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掲載日:2012年9月10日

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農業早期復興プロジェクト/海水流入農地の実態把握と早期改善/園芸土壌調査/塩害土壌における土壌微生物測定

(農園研 バイオテクノロジー開発部・園芸環境部)

津波により海水が流入した農地では,これまでの土壌とは化学的,物理的あるいは生物的に変化が生じていると考えられます。これらの変化により,園芸作物の栽培に影響を及ぼす可能性があるため,園芸土壌の調査が必要になります。
ここでは,海水流入後の農地における生物性調査として,土壌のATP含量の調査による土壌微生物バイオマス測定を行っています。加えて,海水流入農地での作物栽培や,資材投入によるATP含量に及ぼす影響をモニタリング調査しています。

試験・調査概要

対象土壌:

  1. 普及センター持込み土壌(持ち込まれた時点のATP測定に使用)

調査方法および調査項目:

  1. ATP測定:
    ルミテスターPD20(キッコーマン)を用いたATP測定法により評価。測定は青山(2005),青山ら(2009)の方法に準じ,土壌ATP量を算出。なお,調査土壌は湿潤状態,25℃で10日間培養した土壌についてATPを測定。

試験・調査状況(結果)

  1. 2011年8月に仙台普及センターから持ち込まれた土壌9点についてATP測定を行ったところ,1地点で1.8と比較的高い値を示しましたが,それ以外は0.4~1.0程度と,これまで分析してきた通常の畑地土壌よりやや低いか同程度でした。

(平成24年1月13日掲載)

海水流入土壌のATP含量グラフ
図1.仙台管内で8月に採取した海水流入土壌のATP含量

ATP含量表
参考: 農園研圃場 (mg/kg乾土)
  堆肥無し 0.34
  堆肥連用 0.71
  露地圃場 0.88
  果樹園 1.61

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所園芸環境部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8133

ファックス番号:022-383-9907

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