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宮城県知事記者会見(平成25年5月20日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年5月21日更新

知事定例記者会見

仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)について

村井知事

  (仙台・宮城)デスティネーションキャンペーンも、(開催期間の)4月から6月のちょうど中間の時期に差しかかりまして、(記者会見のバックボードの)ポスターを新しくいたしました。私だけではなくてこのポスターも映るように、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

 DC期間は今日が折り返しで、(観光客の)入り込みは順調なようだが、それについて感想を伺う。また、昨日(19日)で仙台・青葉まつりが終わって、今後大きなイベントがあまりないが、この勢いをどう持続させるのか。

村井知事

 まず、ここまでは非常に順調にいっていると思います。これはいろいろな旅行代理店にお話を聞きますと、旅行商品の売れ行きはいい(とのことです)。また、ホテルや旅館の皆さまに聞きましても、非常に順調だと聞いておりますので、その点につきましては大変喜んでいるところでございます。問題は、今おっしゃったようにこれからなのですね。ここから残りの半分が勝負でございまして、この勢いを持続していかなければならないということです。おかげさまでバス旅などの売れ行きは順調でして、引き続きお客様の予約はいいようでありますけれども、決して安心できないと思っております。ゴールデンウイークが終わり、少なくとも平日は働いている方が多いわけでありますから、特に(退職された)団塊の世代の皆さまにPRできるような旅行商品を前面に出しながら、お客様の誘致に努めてまいりたいと思っております。
 これからツツジがきれいに咲く時期でもあります。この間(18日)、南三陸の払川ダムの竣工(しゅんこう)式に行きましたけれども、まだツツジが咲いておりませんでした。例年より遅いということだったのですけれども、逆にそういったツツジが遅れたといったようなものをPRしながら、ぜひ多くの方にお越しいただけるように努めてまいりたいと思っております。

 そうすると、イベントうんぬんよりも自然を売り込んでいくということか。

村井知事

 そうですね。今からイベントを組むというのはもう無理ですので、既に組まれているイベントをうまく活用しながら、一番緑がきれいな時期でありますので、特に自然を前面に出して、多くの方にお越しいただけるように努力していきたいと思います。

性犯罪前歴者等に全地球測位システム(GPS)端末の携帯を義務づける条例制定の断念について

 知事が提案されていた性犯罪前歴者等にGPS端末の携帯を義務づける条例の提案について、先日(18日)見送ることが表明された。その判断の理由を伺う。

村井知事

 最大の理由は、やはり震災があったということでございます。宮城県にとって今は震災からの復旧・復興が最優先の課題であり、そこにできる限りの財源と人を振り向けなければならないということであります。現在は、ご案内のとおり人手が足りなくて他県から応援をお願いし、また任期付職員を採用しているような状況であります。GPS(端末の携帯義務づけ)にしてもDNA(の提出制度)にしても相当程度の財源と、そして人手が必要になります。特にGPSにつきましては、24時間365日(監視する)ということになりますと、かなりの職員を増員しなければならないわけであります。
 (性犯罪抑止は)非常に大きな問題でございまして、(GPS等の検討が)国を動かす一つのきっかけになればということもありました。宮城県が財源をつぎ込んでもこの問題には果敢に、タブーを恐れずにチャレンジすべきだと思って検討を進めておりましたが、今のこの状況の中で、多くの財源と多くの人手をそちらのほうに振り向けるのはやはり無理があると判断したということであります。一時的に(議論を)とめて、いずれ継続して検討するということ(方法)もありますが、ここは一旦やめるという決断をしたほうが分かりやすいだろうと判断をいたしました。

 知事の提案に対して人権上の問題なども指摘されたが、その辺をどう受け止めるか。また、一旦やめるということだが、再検討の思いというのはあるか。

村井知事

 お答えが逆になりますけれども、10年間の復興計画を立ててやっておりますので、10年間の復興期間中は少なくとも検討を再開することはないだろうということでございます。その後につきましては、そのときの知事さんのお考えを尊重すべきだということであります。私の任期はあと半年でございますので、現時点においてそこまで言及するのは行き過ぎだと思います。
 人権上の問題等いろいろな問題点も指摘されました。私はそういう問題点が出てくることに意義があると思っております。世界ではアメリカやあるいは韓国など、宮城県が考えていたよりもさらに拘束力のある、足につけて取れないGPSといったものを、もう既に実施している国もございます。アメリカ人であっても韓国人であっても同じ人間であることには決して変わりありませんので、そこに人権という壁があるからできないというのは、あまりにもタブーというものを恐れ過ぎているのではないかなと私は思います。こういったことにやはりチャレンジして、こういった犯罪をなくすということに私は重きを置くべきだと思います。ぜひこれは国全体で前向きにご検討いただきたいと思います。

