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7 宮城県の水産業

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年11月30日更新

水産宮城の力

宮城県は、「水産宮城」と呼ばれるように全国有数の漁業生産県です。

宮城県の海岸線の長さは約828kmで東北一長く、県の中央にある牡鹿半島より北はリアス式海岸、南は砂浜が広がった地形となっています。

沿岸では、カキ、ノリなどの養殖業や採介藻(さいかいそう)漁業、沿岸漁業が行われています。また、沖合は、親潮(寒流)と黒潮(暖流)が交わる世界でも有数の好漁場となっており、棒受網(ぼううけあみ)や底びき網などの沖合漁業が行われています。

平成23年3月11日に発生した東日本大震災により我が県で営まれている多種多様な漁業、沿岸部に集積していた流通・加工に関する産業は壊滅的な被害を受けました。その後、国や民間等から多くの支援を受けながら、水産業関係者が一丸となり早期復旧・復興に取り組んでいます。

宮城県の漁業生産量は東日本大震災前の平成22年までは北海道に次いで全国第2位、漁業生産額は全国第5位となっていました。震災により漁業生産は大きく落ち込みましたが、復旧が進み、平成27年の漁業生産量は全国第3位、漁業生産額は震災前と同様の第5位まで回復しました。

漁業生産量・生産額の推移

漁業生産量の推移

出典:漁業・養殖業生産統計年報(農林水産省)

漁業生産額の推移

出典:漁業産出額年報(農林水産省)

主な魚類の生産状況

出典:漁業・養殖業生産統計年報(農林水産省)

宮城県の主な魚介類

 カジキ類の写真です

カジキ類

 サメ類の写真です

サメ類 

 ホヤ類の写真です

ホヤ類

 ギンザケの写真です

ギンザケ

 マグロ類の写真です

マグロ類

 サンマの写真です

サンマ

 カキ類の写真です

カキ類

 ワカメの写真です

ワカメ

 タラ類の写真です

タラ類

 カツオの写真

カツオ類

宮城県の漁港と魚市場

宮城県には142の漁港があり、このうち気仙沼、石巻、塩釜は特定第3種漁港となっています。

また、特定第3種漁港を含む9か所の港には、地域色豊かな水産物産地卸売市場があり、地元だけでなく全国の漁船が入港し、多種多様な魚を水揚げしています。

※特定第3種漁港とは・・・・漁船の利用範囲が全国的な漁港のうち、特に重要な漁港として国が定めた漁港で、全国に13港あります。

宮城の水産地図

宮城県内魚市場の水揚げ量

県内魚市場の水揚げ量は、気仙沼、石巻、女川の3か所で全体の9割を占めています。

県内主要魚市場の水揚げ量
出典:水産物水揚統計(宮城県)

宮城県漁業の現状について

宮城県の沿岸から沖合では、豊かな海を利用して、漁船を使った漁業(漁船漁業)が盛んに行われています。また、日本から遠く離れた外国の海でも、マグロはえ縄漁業など宮城県の漁船が活躍しています。

しかし、近年は、海の環境が変化していることや燃料費などの費用が増加していること、漁船の乗組員が不足していることなどによって、漁船漁業を続けていくことが年々厳しくなってきています。

今後も漁船漁業を続けていくためには、水産資源を増やしたり、漁船漁業で働く人々の収入が良くなるような取組を行っていくことが必要です。

漁業担い手確保の取組

宮城県の漁業経営体数は高齢化の進行や担い手不足等により年々減少していましたが、東日本大震災の影響により、その傾向はさらに顕著となりました。

漁業経営体数の推移

出典:宮城県農林水産統計年報及び漁業センサス(農林水産省)

 

そのため、宮城県では次世代の漁業を担う後継者の育成、新規就業者の確保育成に向けた取組を強化しています。

担い手確保に向けた取組

漁船漁業について

沿岸漁業は、陸から近い海で魚介類を獲る漁業で、定置網漁業や刺網漁業などがあります。

沖合漁業は、沿岸からさらに沖合で魚を獲る漁業です。棒受け網(ぼううけあみ)漁業、底びき網漁業などがあります。

遠洋漁業は、日本から遠く離れた外国の海まで行き、何か月もかけて魚を獲る漁業です。マグロはえ縄漁業、カツオ一本釣り漁業などがあります。

 定置網漁業と刺網漁業の画像です

 棒受け網(ぼううけあみ)漁業、底びき網漁業、はえ縄漁業の画像です

海面養殖業について

宮城県では、カキ、ノリ、ワカメ、コンブ、ホヤ、ホタテガイ、ギンザケなど様々な種類の魚介類や藻類の養殖が行われており、生産量は平成28年で全国第4位となっています。

養殖生産物は、海外の需要や国内消費の影響を受けることから、消費動向や輸入・輸出の状況を見据えながら、安全安心な水産物の養殖を行っていくことが必要となっています。

全国上位の海面養殖生産量について
出典:海面漁業生産統計調査(農林水産省)

宮城県で初の地理的表示(GI)登録された「みやぎサーモン」について

宮城県はギンザケ養殖発祥の地で、養殖ギンザケの生産量は全国第1位、国内生産量の9割を占めています。毎年3月から8月にかけて水揚げされ、初夏に出荷最盛期を迎えます。

