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掲載日:2017年6月14日

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研究PRパンフレット(H29)/新しい基幹種雄牛「洋糸波(ひろいとなみ)」と「勝忠久(かつただひさ)」

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宮城県畜産試験場

新しい基幹種雄牛「洋糸波(ひろいとなみ)」と「勝忠久(かつただひさ)」(PDF:261KB)

酪農肉牛部 肉牛チーム TEL:0229-72-3101(代表)

研究の目的

優れた宮城県産の種雄牛を造成し地域の肉用牛の改良を推進するため,種雄牛の優れた肉質および肉量等の能力を評価する検定(産肉能力検定)を実施しています。この産肉能力検定の結果,「洋糸波」と「勝忠久」が選抜され基幹種雄牛となりました。
なお,「洋糸波」は平成29年7月から,「勝忠久」は同年6月から家畜人工授精用凍結精液が配布されます。

研究成果

「洋糸波」は,母の父である「茂糸波」が茂金系であることから血統的に面白みがあり(写真1,表1),その検定結果では,枝肉重量,ロース芯面積,バラの厚さ,脂肪交雑に秀でており,とくにロース芯面積と脂肪交雑は,歴代最高成績となりました(表2)。
「勝忠久」は,「安福久」の息牛では初の基幹種雄牛となります。宮城県にはない別の血統として交配しやすい種雄牛で,繁殖雌牛への交配の幅が広がることが期待されます。
検定結果から,枝肉重量,ロース芯面積,バラの厚さ,脂肪交雑に秀でており,とくにロース芯面積では歴代2位,脂肪交雑では歴代3位となりました(表2)。

洋糸波の写真
写真1 「洋糸波」

勝忠久の写真
写真2 「勝忠久」
表1 生年月日,産地,系統,特性(優点,欠点)
生年月日,産地,系統,特性(優点,欠点)

表2 現場後代検定
現場後代検定

利活用の留意点等

「洋糸波」は,「茂洋」を父に持つ繁殖雌牛との交配,「勝忠久」は,「安福久」を父に持つ繁殖雌牛との交配は近交係数が高くなるので,注意を要します。
最近の基幹種雄牛は大柄であるため,その産子は,生時体重が重く,骨格が大きくなる傾向にありますので,初産,体格の小さい繁殖雌牛への交配は注意を要します。

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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