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宮城県知事記者会見(平成25年5月27日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年5月28日更新

知事定例記者会見

指定廃棄物の最終処分場について

 東京電力福島第一原発事故で発生した高濃度の放射性セシウムを含む指定廃棄物の最終処分場の選定基準について、21日に環境省が新たな手順をまとめた。それは、指定廃棄物処理促進市町村長会議の意向を最大限尊重して、地元が「除外してほしい」というところは除外するというようなことを踏まえているが、このことについて感想を伺う。

村井知事

 今週の29日水曜日に市町村長会議を環境省主催で行うことになっております。これは指定廃棄物についての会議ということでございますが、その際に具体的な説明があるものと思っております。従って、現在のところ詳細のことは知り得ておりませんので、マスコミ報道からのみしか存じ上げておりませんが、報道を見る限りにおきましては、われわれの主張したことについてしっかりと取り入れてくれているものと思っております。今後具体的な設置場所が出てきたときに、どのような対応をされるのかということが重要だと思っております。

 3月の市町村長会議の際には、首長さん方から、「地域活性化などの話がセットでなければなかなか難しい」という意見が多数出たと思う。国のほうからはこの点については具体策がまだ見えないような状況だが、水曜日の会議の場ではあらためてどういうことを県として主張したいと考えているか。

村井知事

 まず国の説明をよく聞いた上で、疑問点があればそれをぶつけていくということが、恐らく次の会議では中心になるのではないかと思います。仮に具体的な地域活性化策、あるいは具体的な地域名というようなものが次の会議で出てくるようなことがあれば、さらに踏み込んだいろいろなご意見が出てくるものというふうには思いますが、今のところは会議の進め方についても存じ上げておりませんので、これ以上のコメントをすることはできないわけであります。
 (処分場を建設する)地域の具体名が出てきても、恐らくそう簡単には受け入れ賛成ということはできないと思います。受け入れていただくためにはどうすればいいのかといった段階で、地域活性化策というのは、その地域ごと(の特性を踏まえた)、「こういう形に(してほしい)」というような提案があって、それを国がのみ込めるかどうかというようなことになっていくのではないかと私は思っております。なかなか総論で話をしても(結論は)出てこないのではないかと思います。

三陸復興国立公園について

 先日(24日)、三陸復興国立公園に一部の公園が指定された。県立の公園を今後指定していくということも検討されているようだが、指定されることについての知事の所感と、県立公園の編入についての検討についての所感、そして、もし具体的な編入の時期等があれば教えてほしい。

村井知事

 まず、感想でございますが、大変喜ばしいことであります。以前からこの点につきましては、私どもも主張し、お願いをしておりましたので、それが一部認められたとの受け止めをしております。陸中海岸国立公園の広域化によりまして、新たな価値を作り出すことができると思います。国内のみならず、海外の皆さまに対しても非常にPRすることができると思います。広域観光ルートを形成し、国による施設等の整備も進められると思っておりますので、地元の負担を軽くしながらこういった事業が進むということを期待しております。
 2つ目でございますが、県立公園、あるいは国定公園、いずれ広域化の中に含まれていくものというふうに期待をしております。具体的な時期でございますが、今年(平成25年)の秋に中央環境審議会に諮問されて、来年(平成26年)の5月以降に南三陸金華山国定公園の三陸復興国立公園への編入が指定されるのではないかという見通しが示されておりまして、それに対し期待をしております。
 今後は、県立の公園についての編入についても検討されるものというふうに思っておりますが、時期についてはまだ全く何も聞かされておりません。

 国立公園への編入について、地元を取材すると非常に強い要望もある一方で、まだ観光分野に取り組むには少し早いのではないかという意見もあるようだが、県立公園の編入に当たってはどういう点に気を付けていくべきか、知事としての所感を伺う。

村井知事

 こういったようなものは時期を失しますと今度は(議論の)テーブルに乗せてもらえなくなってしまいますので、やはり国の検討するスピードにわれわれが合わせていく必要があるだろうと、いたずらに抵抗するといったようなことはするべきでないと私は思っております。ただ、気を付けるべき点もないわけではございません。今は住宅再建等を最優先にやっておりますので、国立公園に編入されることによって、住宅再建等が遅くなるといったようなことがあってはならないというふうに思います。従って、その点は環境省や復興庁ともよく調整をしながら、しっかりと進めていこうというふうに思っております。

(注)知事の発言において、「そういった網がかかることによって、住宅再建等が遅くなるといったようなことがあってはならない」とあったところを、「国立公園に編入されることによって、住宅再建等が遅くなるといったようなことがあってはならない」、また「その点は復興庁ともよく調整をしながら」を「その点は環境省や復興庁ともよく調整をしながら」と訂正しています。

