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みやぎ海外絆大使の活動報告(エチオピア)(2)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年5月18日更新

隊員紹介

冨田 恵梨奈さん

出発:平成26年10月

派遣国:エチオピア

職種:幼児教育

エチオピアでの活動報告

1. 概要

早くもボランティアの活動が終盤になりました。1年と半年間、任国エチオピアで行っているボランティア活動は2年目から更に深く広くなりつつあります。

前回は主に配属先での活動の報告だったので、今回は、それ以外の場所でのボランティアの活動について報告をさせていただきます。

また、エチオピアの文化の象徴でもある主な行事、そして、驚いたエチオピアの人々の姿についてもお伝えしたいと思います。

2.配属先以外でのボランティア活動

2年目より配属先の幼稚園以外の場所での活動も本格化してきました。

一つは先輩隊員の活動から引き継ぎ継続している幼稚園教員対象のワークショップです。

もう一つは、配属先以外の幼稚園への巡回指導です。

首都の教区毎に開催するワークショップは現地人講師や教育事務所と協力して開催しました。
これは先代のボランティアから始まった活動で、今年は10教区のうち9教区での開催が実現しました。
エチオピアでは講義形式の幼稚園教員対象のセミナーはありますが、実際の活動内容を紹介するような研修はほとんどないので、毎回喜んで参加してくださる幼稚園教諭の皆さん。毎年開催しているので教育事務所の協力もスムーズにいくことも多くなってきました。

また、JICAボランティアの周知も高まり、ワークショップで知り合った教員とその幼稚園との新たな出会いが生まれ、それらの幼稚園への巡回指導につながっているというケースもあります。
ワークショップ開催にあたり、まず教育事務所の担当者の方との打ち合わせから始まります。
日本のようにスムーズに事が進まないので、初めは覚えてもらうためにコミュニケーションを大切にしつつ何度か事務所に足を運びます。
それからワークショップ開催の相談をし、費用や準備、開催場所など内容を煮詰めていきます。

また、ワークショップでは現地語のサポートをしてくれるエチオピア人協力者にも開催の手伝いをしてもらいます。
このことを通し、現地のリーダーとなる教員を育てることにもつながっています。
将来的には協力者が主となってワークショップを開催してくれることを願っています。

ワークショップの内容は遊びを通した教育方法の実践を紹介しています。
また、各幼稚園の先生方が集まるので、ぞれぞれの幼稚園で使っている手遊びなどアイディアを共有する場にもなっています。
ワークショップで使う教材は現地にあるもの、簡単に作れるものを用意しており、参加した先生方が幼稚園に持ち帰って作りやすい様、毎回作り方や原本を載せたハンドアウトも配布します。
教材を作ったり歌ったりすることが大好きな先生方なので、毎回意欲的に参加してくださるのはとても嬉しい事です。

しかし、そこで得たアイディアを自分の幼稚園に持ち帰って実践する先生はほんのわずかで、ワークショップで作った物をクラスに飾っているのみというのが現状です。
配属先を含め幼稚園の各クラスへ巡回指導に出掛け、ワークショップで教えた遊びを通した教育についての導入支援をしてはじめて園児の活動に生かされています。そこで巡回指導の必要性を感じ、2年目より週1で実践しています。
しかし、全ての園に行くことは不可能です。私が所属する園は教区の中でもモデル園とされています。
そのため、他の園から訪問見学にくることがあります。 
その現状を踏まえ、モデル園である配属先の幼稚園の教員達に、訪問者にも教えることができるよう指導しています。
活動の導入時もボランティアが全て行うのではなく、教員にやってもらうことを心掛けています。

また、教材の原本を職員室に保管し、使い方や作り方は各教員に毎回配り、共に作っています。
こうすることでボランティアがいなくなっても継続できるようにしています。

また、回数は少ないのですが、コトベ教員養成大学の幼児教育科にも巡回指導に出掛けています。
講義を聞き、目的に沿った実践内容をその場で考え紹介しています。将来教員になる多くの学生へ一度に教えることができるので、またとない機会だと感じています。今後は後輩となる幼児教育隊員のボランティアが数か月後に来る予定です。
後任への引き継ぎも課題にしつつ、ラストスパートとなる活動期間を大切に過ごしていきたいと思います。

切り紙デコレーション

切り紙デコレーション

トントン相撲

とんとん相撲(紙相撲)

福笑い

福笑い 

福笑い完成

講義の様子

講義の様子

講義している先生

3. 主な年間行事について

 新年、クリスマス、イースターが3大行事だと身近なエチオピア人は言っています。私が1年以上エチオピアに住み生活をする中で一番にぎやかなのはこの3つのイベントだと感じています。
このイベントの際には家庭で鶏と羊をさばき、主食インジェラのワット(シチューのようなもの)にして食べます。
そのため、街では行事の前になると、路上で鶏や羊を売り、包丁屋さん(鍛冶屋さんも含む)が増え、また買った鶏や羊を抱えてバスに乗る姿も日常の光景になっています。

それらのイベント、特にクリスチャンとしての行事前に人々は断食をします。
日常でも水曜日と金曜日は肉を食べない習慣があり、町のご飯屋さんでも野菜のメニューはありません。
断食の時には、動物性の食品(肉、卵、バターなど)は口にしません。
キリスト教の神の子イエスの存在を大切にし、断食することで神に対する思いを一層寄せようとしている人々。
昔ながらの慣習を今でも忠実に守り行っているエチオピア人を尊敬します。

そして行事ごとに動物を目の前で殺してさばき、料理し食べることを通して命のありがたみを感じながら生活することができます。
もちろん、羊の皮は革になめすために売られ、上質な革製品に生まれ変わります。
行事を通して人々の生活が豊かにされているのを感じます。

羊

羊をさばいた写真

4.驚き生活習慣

エチオピアは世界の中でも貧しい国とされています。
そして、アフリカの中でも群を抜くほど物乞いの人々が多い国です。
そんなエチオピアですが、多くの人々がキリスト教を信じるクリスチャンです。
教会での教えにもあるようで、お金がなくても物乞いにお金をあげる姿を多く見かけます。

また、バスに乗ると運賃をおごり合うことが当然。
私もエチオピア人の同僚とバスに乗ると必ずおごられます。
日本と比べると給料はとても少なく(公立の幼稚園教諭で1か月約1500ブル弱、つまり日本円で月9000円程度)その分生活水準も低い人々。
少しでもお金が欲しいところなのに与えようとするその気持ちを尊敬してなりません。

日本のように高齢になって、または障がい者になってからの保障制度はないけれど、助け合って生きる精神はきちんと受け継がれている国・エチオピア。
視覚障がい者が歩いていると必ず通りすがりの誰かが助け、バスで高齢者や小さな子どもを抱えるお母さんが乗るとすぐに席を譲り、見知らぬ子どもの世話もするエチオピアの方々。

市民の足となっているローカルミニバスを私はよく利用します。
その時にミニバスでお金を集める青年は大抵やんちゃそうな若者です。
彼らもしっかり小さい子や高齢者のサポートをしている姿を見るといつもほほえましく感じます。
決してバスに“席を譲りましょう”のポスターはありませんが、自然と“助け合い”ができている国民性に見習うべきところがあると日頃感じています。

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