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宮城県知事記者会見(平成30年5月21日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月22日更新

知事定例記者会見

気仙沼の防潮堤施工ミスについて

◆Q

 気仙沼市の魚町地区の防潮堤に対して、先週金曜日(5月18日)に、設計よりも22cm高くなっている現状のまま設置する案を、知事は住民団体の会合で示された。この提案に至った経緯、そして知事の思い、これから実際にどうしていくのかを聞かせてほしい。今後に関しては、住民団体から反発があるということでご自身がまた説明に行くのか、具体的なスケジュールを教えてほしい。

■村井知事

 この魚町の防潮堤について、いろいろ皆さんもお話を聞かれているとおりですけれども、どういう構造になっているかをなかなかご理解いただけていないと思いますので、資料で少し説明させていただきたいと思います。

 1枚目の資料(宅地から防潮堤までの横断図)です。これ(資料の一番右。幅1.90m)が問題となっております防潮堤です。この上にフラップゲートがつきます。立ち上がるフラップゲートです。従って、津波が来ない間は防潮堤の高さが1.08mになっている(設計)ということです。すぐその脇に遊歩道(幅2.50m)がつきます。遊歩道の高さは道路から90cm(0.9m)の高さになるということです。遊歩道の真横に幅8.00mの車道がつきます。そして、その横に歩道が3.50mつくということです。さらに横に土を盛って宅地ができるということです。

 (防潮堤の設計では、)この歩道と車道からの高さが1.08mということでありました。これが実は施工ミスによって1.30mの高さに今回造られてしまったということです。下の歩道と車道から見ると(防潮堤の高さが)1.30mになってしまったということであります。こちら(防潮堤側)の遊歩道から見ると18cm(0.18m)の高さであるべきものがプラス22cm、40cmの高さになるということでございます。

(遊歩道から)車道に落ちないように、ここ(車道と遊歩道の境)にワイヤー式の防護柵、そして、(防潮堤の)海側にもワイヤー式の防護柵ができるということでございます。

 (防潮堤は)本来1.30mで設置する予定でございましたけれども、震災後、地面が隆起したということでございますので、国土地理院が示しました隆起分の22cmを下げて1.08mで設置するということを事前に住民の皆さまにお約束していました。しかし、われわれと設計会社、施工業者の間での意思疎通が十分にできていなかったために、1.30mで設置されてしまいました。魚町の防潮堤312mのうちの160mの区間がこの形で設置されてしまっています。上にフラップゲートまで載った状態で160mはできてしまったということでございます。

 2枚目(イメージ図)でございます。どういうような見え方なのかということですけれども、(画像の最も手前側に)歩道と車道があるわけです。海があって、ここ(海の手前

)にフラップゲートの防潮堤ができています。その下に遊歩道ができているということでございます。本来ならば、この赤の点線でできるはずの防潮堤が22cm高く、このような形でできてしまっているということでございますので、見てのとおりのような見え方の変化になるということでございます。

 (3枚目、同じくイメージ図です。)こちら(右側)が、歩道です。歩道と車道の皆さんの目線で見るとこういう形で、本来この赤(の点線)で見えるものが、この高さになってしまっているということで、見え方はこれぐらいの差が出てしまうということでございます。

これが(防潮堤の)構造的な内容でございます。

 それでは、今の質問にお答えいたします。

 まず、(提案に)至った経緯でございますが、4点ございます。

 まず一つ目は、312mのうちの160mが完成してしまった。もう50%を若干超えるだけ工事が完了してしまったということです。

 二つ目の理由は、これを造り直すことになりますと、設置したフラップゲートを一回外して、そしてコンクリートを削らなければならないということになります。フラップゲートというのは非常にデリケートなものであり、今回施工した業者の技術力ではフラップゲートを外して付け直すことが難しいのではないかというのがわれわれの考え方です。また、工事中は、今説明しました一段下がった車道の一車線はどうしても潰さなければならないということでございますので、まちづくりと道路の(完成時期に)ずれが生じてしまう可能性があるということでございます。フラップゲートを取り外して、またコンクリートを削って付けるとなりますと、非常に難しい工事になりますので、新たな施工業者がすぐに決まるかどうかが分からない。ほとんど利益の出ないような難工事ですので、今の状況では入札不調になる可能性が十分にある。そうしますと工事が1年と見ていますけれども、さらに1年半、2年ということになる可能性もあるということでございます。

