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ブラックバス等の移植放流の制限について

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年2月2日更新

  近年,ブラックバスやブルーギルなどの外来魚が,本県をはじめ,全国の河川,湖沼などでその生息域を拡大しています。
  これらの外来魚は,その生活史の中で最も危険にさらされる卵や仔魚,稚魚の時期を,雄親が保護する習性をもっているため繁殖力が旺盛です。
  また,他の魚種やエビ,水生昆虫などを餌としており,その成長過程において最も量の多い生物を餌とできるため,新たな環境に容易に定着してしまいます。
  これらの外来魚が定着した水域では,外来魚が成長過程の早い段階から他の魚種の仔魚,稚魚を大量に捕食し,もちろん成魚になってからも他の成魚を捕食するため,定着以前からそこの河川や湖沼に生息していた在来魚に非常に大きな影響を与えています。
  実際にこれらの外来魚の定着により,在来魚が姿を消してしまったという事例もあります。
  県内の河川,湖沼でも,これらの外来魚の定着後の調査で,在来魚の減少や魚類相の単純化が明らかになっており,水産業や生態系に悪影響を及ぼしています。
  このようにブラックバス等の外来魚は水産業や生態系に大きな影響を及ぼすため,県では水産資源の保護培養を図ることを目的とし,宮城県内水面漁業調整規則及び内水面委員会指示により,ブラックバス等の外来魚の移植及び再放流することを禁止しています。違反者には,罰則が課せられることになります。
  また,生物多様性保全の観点から,「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(いわゆる外来生物法)」により,飼育,栽培,保管及び運搬が原則禁止されており,違反者(法人も含む)には,罰則が課せられ,違反内容によっては非常に重い罰則となる場合もあります。
  このように本県では,ブラックバス等の外来魚の移植及び再放流を禁止していますが,密放流は何時,何処で行われるか予測困難であるため,県内のほぼ全域に生息するといった状況になっています。

関係リンク

 伊豆沼のブラックバスと魚類相調査(内水面水産試験場)
 宮城県内水面漁業調整規則(水産業振興課)
 内水面漁場管理委員会指示(水産業振興課)
 外来生物法の概要(環境省)

参考

  河川,湖沼などでは,魚類や水生昆虫,植物,微生物など様々な環境に適応した多様な生物種が生息・生育しています。
  これらの多様な生物種は長い年月を経て,環境に適応しつつ,進化し,種を分化させて現在に至っており,ひとつの種をとっても,生息・生育する場所によって,また個体間で形態や遺伝的形質に違いがあります。
  これらの多様な生物種と大気・水・土壌等とが相互に関係し合いながら一体となって,その河川や湖沼などの生態系を形成しています。