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宮城県知事記者会見(平成23年11月14日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

【発表項目】知事の服装について

村井知事

 皆さんご承知のとおり、11月6日から、女川町では新しく完成した3階建ての仮設住宅へ避難者の方が入居されるようになりました。11月9日をもって女川町内すべての避難所が閉鎖されたわけでございます。また、昨日(13日)、県議会議員選挙がございまして、新しい県議会がスタートするということになりました。
 そういったこともございましたので、今日(14日)から防災服を脱ぎましてスーツ姿で仕事に臨みたいと考えております。(東日本大震災が発生してから)8カ月間は基本的に防災服を着ておりましたけれども、(今日からは)スーツを着て復興に向けて新たな一歩を歩み出したいと考えております。ということで、今日は勝負ネクタイをしてきました。

Q

 防災服を脱いで、この8カ月間を振り返っての率直な感想や気持ちを聞かせてほしい。

村井知事

 あっという間の8カ月間でございました。発災当初1カ月間程度は本当に混乱したような状況でございまして、避難者の方が凍死するのではないか、また餓死するのではないかといったような心配をしておりました。また、略奪や暴動といったようなことが起こることもあるのではないかという心配もあったわけでございます。そういった厳しい状況を乗り越えまして、やっとここまでたどり着いたという思いでございます。

 今、国が臨時国会で第3次補正予算、また関連法案の審議をしております。こういうものが通りましたならば、復興計画に基づきまして速やかにいろいろな事業を進めてまいりたいと考えております。復興の槌音が被災者の皆さまに聞こえてくるという形を一日も早くとってまいりたいと思っております。

Q

 震災以来、知事は禁酒をしているが、それは解禁するのか。

村井知事

 それも解禁したいと思います。8カ月ぶりにお酒を飲みました。

Q

 昨日(13日)か。

村井知事

 正確には、先週、愛知県でトヨタの幹部の方と飲みました。女川の避難所が閉鎖をされた後ですね。大変酔っぱらいました。

Q

 避難所についてはまだ気仙沼市などで一部残っているところもあるかと思う。そういう意味では全面閉鎖にはほど遠いのではないかと思うが。

村井知事

 気仙沼市の方にも確認をいたしましたところ、現在、3カ所47名の方が避難所生活をされているということでございます。また、石巻市内も、避難所ではございませんが待機所という形で4カ所39名の方がまだそういう生活をされているということでございます。従って、こういう人たちがゼロになるまで、という思いもございましたが、確認したところ、まだいつごろ閉鎖できるかめどが立っていないということでございました。このため、いつまでも防災服を着て仕事をしているよりも、宮城県は力強く復興に向けて歩み出しているということを外に向かってアピールするためにも、防災服を脱いでスーツを着た方が被災者のためになると判断したということでございます。また、昨日(13日)、県議会議員選挙が終わったということもございますので、一つの区切りと考えました。

県議会議員選挙について

Q

 結果について全体的にどのように評価しているか伺いたい。

村井知事

 表現が適切かどうか分かりませんが、知事与党、私を応援すると明言してくださっている方が半分以上当選されたということでございます。従いまして、県民の方は、県が先の議会(平成23年9月定例会)で認めていただきました復興計画を、知事と一緒になって県議会議員の皆さんも一生懸命頑張りなさい、ということをお認めいただいたものと、このように受け止めております。

Q

 繰り返しになるが、知事自身も会見で、今回の選挙戦が村井県政、とりわけ震災対応を有権者が判断するのが一つの大きな争点になるのではないかと言っていたが、そういう意味では信任されたというふうに考えるか。

村井知事

 私はそのように受け止めました。

Q

 今回全体的に見ると、民主党、自民党などが議席を減らして、他方、共産党やみんなの党が議席を獲得した。こういった全体状況についてはどのように評価するか。

村井知事

 震災対応でまだまだ至らぬ点もあろうかと思います。共産党はそういった批判の受け皿になったのではないかと思いますし、みんなの党は非常に目新しい党ということ、主張がはっきりしているというようなことで共感を呼び、特に無党派層の方たちの支持を得たということではないかと思います。それぞれ特徴があると思います。こういう理由でこちらに全部行ったというわけではないと思います。