 三つ目は工事費でございます。工事費は二、三億(円)ということであります。これはわれわれ、そして県、設計会社、施工業者で何らかの形で負担をすることになると思いますが、少なくとも県の税金も投入しなければならないということでございます。今、財源が非常に限られておりまして、いろいろなことをやらなければならない状況で、このような見え方の変化に多額の税金を投入することに県民の理解が得られるかどうか非常に疑問であるということであります。

 そして、四つ目は、住民の皆さんの意向確認をいたしましたところ、現状のままでもいいのではないかという方も一定数おられたということであります。

 そのようなことを勘案いたしまして、今回、現状維持が最も望ましいのではないかと考え、協議会で提案したということでございます。

 金曜日の協議会を受けての所感、今後の対応でございますけれども、地元の皆さん、特に一番影響を受ける魚町地区の道路に面した方たちから、ぜひ約束どおり造り替えてほしいという話がありました。これは、地元の皆さんとしては約束したことが守られていないので、当然の主張だと考えまして、深くおわびいたしました。今でも深く反省しております。ただ、これをもう一回時計の針を戻すということは、時間的にもお金の面でも非常に難しいということをその場で説明させていただきましたので、基本的にはこのまま工事を続けるということをベースに、何らかの地元に対する提案ができないのか、これから考えてまいりたいと思ってございます。

 今月中に再度説明するというお話をしましたが、今後も行くのかということでありますけれども、これは(内湾地区復興まちづくり協議会の)菅原会長に一任いたしましたので、村井が来いということであれば伺いたいと思います。

 まちづくりとセットでございますので、いつまでものんびりというわけにはまいりません。いずれはどこかで、前に進めるということを意思決定しなければなりませんので、何度も伺うということは不可能だと思いますけれども、もう一度来いということであれば伺いたいと考えております。日程についてはこれからの調整ということになります。

◆Q

 のんびりではなく、どこかで決定しなくてはいけないという話だったが、これはリミットとしてはいつごろと考えているか。

■村井知事

 今の段階でいつということを申し上げることはできませんけれども、できるだけ早く工事するということを決めまして、この160m区間につきましては現状のままやらざるを得ないというふうに思ってございますが、その他いろいろな知恵を出せということでございますので、住民の皆さまに提案できる内容がほかにないだろうかということを検討するように、今朝、(担当に)指示いたしました。その後、そういった説明をさせていただき、どこかで工事を再開したいと思っております。

 ただ、今も既に工事はやっています。上の部分に関係のないところは、高さの問題だけですので、既に進めておりますので、今、完全に止まっているわけでは決してありません。最終形をこういうふうにしてということを業者に指示することになるということです。その辺は勘違いされると困ります。

◆Q

 三百数メートルある中の160mを除いた他の部分に関しては、設計図どおりに造るということでよろしいか。

■村井知事

 それはまだ分からないです。今日確認したら、技術的な問題もあるそうです。われわれ素人が考えているように、じゃあここから低くすればというふうに簡単にできるのかというと、そう簡単でもないそうです。やはりお互いを支え合って構造物というのは成り立っているので、簡単に、この部分だけ低くしようということもできないと聞いています。

◆Q

 協議会の中で、既に県としては予定どおり進めたいという話をされているわけだが、何をもって最終的に住民の理解を得られたとするのか、もしくは、理解を得られなくても進めるという、最終的な判断をするのはどういうタイミング、根拠になるのか。

■村井知事

 これは今明確には申し上げられないです。今、そういったことも含めて考えております。ただし、160m部分については、フラップゲートを取り外してもう一度工事をやり直すことはできないと明言いたしましたので、この点についてはご理解されない部分はあろうかと思いますけれども、それをベースに今後話し合いをさせていただければと思ってございます。

