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掲載日:2015年8月20日

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研究トピックス(H27)/宮城県における優良種豚供給体制の確立

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宮城県における優良種豚供給体制の確立

畜産試験場

本県では平成13年度に系統豚「しもふりレッド」(D種),平成20年度に系統豚「ミヤギノL2」(L種)を造成し,これらを県内養豚農家に配布し利用してもらうために,維持増殖を続けています。両系統豚の血縁係数及び近交係数の変化は図1・2に示すとおりです。交配の組み合わせをしっかり吟味するとともに,凍結精液を活用するなどして近交係数の上昇をできるだけ押さえ,系統豚の寿命を少しでも長持ちさせる努力をしています。表1・2では,両系統豚の配布状況を示しています。ここ数年の配布頭数は両系統合わせてほぼ100頭を超えており,平成26年度には「しもふりレッド」は,育成雄27頭,育成雌51頭,「ミヤギノL2」は育成雌51頭が県内の養豚農家に配布され活用されています。

年度別「しもふりレッド」の血縁係数と近郊係数の変化
図1 「しもふりレッド」の血縁係数と近郊係数の変化

年度別「ミヤギノL2」の血族係数と近郊係数の変化
図2 「ミヤギノL2」の血族係数と近郊係数の変化

表1 「しもふりレッド」の配布状況

年度別「しもふりレッド」の配布状況

表2 「ミヤギノL2」の配布状況

年度別「ミヤギノL2」の配布状況

さらに,当場では「しもふりレッド」の精液を県内に広く販売していますが,表3に示すとおり,最近は年々本数が増加し,昨年度はついに過去最高の7,000本の大台を超えました。特に,暑さのため雄の造精機能が低下することから,農家の需要が増大する夏場に,一時的に当場での雄の飼養頭数を増加させるなどの工夫をしていることが功を奏していると思われます。今後とも我々は,できる限りの努力をして,県内の養豚農家に優良な種豚を供給し,本県の養豚振興に貢献し続けたいと考えています。

表3 精液の譲渡状況
年度別精液の譲渡状況

(種豚家きん部)

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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