Q

 投票率がかなり低かったが、この投票率についてどのように見るか。

村井知事

 私は、昨日(13日)夜7時過ぎだったでしょうか、家の近くの投票所に行きました。仙台市の宮城野区でございますが、25%いくかどうかというようなお話でございました。大変低い投票率にがくぜんといたしました。今回は震災があって、避難されている方たち、被害を受けた方たちが投票に行く余裕がないというような理由や、また、仙台市議会議員選挙と日にちがずれてしまったといったようなこともありますので、投票率が幾分下がるのはやむを得ないものと思っておりましたけれども、これだけ大きく下がるというのはちょっと予想ができませんでした。

 県民の方が貴重な権利を行使する機会であります選挙に参加をされないということは、非常に大きな問題だと受け止めております。一人でも多く、できれば100%の投票率を目指して今後も努力をしていきたいと思っております。

Q

 今回は、(全体としては)8月の仙台市議会議員選挙の投票率40%をかろうじて超えたが、仙台市内のいずれの選挙区も40%を大幅に下回った。かねてから奥山市長とも議論があったが、あらためて仙台市選出の宮城県議会議員の存在意義もいろいろ問題視されるかもしれないが、この点についてはいかがか。

村井知事

 必ずしもおっしゃったような理由だけが原因ではないと私は考えております。私も県議会議員出身ですのでよく分かっていますけれども、市議会議員の皆さまと県議会議員の皆さまがそれぞれの有権者に接する機会はほぼ同じでありますので、有権者の方は、特に市議だから、県議だからということで投票に行く、行かないということを判断されることはないだろうと思っております。今回は、少し肌寒くなってきたといったようなこともあり、また、一度もう(仙台市議会議員選挙に)投票に行かれたというようなこともあったのではないかと私は拝察をしております。

 ただ、いずれにいたしましてもあまりにも低過ぎますので、投票率を上げる努力は継続的にしていかなければならないと思っております。

Q

 例えば石巻市の(合併前の)旧(石巻)市のあたりだと投票所になかなか行けなかったという声も聞く。選挙運営に関して、今回の反省なり課題なり考えていることがあれば伺いたい。

村井知事

 今回は、非常に選挙事務も大変でございました。特に沿岸部、今ご紹介のあった石巻地域は9月には選挙ができないといった地域でございましたので、特に気を使ったということでございます。

 今のところ大きな混乱があったという報告は上がっておりません。しかし、有権者の側に立ちますと、投票しにくかったというご意見があったということであれば、それは真摯(しんし)に反省をいたしまして、次回の選挙にしっかりとその反省点を反映させていきたいと思っております。

Q

 共産党が倍増になったということで、震災対応で至らない点もあっただろうという分析のようだが、具体的にはどういうところが至らない点だったと感じているか。

村井知事

 総じて共産党の主張は、議会でもそうですけれども、すべて県政のことについて、特にこの復興対策につきましては真っ向から今やっていることを否定されまして、自分たちの主義主張を強くおっしゃるわけでございます。私どもは国と協議をし、また市町村と協議をしながらベストな選択をしているわけでございますが、それが時に被災者の方からすると遅くなっていると、あるいは十分でないと映る部分があろうかと思います。そういった批判を(共産党が)すべて受け皿として受け止めたのではないかと考えているということであります。

Q

 では、それは必ずしも県政への批判だとは考えていないということか。

村井知事

 受け止めておりません。今回当選された4名の方は沿岸部の方が中心ですので、そういった意味では、震災があったということが当選された大きな要素であったことは間違いないとは思っております。

Q

 知事の出身母体の自民党も、推薦を合わせると30議席だが、その一方でベテランの県議含めて5人の現職が落選した。このことについてどのように受け止め、またその敗因についてどのように考えるか。

