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平成27年度「子育て支援を進める県民運動シンポジウム」開催しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年2月2日更新

 宮城県では,子どもを生み育てたいと思える社会を実現するため,県民みんなで子育てに参加し,子育て支援の輪を広げ,受け継ぐことを目的とした,「子育て支援を進める県民運動」を行っております。このシンポジウムはその一環として開催いたしました。
 当日はたくさんの方に御参加いただき,誠にありがとうございました。

1.開催日

 平成27年11月6日 金曜日 午後2時00分~午後3時45分 (開場 午後1時30分)

2.開催場所

 仙台福祉プラザ ふれあいホール  

3.シンポジウム概要

1.基調講演 「子育てに悩める方へ 地域で支えるみやぎっこ」
  講師:真生会富山病院 心療内科部長 明橋大二氏

 子育てに悩みは尽きないものですが,精神科の先生でありながら,累計450万部のベストセラーを突破する「子育てハッピーアドバイス」シリーズの執筆や,スクールカウンセラーとして精力的に活動されている明橋先生に,幸せになれる子育てのコツについてアドバイスをいただきました。

 ポイント1 自己肯定感の重要性
 ポイント2 良い甘え【甘えさせる】,悪い甘え【甘やかす】
 ポイント3 思春期の反抗
 ポイント4 自己肯定感を育む技
 ポイント5 子どもに切れてしまう
 ポイント6 親を支える

 

ポイント1 自己肯定感の重要性

 自己肯定感というのは,「自分は生きている価値がある」「必要な存在」「大切な人間」「自分は自分でいいんだ」という気持ちのことを言います。

 平成26年「子ども・若者白書」から,世界各国の自己肯定感について紹介していただいた結果,日本の子どもたちは自分に満足しておらず,自己肯定感があまり高くないということが分かりました。

 国民性や文化の違いはあれど,日本の子どもたちは自分を駄目だと信じている。それは何故なのかというと,大人社会からの否定的な眼差しに拠るところが大きいのだそうです。

 自分を大事だと思えない人間が,他の人間のことだけを大事にすることはできません。ひきこもりになったり,非行に走ったり,自殺を図ったりする子どもたちの話をよく聞くと,自己肯定感がしっかり育っておらず,「自分なんて生きている価値がない」「いらない人間」「自分なんかいないほうがマシ」という気持ちを抱えてしまっています。

 これから子育てをする方には,3歳までにしっかりと自己肯定感を育てていくようおすすめしますが,3歳を過ぎたからと言って手遅れというわけではありません。大きくなってからでも,辛いことがあって自己肯定感が下がったりすることもあり,「お腹・頭が痛い」「どうせ自分なんて」と言う言葉等がサインとして出てくることがあるので,そのときに「あなたは大切な人間」「生まれてきて良かった」「大好きだよ」と言うことを伝えられれば,いくつになってもやり直しはできるそうです。

ポイント2 良い甘え【甘えさせる】,悪い甘え【甘やかす】

 子どもの心が自立するには,子どものうちにしっかりと甘えさせることが大事です。自立するためには「支えてくれる人がいるし,やってみよう」という安心感が必要で,安心感は甘えを受け止めてもらったことが土台となって形成されます。少なくても小学校に通っている間くらいは,甘えさせる期間として必要です。

 但し,甘えには【良い甘え】と【悪い甘え】があります。

 良い甘えは情緒的な要求に応えること。「抱っこして」「お話聞いて」とか,泣いているときにほったらかしにせず,ちゃんと対応する等です。また,子どもが「やりたい」と言ったことにはどんどん挑戦させ,その中でどうしても出来ないところを手助けするのは良い甘えです。

 対して悪い甘えは「お菓子ちょうだい」「おもちゃ買って」等物質的な要求に対して子どもの言うがままに与えていくことです。子どもができることまで先回りして大人がやってしまうことも悪い甘えである【甘やかし】となってしまいます。

ポイント3 思春期の反抗

 思春期,いわゆる第2反抗期は中学2年生くらいから始まりますが,最近の子は小学5~6年生くらいからちょっと反抗的になってくる子も多いようです。

 第1反抗期は1歳半~3歳くらいで,「イヤイヤ,自分でやる!」と言うようになります。

 しかし,子どもが反抗し出したというのは,十分に甘えて「この人なら反抗しても受け止めてくれる」という安心感があるから行われることで,基本的には今までの子育てが間違っていなかった,ということです。