 国全体でも前向きに考えてもらいたいということで、国への働きかけは今後どのように進めていくつもりか。

村井知事

 今のところはいつ、どういう形でアクションを起こすかということは考えておりませんが、この問題は、私が問題提起してからにわかに議論が起こったものではなくて、以前から法務省としても検討していた問題でございます。特にGPSについては検討していたということでございますので、ここに至るまで、震災後も親しい国会議員には機会があるたびに、「こういったものも国として検討すべきではないか」というお話はしていたということでございます。宮城県単独の問題ではありませんので、政府要望に入れる内容ではございませんが、機会を捉えて国会議員の方にはお話をさせていただきたいと思っております。恐らく多くの国民が支持すると私は思います。

日本維新の会の橋下共同代表の慰安婦に関する発言について

 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が先日慰安婦について「必要だった」と発言し、国内外で大きな反響を呼んでいたが、この発言について知事はどう考えるか。

村井知事

 コメントに値しない発言だと思います。一タレント弁護士としての発言と、市長としての発言と、国会議員を抱える公党の党首としての発言では、同じ内容でも社会に与える影響というのは全く異なってくるということでございます。橋下さんは、今は(大阪)市長ですけれども、国会議員になられたら総理大臣になる可能性もある、国内外において大変注目を置かれている政治家でございますので、発言にはくれぐれも注意をしていただきたいと思います。アメリカや韓国の政府関係者が非常に批判的であるということについては、やはり私は問題があると思います。マスコミがそれを正しく報道していないということでありますが、自分の発言がマスコミにどう捉えられて、どのような形で報道されるのかということまでよく考えた上で発言をされるべきであろうと思います。それは橋下さんに限らず、政治に身を置く者は皆同じでありますけれども、特に橋下さんの場合は非常にリーダーシップがあって発信力がある、力のある政治家でございますので、その点については留意をしていただきたいと思います。

 その件について橋下さんは「誤報だ」と言って、「囲み取材をやめる」という発言もされている。その対応についてはどう思われるか。

村井知事

 それは政治家一個人の判断ですので、それについて良い悪いということを私から申し上げるべきではないと思います。ただ、自分の都合の良いときだけ出て、悪いときになったら出ないというふうに捉えられないようにされたほうがいいのではないかなと思います。

知事の3期目について

 知事の任期が残り半年になった。まだ3期目に対して態度表明をしていないが、あらためて伺いたい。

村井知事

 まだ3期目の選挙についてどうするかということは白紙でございます。今は復旧期の最終年として、とにかく一日も早く被災者の皆さまに安心した住まい、そして安定したお仕事を提供できるようにするということに全力を傾注しております。その中で私が引き続きやれば、よりスピードが上がるのか、私以外の方がなることによって復興がうまくいくのかということを総合的に自分なりによく考え、またいろいろな方にご相談をした上で、皆さまに公表したいと思っております。

 それはいつぐらいか。

村井知事

 選挙が恐らく10月ということになりますから、当然それまでには公表することになろうと思います。

 残り任期半年ということで、重点的にやることの方向性が見えてきたら、(出馬するかを)判断することになると思うが、今この半年でやるべきことはどのように考えるか。

村井知事

 今年当初にも申し上げましたけれども、やはり住まいの問題、雇用の問題、原発への対応、当然ですけれどもこれらが一番ベーシックな問題で、もう一刻の猶予もございません。今日(20日)も幹部会をやりましたけれども、一日も早くということで、とにかくスピードを上げようという指示をいたしました。ただ、スピードを上げればいいというだけではなくて、やはり丁寧にきちんと対応しながら、スピードを上げていこうということを言いました。併せて、やはり被災県の中で宮城県だけが独自に取り組んでいるいろいろな問題もございます。例えば、医学部の新設は東北6県の中のどこかということですけれども、私どもがイニシアチブを持って今対応しております。あるいは広域防災拠点を作ろうではないか、あるいは(空港)民営化法が通れば、仙台空港の民営化を一気に進めようではないかといったことを今やっております。これは私が知事であるからやっているものでございますので、首長が代われば考え方も変わる場合もあるでしょうから、私が知事でいる間に、少なくともきちんとしたものを作っていかなければならないと思っております。