村井知事

 落選をされた5人の議員の方は皆大変素晴らしい方で、私は高く評価をしている方ばかりでございました。そういった意味で、貴重な人材を県議会として失ったのではないかという思いは持っております。

 落選をされた理由ですけれども、これは個別にそれぞれ違うと思います。例えば有力な保守系の議員が立候補されて、それで票が割れてしまい、片一方の方が当選をされたということもあります。また、定数減の影響でどう頑張っても1人しかとれない選挙区になってしまったというようなこともございました。そういった個別に事情は違いますので、自民党の批判がそこに集まったという受け止め方を私はしておりません。それぞれの選挙区事情だと思っております。

Q

 選挙戦を通じた復興の論戦、舌戦の熟度についてはどのように見ているか。

村井知事

 私は、選挙中はどなたのマイクも持ちませんでしたし、事務所にも行きませんでしたので、マスコミの報道以上のことは知り得ませんが、少なくとも、私が提案をして議会に認めていただいた復興計画を、早くスピーディーに知事と一緒になって進めていこうとするのか、(または)それに対してブレーキをかけようとするのかというようないろいろな議論があったのではないかと思っています。また、ここまでに至ったプロセスを強く批判をされた政党もあったようであります。

Q

 今回の選挙戦は被災後初めての全県の選挙ということもあり、全国からも注目されて党首クラスが続々と(県内に応援に)入ってきた。これは次の来るべき国政選挙もにらんだ戦いかとも思うが、国政選挙に与える影響はどのように考えるか。

村井知事

 国政選挙が今すぐあるならばかなり影響はあるかもしれませんが、今のところ直近に選挙があるというような情報もございませんし、国会議員の方に聞いてもそのようなうわさすら伝わってまいりませんので、この選挙結果が直ちに次の国政選挙に大きく影響するというようなことにはならないのではないかと思います。それよりも今後の国会論戦の結果次第ではないかと思います。

Q

 民主党が議席を減らしたことについてどう考えているか。また、県議会の構図は自民系の過半数維持ということで大きく変わらなかったが、(そうは言っても)やはり若干は構図が変わったことで県政運営に与える影響をどう考えているのか。

村井知事

 民主党は議席が多少減りましたけれども、激減したということではございません。選挙ですから、多少増えたり減ったりというのはいつもあることでございまして、これをもって民主党政権が真っ向から否定をされたということにはならないと思っております。

 民主党政権には宮城県として大変お世話になっておりますので、ぜひ引き続き政権与党として頑張っていただきたいと思いますし、民主党の県議の皆さんも政権側にいる県会議員として県政に協力をいただければと思っております。

 今回いろいろ議席の変動はございましたので、それが県政にいかなる影響を与えるのかということ(ご質問)であります。現時点においては、新たに当選された議員の方たちがどういう会派構成をされるのかということが全く分かりませんので、その点についてはもう少しお時間をいただきたいと(思います)。会派構成がはっきりした時点で聞いていただければと思います。

環太平洋経済連携協定(TPP)への参加について

Q

 先週もコメントをもらったが、あらためて野田(佳彦)首相がTPP交渉への参加方針を表明したことに関しての知事の受け止め方を聞かせてほしい。

村井知事

 (11日に)コメントを出したとおりでございまして、TPPへの参加の是非を判断する場合はしっかりと国民の皆さまの意見を聞いて、特にダメージを受けると言われている反対をされている人たちにしっかりと説明をした上で、不安を払拭(ふっしょく)し、判断をすべきだということを申し上げてまいりました。しかし、残念ながら今回のこの問題に関しては、政府は十分な説明責任を果たしたとは言えないと受け止めております。

 今後、交渉を進めるに当たりましては、拙速に結論を出すのではなくて、反対という方、また賛成という方の双方の意見をよく聞いた上で慎重に判断をしていただきたいと考えております。特に反対の大きい、影響の大きいと言われております1次産業従事者の不安を払拭(ふっしょく)するということに配慮をしていただければと思っております。

