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掲載日:2013年7月30日

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トピックス(H25)/光照射によるカラーピーマンの着色促進技術の開発

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(情報経営部)

外食、中食の実需者を中心にカラーピーマンの需要が増えており、県北部では日本有数の規模で施設栽培が行われています。当研究所では、着色途中(催色期)のカラーピーマンへの光照射による、着色技術を研究しています。これによって、カラーピーマンの早どりが可能となり、着果負担や障害果が軽減するため、増収が見込まれます。そこで、生産現場で利用できる光照射着色技術を開発するために、最適な光強度および温度条件を試験しました。
供試品種は赤色品種の”スペシャル”です。果実の肥大が止まり、ごく一部が茶色に着色し始めた緑色果実を収穫し、20℃の定温器に入れました。白色蛍光灯を用いて照射する光の強度を50μmol/m2/s、100μmol/m2/s、200μmol/m2/sの4段階にして、着色具合を調べました。その結果、光強度が高い方がカラーピーマンの着色が促進されることが明らかとなりました。100μmol/m2/sの光強度でも、充分な着色促進が見られたため、次に100μmol/m2/sの光を照射した際の、カラーピーマンの着色に最適な温度を調査しました。10℃から25℃の温度領域では、25℃で着色が最も速いことが明らかとなり、10℃ではほとんど着色が進みませんでした。また、30℃以上の温度でも着色が遅くなりました。これらの結果から、この着色促進技術を生産現場で利用するためには、夏期では25℃程度の温度を維持でき、100μmol/m2/sの光を5日間ほど照射する環境が必要と考えられます。冬季では、15℃を保持できれば、100~200μmol/m2/s程度の光で、7日間ほどの照射をすれば良いと考えられています。
さらに光の照射時間を短縮する着色技術や、カラーピーマンの早どり栽培による増収効果,品質に及ぼす影響などについて調査中です。

(平成25年7月30日掲載)

光強度を変えた時のカラーピーマンの着色速度の写真
図 光強度を変えた時のカラーピーマンの着色速度

(20℃の定温条件下)

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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