 (なお,特に第2反抗期の頃のお子さんの言葉遣いに困ってしまう親御さんも多いかと思われます。明橋先生は,時代や環境の流れからそういう言葉遣いをするものなのだと割り切ってしまい,翻訳することをおすすめされています。「ぶっ殺す」=「怒っているんだよ」,「くそババア・くそジジイ」=「お母さん・お父さん」などです。今の子どもたちは,言葉の意味と実際に込められた思いに差があるようです…。)

ポイント4 自己肯定感を育む技

 自己肯定感を育むのに大事なことは三つ。

 一つ目,子どもが小さいときは,とにかくスキンシップ,少し大きくなってきたら話を聞くと言うこと。抱き癖について問題にされたこともありましたが,今では心配なく,むしろ推奨されているとのことです。泣いても泣いても相手にされなかったり,話しても「忙しいんだから後にして」と,ちっとも聞いてもらえなかったりすると,大人にそんな気持ちは全く無くても,子どもは「自分は大事ではない」「話を聞いてもらえないのは,自分にはその価値がないからなんだ」と感じてしまいます。

 自己肯定感を育む技・二つ目は,褒めること。そのコツの一つとしては,見方を変え,出来ないことよりも出来ることを見つけます。典型的な例だと,テストで60点を取ったときに「なんでこんなこと間違えたの」とバツの部分に目を向けてマルについては言及しない,というのは,よろしくありません。60点ならせめて6割褒めて4割注意するぐらいがフェアな評価です。「どうせ自分なんて」と,子どもが自信ややる気を失っているときは,出来たところを褒めるだけにしましょう。

 三つ目の技は頑張りを労うこと。「頑張れ」という言葉は,時に相手を追い詰めてしまうこともあります。これ以上頑張れないぐらい頑張った時に「頑張れ」と言われてしまうと,「これ以上どうすれば良いのか分からない」という気持ちだけでなく,「これ以上無いほど頑張ったのに,今までの頑張りでは足りないのか」と今までの頑張りまで否定されてしまう気がして,辛くなってしまいます。時には,「あなたなりに,頑張っているよね」「よく頑張ったね」と声をかけましょう。

 また,ちょっとしたことでも折につけ「ありがとう」という感謝の言葉を伝えると,「自分も人の役に立てるんだ」「自分も必要とされることがあるんだ」「自分も生きている意味があるんだ」と思え,自己肯定感が育っていきます。

 なお,これらの事は親子関係だけでなく,夫婦関係でも応用でき,大人でも自己肯定感がより一層育まれ,幸せな家庭に繋がりやすくなります。

ポイント5 子どもに切れてしまう

 「子どもに対して切れてしまいます」という悩みを持つ親御さんは多いかと思います。切れるというのは,それだけ子どもに対して関わって,頑張っている証拠です。そういう意味では,切れるのは大丈夫なのだそうです。一生懸命子育てをした結果,子どもの行動への不安や不満を溜め込みすぎて「自分の育て方のせいで…」と子育てが辛くなるよりは,切れてストレスを発散できた方が健全です。子どもの行動や性格というのは,持って生まれた気質に由来するところも大きいので,悪いところをどうこうするのではなく,子どもが本来持って生まれた良いところを見つけて伸ばしていくのが子育てだと,明橋先生は考えているそうです。

 大人はつい子どもを変えようとしますが,それは「今のあなたではダメだ」というメッセージを送ってしまっているということです。ダメなところがあっても,良いところもあり,それがその子なので「この子はこういう子。これがこの子の今の精一杯。誰が育てても同じ」と肩の力を抜いて【あきらめる】ことも大事なことです。

ポイント6 親を支える

 子どもだけでなく,大人でも自身の自己肯定感が低いと感じている方はいます。そうしたときに「子どもの自己肯定感をきちんと育てられるか不安だ」という思いを抱かれる方もいらっしゃいます。正しい知識を持って育てれば,子どもの自己肯定感はちゃんと育ちますが,自分を否定しながら子どものことだけを肯定するのは中々難しいものです。

 そういう親御さんには,皆で肯定していくことが何より大事です。親御さんを責めず,ここまで育ててきた苦労を労いましょう。親御さんの話を聞き,出来ているところを褒め,「ありがとう」と伝えて頑張りを労い,親御さんを変えようとしないこと。「親であるあなたが,まず変わらなきゃ」と言う言葉は今のあなたはダメだという否定のメッセージになり,自己肯定感を下げてしまうため,禁句です。

 周りで親御さんの自己肯定感を高められたら,親御さんもお子さんの自己肯定感をより高められるようになります。子ども同士でも自然と互いを尊重し合うようになり,良い循環の輪を作ることができるのです。