Q

 一連の経過を見て拙速だと特に強く感じるところはどこか。

村井知事

 与党内でも意見が完全に割れておりますので、与党内で意思統一がはっきりとなされていないということだけを見ましても、十分審議をされたと、議論されたということにはならないのではないかと考えております。

拡充児童手当の国と地方の負担割合について

Q

 先日、小宮山(洋子)厚生労働大臣が来年度(平成24年度)からの新しい児童手当(拡充児童手当)の負担割合について国と地方で半々にしたいと発言したが、この発言についてどのように受け止めたか。

村井知事

 論外ですね。検討の余地が全くないと思っております。全くの非常識なご発言であると思います。
 そもそも(民主党は)地方の負担はなしだと、だから(子ども手当を)やるんだということをおっしゃっていたわけであります。それが、政権交代した後、5,500億円負担をしてくれと、従来どおりの負担分はお願いしたいということでありました。それについては、われわれは納得しない上でしたが、それもいずれはなくなるだろうという条件のもとで、協力をしてきたわけであります。それが(来年度)さらにほぼ倍増になるという話でございますので、地方としては到底受け入れることのできない話だということであります。

Q

 年少扶養控除の廃止でおよそ5,000億円がある(地方税が増収となる)から地方でも何とかなるだろうという厚生労働省の見解があるが、これがあったとしても地方としては財政的に厳しいと思う。いかがか。

村井知事

 そのとおりですね。それは厚生労働省のロジック(理論)であって、われわれからすると、財源の総額が全く足りていない中で、この財源を生み出したからそれはわれわれにもらったっていいでしょう、という理屈は成り立つ話ではないと考えております。財源の総額が十分確保されてしっかりとした事業ができると、国民の皆さまにもこれで安心していただけるんだ、納得していただけるんだという財源があった上でのそういう話ならば、当然話し合いのテーブルに着くこともできますけれども、全く財源不足で皆さんどの自治体もピーピー言っている中で、そのような話は通じる話ではないと、とても受け入れられる話ではないと思います。

Q

 仮の話だが、国のこういった要請、要求を地方側が丸のみした場合に、例えば県内で負担できない市町村が出てくることは予想されるのか。

村井知事

 それはまだ分かりません。しかし、相当皆さんお困りになるのではないかと思います。これは個別の自治体で対応できませんので、今後、知事会等を通じまして、地方6団体が力を合わせて国に対してはっきりと物を申していくことになろうかと思います。

 近々官邸で総理に直接知事会としてもお話しする機会もあろうかと思います。そういった際には恐らく非常に大きな議題になるのではないかと思います。

Q

 知事が個人的に、こういった要請は受け入れられないという逆の要望を国に出す考えはあるのか。

村井知事

 これはもう宮城県単独の問題ではありませんので、やはり窓口としては知事会がふさわしいと私は思います。

Q

 金額の方は全体で決まる話だが、サービス給付は地方ごとに独自性が発揮できる可能性もある。宮城県としてはどういう子育て充実策を考えているか。

村井知事

 現時点では具体的に申し上げることはできません。

東北福祉大学の松山英樹選手の三井住友VISA太平洋マスターズでの優勝について

Q

 昨日(13日)、ゴルフで東北福祉大学の松山選手がアマチュアとしては4年ぶりに優勝したが、いかがか。

村井知事

 すごいですね。東北福祉大の(松山英樹)選手が、最後は石川遼さんと競い合いながら優勝されたということで、本当にうれしく思います。やはりスポーツというのは誰もが一緒になって応援できるものでございまして、こういう素晴らしい選手が宮城県の大学で学ばれている方の中から出たということは本当にうれしい。被災者の皆さんを勇気づけてくださったことだと思います。特にアマチュアで優勝なさったのは2007年の石川遼さん以来、4年ぶりですよね。ですから、次の石川遼さんになる逸材だと思っております。日本のゴルフ界を引っ張っていっていただきたいなと思います。個人的には、優勝賞金がもらえなくてかわいそうだなという気はしましたね。