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宮城県知事記者会見(平成23年12月26日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

仙台市へのパンダの貸与について 

Q

 昨日(25日)、中国の温家宝首相がパンダの貸与について意向を示した。所感を伺いたい。

村井知事

 東北には今までパンダがおりませんでした。そういった意味で、東北の復興の一つの象徴になるのではないかと思います。東京の上野(動物園)にパンダがいますので大勢の皆さまが見に行きましたが、(今後は)東北の子どもさん方がわざわざ上野(動物園)まで行かなくてもパンダが見られるということになりますので、たくさんのお子さま連れの方にお越しいただきたいなと思っております。観光面でも非常に効果があるのではないでしょうか。

Q

 経済面や街の活性化という意味ではいかがか。

村井知事

 やはり観光面で非常に大きな効果が期待できると思います。また、小さなお子さま連れの方が街を行き交うことになります。八木山からぜひ下の方(仙台市街)にも下りてきていただいて街中を散策していただくことによって、仙台の中心部が明るく元気になっていくのではないかと期待をしております。

今年1年を振り返ってと来年の課題について 

Q

 今年最後の(定例記者)会見だが、1年を振り返ってどのように感じるか。

村井知事

 今年はやはり何といいましても東日本大震災に尽きると思います。震災からあっという間に日にちがたちまして、年の瀬を迎えました。常に被災者の皆さまの気持ちに立たなければならないと思っておりまして、(被災者の皆さまは)やはり非常に寂しい年の瀬を迎えられ、年を越されるのではないかと思っております。

 来年はいよいよ復興に向けて大きく歩み出す年となります。年が明けまして、1月4日からは一気にスピードを出してスタートダッシュできるようにしっかりと頑張ってまいりたいと思っております。

Q

 震災に尽きるということだったが、特にその中でも、あのシーンやこの出来事は忘れられないというものはあるか。

村井知事

 今でも時々夢を見るのですけれども、1回目の(災害)対策本部会議の開催後、知事室に戻って情報を取るためにテレビをつけたら津波の映像が流れてまいりまして、私が本当に大好きだった沿岸の町並みが津波にのみ込まれていく様子が次々と流れていました。本当にあのときは、つらいというよりも情けない思いでした。私としてはそのことが今年一番脳裏に焼きついていることですね。

Q

 今年の(世相を表す)漢字は「絆」だった。今年は「絆」に尽きるのかもしれないが、「絆」以外で今年を象徴する漢字が思い浮かべば教えてほしい。

村井知事

 「絆」以外だとすると、やはり今年は「災」という字だったと思います。災害の「災」ですね。でも、あえて今年の一字を言えというのであれば、私はやはり「絆」という言葉を選ぶと思います。「絆」以外の言葉を選べと言われたら、今年を象徴する一字は「災」という字になるのではないかと思います。

Q

 (国の平成23年度)第3次補正予算が(国会を)通って、市町村の復興計画もおおむね出てくる中で、来年はスピード感を持った復興の年ということになる。来年は何が(復興の)ポイントになると思うか。

村井知事

 やはり人手ですね。今日(26日)も朝、幹部会をやりましたけれども、あらゆるところで人手不足という声が聞こえてまいります。われわれ県も市町村も職員不足です。そして、何よりも復興の担い手となります工事関係者の人たちの数が今、圧倒的に不足しております。福祉関係者の人手も不足しております。
 そういったことで、ここ数年は人手不足との戦いということにもなるのではないかと思っています。それが恐らく来年以降の一番の課題だと思います。どこに行っても人手が足りないという話になると思います。

Q

 人手不足もそうだが、本格的な復興関係の公共工事が来年以降に集中するので、あちこちで資材不足が起こっている。それに対してはどのようにして資材を確保していこうという考えはあるか。

