ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ分類でさがす県政・地域情報県政情報・財政広報・広聴みやぎ県政だより特集2/水素社会の実現を目指して(みやぎ県政だより平成29年9月・10月号)

特集2/水素社会の実現を目指して(みやぎ県政だより平成29年9月・10月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月1日更新

 水素は利用時に二酸化炭素(以下「CO2」)を排出しないクリーンエネルギーとして注目されています。
 県では、水素を新しいエネルギー源として、日常生活や産業活動で利用する社会、いわゆる「水素社会」の実現に向け、「みやぎ水素エネルギー利活用推進ビジョン(下表)」を策定し、取り組みを推進しています。

表/みやぎ水素エネルギー利活用推進ビジョン(平成27年6月策定)
基本方針災害対応能力の強化や環境負荷の低減に加え、産業振興の面でも効果が期待できる水素エネルギーの利活用推進に向けた取組を積極的に進め、「東北における水素社会先駆けの地」を目指す。
推進プロジェクト(1)FCV導入促進プロジェクト、(2)水素ステーション整備促進プロジェクト、(3)エネファーム等普及促進プロジェクト、(4)水素エネルギー産業等応援プロジェクト、(5)水素エネルギー普及啓発プロジェクト

 また、東北大学大学院環境科学研究科と環境やエネルギーに関する研究、施策立案に関する連携協定を結び、さまざまな協力をいただいています。
 今回、この研究科で水素をエネルギー源として、電気を生み出す燃料電池の研究に取り組まれている和田山教授にお話を伺いました。

水素エネルギーの特徴は

 地球温暖化対策が待ったなしの状況にある今、その切り札として水素エネルギーが期待されています。
 水素は、燃料電池により電気、熱を発生することができ、その際に地球温暖化の原因とされるCO2は排出されません。
 さらに、太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電した電気をもとに水などから水素を製造・貯蔵し、必要なときに燃料電池を用いて再度電気に戻すことで(図1)、CO2フリーで、かつ、自立・分散型の電源として活用することができます。

図1/水素エネルギーの利点

 災害時には、燃料電池自動車(FCV)を非常用電源として使うことが可能で、1台で一般家庭の1週間分ほどの電気が賄えます。

先生の研究内容は

 FCVに積まれた燃料電池には、効率良く水素から電気を生み出すために、1台当たり数十グラムものプラチナ(白金)が使用されています。プラチナは指輪などにも使われている非常に高価な金属ですが、資源としても限りがあります。私は、燃料電池に使うプラチナの量をなるべく少なくできるよう、プラチナに代わる高性能な合金の開発などを行っています。この研究が進むことでFCVのコストが下がり、普及拡大につながり、さらには水素社会の実現に向けた流れが生まれると考えています(図2)。

図2/水素エネルギー利活用の形態

今後の取り組みは

 水素社会の実現のためには、燃料電池分野のほかにも、水素の生産、運搬などの各分野において、技術やコスト面に課題が多くありますが、全国の研究者が水素をエネルギーとして活用するため、さまざまな研究・開発に懸命に取り組んでいます。
 県内では、燃料電池・水素エネルギー関連産業の発展はこれからの段階ですが、東北大学としても、産学官で連携しながら、産業振興への貢献を積極的に進めていきたいと考えています。

東北大学大学院環境科学研究科教授 和田山 智正さんの写真
東北大学大学院環境科学研究科
教授 和田山 智正 さん
宮城県再生可能エネルギー等・省エネルギー促進審議会委員などを務める。専門は表面科学、材料科学。

県の主な取り組み

FCVの導入促進

環境負荷の低減、災害対応能力の強化などが期待できるFCVの導入を促進するため、国と県で購入費用の一部を助成しています。

FCVの写真

エネファームの普及促進

CO2の排出量を削減し、災害時においても電気・熱が確保できる住宅の普及を目指すため、家庭用燃料電池(エネファーム)の設置費用の一部を助成しています。

エネファームの写真

FCVカーレンタルの導入実証

●東北初のFCVカーレンタル事業の実施
●料金は4時間4000円/6時間5000円 ※消費税込み(別途水素代が必要)

 
トヨタMIRAI
(各店1台)
株式会社トヨタレンタリース宮城 仙台駅西口店TEL 022(213)0100
株式会社トヨタレンタリース仙台 仙台新幹線口店TEL 022(291)0100
ホンダCLARITY FUEL CELL
(各店1台)
株式会社ホンダカーズ宮城中央 台原店TEL 022(271)7461
株式会社ホンダカーズ宮城中央 幸町店TEL 022(207)4200

FCVタクシーの実証運行

●営業区域:仙台市内
●導入台数:2台(ホンダCLARITY FUEL CELL)
●初乗運賃:小型車料金と同額
●運行会社:株式会社仙台タクシー TEL 022(288)6281

東北初のFCVタクシーの写真


お問い合わせ
県再生可能エネルギー室
TEL 022(211)2683


>>みやぎ県政だより平成29年9月・10月号トップへ戻る