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みやぎ海外絆大使の活動報告(べナン)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月2日更新

隊員紹介

伊藤 香里さん

派遣期間:2016年9月~2018年9月

派遣国:ベナン

職種:コミュニティ開発

ベナン国リトラル県コトヌー市 水産局コトヌー漁港での活動報告

1. 概要

 宮城県絆大使として、このような機会を頂きありがとうございます。任地や活動の紹介をさせて頂きます。

 任地は、ベナン国の経済首都であるコトヌーです。2016年9月末にベナン国に赴任し、3週間公用語であるフランス語の研修と1週間現地語であるフォン語の研修を受けて、2016年11月よりコトヌー漁港での活動を開始しました。1年目は、ベナンという国、言葉、文化、人に慣れ、2年目に、だいぶ任地にも慣れ、活動を進めているという状況です。

2. 活動内容

 2年目である2017年10、11月頃~2018年2月頃までは、漁港だけでなく、漁港の上部組織である水産局(日本でいうところの水産庁)でも働いておりました。それまでは漁港の統計補助、漁獲高入力をベナン独自のシステムと、漁港内に事務所がある国連機関FAOのシステムへの入力作業等を行っていました。また、書類の整理整頓や清掃、どのようにしたら気持ちよく効率よく仕事が出来るか等を考えて仕事をしていました。

 近況としましては、最近、大幅な人事異動があり、前々から進言しておりました、漁港の衛生指導について、3月に入り、取り組み始めたところです。衛生面のコントロール部門の方が水産局から、漁港へも赴任されたので、白衣を着用し、その人たちと一緒に漁港全体を回り、全ての仲買人女性と、エカユーズという魚の鱗を取る人たちの衛生面の指導をしてます。具体的には、魚を保存する保冷庫をひとつひとつ見させて貰い、保冷庫周辺の環境、状態確認、清潔に保つよう指導、中にある生産物(魚)の状態確認、氷の状態確認、魚の温度を計って、記録し、身体の健康のための指導、2週間に一度、5日ほどかけてすべての仲買人女性たちを回り、生産物のコントロール、衛生面の指導が出来るような体制づくりを始めました。

 また、前々から行っておりますが、現地の方の仕事を知るという意味で、漁師さんの手伝いで漁網の繕い、仲買人女性の手伝いをさせて貰う、または鱗を取る作業等も行っております。

 

漁港海側、海軍の巡視船、サテライト、堤防等                  桟橋

写真1:漁港海側、海軍の巡視船、サテライト、堤防等         写真2:桟橋

 

荷卸しの漁師、漁網道具等で混雑、飽和状態                      仲買人女性による鮮魚の展示販売

写真3:荷卸しの漁師、漁網道具等で混雑、飽和状態            写真4:仲買人女性による鮮魚の展示販売

3. ボランティア活動を通して

 中々容易ではありませんが、少しずつ変化が見えるといいかなと感じております。

 日本では当たり前と感じていた衛生面状態もこちらでは当たり前ではありませんが、確実に進歩しています。以前宮城県任期付職員として、仙台地方振興事務所水産漁港部で働いていた際に、塩釜港にもよくお世話になっていました。例えばそこで、塩釜市の職員の方が、公務員、漁師、仲買人、すべての人に帽子と指定の白色の長靴の着用を義務付けするときも、長年働いてきた漁師さん等の理解を得るには、当初容易ではなさそうに見えました。それと同じように、現在こちらでも例えば魚を扱うときの、手袋の着用はゼロなので、衛生面でも身体の健康の為にも、根気強く説明させて貰い、目先の顧客だけでなく、長期的視点で見て、彼ら自身の為にも、必要性を理解し、着用して頂けたらなと感じております。まだ一回目で、今月から始めたばかりですが、そのような活動が残りの半年で進められるといいなと感じております。

 コミュニティ開発隊員は「何でも屋」であり、他の職種のように普遍的な活動内容やパターンがあるわけでなく、それぞれの隊員が試行錯誤しながら活動をしていくしかないのですが、日本で応援して頂いている皆さん、派遣先、現地職員の方やJica調整員さん等、沢山の方のおかげさまで、やっとここまで漕ぎつけたなという気持ちです。やっと、他の隊員さんのように活動らしい活動が出来そうなので、楽しみながら、やりきります。

 活動を始める前に、情報収集が欠かせません。情報源として、配属先、各公共機関、NGOなどから地域の情報を仕入れた後、多くのコミュニティ開発隊員が行っているように、実際に漁港を歩き回り、取り掛かることが村落開発であることを改めて痛感しております。実際に歩いて目にしたもの、耳にしたものを書き取る、ときには家庭訪問や、漁師長や仲買人女性グループの長などへのインタビューをする、また、地図作りや組織図といったツールを使う。基本は村人、漁港の人、漁師、仲買人女性、地域の人と一緒に楽しみながら行うことも重要であることに気付き、残り半年にして、ようやく理解が深まっています。

 引き続き、自分の出来ることをコツコツ取り組んでいきます。

 

漁港仲買人女性のもとでの視察。魚の衛生面コントロール 漁港仲買人女性のもとでの視察。魚の衛生面コントロール

写真5・6:漁港仲買人女性のもとでの視察。魚の衛生面コントロール

 

漁網の繕い

写真7:漁網の繕い

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