村井知事

 資材不足も非常に重要な問題です。資材不足から、逆に今度は価格が高騰しているものもありまして、再生をしようとしている企業の皆さんが工事を発注してもなかなかやってくれる業者がないと(いうことです)。やっと見つけたら、非常に(工事)価格が上がって、(中小企業)グループ(向けの)補助金で国から来る予定だったお金ではとてもじゃないけれども賄えないといったような問題も出ております。従って、資材をできるだけたくさん、廉価に調達をするということも一つのポイントだと思っております。これはただただ業者にお願いするしか方法がありませんので、あらゆる機会をとらえて資材のメーカー等には、「こういう状況でございますので、利益よりも復興というものを優先していただきたい」というお願いを継続していこうと思っております。

Q

 人手不足が課題だと言ったが、その解消のためにどのような取り組みをしていきたいか。また、仮設住宅の寒さ対策などがまだ終わっていないところもあると思うが、年末ということで、今年心残りの点があれば教えてほしい。

村井知事

 まず自治体の人手不足については、国の方に要望を出しておりまして、全国の都道府県や市町村から事務職もですけれども特に技術職の要求をしております。個別(に都道府県や市町村)に当たってもなかなか時間だけがかかってしまいますので、やはり国としてまとめてお願いをしていただく形をとっております。

 工事関係者の人手については、既に全国からこの宮城、東北に仕事に入っていただいております。しかし、宮城県の企業や業者だけですべてを賄うというのは難しい状況であるならば、やはり少しウイング(裾野)を広げていくという努力も必要かと思っています。これについては、私ではありませんけれども、近々県の担当がそういった業界の人たちと意見交換をする場を持ちたいと考えております。

 二つ目の、寒さ対策(が終わっていないこと)も含めての心残りの部分でありますけれども、これはもう言い出したら切りがございませんが、やはり一番は、被災者の皆さまや仮設住宅や民間賃貸住宅に入居されている方たちのケアがまだまだ十分ではないと(いうことだと)思っております。先般も石巻の仮設住宅の方に訪問いたしましたが、寒さは相当しのげるようになってきた、しかし、ほかにもこういう問題があるということをいろいろ言われましたので、今後はかゆいところに手が届くような対策を打っていかなければいけないと改めて認識をした次第でございます。そこがやはり一番心残りの部分でございます。

復興特区や復興交付金の準備状況について 

Q

 年が明けると復興特区や復興交付金の申請が始まるが、現時点の準備状況やスケジュールを分かっている範囲で伺いたい。また、課題や使い勝手の悪さのようなところがもし現時点で出てきているようであれば、それも教えてほしい。

村井知事

 今、着々と準備を進めております。(復興)特区、(復興)交付金につきましては、基本的には市町村がその主体になっていまして、県はそのサポート役という形になっておりますから、市町村のお手伝いを今一生懸命しているということになります。

 課題は、市町村によってかなりスピードが違っている、内容に差が出てきているというような点です。やはり被災をされた方は皆同じ県民でございますから、足並みをそろえて同じようなスピードで進んでいけるように、県としてはその辺のアドバイスも積極的にしているということでございます。

年末年始の知事の予定について 

Q

 年末年始の知事の予定を差し支えない範囲で教えてほしい。

村井知事

 年末年始は大阪の実家に帰ろうと思っております。父も母も高齢で、ずっとほったらかしにしているので家の片づけに帰ろうと思っています。3日間だけですけれども、(12月)31日に帰って、(1月)2日に帰ってきます。あとは自宅にずっとこもっています。家の片づけも全然していないので、家の片づけをして、実家の片づけもしようと思います。

平成24年度政府予算案について 

Q

 先般、平成24年の国の政府予算案が決まったが、中身について所見を伺いたい。また、復興庁については250人体制で始まるということで、それも予算案に含まれたが、この体制について十分なのかどうか伺う。また、県としての要望等があれば教えてほしい。

