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宮城県知事記者会見(平成30年11月5日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年11月6日更新

知事定例記者会見

県工業高校生徒の自死について

◆Q

 県工業高校に通っていた生徒が自殺した問題で、亡くなった生徒の父親から教育長と知事に対して、原因究明のための第三者委員会の設置を求める要望書が提出された。この件について知事の受け止めと今後の対応について伺う。

■村井知事

 前途ある高校生が亡くなられたことは本当に残念であり、謹んでご冥福をお祈りします。また、かけがえのないご子息を亡くされたご両親の悲しみは計り知れないものです。心からお悔やみを申し上げます。
 今回の自死事案につきましては、ご遺族から先月末に要望書が提出され、私も拝読いたしました。県教育委員会の対応が文部科学省の示しております対応指針によらない部分があったというのは事実でございまして、教育委員会としても大いに反省しているところです。今朝の幹部会で、教育庁からしっかりと反省し次につなげてまいりたいという話がございました。
 今後、ご遺族の要望を踏まえて、第三者委員会による客観的な検証を行います。県教育委員会には、しっかりと真摯にご遺族に寄り添った対応をしてもらいたいと考えております。教育長からもそのような考え方を今日示してもらいました。

◆Q

 対応のスケジュール感、具体的な設置に向けてのスケジュール感を伺う。

■村井知事

 まず、第三者委員会を立ち上げますが、県教育委員会の意思や学校の意思が入らないような形、介入しないような形での第三者委員会がよろしいのではないかと考えております。従って、そうした方たちの人選からスタートしますので、現時点でいつまでにということを申し上げることはできません。ご遺族の皆さまに納得していただけるような結論が出るようにしてもらえればと思っております。

◆Q

 その第三者委員会に関連して伺う。隣の岩手県でも、県立高校で生徒の自死事案があり、第三者委員会の設置を先日決めた。岩手では、遺族推薦の委員が遺族から求められていたが遺族推薦の委員は入れないという判断だった。それは公平性に欠くというような根拠があったようだが、今回もこの要望書の中で、第三者委員会のメンバーに遺族推薦の委員を半数入れるということがある。委員のメンバー構成について、特に遺族側の委員をどれだけ入れるのか、そもそも入れるべきか入れないべきか、その辺について知事の見解を伺う。

■村井知事

 この点については教育委員会が決めるべき問題でございますので、そこに私の意思を挟むべきではないと考えています。先ほど客観的な検証と言いましたのも、教育長から私にそのような話があったということでございます。まずは公平公正にしっかりと客観的に調査をすることが一義的な役割だと思っていますが、併せてご遺族の皆さまに少しでもご理解いただけるような努力をしてもらうよう要望させていただきたいと思います。従って、現時点で私が入れるべきとか入れるべきでないということを申し上げるのは控えたいと思います。

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秋の叙勲における浅野史郎前宮城県知事の受章について

◆Q

 この秋の叙勲で前の知事を務められた浅野史郎さんが旭日重光章を受章された。浅野さんの今回のこの受章について受け止めを伺う。

■村井知事

 大変おめでたいことだと思います。浅野さんの功績調書を読ませていただきましたけれども、知事としての12年間の仕事が非常に高く評価されている内容でございました。情報公開や福祉施策に力点を置かれた点、また、環境問題やNPOなどの普及にも努力されたというお話でございました。私自身も、浅野さんの情報公開といった部分は高く評価しておりまして、当然、旭日重光章を受章されるにふさわしいお仕事をなされていたと思っております。すぐに祝電を打たせていただきました。本当に喜ばしいことだと思っております。

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放射性汚染廃棄物の焼却について

◆Q

 先日、環境副大臣が指定廃棄物の処分について議論を再開しなければならないという発言をされていた。段階を踏んでというような考え方もあるかと思うが、汚染廃棄物の処分をまだ続けている段階でこういった発言をされるということ自体、地元の首長から反発の声もあるが、知事はどのように考えるか。

■村井知事

 あのときの秋元(環境)副大臣のご発言は、すぐに指定廃棄物の議論を始めたいということではなく、段階を追って、今の8,000ベクレル以下の農林業系の(汚染)廃棄物を処理していきながら、いつかは議論をスタートさせなければならないと、そうおっしゃったのだと私自身は受け止めました。言葉だけ切り取ると(議論を)再開したいというふうにお話しになったように受け止められるかもしれませんが、私はそのような意味で解釈いたしました。環境省から、副大臣の発言を受けて、直ちに議論を再開したいという話は一切私のところには届いておりません。まずは8,000ベクレル以下の農林業系の汚染廃棄物をきちんと処理する。その道筋が出来上がらなければ次のステップに進むことはできないと考えております。従って、まだ指定廃棄物についてはフリーズした状態であるという受け止めです。