平成29年5月には、ギンザケの中でも活け締め処理を施した最高級ブランド「みやぎサーモン」が、宮城県産農林水産物等では初めて国の「地理的表示(GI)」として登録されました。

※地理的表示(GI)とは、長年その地域で生産され、品質等に特性があり、その名称から産地を特定できる農林水産物等の名称です。GI登録されると、地域ブランド産品として差別化できるとともに、知的財産として国の保護の対象となります。

みやぎサーモンロゴ

内水面漁業の振興

内水面漁業は河川や湖沼で行われる漁業や養殖業のことを指します。

近年は釣り人を始め県民が魚や水に親しむ機会が増えてきて、ますます河川や湖沼の役割が重要になってきました。県内の主な河川では、漁業協同組合がサケやアユの稚魚などを放流するなど、資源保護に努めています。

また、内水面養殖業の振興を図るため、県内の養殖業者とともに宮城県水産技術総合センター内水面水産試験場が開発した「伊達いわな」のブランド化に取り組んでいます。

伊達いわなのブランド化取組み

安全・安心な水産物を届ける取組

安全・安心な水産物を届ける取組み

放射能情報サイトみやぎ

貝毒に関する情報

 

豊富な魚介類を活用した水産加工

水産物は鮮度が落ちるのが早いことから、できるだけ長い間無駄なく食べることができるように、産地魚市場の周辺では水産加工業が発展してきました。

震災以前(平成22年)、宮城県の水産加工業は、生産量が北海道に次いで全国第2位を占めるなど、有力な地場産業の一つでしたが、東日本大震災の影響により、生産量は大きく落ち込みました。

水産加工品の生産量と全国順位

出典:水産加工統計調査の結果(農林水産省)

水産加工関連事業所数

出典:宮城の工業

販路開拓に向けた取組

多くの企業が震災により水産加工品の販路を失ったことから、関係者が一丸となって販路回復・開拓に向けた販売力強化の取組を行っています。

「水産加工データベース」や「水産加工品直売所マップ」の公開や、各種イベント開催などを実施しています。

サカナップみやぎ 宮城県水産総合サイト

 

資源を守る取組

魚介類などの水産資源は、自然に増えようとする量を超えて獲り続けると、徐々に量が少なくなり、やがて獲ることができなくなってしまいます。

そこで、将来も安定して漁業を続けられるように、水産資源を守るための様々な取組が行われています。

海を豊かに(栽培漁業)~水産資源を守る取組1~

魚介類はとても多くの卵を産みますが、そのほとんどは、親に成長するまでの間に、厳しい自然環境の影響や他の魚に食べられたりすることで、死んでしまいます。

そこで、魚や貝の子どもを人間が育て(種苗生産)、海に放流して自然の中で成長してから獲る「栽培漁業」が行われています。

宮城県内では、栽培漁業の代表種であるサケをはじめ、ヒラメ、エゾアワビの種苗生産や放流が行われています。

 栽培漁業の参考写真1   栽培漁業の参考写真2

海をひらく(漁場の造成・保全)~水産資源を守る取組2~

魚介類は、成長するにつれて生活する場所を変えてエサを食べたり卵を産んだりします。

水産資源を守り、増やすためには、魚介類が生活しやすい住み場を人間が作ること(漁場造成)や住み場の環境を良くすること(漁場保全)が必要です。

漁場造成には、アワビやウニの住み場をつくるため、海岸の岩場にブロックなどを置く増殖礁造成やメバル、アイナメなどの住み場をつくる人工礁造成などがあります。

漁場保全には、漁場の海水の流れを良くするための水路をつくる作澪(さくれい)や、汚れた海底の泥などを取り除き、環境を良くする浚渫(しゅんせつ)などがあります。

 漁場の浚渫の写真です
漁場の浚渫(しゅんせつ)

密漁の防止~水産資源を守る取組3~

アワビやウニなどの密漁が多く発生していることから、宮城県の2隻の取締船が漁場をパトロールし、密漁の防止に努めています。

漁業取り締まり船うみたか

漁業取締船「うみたか」

漁業取締り船うみわし

漁業取締船「うみわし」

資源管理の推進~水産資源を守る取組4~

水産資源を末永く利用していくためには、魚を獲る量を決めたり、小さい魚や卵を産む前の親魚を獲らないようにするといった取組が必要です。

こうした取組を行いながら魚を獲ることを、「資源管理型漁業」といいます。

さらに、獲る量の最大値を設定し、漁獲量を管理する制度をTAC(Total Allowable Catch)といい、サンマ、スケトウダラ、マイワシなど、計8種類が対象となっています。

 資源管理型漁業の参考写真です
ヒラメの大きさを調べて、小さなヒラメは獲らないようにしています。

外来魚の駆除~水産資源を守る取組5~

伊豆沼・内沼をはじめとする県内の湖沼では、ブラックバスなど肉食の外来魚が増え、もともと生息していた魚の減少や絶滅が心配されています。

このことから、市町村や漁業協同組合、市民団体などが協力して外来魚の駆除に取り組んでいます。

 ブラックバスの駆除作業の写真です  ブラックバスの画像です
ブラックバスの駆除

宮城県漁業調整規則

宮城県では、重要な水産資源について、獲ってはいけない期間や大きさ、場所などを規則で定めています(宮城県漁業調整規則)。

資源を守るための規制