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掲載日:2012年9月10日

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農業早期復興プロジェクト/海水流入農地の実態把握と早期改善/堆積泥土(土砂)調査

(農園研 園芸環境部)

東日本大震災の津波による県内の総浸水農地面積は,12,483haにも及びました。農地復旧あるいは作付け誘導の前提として,まずは被害地域の農地の実態を整理する必要があります。
そのため,平成23年5月に,亘理・仙台・石巻・本吉普及センター,東北大学,古川農試,農園研による合同調査を実施しました。

土壌調査の写真 被害農地の写真 土壌の写真

調査では,被害地域を1kmメッシュ※に区切り1メッシュあたり3~4点,合計344点について,土壌サンプリングを行い,堆積泥土(土砂)の面積・量,塩分濃度,硫化物,重金属等の含量を把握し,海水流入地域全体における泥土堆積マップを作成しました。

※メッシュとは・・・地表面を一定のルールに従い、多数の正方形などに分割したものをメッシュといいます。このメッシュを標準化したものを、標準地域メッシュといい、代表的なものとして、第一次メッシュ、第ニ次メッシュ、第三次メッシュがあります。

  • 第一次メッシュ:1度毎の経線と2/3度毎(40')の緯線によって、全国を分割して作られたのが、第一次メッシュ(1/200,000地形図の通常の区画に相当する範囲、約6,400km2)です。
  • 第二次メッシュ:第一次メッシュを縦横に8等分して作られたのが、第二次メッシュ(1/25,000地形図の通常の区画に相当する範囲、約100km2)です。
  • 第三次メッシュ:第二次メッシュを縦横に10等分して作られたのが、第三次メッシュ(約1km2)です。

(平成23年11月7日掲載)

堆積土砂が0.5cm以上であった調査地点は,344点中,275点であり,堆積厚の平均値は,6.5cmでした。
堆積物の厚さマップ堆積物の写真
堆積物の泥層のECの平均値は,13.0mS/cmでした。
堆積物のECマップ
硫酸酸性土壌の割合は,松島町,名取市,亘理町,仙台市で高い結果でした。
硫酸酸性土壌の可能性(pH(H2O2))マップ
重金属による土壌汚染の危険性は,ほとんどない濃度水準でした。

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所園芸環境部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8133

ファックス番号:022-383-9907

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