 「お母さん,毎日よく頑張ってくれているよね」「お父さんこそ,毎日頑張ってくれて,ありがとう」と,子どもだけでなく大人同士でも信頼関係を少しずつ築き,認め合い,褒め合うことで,お互いの辛さ,痛み,悲しみを気付きあって支え合う,そういう世の中になってくれたらとの思いを込め,御講演いただきました。

 

2.特別対談 「子だくさんパパ・レッド吉田の子育て体験談」~戦う毎日でも子育てはパラダイス!!~
  パネリスト:真生会富山病院 心療内科部長 明橋 大二氏
         お笑い芸人 TIM    レッド吉田氏
  ファシリテーター:仙台放送アナウンサー 梅島 三環子氏

 第2部は,第1部から引き続き明橋先生に御出演いただき,お笑い芸人TIMでツッコミを担当されており,現在進行形でお子さん5人を子育て中のレッド吉田さんを新たにを迎え,事前に参加者から寄せられた質問に,子育てにまつわる体験談や御意見,アドバイスを織り交ぜつつ,お答えいただきました。

 レッド吉田さんは,ウィットに富んだ話し方による御自身の体験がこれでもかと飛び出し,明橋先生も御自身の経験と医学的見地を踏まえたアドバイスを穏やかにしながらも,ユーモアも忘れないという,会場からは終始笑顔が絶えない対談となりました。

  1 レッド吉田さんが子育てに関わって肌で感じていることは?
  2 お子さんの性格などは?
  3 子育てに関して,夫婦間で気をつけていることは?
  4 叱り方について,良い方法はありますか?
  5 子どもの成長が遅いと感じたときは?
  6 子どもたちとの関わりの中で,奥様に言われて嬉しかったことは?
  7 最近よく聞く,親子の友達関係は?
  8 今欲しいと思っている子育て支援は?
  9 宮城県の「子育て支援を進める県民運動」について
  10 会場の皆さんへメッセージ

 

 1 レッド吉田さんが子育てに関わって肌で感じていることは?

 レッド吉田氏(以下,レ):子どもが5人いますが,1~2人目の時はそこまで子育てに関わっておらず,子どもが多くなるにつれ,奥さんからの無言の圧力が(笑)「やってよ」と言われると喧嘩になりますが,無言で黙々とやられると怖いです。

 明橋先生(以下,明):そういう時はあまり良いことを思いつかないですよね。何か悪いことをやったかな,とか。

 レ:そうなんです。家族が忙しくしてても,自分の事しかやってないときに無言になっていると気づきました。ある時期からゴルフに行く時に「いってらっしゃい」が聞こえなくなって。妻は「なんで行くの?」とは絶対に言わない。だけど,だんだん自分の中で抑制するようになっていました。今は,年1回くらいは行きますが「行ってもいいかな?」とちょっとためらっています。幸い「いいわよ」と返事が貰えますが(笑)

 2 お子さんの性格などは?

 レ:5人とも違います。1~2番目の男の子なんかは,なんだかんだ自分の子分にできる気がするのですが,女の子はできないですね。3番目の長女はツンデレ系で,自分には基本ツンツンしてきます。4番目の次女はすごく聞き分けが良くて。

 明:同じ環境でも,全然違う性格になりますね。上の子は親からのプレッシャーが意外とかかっているので,いろいろ感じて苦労したりする子が多いです。レッドさんの長女がスルーしたり,うまく言い返したりする術を身につけているのも,そのせいではないでしょうか。

 レ:実は,長女は反抗的なところが多いけれど,家族に対して一番思いやりがあるのも彼女なんです。妻がいないとき,率先して家事をするのも長女だし。でも,他の兄妹がなかなか長女の良いところに目が行かなくて,本人の聞こえるところで「あいつはダメだ」と言うものだから,僕は逆に聞こえるような声で「長女は一番優しいし,思いやりもあるよ。そういうことを言っちゃいけないよ」と言います。チラッと本人を見ると,まんざらでもないようです(笑)

 明:とても良いですね。直接言うと「口だけでしょ」と,特に思春期の子は素直に受け取ってくれないですが,人に言っているところを聞くとか,他の人から「お父さんこう言っていたよ」と耳に入る等,遠回しに聞くとすごく有効です。

 3 子育てに関して,夫婦間で気をつけていることは?

