県内の小・中学生に,かおり高い文化芸術を身近に鑑賞する機会を提供して,豊かな情操を養い,青少年の豊かな人間形成を図り,地域の文化芸術を振興することを目的とします。
体育館フロアで,児童が床座するすぐ目の前での演奏でした。曲と曲の間には楽器の説明や,児童席をまわって楽器を見せたり実際に触れさせたりする場面があり,児童は楽器や弦楽奏への興味・関心を高めていました。若い優れた奏者であることも,児童がクラシック音楽に親しみを感じることに効果的でした。弦楽奏をともなって校歌や日頃練習している唱歌を合唱するなど,会場が一体となった公演でした。
公演の冒頭に演者が客席へ“ウォームアップ”を行い,中学生が舞台芸術を和やかな雰囲気の中で楽しむことができるようにはたらきかける場面がありました。前半のバリトン独唱では演者が生徒席の中に入って演じ,生徒とのスキンシップも取り入れるなどして,会場を盛り上げました。後半のひとりオペラ「ベロ出しチョンマ」は鑑賞者を圧倒する表現力によるもので,歌劇場面を思い浮かべて涙を流す生徒もいました。
リコーダー(木管楽器)とリュート(弦楽器)という古楽器によるデュオ公演でした。さまざまな大きさのリコーダーが示されるたびに,生徒は説明に聞き入り,音色を聴きくらべていました。また,リコーダーという名前の由来や,小鳥に音楽を教える笛としての役割があったということも興味深く学びました。中世やバロック時代の名曲や,聞きなれた民謡やアニメテーマソングなど,それぞれの楽器の特性が生かされた質の高い音楽に触れることができました。
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