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宮城県知事臨時記者会見(平成23年7月27日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

【発表項目】県産牛の放射性物質の全頭検査について

配布資料(PDFファイル,34KB)

村井知事

 それでは、私から県産牛の放射性物質の全頭検査について発表いたします。
 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを食べた牛の肉が流通した問題により、県産牛肉の安全性に対する信頼が揺らいでおります。7月25日に全県での肉用牛の出荷制限を国に要望しておりますが、その後、県内の3つ以上の市町村から出荷された牛肉から暫定基準値以上の放射性セシウムが検出されました。

 安全性を確認した県内産牛肉だけを消費者の皆さまにご提供するため、本日(27日)ご同席いただいている全農宮城県本部運営委員会の菅原副会長さんをはじめとする生産者団体、仙台市さんと協力し、県内のと畜場に出荷されるすべての県産牛について放射性物質を検査する体制を整えましたので、ご報告をいたします。検査の概要は配付した資料のとおりでございますので、ご覧ください。

 検査対象の牛が搬入されるのは、「仙台市中央卸売市場食肉市場」です。検査開始は8月1日で、この日にと畜された牛から検査をいたします。検査予定頭数は、仙台市さんのご協力により、1日90頭を確保しております。

 なお、この全頭検査の体制は、安全性を確認された県産牛肉を全国の皆さまにお届けするため、ぜひ必要なシステムと考えておりますが、仮に早い時期に国の出荷制限等がとられた場合でも、その後の出荷制限解除に向けて必要なシステムの一部として有効に機能するものと考えております。

 皆さんにご案内のとおり、今週の月曜日(25日)に私は政府の方に要望を行いました。ぜひとも福島県と同等の出荷制限をしてほしいという要望をしております。その要望を受けて国が福島県と同等の措置をとるということも十分考えておりますが、しかし、そのような形になったとしても、今お話しいたしましたとおり、その後の出荷制限解除というのが次の課題となってまいります。そのときには、今紹介したシステムが有効に機能するものと考えているということでございます。

 今後は、国と県、市が一体となりまして、牛肉の安全性を確保しながら、宮城県の畜産業を守り、振興してまいりたいと考えてございます。

Q

 数日前に出荷先の業者の自主検査で宮城県産の牛肉から初めて放射性物質が検出され、本日(27日)も新たに5頭の肉について検出された。こうした事態についての認識を伺いたい。

村井知事

 畜産農家の方が精根込めて育て上げた牛肉から、農家に全く責任のない問題でこのような事態に至ってしまったことを大変申し訳ないという思いでございます。これ以上同じような事態が広がりますと、宮城県の畜産業全体に対する信頼が失われてしまうことになりますので、ここは早い段階で早め早めの手を打っていく必要があると考えたということでございます。消費者の皆さまにおかれましては、安全性を最優先にしながら検査をして安全なものだけを出荷してまいりますので、今後はぜひとも安心をして召し上がっていただきたいと思います。

Q

 資料によると、仙台市中央卸売市場食肉市場(が搬入場所)ということだが、宮城県内にはもう1カ所食肉処理場(宮城県食肉流通センター)がある。そちらの方はどうするのか。

村井知事

 一緒です。そちらもやります。そちらもすべて入れて90頭ということです。1頭の牛から1キロの肉を取って調べるということですね。1日90頭分、(つまり)90キログラムを調べるということになります。

Q

 半数ほどは生きている牛をそのまま県外に出荷されていると思うが、例えば東京都など県外や関係自治体にも全頭検査を行うように(してほしい)ということか。

村井知事

 これは、あくまでも牛をと畜して、そして解体をし、肉を取り出さないと、生体検査はできません。従って、その場合はそれぞれの県で判断をしていただくことになろうかと思います。少なくとも宮城県の市場から出る肉に対しては安全であるということになります。