◆Q

 住民の意向調査をした際に、住民から県側の話と市側の話が若干違う部分があるという不満の声も聞かれているようだが、その辺りについてはいかがか。

■村井知事

 これは言った、言わないの話なので、どちらが正しいか分かりませんが、私も職員とこういうふうに意向調査をするというやり方について意見交換して指示いたしました。私が指示いたしましたのは、できるだけ誘導したという誤解を与えないように、こういう考え方もあるとしっかり示しながらお考えを聞いてきなさいという話をしました。一方的に誘導するような言い方はしていないのではないかと思います。やはり住民の皆さんの中には、早くしてほしい、してほしくないというのもありましたが、道路とセットでないと駄目だという方もおられました。道路とセットでないと駄目だということは、つまり防潮堤は現状のままでいいんじゃないかというような意見になるのだろうと思います。そういった意見もありましたので、宮城県全体のことを総合的に考えたならば、私は、少なくとも160m部分については現状のまま行うのが、バランスのとれたやり方ではないだろうかというふうに思っております。

◆Q

 知事の認識を一つ確認させてほしい。先ほどの説明の中で、財源が限られていると。それで、このような見え方の変化ということで、そこに多額の税金を投入することについては県民の理解が得られるかどうか疑問だという説明だったが、このような見え方の変化ということでというのは、要するに見え方がちょっと変化するだけだから、それに対して多くの税金を投入することは比較考量するとその必要はないんじゃないかという、そういうご意見ということか。

■村井知事

 これは非常に表現が難しいですけれども、住民の皆さんが怒っておられる一番の根本は、見え方うんぬんではないんです。約束したことを守らないというところです。ですから、その点は完全に県に非がありますので、見え方は変わらないからいいじゃないかという言い方は大変失礼な言い方だと思います。問題はそこではなくて、行政が住民と一旦約束したことを最後まで守らなかったということにありますので、これに対して私は非常に申し訳ないと思います。しかし、それ以外の県民目線で見ると、この差で数億円お金をかけることが良しとしていただけるかどうか、つまり、それ以外の県民目線、特に気仙沼から離れれば離れるほど、皆さんがこれを見て、他にもやることがたくさんあるにもかかわらずここに数億(円)かけるということが、優先順位が一番高い事業なのかどうかと考えたときに、そうだと言っていただけるかと考えました。これはなかなかご理解をいただけないんじゃないかと考えたということです。もちろん見え方に差は出ます。ですから、私は大したことないということを申し上げるつもりはないということです。ちょっと表現が難しいですが、誤解のないように書いていただきたいと思います。

◆Q

 今回のミスに対する過失の割合というのか、設計業者なのか、県なのか、施工業者なのか、それについてミスの責任はどこにあると考えるか。

■村井知事

 これは今後話し合っていかなければなりません。このままやるとなりましても、当然いろいろな費用が出てくることは間違いございませんので、それは話し合っていかなければなりません。県はしっかりと主張を申し上げたいと思いますし、設計業者に対して、やるべきことをやっていなかったわけでございますので、何らかの処分というものを考える可能性もあると思います。ただ、今の段階でそれを申し上げる時期にまだ来ていないということです。

◆Q

 知事は再三、県全体を考えるととおっしゃるが、この問題、ものすごく魚町、内湾地区がナーバスになっている問題で、今こそ県全体ではなくて、気仙沼のことだけを考えてあげてもいいんじゃないかと思うが、いかがか。

