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東日本大震災みやぎこども育英募金に御協力いただいた皆さまへのメッセージ

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年12月27日更新

 東日本大震災みやぎこども育英募金に御協力を賜り,厚く御礼申しあげます。

 支援金・奨学金を受けられている多くの皆さまから,御寄附をいただいた皆さまにメッセージをいただき

ましたので,御紹介いたします。(個人が特定されるおそれのあるため,県の責任において編集しており

ますことを御了承ください。)

 なお,メッセージをお寄せいただいた皆さまには,辛いことを思い出させるにもかかわらず,御寄附を

いただいた皆さまにお礼と現状をお知らせしたいとの思いでお送りいただいております。

 今後とも,温かい御支援を賜りますようお願い申しあげます。


 間もなく大震災から1年半が過ぎようとしております。私たちはあの日の朝まで4人家族でした。私,夫,

高校2年長男,中学2年次男,いつもと変わらない日常がはじまったのに,午後2時46分忘れもしない大

震災,私は一時間後,夫と連絡が取れました。「気をつけて帰って来てね」「うん,わかった」それが最後の

会話でした。

 10日後3月21日朝,宮城県警のHPで夫の名前を見つけ利府のグランディに迎えに行きました。数え切

れないほどの棺。私は頭がおかしくなりました。案内され棺の窓から夫を確認し,「どーやって生きていけ

ばいいのー」「なんでー なんでー」「私も連れてってー」と棺にすがって泣きさけびました。私は次男を出産

時に危うく母子共に命を落としそうになり,以来,長時間労働に就けずパートで働いておりましたので,夫

の収入だけが頼りでした。先の見えない不安とショックで言葉がうまく出なくなりました。

 2人の息子達,特に次男は父親が大好きで週末になるとバイクに乗り父の背中にしがみつきツーリング

や釣りにでかけていましたのでショックがとても大きく,学校に行っても保健室で一日中泣いてばかり,4月

からは受験生なのに成績はドン底まで下がってしまいました。中学校の担任の先生方はじめ沢山の方々

に支えになっていただきましたが,思春期ということもあり家の中で暴れたり大変でした。時間がたつにつ

れ死の悲しみに加え父の居ない淋しさが重くのしかかり心の拠り所をなくした息子でしたが,父の言葉「高

校合格したら釣りでも何でも連れていってあげるからがんばれよ!」を思い出し,一生懸命勉強し,第一志

望校に合格しました。「楽器は辞めるなよ」と言っていた言葉通り,今はブラスバンド部でバスクラリネットを

吹いて,9/8(土曜日)には東北大会に出場します。卒業後は大学に進学し「直轄警察犬訓練士」を目指

します。時折父の居ない悲しさ淋しさに苦しみ,心が折れそうになりますが,高校を休まず通っています。

 当時高校2年生の長男は野球部でキャッチャーをしていました。中学時代から人命救助の道に進みたい

と考えておりました。TVで「海猿」を見てからはその気持ちが強くなっていきました。父親も,長男の志を大

変心強く思い本当に応援し,資料等を集めてくれていました。震災で父親を亡くした事でその意志は決定

的なものとなりました。棺の中の父親を前に長男は泣きくずれながら父の遺体に言いました。「お父さん僕

は必ず自分の道を切り開いてみせる,必ず自分の力で歩いてみせる,名前のとおりしっかりと,お父さん

の名前に恥じないように生きてみせるから」長男が泣いたのはこの一度きりです。高校3年生の7月に野

球部を引退してから,9月25日の第一志望校の試験日まで,毎日人が変わったように15時間近い勉強

を続けました。長男が受験した学校は海上保安学校です。長男は父の命を奪った海と向き合って生きる事

を選びました。海難事故で命を落とす人を一人でも助けたい,悲しむ家族を1つでも減らしたい,たとえ遺

体でもそれを待っている家族の元に帰してあげたい,心からそう願い,この仕事に就く事は亡き夫への最

大の弔であり恩返しだと信じています。

 長男は県内会場の一次試験を受け140名中合格者40名,二次試験にのぞみ最終合格者13名に残り

ました(全国で87名合格)。長男は現在,海上保安学校で海上保安官としての専門的な勉強に励んでい

ます。合格し入学しても厳しい日常に耐えられず半分近い生徒が辞めていく中,息子は強い意志を持ちが

んばっています。

 今私達親子3人が少しずつですが前へ進み時折笑顔になれる生活ができますのは,ご支援をいただき

ました皆様方のお陰だと心より感謝しております。沢山の方々からのご支援がなければここまで立ち直る

ことはできませんでした。夫の死を未だに受け入れる事はできません。涙も枯れる事はありませんが,夫は

私達3人に全てを託して51歳の生涯を閉じました。私達は夫の無念さを思うと胸がつまり,泣くことしかで

きません。目標に少し近づいた長男,目標に向かってがんばると決めた次男,この2人の息子の為にも,

私は夫のあとを追う事はいけない事だと思っています。息子が社会人としてりっぱに生きる姿を見届ける

事が私のつとめだと思っています。

 本当にありがとうございました。

   深く 深く 感謝申しあげます。

                                                      【40代 女性】

東日本大震災みやぎこども育英基金支援金・奨学金を受けられた皆様からのメッセージ [PDFファイル/1.31MB]

東日本大震災みやぎこども育英募金に御協力いただいた皆さまへのメッセージ(英語のページ)
Message to the Great East Japan Earthquake Miyagi’s Children Fund Donors

  お問い合せ

 宮城県保健福祉部子育て支援課 家庭生活支援班
  【住所】  〒980-8570 仙台市青葉区本町三丁目8-1
  【電話】  022-211-2633
  【Fax】   022-211-2591
  【E-mail】 kosodate@pref.miyagi.jp


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