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ページの先頭へジャンプここから本文です平成17年3月24日更新 / 林業試験場

ムラサキシメジの人工栽培技術の開発

1 ムラサキシメジ人工栽培技術開発の目的
 新しいきのこ栽培品種を開発して商品化することにより,農山村地域の活性化を図ることを目的として,これまでハタケシメジの品種開発及び栽培技術の確立を図ってきました。
 今回,このハタケシメジに続く新しい栽培品目として,ムラサキシメジの人工栽培技術の開発に取り組み,一定の成果が得られました。
 なお,本研究は,宮城県食用茸協同組合との協同研究により実施しています。


2 開発に向けたこれまでの取組
 平成10年度から,ムラサキシメジ野外栽培法の開発と,これに適した優良菌株の選抜を行ってきました。この結果,林の土壌を浅く掘り,バーク堆肥を培地基材としたムラサキシメジの完熟菌床を設置した後,これをバーク堆肥で埋戻す方法(バーク堆肥埋設法)で,埋戻したバーク堆肥に菌糸が増殖しシロが形成され,露地での子実体の発生が可能であることがわかりました。
 一方,この栽培技術では,滞水による菌床腐敗や菌糸の伸長不良が一部に確認され,また,菌床の埋戻しに大量のバーク堆肥が必要なことから,栽培の安定性やコスト及び労働力の低減に課題が残りました。
 そこで,今回,さらに改良を加えて,林内地表面にバーク堆肥を1〜2センチメートル厚に敷き,この上に1.2キログラムの菌床を方形状もしくは列状に列べて,これに落葉をマウンド状に被覆する「落葉マウンド法」による,より簡易で低コストな栽培技術を開発しました。

3 栽培試験の状況
 平成16年度に県内5地域で実施した現地栽培試験の結果は,表のとおりです。

表1 平成16年度ムラサキシメジ栽培試験結果

4 実用化に向けた今後のスケジュール
 平成17年度には,実用化に向け,さらに継続して現地適応試験を実施する予定です。これまでムラサキシメジ菌床は,林業試験場で調製し試験用に供給してきましたが,栽培の実用化に当たっては,民間のきのこ栽培施設で菌床を調製することが必要となることから,バーク堆肥を菌床の基材に用いた場合の取扱方法や問題点等について検討することとしています。
 また,栽培試験の実施地域を増大するとともに,関係林業改良指導員等の協力を得ることにより,円滑に栽培現場への技術移転を図っていく計画です。
 さらに現在,より低コストな栽培手法開発のための技術改良について,試験を継続実施しています。

このページに関するお問い合わせは,宮城県林業試験場へお願い致します。
図1
図−1「バーク堆肥埋設法」模式図

写真1
写真−1 ムラサキシメジ菌床の方形状伏込み

写真2
写真−2 ムラサキシメジ菌床の列状伏込み

写真3
写真−3「落葉マウンド」による菌床被覆

写真4
写真−4「落葉マウンド」にリング状に発生した子実体

写真5
写真−5 ムラサキシメジ子実体発生状況
本文ここまでです

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