木質バイオマスを活用される方への支援制度(平成29年度事業について)
平成29年度木質バイオマス広域利用モデル形成事業について
1.事業の目的
本県の森林資源は本格的な利用の時期を迎えており,県産木材の利用を拡大することは,林業・木材産業を活性化させ,さらには,森林整備が推進されることにより地域環境の保全が図られます。特に,これまで未利用であった木質バイオマス(林地残材等)を,熱エネルギーなどの化石燃料の代替資源とすることで,循環型資源の有効活用を図ることができます。
そのため,県では,みやぎ環境税を活用して,林地残材等の搬出等の経費や,木質バイオマスを利用したボイラー,ペレット・薪ストーブを導入するために必要な経費を支援することで,県産木材の利用推進を図っています。
2.事業の内容
各事業種目の概要は次のとおりです。
(1)未利用バイオマス搬出支援
未利用バイオマス搬出支援には,『針葉樹林地残材搬出支援』と,『未利用広葉樹搬出支援』の二つのメニューがあります。
項目 | 針葉樹林地残材搬出支援 | 未利用広葉樹搬出支援 |
---|---|---|
概要 | 木質バイオマスを山土場で造材・仕分け・積込みをし,チップ工場や木質バイオマス活用施設へ搬出するのに要する経費の一部を支援するもの。 | 木質バイオマスを山土場で造材・仕分け・積込みをし,木質バイオマス発電施設への燃料材の供給を行うチップ工場等に搬出するのに要する経費の一部を支援するもの。 |
事業主体 | 林業事業体 | |
補助率 | 1,500円/㎥ | 1,000円/㎥ |
樹種 | 主たる樹種は杉 | 広葉樹林(アカマツ等の植栽地であって,広葉樹が侵入し混交林となった林分を含む) |
備考 | 燃料用木質バイオマス製造施設へ搬出する木質バイオマスのうち,木質バイオマス発電所で利用するものについては,『発電利用に供する木質バイオマスの証明書』を提出すること。 未利用広葉樹搬出支援を活用する場合,森林経営計画の未策定林にあっては,策定に向けた取組を行うこと。 |
(2)木質バイオマスボイラー導入支援
事業概要
木質バイオマス利用の拠点となる,木質バイオマスボイラー導入に対する経費の一部を支援するもの。
事業主体
木質バイオマスボイラーを導入する農林産事業者,NPO法人等
補助率
補助対象経費の1/2以内 (上限7,500千円/施設)
※補助対象経費には,木質バイオマスボイラーの本体費用のほか,設置経費等を含みます。
(3)木質バイオマス利用地域モデル支援
事業概要
木質バイオマス燃料としての利用を促進するため,地域が一体となって木質バイオマスの利用に取り組むモデル地域を選定し,モデル地域内のペレットストーブ又は薪ストーブを導入する個人,団体等にストーブを導入する際の経費の一部を支援するもの。
事業主体
地域協議会のあるモデル地域内のペレットストーブ又は薪ストーブを導入する個人,団体等
※モデル地域は,行政と民間団体,住民が一体となって木質バイオマスの利用促進に取り組む活動を行う地域(市町村単位)を指します。
補助率
補助対象経費の1/2以内 (上限100千円/台)
※補助対象経費には,ペレットストーブ又は薪ストーブの本体費用のほか,設置経費等を含みます。
3.手続に必要な書類
○事業の活用を検討される方は,次の資料を御一読ください。
○『木質バイオマス利用地域モデル支援』を活用される方は,次の資料をダウンロードして御使用ください。
平成29年度事業におけるモデル地域の募集について [PDFファイル/277KB]
※『未利用バイオマス搬出支援』及び『木質バイオマスボイラー導入支援』を活用される方や,事業について御不明な点がある方は,宮城県庁林業振興課,又は最寄りの地方振興事務所までお問い合わせください。
○参考
木質バイオマス広域利用モデル形成事業補助金交付要綱 [PDFファイル/298KB]
木質バイオマス広域利用モデル形成事業事務取扱要領 [PDFファイル/303KB]