■村井知事

 もちろん、気仙沼、石巻の復興が遅れていますので、気仙沼、石巻の復興を最優先でわれわれは考えています。遅れているものを足並みをそろえるように、いろいろな形のサポートをしていますので、気仙沼のことを最優先で考えていることは間違いないのですが、だからといって限られた財源を気仙沼にいくら投入しても良いということでも決してないというふうに思います。これ(財源)は本当に限られています。特に平成33年度以降の財源がかなり厳しい状況です。100万円、200万円という単位であったとしても、今は節約するように指示を出しているような状況で、やりたい事業が山ほどあるにもかかわらず、相当、事業を切っています。ソフト事業をまだまだやらなければいけないのですけれども、財源が足りません。これからそういった調整もしなければいけません。ですから、決してこの事業が無駄な事業だとは申し上げませんけれども、優先順位を考えたならば、他の事業の方が優先順位が高いのではないかと思います。これは当然意見が分かれることでありますけれども、そういったことも私が決断した理由の一つであるということは、住民の皆さまにしっかりと説明したいと思います。もちろんお叱りを受けることは間違いないだろうと思いますし、批判は県の責任者であります私が受けるだろうというふうに思っております。それは覚悟の上であります。

◆Q

 この工事が遅れることで、その背後のまちづくりが遅れるということは一つあるが、そこは気仙沼市の部分なので、菅原市長とはどういったお話をされたのか。

■村井知事

 気仙沼市はこの造り直す工事をしてもしなくても、まちづくりには影響がないとおっしゃっています。道路が一車線使えなくなるのは間違いないく、それを含めて考えるとまちづくりに支障が出るということになりますけれども、宅地の部分は気仙沼市はあの協議会の場でも全く遅れないと明言されましたので、われわれの工事の有無にかかわらず、まちづくりの工事は予定どおり進ちょくするのではないかと思います。

◆Q

 であっても、防潮堤の工事を先延ばしできない、それは財源の問題などもあるということか。

■村井知事

 財源の問題、時間的な問題等です。先ほど説明したとおりであります。

◆Q

 そうすると、どうも今お聞きした印象だと、菅原市長が考えているイメージと知事が考えている時間の概念というか、ちょっとずれというか、何か向いている方向が違うような気がするが。

■村井知事

 そんなことはないと思います。防潮堤を造り直してもまちづくりには関係ありません、大丈夫ですというふうにおっしゃっているということです。当然気仙沼市はそこにおられます住民の意見を最優先に考える立場ですので当然だと思いますけれども、私どもは宮城県全体の復興、しかも内陸の方のこれからいろいろ事業もやっていかなければいけない中で、優先順位をどこに置くのかと考えた場合に、残念ながらこの160m部分のフラップゲートを外して付け直すといったようなところに優先順位をつけるということは難しいだろうと考えたということであります。

 取り外して設置して、また同じように機能するかどうかも分かりません。技術的に非常に難しい、非常にデリケートなものらしく、最初はいいですけれども、取り外して付けると、もしかしたら機能しなくなるということがある、そうするとフラップゲートを造り直さなければいけないということにもなりかねません。そうすると、また多額の税金をそこに投入しなければいけなくなってしまいますので、2億(円)、3億(円)と言っていますけれども、それ以上お金がかかる可能性もあります。そう考えると、今のまま施工させていただくことが私は一番県民の利益にかなうのではないかと思います。

◆Q

 今回、住民の方々は知事の方からある程度方向性が示されるのではないかぐらいの意識で臨まれたようだが、知事の結論として示された。であれば、あの三つの提案というのは何だったんだと。ここをあらためて確認させてほしい。

■村井知事

 結論といいますか、あれが一つの方針です。三つの方向についていろいろ検討いたしまして、そして、住民の皆さんに提案をして、意向調査もした。それで、実は予定どおりあの段階(5月18日)で私の方針を示す予定だったのですけれども、魚町地区の皆さんから意見書のようなものが出されて、それが協議会として採択されたような形になってしまった。そこの順序が前後してしまったのですけれども、私どもといたしましては、あの場でああいった形でお話をしようと思って、それをベースにお話し合いをしたいというつもりで申し上げに行きました。ただ、これはベースですけれども、皆さんのご意向どおりまた検討いたしますが、恐らく相当時間がかかってしまいますので、時間をかければいいというものでもありませんから、この部分についてはこの方向でこうさせていただきます、それをベースにぜひこれからは考えましょうという意味でお話をしたということであります。