◆Q

 基準値以下の汚染廃棄物の件で、今日から仙南の方では最終クールも始まり、石巻の方では今後本焼却も始まる予定になっているが、知事の率直な所感を伺う。

■村井知事

 四つの圏域で試験焼却(が始まり)、うまくいけば本焼却ということで準備を進めていただいております。すき込みや堆肥化も併せてやりながら、一日も早く処理できるものについては早く処理していくことがやはり重要だと思っております。この問題が解決しなければ、復興が進んだことにはならないと思っておりまして、非常に大きな課題としていまだに残っていると思っております。従って、四つの圏域においては、試験焼却をしっかりやり、安全性を確保できたならば、本格焼却に移っていただきたいと思っております。もちろんそのためには県としてお手伝いできることは全力でお手伝いし、環境省にお願いをすることは県が窓口になってお願いしていきたいと思っております。

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TPPの発効について

◆Q

 TPP(環太平洋パートナーシップ)協定が年内発効の見通しになり、県内での影響を今のところどのように考えているか。

■村井知事

 具体的な試算はまだしておりません。米国が入らない形でのTPPの発動になりますので、どういう影響があるのかを今後詰めていくことになると思います。政府から一定の方針が示されると思いますので、それも見ながら、よく検討してまいりたいと思っております。

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女川原発に関する住民投票条例の署名活動について

◆Q

 女川原発の再稼働に関する是非を問う県民投票を実現するための署名活動が行われており、10月2日からスタートして1カ月間でだいたい1万7,000署名ということで、必要数のおよそ半分が集まっている状況がある。団体いわく最後の方が人は集まるものなので恐らくは4万までいくだろうとおっしゃっているが、現時点での知事のこの活動に対する所感と、実際4万件集まった場合の県としての今後の対応を伺う。

■村井知事

 これは県民の皆さまに与えられた権利、権限ですので、粛々と自分たちの考えに沿って準備を進めていただければよろしいのではないかと思います。決められた数に達したということであれば、(市区町村選挙管理委員会の署名を経て)県の市町村課でしっかりと精査して、(基準を)クリアしたら、私の意見を付して県議会に提案することになると思います。私としては、粛々とルールに従って、手順、手続きに従って議会に諮る形になると思います。

◆Q

 12月の前半で仮に署名が集まった場合は、翌年の最初の議会に諮るスケジュール感になるのか。

■村井知事

 私としてはいたずらに時間をかけるべきではないと思っております。早くしてほしいという期待を持って、今、一生懸命署名を集めておられますので、できるだけ早くしたいと思います。ただ、かなりの数ですので、これがちゃんとした数なのかどうかということの精査を(市区町村選挙管理委員会の署名の審査を経て)市町村課でしなければなりませんから、それにはある程度時間がかかることはご理解いただきたいと思います。なるべく早くしたいという意思は持っております。

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サン・ファン・バウティスタの今後のあり方について

◆Q

 石巻市のサン・ファン・バウティスタの件だが、先日、一部報道で4分の1の新しい大きさの船を造るとか、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)で表現するとか、そういったところを検討しているということがあったが、改めて現状を聞かせてほしい。

■村井知事

 11月8日に(慶長使節船ミュージアムの今後のあり方)検討委員会を開きます。観光の視点をしっかり取り入れて、にぎわいの拠点となるように、原寸大案、4分の1案など、複数案を示そうと考えています。委員のご意見をしっかり伺った上で、県としての具体的な後継策に関する方向性を決めていきたいと思ってございます。まだ結果がどうなるかは全く分からないです。

◆Q

 可能性として、選択肢としてそういうものがあるということか。

■村井知事

 そういうことです。まずは委員の皆さまのご意見をしっかり伺っていきたいと思っております。

◆Q

 VRで何か体験活動をするということなども考えているか。

■村井知事

 サン・ファン・バウティスタの今ある記録をしっかりととっていますので、それでVRを作りました。非常に秀逸な出来でございまして、普通は登れないマストの上にも登れます。マストの上に登るとすごく怖いです。本当に怖いです。ものすごいリアリティーです。素晴らしいものが出来上がっていますので、そういったものも使って、観光に生かすことができるのではないかと思っています。

◆Q

 課題ということになると、やはりコストとかいろいろあると思うが、どういうところが今後の課題になってくると考えるか。

■村井知事

 議会でも答弁していますけれども、今と同じものを造ることは技術的にできません。造ることができる船大工さんがおられないということです。別の形で造らなければいけないということを考えますと、それによって魅力を失ってしまってお客さんが来ないということにならないようにすることが重要ではないかと思っています。従って、新たな視点も取り込みながら、お客さまに来ていただき、にぎわいを創出できるように、よく検討してまいりたいと思っております。

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