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ダムの弾力的管理とは、ダム下流の河川環境の保全を図るため、洪水調節容量の一部に流水を貯留し、放流する行為をいいます。放流の目的はダムごとに異なっています。
弾力的管理試験は、弾力的管理による放流の効果や、放流時の安全性を確認するために実施するものです。この試験によって効果や安全性が確かめられれば、それ以降毎年度において放流を行うこととなります
漆沢ダム直下から漆沢発電所放流口の約1km区間は夏期の雨の降る量が少ない時期には無水状態となるため、この解消を目的とします。
本年度の実施期間は7月2日から9月6日までの67日間で、約57万立方メートルの放流を行いました。放流の効果として川の水量が多くなり、水面幅は放流前に比べ1.25m程大きくなり、水深は0.16m大きくなりました。(写真の撮影地点付近で計測)
このため、渇水時の無水状態・よどみ状態と放流後をくらべると魚類等の生息及び河川景観の改善に効果があることが判断できました。
放流前(上流):2018年6月26日
放流後(上流):2018年7月24日
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