 レ:夫婦間の喧嘩は子どもたちに見せないようにしようと話しています。僕自身,親が喧嘩しているのを見て学校に行った日はとてもブルーだったので。子どもたちは未だにパパとママは仲が良いと思ってくれているはず。語弊がある言い方でしたが,実際に夫婦の仲は良いんですよ(笑)

 明:親も人間なので,言いたいことがあって,喧嘩になるのは仕方がないことです。けれども,夫婦喧嘩は夫婦間ではコミュニケーションになりますが,子どもは大好きな人たちが傷つけ合っていることに,度合いの差こそあれ傷ついてしまうので,レッド吉田さんの家のように,できるだけ子どもが寝静まってからバトルしていただくとか…(笑)

 レ:あとは,お互いが大変なときは「手伝わなきゃ」と。「やれよ」と子どもに言ってもやらないので,「こういうときに手伝わなきゃいけないんだ」ということで,自分の背中を見せるようにしています。

 明:そういうことに気づくのはすごく大事ですね。気づかない男の人が多いので,世の中皆苦しんでいるわけです。

 レ:だから無言,無言の圧力ですよ(笑)

 明:「何も言わないからいいわ」と思っちゃうパターンもあるので…。それは良くないパターンなんです。

 4 叱り方について,良い方法はありますか?

 レ:僕の知り合いの方で,ひとり親で育てている方がいるのですが,本来親が二人のところを一人で育てるのでものすごく負担がかかって大変だろうに,子どもを一切否定しなかったのが素晴らしかったです。子どもは多少不良的なことをしても,「親を泣かせちゃいけない」と思うみたいで。

 明:なんだかんだ言って,子どもは親が大好きなので,口では「うざい」「きもい」と言っても,本気で悲しませたくないという気持ちはあります。叱るときには「あんたのここがダメでしょ」というよりも「そういう風にするとお母さん・お父さんは悲しかった」と言う方が心にズンと響くようです。

 5 子どもの成長が遅いと感じたときは?

 レ:うちの子も遅かったんです。特に長男は早生まれだったので,一年の差がありますよね。幼児期の一年の開きというのは,ものすごく差があるので,気にすることはありません。ただ,小学1年生の時に,先生の話を聞けなかったり,走り回ったりするので「ADHD(多動性)じゃないですか」と,いっぱい生徒を見てきたであろう先生から言われたときは,僕らも焦りました。僕は妻に「俺が子どもの頃そうだったんだから大丈夫だ。ただ座っているのもつまらないし,怒られるから座っていようという知恵が付くのも1年後だから」と言いましたが。中学1年生でそれだったら多少問題はありますが,そうでなかったら大丈夫ですよ。

 明:インターネットで調べると心配になるような情報しかないですよね。学校でもADHDとか発達障害とか簡単に言われたりするのですが,我々医者からすれば普通の成長過程じゃないかと思いますし,年齢とともに解決することがほとんどです。

 レ:小学校の頃,落ち着きのなかった子が,同窓会でまだ落ち着いていないと言うことはほとんどないですからね。発達障害等ではなく,頭の能力とか,運動の能力とかの成長も,持って生まれたものと個人の努力があるので,僕はあまり気にしません。

 明:つい他人と比較してしまいがちですが,これはあまり意味がありません。比較するなら,以前のその子と比較することです。半年,1年前と比べたら成長しているので,「この子なりに成長しているんだな」と安心してください。

 レ:早期教育とか,効果がある方もいるかもしれないけれど,うちは効果がいっさいなかったです。トンビの子は鷹ではなくトンビなんですね。ポイントポイントで怒ったり,抱きしめたりすれば,子どもはそれだけでエネルギー満タンになりますよ。

 明:本当にそうです。抱きしめたり,話を聞いたりすると言うことが自己肯定感の土台を育てることになります。2歳から英語をやっても,しばらくやらなければすぐに忘れますから,それよりはコミュニケーションをおざなりにしないとか,シンプルなことを大事にしていただきたいです。

 6 子どもたちとの関わりの中で,奥様に言われて嬉しかったことは?

 レ:子育てではないのですが,妻がいない間に洗濯物を干しておいて,帰ってきて,また出かけるときに「あっ,洗濯物干してくれたの,パパ」とさり気ない一言があった時,次もやろうと思いました。

 明:男の人をその気にさせるのには褒めることが大事でしょうね。ちょっと年の離れた長男だと思って,褒めて育てることですね(笑)

 レ:先生,そのとおりですよね。僕,最初は亭主関白になろうと思っていたんですが,今では尻に敷かれっぱなしです。でも,妻が笑顔の時が,一番家庭が上手くいっているような感じがします。

 明:(大きくうなずいて)男の人の育児は,子どもに関わることも勿論大事なのですが,半分以上はお母さんのサポートです。例えば,子どものことは褒めるけれど,奥さんは全然褒めないというお父さんがいますが,それは絶対に良くないことです。そういうことをすると「あんた,ええとこ取りばっかり」となったりします。

 7 最近よく聞く,親子の友達関係は?

