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みやぎ海外絆大使の活動報告(ベリーズ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月14日更新

隊員紹介

岩佐 美都さん

出発:平成28年6月

派遣国:ベリーズ

職種:小学校教育

ベリーズでの活動報告

1. ベリーズの概要

 日本人で,“ベリーズ”と聞いてすぐに分かる方は少ないのではないでしょうか。すぐに分かる方は,よほどダイビングが好きな方かも知れません。ベリーズにはカリブの宝石と呼ばれるブルーホールがあります。中米で唯一,公用語が英語の国であり,1981年に独立した中米で最も新しい国です。

▼美しいカリブ海

美しいカリブ海

▼首都のマーケットは週二回

首都のマーケットは週二回

国土は宮城県の約3倍,人口は約6分の1の約35万人が生活しています。人種は,メスティーソと呼ばれるヨーロッパからの入植者と原住民の子孫,アフリカ系黒人とヨーロピアンの子孫であるクレオール,マヤ,ガリフナ(カリブ系黒人),中国系,イーストインディアン,メノナイトと呼ばれる昔からのキリスト教を信じるドイツからの移住者など驚くほど多様性に富んでいます。それぞれが,家庭では母語を話し,学校や会社など,公の場では英語を話します。そのため,ベリーズ人は少なくとも2か国語を話します。3,4つの言語を操る人もたくさんいます。それぞれの文化の料理も豊富で,北の方では,メキシコ系のタコスやブリトー,南の方では,ガリフナの魚料理などを楽しむことができます。

▼国民食ライス&ビーンズ

国民食ライス&ビーンズ

▼サルブーテス(揚げたトルティーヤの皮にチーズ・肉・豆を乗せたもの)

サルブーテス(揚げたトルティーヤの皮にチーズ・肉・豆を乗せたもの)

 

2.配属先

 ベリーズは6つの郡で構成されていますが,最も首都から遠いトレド郡のプンタゴルタという町にある教育センターが私の勤務先です。人口約5000人ののどかな田舎の町です。トレド郡には49校の小学校がありますが,ほとんどは村の小さな学校です。そこを巡回し,授業をしたり授業観察をしたりして子どもたちの算数の学力向上や先生方の指導力向上を図るのが私の仕事です。

ベリーズに来て,まず驚いたのことは,義務教育が始まる5歳のクラスから毎日1時間以上の算数のクラスがあることです。体育は2週間に一回程度,図工や音楽も週替わりでどちらか1時間。圧倒的に座学が多いのです。それにも関わらず,小学校6年生で受けるPSEという国の学力テストでは,算数の学力が圧倒的に低く,トレド郡では,2014年,約半数の学生がinadequate(不十分)という結果でした。

最近の教育改革が行われるまで,無免許で教えていた先生が多かったこと,教授法を学べる場所が少ないことなどがあり,授業の多くは先生が一方的に話すスタイル。答えが分からない子どもたちは,友達の答えを写してその場を乗り切っているので,実力がつきません。

また,物資の不足は深刻で,日本ならどの学校にも当たり前にあるコピー機も,よほど大きな学校でなければありませんし,印刷をする紙にしても教育省から各教育センターへ配布されたものを使用するので,限りがあります。問題を繰り返し解こうにも,低学年の子どもたちは,ノートに問題を写しているうちに授業の時間が終わってしまうような現実があります。幼いころからの学びの積み重ねのなさが,PSEの結果に深く結び付いていると感じました。

子どもたちに,遊びながら学んでほしいと,クリップなどの具体物を用いながら,週一回,学校で教えています。ゲームや買い物ごっこなど,楽しみながら勉強して算数を好きになりなってもらい,算数の力を付けてあげられるような手伝いが出来ればよいと思っています。また,日本の算数教育の実態を知ってもらうため,算数セットを使った先生方へのワークショップも検討中です。

▼ユニセフの寄付で建てられた学校

▼ユニセフの寄付で建てられた学校 

▼学校までの道(雨季は大変です。子どもたちの多くはビーチサンダルで登校してきます。)

通学路

3. 行事

 独立記念日のある九月は町全体が盛り上がります。国旗の中にある赤・白・青のデコレーションがあちこちに飾られます。自分の車やバイクにも国旗を飾るのがベリーズ流です。パレードも盛大で,炎天下の中を子どもたちが旗を振りながら練り歩きます。日本では味わうことのできない,ベリーズならではの素敵な経験でした。

▼独立記念日の様子

ベリーズ パレード

パレード

 ベリーズには約20人のJICAボランティアを含めて50人ほどの日本人が暮らしています。先日JAPANDAYというイベントを開催しました。私の勤務するプンタゴルタにも“JAPANよさこい連”の方を招いて学校でのよさこいワークショップや公園でのイベントを開催することができました。海を越え国境を越え言葉を越えて,みんなが楽しみ一つになった気がしました。イベントを終えてから,「Ms. Mito!」と町の人によく声をかけられるようになりました。日本にいても,外国であっても一人と一人の繋がりが大切だと改めて感じました。温かく陽気なベリジアンと共に,残りの活動をしていきたいと思います。

▼学校でのワークショップ

ワークショップ

▼セントラルパークでの公演

セントラルパークでの公演

▼浴衣体験は大人気

浴衣

浴衣

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