 宮城県の場合はゲルマニウム半導体検査機器による検査を行うということで、全頭に対して非常に厳しい検査を行うと(いうことになります)。一番精密な検査を行うということでございますので、簡易検査は行わない予定となっております。

Q

 当初、全頭検査をめぐっては検査機器の確保が非常に困難だという話だったが、どのようにクリアして、どのような経緯で1日90頭まで検査できることになったのか。

畜産課

 検査機関は記者発表資料にございます。全農みやぎさんが60頭(検査)確保し、仙台市さんで30頭を(検査)確保していただきました。

村井知事

 (検査機関は、)(株)理研分析センターと(財)日本冷凍食品検査協会などですね。

Q

 出荷停止を政府に求める理由をあらためて教えてほしい。また、指定をめぐっての現在の国との調整具合、反応があれば伺いたい。

村井知事

 放射性セシウムを(含んだ稲わらを)食べた牛がいるということで、福島県においては出荷制限を行っているということでございます。隣の県で同じ状態で同じ現象が起こっているわけでございますので、これはやはり国がしっかりと責任を負うべきではないかと考えたということでございます。現在、それについては調整中ということでご理解いただきたいと思います。

Q

 補償を得やすくするという思いもあるのか。

村井知事

 当然、国の責任で出荷制限をするということは、国がすべて責任を負って、東京電力と話し合いになろうかと思います。私どもとしては、窓口は国にしながら、農家の方たちを守っていくということになろうかと思います。

菅原全農宮城県本部副会長

 私ども生産者側といたしましては、食の安全安心というのは一番の問題点で、常にそういったことを念頭にしていろいろな農産物を生産しているものであります。今回はまさしく寝耳に水というような、生産現場は驚きと混乱でありました。

 JAグループとしましては、早速、各生産者組織を呼んで情報を提供し、これらの対応策ということでいろいろな協議をいたしました。その結果につきましては、知事からも話がありましたように、全頭検査をするということを確認して、今、出荷自粛をしているところであります。

 当然、風評被害ということで、3月11日以前の稲わらを食べさせた牛ですらも、ご案内のとおり大変な価格暴落を起こしておりますから、このままではとてもやっていけないということでの判断であります。

 消費者の方々に牛肉を安心して食べていただくために、全頭検査をするということになりました。仙台牛をはじめとして県産牛の支持者の方々には、声を大にして「県産牛は安全安心が確保できた」ということをはっきりとお伝えをしてまいりたいと考えております。この検査後の最初の上場につきましては、仙台市のご支援、ご協力のもとに、8月3日に仙台中央卸売市場を予定しております。従って、安全確認したものだけ流通を解除いたしたいということでありますので、ぜひこれは多くの消費者の方々にお伝えを申し上げたいと思っております。

 現在、牛肉の消費がかなり落ち込んでおりますが、この全頭検査を契機として、流通業界や消費者の皆さまにご理解をいただきながら、JAグループみやぎとしては総力を挙げて販売努力するとともに、県産牛の復活を遂げてまいりたいと考えております。