 レ:うちは友達と言うよりも,よく見ているとボス猿と子分猿みたいな関係です。妻が「これ以上やると、私は怒るわよ」と言うと,ツンツンな長女でも怖がりますので(笑)

 明:親と子は人間として対等ですが,友達関係というのは違うと思います。友達関係というのはお互いに支え合う関係ですが,親子関係は,親が子を支える立場なので。

 8 今欲しいと思っている子育て支援は?

 レ:待機児童の問題の際に「お金が~」というお話を聞きますが,その時よりも高校・大学のときが一番お金が掛ります。僕が総理大臣なら,生きている限り,税金を納めていってくれるのだから,国の財産ということで18歳までは子育て資金をばらまき等で投資をします。その代わり働けるようになったらがっぽり税金を取りますけれど(笑)ただ,僕は一生総理大臣になれないですけれどね(笑)

 明:日本は子どもにかけるお金が世界の中でも少ないため,高校の授業料全て無償にしなければいけないんじゃないかなと思っています。

 9 宮城県の「子育て支援を進める県民運動」について

 レ:良いと思います。東京なんかだと,隣の人しか知らないなんてざらにあるので。地域の方が「あそこの子はあの子だよね」と分かっているだけで,防犯にもなりますし,近所の子を怒ってくれるのはありがたいです。親が言っても響かないけど,隣のおじさんに言われるとものすごく響くことがあるので。怒ったおじさんを,怒られた子の親が怒るという,モンスターペアレンツはダメですね。親はつい,自分の子が正解だと思ってしまうんですけど,ほとんどが不正解ですから,親が介入して社会で学ぶきっかけを潰して,子どもがそれで良いと思ってしまうのは悪循環です。

 明:昔は地域での結びつきが強くて,でもその弊害としていろいろ干渉されたり,悪口が広まったりというのがあって,近所づきあいをしない個別化が進んでいった。でも,そこにも弊害があって,マンションの一室でお母さんと子どもが24時間過ごす【母子カプセル】のように,深刻な孤立が進んでしまったわけです。干渉はされないけれど助けも求められないような世の中ではまずいということで,再び【地域】が求められていると思うのですが,その際に大事なのは良い意味でのおせっかいです。悪い意味でのおせっかいは悪口やダメだしをすることで,良い意味のおせっかいは褒める,認める,支える,そういうおせっかいは大いにやっていただきたいです。

 レ:なかなか根付かないと思いますが,長期的なスパンでやってもらえると10年,20年後にはものすごく良いコミュニケーションがとれるようなネットワークができているんではないでしょうか。

10 会場の皆さんへメッセージ

 レ:「子育てとは我慢です」。僕は子育ては修行だと思っているので,子どもは自分を高めるために生まれてきてくれたんだと思って,修行に精を出していただければと思います。僕の長女もツンツンしていますが,耐えなくてはいけないのは親なんです。子どもに耐えさせちゃダメなんです。本当に子育ては大変だと思いますが,お互い頑張りましょう。我慢です。

 明:おっしゃるとおりです。親が辛抱しないといけないことがあるわけだし,子どもを守るのは親の役割なのですが,親も辛いことがあるわけで,そういう時はぜひ周りの力を求めてください。ダメ出しする人もいるかもしれませんが,あなたの「助けて」という言葉を待っている人もいます。「いつでも力になるよ」と言う人も絶対いるので,そういう人へ助けを求めて,自分だけで抱え込まないで貰えたらと思います。「子どもも大事,親も大事」だと思っています。


 限られた時間の中でしたが,子育ての実体験や医学的見地からのアドバイスは多岐に渡り,お二人の話術に参加者の皆さんが引き込まれていました。
 これはと思ったものを,ぜひ子育てに取り入れていただければと思います。
 また,会場では,子育てや子育て支援の場で御活用いただき,子育て支援を進める県民運動の普及の一助としてお使いいただけるよう「子育て支援を進める県民運動」の啓発グッズを参加者の方へお配りいたしました。
 これからも「地域みんなで!子育ておせっかい♪」の掛け声のもと展開する【子育て支援を進める県民運動】への御理解と御協力を賜りますよう,お願いいたします。

 

4.シンポジウムの様子

  聴講者の様子 ファシリテーターによる進行の様子

 講演の様子 講演の様子2

 

 特別対談の様子 聴講者の様子