◆Q

 あくまでも方針、状況が変われば変わる可能性もあるのか。

■村井知事

 ですから、160m部分については現状のまま、それ以外のことについていろいろ考えましょうということであります。

◆Q

 順序はちょっと逆になって、知事がお話をする前に住民の方の協議会の考えがまとまってしまった形で進んでいったと思うが、その協議会の方針として一応造り直しを求めるという形になった後に、考え直すというか、一旦呼吸を置くというか、その辺で一回持ち帰るという判断はなかったのか。

■村井知事

 あの場に私が行くときには、当然、県庁内で何時間も議論をして行っていまして、あの場では県の方針をしっかりとまずお示しをする。そういうことで私は伺いました。持ち帰るのであれば私が行く必要はなかったわけであります。そういったことで組織として意思決定して伺ったわけでありますので、あのとおりお話させていただいたということであります。

◆Q

 なかなか平行線をたどるような形になってしまったというか、折り合うところが難しいと思うが、これはやはり話し合いで解決していくしかないと考えているか。

■村井知事

 次回お声がけがあれば伺い、県として考え方をもう一度いろいろ練って持っていこうと思いますが、この160m部分についてはわれわれの考えをぜひ尊重していただいて、その上でどうするのかということをご議論いただきたいというふうに思っています。

参考資料 [PDFファイル/214KB]

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次世代放射光施設の誘致について

◆Q

 先週、(5月)15日火曜日に、文科省の科学技術・学術審議会の小委員会の方で、東北大学の青葉山新キャンパスで次世代放射光施設の建設予定地の現地調査が行われた。知事も行かれたと思うが、そのとき、知事から小委員会の方にはどんな説明をされたか、何か手応えを感じられたかということと、お金の問題が今後出てくると思うが、県の負担割合はどの程度になると考えているか。小委員会のほうでは建設費の総額は約340億円になるという試算を今年1月にしているが、いかがか。

■村井知事

 まず、何を説明したのかということでございますが、これは非公開で行われたものでございますので、詳しい内容をお答えすることは控えます。私が申し上げましたのは、一言で言いますと、誰か任せではなくて地域が一体となって次世代放射光施設の整備、またリサーチコンプレックスの形成に取り組む決意を申し上げたわけであります。

 二つ目の手応えでございますけれども、五つの提案機関それぞれの代表者が現地に出席いたしまして、地域が一体となって放射光施設の整備、リサーチコンプレックスの形成に取り組むことを委員にしっかりとアピールすることができたのではないかと思います。われわれの熱意は十分伝わったように感じました。私が話をしておりましても、皆さん、うなずきながら聞いてくださっておりましたので、熱意は十分伝わったものというふうに思います。

 実際に建設候補地まで足を運んでいただきまして、アクセスの良さ、また、素晴らしい研究環境にあることを実感していただけたのではないかと思います。ああいったことは写真では分かりません。、実際に来ていただかないと分かりませんので、来ていただいて非常に良かったと思っております。

 それから、費用の負担割合を今後どのようにするのかということでありますけれども、しかるべき時期に、地域が一体となって財団(一般財団法人 光科学イノベーションセンター)を支えるというスタンスの下で関係機関が協議した結果を打ち出せると思いますが、現時点においてこれこれということを申し上げることはまだできないということであります。

◆Q

 6月の初めぐらいには結論が出るのか。

■村井知事

 6月中には結論が出るのではないかというふうに聞いております。まだ宿題があるようですので、その宿題に対する答えを今、関係機関同士でいろいろ打ち合わせをしているということであります。

◆Q

 宿題はどのようなことか。

■村井知事

 それについてもまだ申し上げることはできないということです。

◆Q

 費用負担について伺う。しかるべき時期に判断ということだが、その6月中の結論をもって、その6月中に合わせた判断というのもあり得るか。

■村井知事

 当然、具体的にこのくらいということはこの間(の現地調査で)お話させていただいております。そうしないと、頑張ります、みんなで協力しますだけであって、ふたを開けてみたら誰も何もしてくれなかった、全部国の負担でということにもなりかねませんので、それはしっかりと幾らぐらいというお話は、県も、仙台市もしたのではないかと思います。