職員の給与引き下げに反対する組合の動きについて

 国が地方公務員の給料引き下げを求めている問題で、今日(27日)、職員組合側が反対の総決起集会を開くということだ。知事は理解を求めていたが、組合側が反発していることについての所感と、今後どうしたいということがあれば教えてほしい。

村井知事

 組合としては職員の身分保障を最優先に考える立場でありますので、反対をされるというのは、私は当然のことだと思います。ただ、財政的に全ての財源を優先的に復興予算に割り当てなければいけないという立場である中で、一方的に国から交付税を削減されてしまっておりますので、その分の穴埋めはやはり国が指示したとおりせざるを得ないといったようなこと(でございます)。また、人(派遣職員)を出していただいている他県の自治体でそういった取り組みをしているところもございまして、組合と妥結したところもあるように聞いております。従って、支援をしていただいている宮城県が国の考えに沿って行えないということはなかなか言いづらいという、私どもの考え方もぜひ理解をしていただきたいと思っております。決して組合側も県がどうなってもいいと考えているわけではなくて、やはり県民のために県があり、教育委員会があり、そしてその上で自分たちがいるのだということは十分認識をされておりますので、しっかりと話し合う中で、われわれの考え方を聞いていただいて、いい形で妥結点を見出していければというふうに思っております。

宮城海区漁業調整委員会の答申について

 先日(14日)、宮城海区漁業調整委員会から漁場計画について答申があった。条件付きの答申ということで、これについて、今月(5月)中が法律的にもタイムリミットかと思うが、知事としては現状の漁場計画のままなのか、その条件を受けて何らかの変更を加えることを考えているのか、その点について伺いたい。

村井知事

 まずはそのような答申が出ましたので、先週20日に(県漁協)石巻地区支所、22日には県漁協の本所と石巻地区支所に伺いまして、あらためて漁協や地元漁民の意見を伺いました。何度も言っておりますように、これは海面の総合的利用、そして全ての漁師さん方のなりわいに支障があるのかどうかという基準で判断をしなければならないと(いうことです)。ただ「今までと変わったから困る」ということでは、こちらとしても「分かりました」と言うわけにはいかないということであります。この点について意見を伺ったところでございますので、現在、どうすればいいのかということを担当職員も交えまして検討している最中でございます。まだ今月末までには時間がございますので、熟慮の上に熟慮を重ねているということでございます。もう少しお時間を下さい。

仙台空港民営化に向けた官民会議の設置について

 31日に官民会議(仙台空港600万人・5万トン実現サポーター会議)が設置されるが、これの狙いと、今後、この会議を母体にしてどのように進めていく考えか聞かせてほしい。

村井知事

 空港の民営化法案が少しずつ前に進んでおりまして、衆議院の国土交通委員会を通り、衆議院の可決の見通しが立ったということです。(国会の)会期末(が近づき)、非常に時間が限られておりますけれども、参議院に送られて、可決されるのではないかと非常に大きな期待を寄せております。
 可決されましたならば、宮城県は一番最初に手を挙げて、国と一緒に仙台空港の民営化に向かって進もうと考えております。事業主体が宮城県の企業になるのか、県外に本社がある企業になるのか分かりませんが、いずれにしても地元と良い関係を結ばなければ、空港の民営化というのは軌道に乗らないと思っております。そういった観点から、みんなで空港の民営化を応援しましょうということを考えたということでございます。そこで、この事業に参画する、しないにかかわらず、広くいろいろな方々が加わって、まずは応援団を作っていくと(いうことです)。その中で興味があれば事業に参画をしていただく、あるいは自分で周辺に何らかの事業を起こしていただく、また別な形でサポートをしていただくといったような形をとっていただければと考えております。まずは広くお声がけをしているということでございます。こういうことをやっているのは恐らく全国で宮城だけではないかなと思います。

ILC(国際リニアコライダー)の誘致について

 国内候補地の一本化に向けて、何か知事のほうで取り組みなどについて考えていることはあるか。

村井知事

 先般の(東北ILC推進協議会の)総会でも話し合ったのですが、まずは日本の国内に誘致をするということに全力を傾注しようということにいたしました。日本の国内ということが決まった後は、「(立地するのは)東北か九州か」ということになろうかと思いますが、われわれといたしましては、まず国内に、そして国内に決まった後は、やはり科学的な根拠に基づいて立地場所を決定していただくような動きをしていこうと(いうことです)。いたずらに九州を批判したり、あるいは補助金合戦になったりといったようなことにならないように、あくまでも科学的に一番良い、研究に望ましい場所で研究施設を造っていただけるような運動体になろうということを話し合ったということでございます。従って、一本化に向けて何らかの動きをするといったようなことは今のところ考えているわけではありません。今後、状況によっては変わる可能性もありますが、今のところそういうことであります。