宮城海区漁業調整委員会の答申について

 先週14日、宮城海区漁業調整委員会が県の漁場計画に対して条件付きで同意して、知事に答申した。その条件は、石巻市桃浦地区の漁場区割りが県漁協の要望する区割りと異なっていることから、無用の混乱が生じないよう県に必要な関与を行っていくことを求め、また航路も含め県漁協の要望を尊重して適切に処理されたいという内容だった。これを受けて、知事の所感を伺う。

村井知事

 結論を先に申し上げますと、この件につきましては、答申を受けて最終的には私が知事として判断をしなければならない問題だと捉えております。今月末の漁場計画の決定に向けまして、漁業法に定められております「漁業調整その他公益に支障がないか」という要件に照らして検討させていただき、今月末までに私の責任で漁場計画を決定したいと考えております。現在、担当の者には、「漁協のほうにあらためてヒアリングに行くといったようなこともしながら、時間ぎりぎりまでよく考えましょう」という指示を出しております。

 その件に関し、(漁場計画の)修正ということはあり得るか。

村井知事

 現時点においては修正する可能性があるかどうかも含めて、まだ考えている最中でございます。

 もし修正が必要という判断に至ったら、既に国から認可を受けている(水産業復興特区の)計画案についても修正手続が必要になる可能性があるが、9月までの漁業権の更新期に支障が出てくる可能性があるのかどうか、それについて現時点での知事のお考えを伺う。

村井知事

 繰り返しになりますけれども、まだどのような漁場計画にするか決定をしておりませんので、現時点においてそこまで言及するのは難しいということでございます。もう少しお時間をいただきたい(ということです)。今月末までということでございますので、今月末までにはその点について皆さま方にしっかりとご報告をさせていただきたいと思っております。

 区割りを検討していると思うが、5月末までにあらためて漁協と話をするということはあり得るか。

村井知事

 この答申を受けまして漁協の考え方をヒアリングするといったようなことはやらなければならないと思っておりますが、話し合いの場というのはもう終わっていて、次のステップに移っているという捉え方であります。

 附帯決議の中には、漁協とよく話し合ってほしいということがあったと思うが、それはヒアリング程度であって話し合いではないということか。

村井知事

 そうですね。少なくとも漁場の区割りにつきましては、もう話し合いをする、お互い意見の擦り合わせをするという場は終わっていると思っております。答申を受けまして、漁協の考え方というのをあらためてこちらのほうでお聞きしますが、判断をするのは、私どものほうにある(ということです)。ボールはあくまでもわれわれが持ったままで、お話を聞くといったような場が必要だろうと思っております。

ILC(国際リニアコライダー)の誘致について

 ILCに関して、先週(13日)、佐賀県と福岡県の知事がスイスのジュネーブに行かれて、「ぜひこちら(九州)に持ってきてほしい」という売り込みをされたようだが、宮城や東北ではそういったトップセールスは何か考えているのか。

村井知事

 これは、達増(拓也 岩手県)知事とも意見を擦り合わせしており、(東北)ILC推進協議会はトップが東北大学の(里見進)総長と東経連(東北経済連合会)の(高橋宏明)会長でございますので、両代表とも意見の擦り合わせをしております。「まずは日本に誘致をするということが最優先だろう」と(いうことです)。従って、このトップセールスは政府がやるべきことでありますので、それをわれわれとしては強力にサポートしていこうという立場でございます。その上で、日本(に立地すること)に世界の研究者の皆さんが納得してくださったならば、その先に政治力を入れずにぜひ科学的な根拠で公平に(国内の立地場所を)判断をしていただきたいという主張をしようということになっております。
 私どもとしては、科学的に公平にやれば間違いなく北上山地がベストであろうと思っておりますが、そういったことを言い出しますと地域エゴということになりますので、地域エゴという形にならずに、誰もが納得する形で公平に決まるようにしていただきたいと思っています。ただ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの中で、日本に持ってくるということは非常に意義のあることでありますので、この点についてはやはり政治力も必要でありましょうから、それは政府を後押しするということであります。従って、私どもと岩手県知事等が海外に直接出向いてトップセールスをするといったようなことは、今のところ考えていないということでございます。

