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掲載日:2018年11月29日

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研究トピックス(H30)/農業生産工程管理(GAP)の普及,拡大に向けた取組について

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農業生産工程管理(GAP)の普及,拡大に向けた取組について

農業・園芸総合研究所 情報経営部

農業生産工程管理(Good Agricultural Practice : GAP)とは,農業において食品安全,環境保全,労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のことで,国や県では,GAPの普及,拡大を推進しています。2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会の食材調達基準において,大会で使用される食材については,第三者認証GAPを受けて生産された農産物と定められていることから,今後,第三者認証GAPの取得を目指す経営体の増加が見込まれます。

しかし,現在,県内では第三者認証GAPを取得している経営体が21経営体(2018年8月時点)のみであり,県内の農業大学校,農業高校では認証を受けた教育機関はありません。教育機関においては,学生がGAPを学び,自ら実践することで,農業生産技術の習得に加え,経営感覚を兼ね備えた人材として必要な資質・能力の育成に資することが期待されています。

そこで,宮城県農業大学校で今年度から始まったGAPの授業の一環として,9月上旬に園芸学部,アグリビジネス学部,水田経営学部の2年生30人とともに,第三者認証GAPを取得している(株)一苺一笑を訪問し,圃場,農薬保管庫,倉庫等を視察しました。作業ごとに時間を計測し,データを基に改善を行ったり,倉庫内の動線を改善することによって,作業効率を向上させたこと等,佐藤代表取締役から説明がありました。学生たちは,GAPを実践することによって農業経営にメリットがもたらされた事例を見学することができ,大変有意義な視察となりました。

今後,当研究所では,県内外の第三者認証GAP取得農場(GLOBAL G.A.P.・団体)を調査し,第三者認証GAPに関する課題の解明を行う予定です。さらに「第三者認証GAP導入ガイド」を作成することによって,第三者認証GAPの普及,拡大を推進することとしています。
宮城県農業大学校の学生が(株)一苺一笑を視察している様子1

宮城県農業大学校の学生が(株)一苺一笑を視察している様子2
写真 宮城県農業大学校の学生が(株)一苺一笑を視察している様子

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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