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みやぎ海外絆大使の活動報告(エチオピア)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年12月7日更新

隊員紹介

冨田 恵梨奈さん

出発:平成26年10月

派遣国:エチオピア

職種:幼児教育

エチオピアでの活動報告

1.概要

私のボランティア活動は大きく分けて2つあります。他の幼児教育JICAボランティアと協力して行う幼児教育セミナーと常時派遣されている公立幼稚園での活動です。

そのうちの一つ、主に通っている幼稚園(配属先と呼んでいます)での活動についてもう少し詳しく紹介したいと思います。

また、1年間生活して分かってきたエチオピア人の日常生活についてお伝えしたいと思います。

2.配属先でのボランティア活動

ボランティアに対しての要請内容は、幼稚園の活動の中に“遊びを通した学び”を取り入れて欲しいというものでした。これはユニセフが1980年代に提唱した幼児教育のカギとなる概念です。

日本の幼児教育は授業というよりは何かを作ったり、読んだり、集団遊びをしたりするなど、子ども主体で遊び中心の教育です。一見遊びに見える活動の中に、多くの教育的意義が含まれています。幼児期はそのような活動を通して生きる力、学ぶ力を培う大切な時期です。

一方、エチオピアの幼稚園では、園児は椅子に座り、机や黒板に向かって母国語や英語、算数の授業を受けることが毎日の日課になっています。園児には宿題も課せられています。幼稚園より小学校のようです。休み時間は外でのみ自由に遊ぶことが許されていますが、遊具はほとんどありません。教室に置いてあるおもちゃを自由に使うことも許されていません。それらは飾られているのみです。

1年目の活動は、教員達に遊びを通した学びの授業を行う時間を作り出すことでした。

授業の準備や記録で手いっぱいの教員達。事務仕事を行う為、子どもたちをただ黙って待たせていることも日常茶飯事です。大人が設定した目標に達しない子は鞭を使って厳しくしかられます。日本では子どもの個性を伸ばすために、否定的な言葉は一切慎みます。また,決して子どもを評価しません。

このように子どもが大人に評価されているところが日本の幼児教育との大きな違いだと感じています。

ですから1年目は先生方に焦点を絞り、先生方が効率的に仕事を行うことができるように環境整備することが主な活動でした。   具体的には、事務用品や教材の収納ボックスを作り、先生も園児も容易に片づけることができるように指導しました。

毎日担任が手書きで園児のワークブックをつくっている時間を省くため、アムハラ語、算数、英語の3教科のワークブックづくりを先生方と共に行いました。

写真は、机の上に雑然と筆記用具などが置かれている様子です。

Before

写真は、上の画像の雑然とした机の上が片付けられている様子です。

After

アムハラ語の教科書の写真です。

英語の教科書の写真です。

算数の教科書の写真です。

上からアムハラ語、英語、算数の教科書

今後は、引き続き整理整頓を定着できるよう指導しつつ、遊びを通した学びのアイディアを紹介し、先生方にカリキュラムに取り入れてもらえる様支援していきたいと思います。

しかしながら、任期は限られているので全クラスに毎日教えることは不可能です。

そこで園内研修を定期的に開催し、全クラスの先生方に技術を提供できるように工夫しているところです。

方法としては、一つのクラスで一つの活動を紹介して行い、そのクラスをモデルクラスとして園内研修の際に遊びを通した授業を体験した担任に作り方や進め方を他のク ラスの先生方に教えてもらうことにしています。

そうすることで、1年後、私が不在になった時でも技術は継続して存在することができると考えているからです。

また、私が主に通っている配属先の幼稚園は常時水がありません。数週間に1度という少ない回数で限られた時間のみ、水が水道から出ます。なので、その時に溜めた水を使って掃除や食前のみの手洗いを行います。

しかし、その水を溜める容器がとても汚れているので手を洗っても衛生環境は十分ではありません。現に目や皮膚に病気を抱えている園児が沢山います。

また、子どもたちは毎日お弁当と一緒に持参してくる水で食後に手を洗います。

しかしながら、片手に水入りのペットボトルを持ちながらもう片方の手を洗うので、十分に汚れを落とすことができません。

食べ物のほとんどに大量の油を含み、手で食べる習慣があるので、手洗いは必須です。しかし十分な水道設備やせっけん等の材料がないので、手洗いの方法を教えるどころか、設備を整えることが最優先となってきます。

両手で手を洗うことができ、溜めた水をきれいに保つことができるような環境を整備できるように現在も検討中です。

衛生環境を整えることができれば、手が汚れてもいいくらい思い切り遊ぶことができる運動遊びの活動を紹介することができます。衛生環境を整備することの大切さをまず教員達に伝えていきたいと思います。

写真は、身近にある瓶の蓋を使った神経衰弱遊びをした時の物です。遊びながら子ども達はルールを守ったり、数を数えたり、友達と関係を築くなど多くのことを学んでいます

写真は、食後に自分で持参した飲み水で手を洗う園児の写真です

3.人々の生活の様子

(1)水と電気事情

首都でも一般家庭に洗濯機はありません。とても裕福な家庭に2層式の洗濯機がある程度です。

水も電気も安定していません。

首都でも少し地方に行くと町内に共同の水タンクがありそこから水を汲んで人々は生活しています。基本的に水を大きなバケツやタンクに溜め、そこから水を使っています。一般家庭のトイレは穴のみなので水をたくさん使う必要がありません。食器を洗うのも洗濯も少ない水で上手に洗っています。

電気もよく停電しますが、ほとんどの道路に信号がないので、停電しても大きな混乱はありません。煮炊きは電気コンロやガスコンロがありますが、多くの人は炭を使って料理をするので停電しても困りません。

炭は大切な資源です。その大量の炭や野菜などの大きな荷物はロバに背負わせて運ぶ姿をよく見かけます。ロバはエチオピア人にとって大切な働き手です。

(2)食事情

お祝い事があるときには生きた鶏や羊を買い、家で殺し料理して食べます。それなので、羊や鶏も世話をしている姿を日常的に見ることができます。

料理というのはすべて主食のインジェラのワット(シチューのようなもの)のことです。

普段、肉は食べず豆や野菜のワット中心のインジェラです。

宗教の影響も大きく、週に2日(水金)は断食のため、肉屋さんは閉店しレストランでも肉料理はありません。

また、クリスマスやイースター、新年などお祝いごとの前には約1~2か月の断食期間があり、乳製品や肉などの動物性の物も口にしません。身近な人々の大多数はオーソドックスというキリスト教から出ているクリスチャンです。イスラム教の信者も多くいるので、幼稚園でもクリスマスは彼らだけ違うプログラムがあったりするなど宗教はとても大切にされています。

レストランでは、肉を食べない信者のため、野菜のみのメニューがあります。お互いの宗教を尊重しながら生活しています。

彼らを見習い、お互いを尊重し合いながら残りの1年も活動していきたいと思います。

写真は、近所の路上にある羊達と羊飼いの姿です.

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