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掲載日:2023年5月2日

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場報告第11号 津波被災水田におけるイネ病害虫の発生実態

津波被災水田におけるイネ病害虫の発生実態

抄録

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う大津波により宮城県沿岸地帯の農地では海水が流入する大きな被害を受けた。津波被災した水田の一部では除塩作業が行われ、その後イネが作付けされた。このような栽培条件が病害虫の発生に与える影響は明らかになっていない。また津波被災により休耕した水田では、雑草が繁茂し、斑点米カメムシ類の発生源となることが懸念された。被災水田と被災していない一般水田との病害虫発生状況を比較した結果、病害では被災水田と比較し発生程度が高くなる傾向は認められなかった。虫害ではイネツトムシとヒメトビウンカの発生程度が高まる傾向が認められたが、イネの収量や品質への影響は小さいと考えられた。イヌビエやコウキヤガラが発生した休耕田において斑点米カメムシ類の発生状況を調査した結果、アカスジカスミカメおよびアカヒゲホソミドリカスミカメ等の発生が確認された。また、これらの雑草の穂からはアカスジカスミカメおよびアカヒゲホソミドリカスミカメがふ化したことから、このような休耕田は斑点米カメムシ類の発生源となることが明らかとなった。

キーワード

津波被災水田、イネ、病害、虫害

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津波被災水田におけるイネ病害虫の発生実態(PDF:746KB)

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