度分だけということでよろしいか。22、23年度分については取り消されていないということか。

村井知事

 はい。24年度宮城県知事賞は2月10日付で(取り消された)ということです。25年度はうちは出しておりませんので。

 22、23年度分は取り消されていないということか。

村井知事

 取り消されていないです。

 返送されてきたというのは、賞状か何かが返送されてきたということか。

村井知事

 賞状です。

 返送されてきた日付は、報道が出る前か。いつ返送されてきたのか。

村井知事

 2月10日付で取り消されたということです。(報道機関から)事前取材をわれわれが受けて、主催者側に確認をしたところ、「本人行方不明で知事賞の届け先不明という内容で、2月10日付で取り消しました」と、返送されてまいりました。ですから、記事が載ったか、載らないかは別にして、取材があってからということですね。

 全日展側からは謝罪はあったのか。

消費生活・文化課

 報告書という形で顛末(てんまつ)が届いているのみです。

村井知事

 私のところには特に謝罪というのはないです。22年度、23年度は本人の所在確認ができなかったというところで、まだ止まっているということです。もしかしたら戻ってくるのかもしれません。

福島第一原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場の選定について

 先週(14日)、衆議院の予算委員会で(井上信治)環境副大臣が指定廃棄物(最終処分場の建設候補地)の詳細調査について、まずは宮城県内から4月ごろから着手したいという考えを明らかにしたが、その点についてまず受け止めを伺う。

村井知事

 指定廃棄物については、宮城県が一番先頭を行っておりますので、宮城県からやりたいというのは当然のことだと思います。4月というのも恐らく雪解けを待ってということだと思いまして、住民の皆さんや、自治体への説明なしにやるということでは決してないと受け止めております。

 もう2月半ばだが、3月、4月の詳細調査の前に国が説明会をやるという、これまでの考えと同じと考えてよいか。

村井知事

 まずは地元の皆さんへの説明会の前に、各市町にしっかりとした説明をさせていただいて理解を求めていくということからスタートするべきだと思っています。それについては国と県のほうから、そういう説明をやらせてほしいというお願いを今しているということであります。

 まだ、市町からはそれに対する回答はないのか。

村井知事

 ありません。

 国からいつごろそういった説明をしたいという、スケジュール的な方針は県側に伝えられているのか。

村井知事

 できるだけ早くそういう話し合いをスタートさせたいということ(話)は来ていまして、われわれもそういうことはお伝えはしているということであります。できるだけ協力したいと思います。

 具体的なスケジュールはまだこれからか。

村井知事

 そうです。

 今の話からすると、各市町のほうには県から説明会をしたいという連絡をされたということか。

村井知事

 事務方ベースでは当然頻繁に電話等のやりとりをしています。当たり前ですけれども、あれから(候補地が提示されてから)ぱたっと一切連絡もできない関係ではありません。別に普通に業務をしているわけですから、連絡は頻繁にとっています。ただ、まだ日程調整をするという段階まで至っていないということです。私も当然ですけれども、栗原市長も加美町長も大和町長もいろいろなことで連絡は取り合っていますので、一切断絶しているわけではないわけです。そんなに心配しなくても、良い人間関係を継続中です。

気仙沼市内湾地区の防潮堤建設について

 知事が昨年からずっと力を入れてきた気仙沼市内湾地区の防潮堤について、地元の住民説明会がこの前終わり、特に異論もなく、ようやく合意したことについての所感を伺う。

村井知事

 ここに至るまで、いろいろ難しい問題がありましたけれども、合意に向けて汗を流していただいたということについて、気仙沼市さん、また住民団体の皆さまに心より感謝を申し上げたいと思います。いずれまた大きな津波が参ります。そのときに被害が出ないようにしていくためということで、われわれも熱意を持って真剣にそれに向かって協議をさせていただきました。結果的には合意に至ったということでございますので、これで胸を張って事業をスタートさせていきたいと思っております。

 まだ市内に合意に至っていないところもある。そういうところについての意気込みを伺う。

村井知事

 あと残すところはもう数えるほどになりました。小田の浜、田中浜というのも新聞に載っていましたけれども、これも決して住民の皆さんが言ったから、一方的に何の根拠もなく堤防を下げるとか造らないということにしたわけではなくて、いろいろ工夫をすることによってL1の津波(数十年から百数十年に発生する事が想定される発生頻度の高い津波)は防げる、人命は守れる、家屋は守れるというわれわれの論拠があって、その案をお示しし、合意に向かってどんどん前に進んでいるということであります。あと残すところ数カ所ですけれども、これについても住民の皆さんが反対しているから、それに妥協するためにいたずらに下げると(か)、造らないというようなことではなく、われわれとしてもL1津波からは守れるのだというしっかりとした論拠をもって提案をし、合意に向けて努力をしていきたいと思っております。職員も非常に頑張っていまして、工夫し、何度もシミュレーションをかけ直して、自信を持ってL1津波からは守れるようなまちづくりをするように提案をしております。この機会しかできませんので、残りの数カ所についても努力していきたいと思っております。われわれの熱意は必ず通じるものだと私は思っています。