Q

 今、8月3日と出たが、何の日にちか。

菅原全農宮城県本部副会長

 8月1日にと殺をいたしまして、さっき知事が申し上げたように枝肉を取って検査をして競りにかけ、販売するのが8月3日となります。

Q

 知事に伺うが、検査によって出荷が1日90頭に制限されてしまうが、それは通常の何分の1ぐらいなのか。

村井知事

 通常、大体1日100頭です。ですから、今流通しているのと同じペースでほぼ流れると思っていただいていいかと思います。

Q

 そうすると、今出荷できなくて厩舎(きゅうしゃ)で待っている牛が、それほど待たされずに出荷できていくということか。

村井知事

 当然、農家の方の中には、問題となっている放射性セシウムが含まれている可能性のある稲わらを全く食べさせていないという農家もあるわけですね。(逆に)食べさせたと言っている農家もおられる。従って当初、8月1日以降は問題があると思われる稲わらを食べさせていないとはっきりと明言されている農家で、安全だと思われる農家の牛から出していくことに当然なっていくと(思います)。そこは「間違いなく安全です、食べさせていない」とおっしゃっていますし、そして「実際に安全です、間違いありません」というのを証明書付きで1頭1頭出していくということになっていくということでございます。
 食べさせたという可能性のある牛につきましては、ずっと継続して8月1日以降もその牛に対しては出荷自粛を続けていくということです。当然私どもとしては、その牛に関しては国が責任を持って出荷制限をし、全頭買い取る、あるいは責任を持ってくれということをお願いしているということでございます。その調整はまだ同時進行中ということです。しかし、食べさせていないという牛についてもずっと止めておくわけにはいかないということで、今回こういう検査をするということにしたということです。

Q

 今、肉牛が値下がりしているが、どのぐらい食い止められると思うか。

村井知事

 分かりません。これは市場原理に基づくものですので、やはり県民の皆さま、国民の皆さんが信頼すれば値段は回復してくると思います。従って、私どもとしては、一日も早く安全であるということをはっきりと科学的に証明をするという体制を整えたということでございます。私としては一日も早く値段が戻っていただきたいと思っています。

畜産課

 知事が1日当たり100頭出荷するというお話をしましたけれども、県内の牛の出荷状況から1日当たり165頭です。

村井知事

 失礼しました。修正しておきます。(1日当たり)165頭です。

Q

 ややペースは落ちるということか。

村井知事

 そうですね、165頭が90頭になる(ということになります)。ただ、かなり価格は下がっていますので、当初は恐らく皆さんすぐに出さないかもしれません。また、放射性セシウムを含まれている可能性のある稲わらを食べさせているという農家は出せませんので、そういった意味では恐らく90頭でも私は最初のうちは何とか回っていくのではないかと考えております。

Q

 この全頭検査を受けて、固体識別番号ごとに独自の証明書みたいなものを発行するのか。

村井知事

 当然、証明書は発行いたします。

Q

 それは、放射性セシウムが検出されたとしても基準値以下であればその値も含めて記入するということか。それとも基準値以下であることを証明するという趣旨か。

村井知事

 そうです。基準値以下であることを証明するということです。

Q

 最初のうちは(90頭で)回るということだが、いつぐらいから足りなくなってくると見ているか。

村井知事

 これはまだ分かりません。まず緊急避難的な措置ということでとらえていただきたいと思います。また、国の対応が今後どうなるかというのも今分かりませんので、ちょっとその辺の調整をしながら今進めております。まずは90頭で回していくということでご理解いただければと思います。

Q

 国には全頭検査を求め続けていくのか。

村井知事

 はい。全頭検査を求め、そして、できれば責任を持って出荷制限をして責任を取っていただきたいということを引き続きお願いし続けていくということでございます。

Q

 各県で検査の基準がばらばらのようだが、それについてはどう見るか。

村井知事

 やはり国の方で統一した方針を示さなければ、これは各県ごと判断せざるを得ないと思います。少なくとも宮城県の検査の体制が一番ハードルの高い厳しい検査であるということは間違いないと自負しております。

Q

 それは検査機器がということか。

村井知事

 そうです。ゲルマニウム半導体検査機器による検査というのが、一番時間もかかりますしお金もかかりますけれども、正確に出るということでございます。宮城県は一番正確なものを当面は全部やる予定にしているということでございます。

県漁協の新会長選出について

Q

 県漁協(漁業協同組合)の新会長が選出されるということで、今会議が進んでいる。(水産業)特区の話もあり、知事としては新会長が決まったあかつきには、どのように水産業の復興に向けて取り組みを進めていきたいか。特区のことも含めてあらためて伺いたい。

村井知事

 私の宮城県の水産業に対する思いというのは、どなたが会長になられましても変わるものではございません。同じ姿勢で私たちがやろうとしていることを一生懸命説明し、協力を仰いでいくということになろうかと思っております。


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