村井知事

 今回の(平成)24年度の予算は大きく二段構えになっております。

 まず、われわれにとって一番大切な東日本大震災関連経費が一段目ですけれども、これにつきましては、相当程度厳しい財政の中で努力をしていただいたと高く評価をしていいと思っております。特に、(国庫補助事業のうち本来は)県が借金をする部分等について国が負担をしてくれるという震災復興特別交付税がしっかりと確保されました。基幹事業と効果促進事業が対象となる東日本大震災復興交付金も(前年度に)追加で上乗せをされたと(いうことです)。また、かねてから要望しておりました(中小企業)グループ(向けの)補助金につきましても増額が認められたということでございますので、そういったことを考えますと相当程度努力をしていただいたと評価をしております。

 もう一段は通常の予算部分でございます。これについては、例えば地方交付税についてはだいたい前年度並みということでございます。非常に詳細な部分を見ますとやりくりに苦慮された部分もありますが、そうした中においても、まずは東日本大震災の財源を確保しながら、かつ日本全体を俯瞰して予算確保に努力をされた跡が見受けられておりますので、私は評価をしてよろしいのではないかと思っております。

 復興庁については、まだ詳細な部分が分かりませんが、明日(27日)も郡(和子復興対策本部宮城現地対策)本部長とお会いをして意見交換をいたしますので、その中で詳細が見えてくれば県としての考え方を示していきたいと思っております。
 いずれにしてもわれわれとしてはできるだけワンストップでいろいろな仕事をやっていただきたいと思っております。いろいろな役所がある中でもう一つ別な役所ができたということであれば、屋上屋を架す、二度手間ということになってしまう可能性もございますから、できるだけ復興庁にワンストップでわれわれの窓口となっていただきたいということは強く要望していきたいと思っております。

Q

 復興関連予算について、政府は(今年度から)5年間で19兆円(を投じる)という計画もしているが、補正予算から合わせると(来年度で既に)18兆円ぐらい積み上がっている。この時点でほぼ満額積み上がってきている状況だが、それについての見解を伺いたい。

村井知事

 19兆円というのはそういう見方もできますけれども、かなり粗い計算でございまして、査定なども進めながら次第に詳細な部分がはっきりしてまいりました。恐らく19兆円では不足してくると私は思います。
 また、今回の東日本大震災の関連予算の中には全国枠の予算も含まれております。従って、すべてが今回の被災地に振り向けられる財源でもないととらえておりまして、そういった意味ではまだまだ(19兆円に)達していませんし、同時に、仮に19兆円に達したとしても不足は生じるだろうと考えております。

Q

 相当部分不足すると考えるか。

村井知事

 今回は全体の大枠しか閣議決定されて示されておりませんので、今後、平成24年度予算が宮城県にどれだけ配分されるのかというものと来年度以降どういう事業をするのかということをよく突き合わせて、その上で判断をし、改めて政府要望をしていくことになろうかと思っています。
 例えばJRの線路を新たに付け替える土地の購入費や工事費について、これはやはり国が責任を持って財源を確保してほしいというお願いをこの間してまいりましたけれども、残念ながらそういったようなものは認められませんでした。
 あと、(東京電力)福島(第一)原発(事故)に伴う予算につきましても、八つの市と町につきましては相当程度財源が認められることになりますが、それ以外の地域が機器を購入した場合や除染をした場合、こういったような対象経費なども認められていないということもございます。
 従って、国が今まだ認めておりませんが、われわれが必要だと思う事業が今後さらに出てくる可能性も十分ございますので、恐らく財源としては不足をするということになろうかと思います。

高速道路無料化の来年3月終了について 

Q

 高速道路無料化が来年3月には終わる見通しとなったようだが、それに対しての所感と、考えられる影響があれば伺いたい。

村井知事

 高速(道路)の無料化によって、相当程度の車両が三陸道等を含めた高速道路を活用なさってますので、当初の目的は十分達しているのではないかと思っております。できましたならば、引き続き継続をされるということが望ましいと考えております。これについては財源との兼ね合いもございますので、国の方でよく検討していただきたいと思います。