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登録有形文化財(建造物)に登録されました

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年12月19日更新

東北学院大学本館(仙台市),不忘閣本館(川崎町)など下記の建造物10棟が,文化財保護法の規定により平成26年12月19日付けで登録有形文化財に登録されました。この結果、県内の登録有形文化財建造物は98棟になりました。

東北学院大学本館(旧東北学院専門部校舎)

東北学院大学本館 外観写真大正15年に東北学院の専門部校舎として建てられた鉄筋コンクリート造3階建。1階は半地下式となっている。正面中央は塔屋(とうや)状になり,玄関ポーチの開口部はアーチが用いられている。外壁には,秋保石(あきういし)とよばれる凝灰岩の切石が用いられている。全体としてゴシック風の意匠が取り入れられている。

ラーハウザー記念東北学院礼拝堂

東北学院礼拝堂 外観写真昭和7年に本館の北西に建てられた鉄筋コンクリート造建築。南に玄関とホール,その北側に礼拝堂と教壇を構え,礼拝堂の2階席はバルコニー状となっている。頂部が扁平尖頭(へんぺいせんとう)アーチとなっている縦長窓や,装飾のついた柱形(はしらがた)が垂直性を強調するゴシック風の外観で,本館とともにキャンパスの核となっている。

設計はアメリカ人建築家のモルガン,施工は東京の石井組。昭和6年7月定礎,同7年3月19日献堂。「ラーハウザー」は多額の寄附をしたアメリカ人の女性の名前。

東北学院大学大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)

昭和28年に本館の北東に建てられた鉄筋コンクリート造5階建。当初は図書館として建てられた。建物の北西隅が玄関ホール,西半部が吹抜けの閲覧室,東半部が各階書庫となっている。内部は5階建であるが,縦長窓を巧妙に配置して3階建風となり,均整のとれた外観となっている。

設計は山下寿郎設計事務所仙台支社。昭和38年に北面1スパンを増築,昭和41年に屋上に鉄骨造の6階を増築。「シュネーダー」は大正期から昭和期にかけての院長名。

不忘閣 本館

不忘閣本館 外観写真

明治40年,青根温泉中心部に構える敷地の中央に建てられた木造2階建。正面中央に入母屋造の車寄(くるまよせ),背面中央に休憩所の張出しを設ける。上下階とも中廊下を直交方向に通して平面を4分し,各室には異なる意匠の座敷飾(ざしきかざり)を備える。堂々とした容姿が湯治場(とうじば)の情緒を醸している。

本館は明治39年の大火の翌年に建てたと伝わる。不忘閣には与謝野鉄幹夫妻,田山花袋,芥川龍之介など多くの文人墨客が訪れた。 

不忘閣 離れ

不忘閣 離れ

大正期に本館の南側に渡廊下(わたりろうか)で接続して建てられた,「く」の字形平面の木造2階建。前庭に面して同形同大の客室を並べて開放的なガラス窓を開き,手摺を廻らせて表情をつける。当地方における湯治場の様子を今に伝える。

不忘閣 御殿棟

不忘閣御殿棟 外観写真

昭和7年,離れ北西隅に渡廊下で接続して建てられた木造2階建。屋根は入母屋造で北面と南面に千鳥破風(ちどりはふ)を飾り,ガラス窓の外には刎高欄(はねこうらん)を廻らす。12畳半の主座敷は上段とし,上質な座敷飾や,小組格天井(こぐみごうてんじょう)など高い格式を示す。旧藩主一門の宿泊を意図した,優美な意匠の旅館建築。

不忘閣 文庫蔵

不忘閣文庫蔵 外観写真

明治29年,敷地北寄りに南北に直列して建てられた土蔵群の内,南端に建つ土蔵造2階建。桁行8.3メートル,梁間4.5メートルで,北側の座敷蔵,穀倉と一体の置屋根(おきやね)がかけられる。東面を戸口とし外壁は上半分を漆喰塗(しっくいぬり),下半分を海鼠壁(なまこかべ)とする。明治大火を免れた,歴史的価値のある土蔵。

建築年代は棟札による。番匠は吉村亀末。青根温泉では明治39年の大火により多くの建物が罹災した。

不忘閣 座敷蔵

不忘閣座敷蔵 外観写真

明治29年,敷地北寄りに南北に直列して建てられた土蔵群の内のひとつで,一体的な置屋根(おきやね)をかけられた文庫蔵と穀倉の間に建つ土蔵造2階建。桁行11メートル,梁間5.5メートルである。東面に戸口を2箇所設け,外壁は漆喰塗で,1階部分の下半分と2階部分の東面の下半分を海鼠壁(なまこかべ)とする。2階はもと居室で,逗留客に供された。

川端康成がこの建物の2階に宿泊し執筆したと伝わる。現在は倉庫として使用。

不忘閣 穀倉

不忘閣穀蔵 外観写真

明治29年,敷地北寄りに南北に直列して建てられた土蔵群の内,座敷蔵の北側に建つ土蔵造。桁行9.1メートル,梁間4.5メートル,文庫蔵と座敷蔵と一連の金属板葺の置屋根をかける。外壁は漆喰塗で鉢巻を廻らせ,下半分を海鼠壁とし,東面中央に戸口と窓を設け,窓枠を黒漆喰で丁寧に仕上げて外観を引き締める。

平成8年の改修により2階床を取り払い,現在は内部に温泉を引き込んで浴室としている。

不忘閣 門

不忘閣門 外観写真

昭和前期に建てられた,敷地東辺に構える棟門形式の門。2.7メートルと広い間口をもつ。切妻造金属板葺で両脇に袖塀を付け,南側に潜戸を開く。太い柱と冠木を組み,棟束と腕木で小屋を受ける。伊達家の湯別当を務めた当主佐藤家の由緒を伝え,風格ある屋敷構えを構成する。