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長沼ダムの目的

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

1.洪水調節

長沼ダムの治水計画は、下記の3点から構成されています。

  1. 間接流域である迫川本川上流域(570km2)からの計画高水流量の洪水調節
  2. 長沼ダム直接流域(16km2)からの流入量の調節
  3. 導水路築造により新たに生じた内水区域(約15km2)からの内水排除

 ダムの洪水調節は、上流(直接流域)からの流入量を貯水池内に貯留することにより下流への放流量を調節する方法が一般的ですが、長沼ダムでは主たる洪水調節は間接流域である迫川からの洪水を延長580mの越流堤によって導水し、延長2.7kmの導水路を経て長沼に流入させることで行います。
 一方、対岸の迫川左岸には、既設の南谷地遊水地があり、長沼ダムと同様越流堤によって迫川の洪水調節を行い、計画高水流量1,700m3/sを長沼ダム及び南谷地遊水地でそれぞれ600m3/s、300m3/s調節する計画となっています。
 流入した迫川からの洪水は、一旦ダムに貯留され、その後の迫川の水位低下に伴い、長沼水門から再び導水路を経て越流堤に設けられている砂原水門により迫川に放流します。

長沼ダム流量配分図

迫川流量分配図

貯水池容量図

長沼ダム貯水容量図

2.レクリェーション(湖面の有効利用)

 長沼ダムでは、湖面の有効利用の観点から県営漕艇場は平成2年度に完成し、同年8月に行われたインターハイ・ボート競技においては、地形条件、コースコンディションとも第1級と全国的に絶賛を博しました。この恵まれた立地条件をさらに有効活用するため、当初1,000mであったコースを国際A級の2,000mに拡張することになりましたが、最大の弱点は競技やレクリェーションが集中する夏期に農業用水需要の関係で水深が浅くなることであり、これを解消するためにコース部分の浚渫工事が実施されました。
 一方、ダムの計画上洪水調節時に流水とともに大量の土砂が貯水池内に流入することが予想されるので、堆砂容量の確保の観点からも浚渫は必要であり、これら二つの浚渫工事を共同事業化することでそれぞれの事業の経費節減が可能となることから、平成4年度から長沼ダムは当初の治水ダムにレクリェーションスポーツ事業を加えた多目的ダムとして整備が進められています。

3.流水の正常な機能の維持

 既存の長沼は、迫町・南方町の耕地等に対する水源として広く利用されていますが、夏期においてしばしば深刻な水不足に見舞われています。また、迫町佐沼市街地の中心部を流れている長沼下流の長沼川は生活排水等により汚濁が著しくなっています。
 このため、長沼ダムでは既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図るため必要水量を確保します。