掲載日:2021年12月20日

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樽水(たるみず)・五社山(ごしゃざん)
県自然環境保全地域

地域の概要

この地域は名取(なとり)市と村田(むらた)町にまたがり、仙台平野の南西部、北は高館山(たかだてやま)から南は阿武隈川に面した千貫山(せんがんやま)まで南北に幅5kmで細長く連なる高館丘陵の中にあって、樽水(たるみず)ダム(昭和52年完成)と五社山(ごしゃざん)(標高290.8m)を中心とした地域です。
宮城県ではよく見られる典型的な里山ですが、気候的に暖温帯から冷温帯に移行する推移帯(間帯)に位置していることから、多様な動植物が生息する豊かな生物相を呈しており、学術的にも貴重な地域となっています。中でも、熊野那智(くまのなち)神社が鎮座する高館山のモミ・ウラジロガシ林はたいへん貴重な存在です。

地域一帯の遠望(画像)
地域一帯の遠望

高館山のモミ・ウラジロガシ林

この林は暖温帯から冷温帯へ移行するあたりの気候帯を特徴づけるもので、モミ・イヌブナ林とともに貴重な森林です。高館山では、モミ林の中に暖帯性のウラジロガシ、ヤブツバキ、シロダモなどの常緑広葉樹が目立ちます。
一方、高館山丘陵一帯はコナラ・クリ林でおおわれており、宮城県の里山の典型を見ることができ、動物相も豊富です。このごろ地域に生息するオオムラサキやヒメギフチョウが減少してきたことは残念なことです。
 

高館山の見所

高館山のモミ林
高館山のモミ林(画像)
樽水ダム
樽水ダム(画像)

熊野那智(くまのなち)神社

名取市の高館山に鎮座する神社で、平安時代の末期に紀州(今の和歌山県)熊野三社を勧請(かんじょう)して建てられたと伝えられています。
この地は交通の要衝でもあったため、古くからこの地を治める領主の保護を受けてきており、歴代の仙台伊達(だて)藩主を始め、武家、農民などたくさんの人々のあつい信仰を集めてきました。

お問い合わせ先

自然保護課自然保護班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号 13階北側

電話番号:022-211-2672

ファックス番号:022-211-2693

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