 海外にトップセールスはしないということだが、国内の専門家の中では、夏までに国内の候補地を一本化しようという動きがある。それへの対応はどう考えているか。

村井知事

 先ほど言いましたように、客観的に科学的に決めてもらいたいということを前面に出していくべきだと(いうことです)。科学者の皆さんもそのようにおっしゃっていまして、科学者の皆さんが「明らかに北上山地がいい」と言うにもかかわらず、政治力で別の場所にというのは、やや無理があるという思いを持っております。しかしながら、何もしないというわけにはいきませんので、これにつきましては今度(30日)東京でシンポジウムも開催をいたしまして、その後、主立った与党の関係者の皆さんのところに要望書を持って回っていきたいと思っております。また、その際も「まずは日本への誘致を最優先にしてください。日本への誘致をよろしくお願いします」ということの上に、科学的な客観的な理由で候補地を選んでほしいというような表現にとどめておくということが、ILC誘致の(東北ILC)推進協議会の両代表のお考えであると伺っております。前回の総会でそういう形で意見が取りまとめられまして、私もそれに賛成をしたということでございます。あまりぎらぎらと政治色を出さないように、淡々とやっていこうというのがわれわれの考え方であります。

女川原発再稼働に向けた防潮堤のかさ上げについて

 女川原発の防潮堤を海抜29メートルの高さにするという発表があったが、知事はこれについてどう捉えるか。

村井知事

 今おっしゃったように、今回の防潮堤のかさ上げも含めまして、東北電力といたしましては、福島原発のような事故が二度と起こらないように、恐らく細心の注意を払っておられるのだなという気概は伝わってまいります。ただ、原発の再稼働につきましては、一義的に国が安全性の確認を行って、そして地元の理解を得ながら十分考慮して総合的に判断すべきものだと考えております。国から再稼働に向けて、地元の同意を得るようにという指示が東北電力に出たならば、われわれとしても地元の市や町とよく協議をして判断してまいりたいと思っております。

 防潮堤の高さを上げること自体はいいことだと考えるか。

村井知事

 いいことでしょうね。高ければ高いほどいいと思います。

農業の成長戦略について

 先週(17日)、安倍総理が農業の成長戦略に関して基本的な考えを示されたが、知事のほうから今後、政府に対して農業分野でどういうことをやってほしいと考えるか。

村井知事

 (成長戦略は)私どもが今回の震災復興計画に掲げてやっていることの国家版だという受け止め方をしております。大規模化、集約化をして、そして民間の力も入れながら、また新しい最先端の技術力も入れながら、競争力のある農業にして、そして所得を高めていこうということでございます。いやが上にも就労者が減っていますので、この方向で間違いないと私は思っております。

国の復興予算の使われ方について

 がれき処理に関連して、他の自治体が広域処理を引き受ける関係で環境省から一部予算はついていたが、実際には処理施設を作らないままに終わってしまったというところがあることが分かった。基本的に環境省としては、既に自治体に交付してしまっているので返還を求めない方針だということだが、あらためて復興予算の使い方という問題がある中で、今回の対応についてどう感じているか。

村井知事

 先日(4月22日の定例記者会見)もお答えしたように、今回はそういうルールでありましたので、これはやむを得ないだろうというふうに思います。がれきの広域処理が非常に喫緊の課題であると言われておりましたので、環境省としても全力で取り組まなければならない中で、予算のしっかりとした使い方、誰もが納得する使い方というところまで考えが及ばなかったのだろうと思います。今回の問題が起こってから、「今後はそういったことのないようにする」ということをはっきりとおっしゃっていますので、その反省の上に立って、また大きな災害が起こった際には、こういったことのないようにしていただきたいと思います。

テレビ番組の賞品について

 先日(16日)、知事は民放番組で『男気ジャンケン』に参加されたようだが、あのときの賞品(むすび丸グッズ)はどうされたのか。

村井知事

 自分の身銭で5万円払いました。知事室にございます。皆さんにお配りしたいのですが、公職選挙法の関係でお配りすることができません。「あの番組に出たむすび丸のグッズが欲しい」という方は定価でお譲りしたいと思いますので、ぜひ買いに来ていただきたいと思います。よろしくお願いします。まさか勝つと思わなかったのですけれども、本当に勝ったんですよ。びっくりしました。本当に打ち合わせなしなんです。
 あの(むすび丸が描かれた)財布は職員が作ってくれていたのです。準備がいいですよね。