 現実にILC誘致によってどのぐらいの経済効果があるか、試算などは出しているか。

村井知事

 具体的なものはこれから精査していくことになると思います。
 4兆円とか数兆円という試算は出ておりましたが、どういう根拠に基づいたものなのかまではちょっと掌握しておりません。まず建設費だけで8千億(円)と言われていますので、それに新たな研究者の人たちが住む街ができたり、あるいは学校ができたり、宿泊施設ができたりということになりますので、これはやはり相当な経済効果をもたらすだろうと思います。
 ただ、こういう問題はお金だけで考えるものではなくて、やはり世界にたった一つしかない研究施設ですので、一番良い場所で、本当に良い結果を早く出せるような視点で考えるべきだと思います。

 先ほど、科学的な根拠に基づいて立地場所を(決定してほしい)という話だったが、東北においてその点(科学的根拠)で有利だと考えられる点があれば教えてほしい。また、その点の判断で九州のほうが有利だと決められた場合には潔く手を引くと考えているのか。

村井知事

 鋭い質問ですね。われわれの最大の優位性は、やはり地盤が固いということです。北上山地の下は花こう岩がずっとつながっているそうでして、これが40(から50)キロにわたってずっと花こう岩であるというところは日本でもないそうです。そういう意味では、恐らく日本でナンバーワンだろうと(いうことです)。これは私ではなくて、研究者の方がそういうふうにおっしゃっていました。実際、ボーリングを見たのですけれども、本当に花こう岩がずっと詰まっておりまして、すごく固い地盤だそうです。今回の東日本大震災、あるいは岩手・宮城内陸地震でも、北上山地の上にのっていた施設は全く無傷だったそうです。従って、本当に強い地盤であることは間違いないことが、やはり最大の優位性だと思います。
 仮に九州に決まったときはどうするのだということですけれども、本当に科学的に客観的に誰が見ても「九州のほうが良いのだ」ということになれば、科学者の皆さんが「それで良い、納得した」ということをおっしゃったならば、それはもう当然しようがないことだと思います。ただ、科学的に客観的に東北のほうが良いと誰もが思っているにもかかわらず、政治的な理由で九州に行った(立地する)ということになれば、これは納得いかないということで、相当大きな騒ぎになるだろうと思います。

 知事は、今週の木曜日(30日)にシンポジウムで東京に行ってILCのことを話すと思う。やはり東北、被災地に誘致できれば復興の追い風にはなるかと思うが、今言ったことに加えて、そういった意味でどういうことをその場でアピールする予定なのか。

村井知事

 今回のシンポジウムの目的は、誘致のためのシンポジウムではなくて、国民の皆さま、東北ではなくて(主に)東京にお住まいの皆さま、あと東京におられますメディアの皆さまにも来ていただいて、ILCの重要性と、そして私たちの意気込みと、東北がいかに素晴らしいのかということを知っていただくための会合にしたいと思っております。従って、「九州ではなく東北(に立地)を」というようなシュプレヒコールを上げるという会合ではないと(いうことです)。達増(拓也 岩手県知事)さんは非常に紳士ですから、そういうお考えだということであります。

仙台市長選挙について

 仙台市の奥山市長が市長選に立候補するようだ。それに対する知事の所感と、自身のことに関して気持ちに何か変化があれば教えてほしい。

村井知事

 まだ奥山さんは出馬表明されていませんので、全く私は存じ上げておりません。この4年間ずっとご一緒していまして、本当に素晴らしいリーダーシップを発揮されていた方であります。仙台市は中心部も大変大きな被害がありましたけれども、陣頭指揮をとって、特に震災後は頑張ってこられました。もし出馬表明をされるというならば、私は、奥山さんが継続して市長に就くことが仙台市の発展につながると考えております。心よりエールを送りたいと思います。
 私自身につきましては、奥山さんより(任期が)まだ先でございますので、もう少しよく考えてみたいというふうに思っております。

 今、奥山さんによる市政継続が市勢の発展につながるという話があった。まだ立候補表明をしている方は他にいらっしゃらないが、知事として奥山さんを応援するということか。

村井知事

 はい。

 どういう応援をするのか。

村井知事

 それは応援要請があればそのときに考えます。応援要請がなければもちろんマイクを握ることもないと思います。

 応援をしたいという考えであると言ってから、応援要請があればという表現をしたが、もう少しはっきり言うと、いかがか。

村井知事

 もし出馬表明されたら、奥山さんが次期市長として最適任者だと私は思っております。応援要請があれば、私も公務が当然最優先ですけれども、公務と公務の合間に、政務として応援をさせていただくことはやぶさかではないということであります。ただ、応援要請もないのに、私がひょこひょこ出ていってマイクを握るというのも失礼な話でございますので、奥山さんから「応援をしてください」というお話があれば、時間の調整をして都合がつけば応援に行くということでございます。