◆Q

 6月末のその時期に対外的な公表ということはあるか。

■村井知事

 いずれにせよ、この事業がスタートするときには県議会にお諮りしないとなりませんので、しっかりと議会の皆さまに説明した後に、皆さんにお話しすることになろうかと思います。それが6月になるかどうかはちょっとまだ分かりません。小委員会の現地調査でお話ししたことについては、いずれ議会の方にも提案しなければいけないと思っています。

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上工下水一体官民連携運営について

◆Q

 みやぎ型管理運営方式は水道法の改正が前提になっていると思うが、間もなく国会の会期末を迎える中で、なかなか成立が見通せないが、知事としての所見を伺いたい。

■村井知事

 今回の上工下水一体のみやぎ型管理運営方式といいますのは、水道法の改正が前提となっています。といいますのが、水道法は今、完全に役所がやるか、あるいは完全に民営化するか、どちらかしかできないような法律になっています。みやぎ型というのは、県が許認可をもらって、そして運営を委託するというコンセッションになっております。従って水道法の改正が必要であります。

 私ども、与党も野党もどちらにもいろいろ働き掛けをして、そして、少なくとも与党については閣議決定してくれておりますので、法案として出して、いつでも通せるような状況になっているのですけれども、今の国会の混乱で、審議入りできないような状況となっているということでございます。

 われわれ、スケジュールどおり行うためには、この法案を通していただくことが大前提となっておりますので、われわれのスケジュールにも影響が出てくるのではないかと思って危惧しているところであります。

◆Q

 知事としていろいろ優先順位というか政策的位置付けをこれまでもお話しされてきていると思うが、あらためてこの政策の位置付けという、知事の政策の中でどういった位置を占めるのかということと、関連して、県とか県民にとって、これを導入するということに関して、いまいちこのメリットが具体的に見えていないようにも感じているので、あらためて知事の口から話してほしい。

■村井知事

 まず、私の政策の位置付づけですけれども、この上工下水は一丁目一番地です。極めて優先順位が高い施策でありまして、職員にはそのように言っております。

 県と県民にどれだけのメリットがあるかということですけれども、間違いなく上水と工業用水と下水を一つにして、しかも非常に広域ですので、これを一つにしてコンセッションすることによってスケールメリットを発現することができるだろうというふうに思います。まず一つは、VFM(Value For Money、バリュー・フォー・マネー)です。大きく取り扱うことによって、またそれを受ける業者が非常に力のある業者ということになりますと、いろいろな機材であったり薬であったり、そういったようなものを宮城県のためだけに調達するのではなくて、非常に大きな規模で調達をすることになりますので、単価が非常に安くなる。そういうことを計算していきますと、恐らく相当大きなVFMが生じるのではないかというふうに思います。

 二つ目に、上工下水を使っていただくということから、それに見合った運営権対価というものを頂戴することができます。これが恐らくかなり大きな金額になるのではないか、利用料をお支払いいただくことが可能だということになります。

 また、これは国と調整しているのですけれども、今、多額の借金をしています。これをそういった運営権対価等のお金を充てて、借金を前倒しして返す、繰上償還といいますけれども、通常の場合は繰上償還するときには払うべき金利をしっかりつけて返しなさいということになっていますけれども、そういったようなことを免除してもらえるように今調整をしております。頑張った分として政府もご褒美をくださいというようなことをお願いしている。そういったようなことが実現すると、将来にわたって払わなければいけない金利分を圧縮することができるようになるということです。

 また、民間ですから、いろいろな具体的な発想が出てくるかというふうに思います。浜松で下水道をやっていますけれども、浜松では使わない施設を使ってウナギの養殖をするといったようなこと、地域おこしもやっております。宮城県においても、ただお金の競争だけではなくて、いろいろな提案もしてもらいますので、そういった民間の提案の中で、厳しい競争の中で、非常に民間らしい独創的な取り組みといったような、地域に貢献できるような独創的なものが恐らく出てくるのではないかというふうに思います。ヨーロッパの施設を勉強いたしましたけれども、極めて少ない人数でそういった施設運営をされている例もございました。そのような立派な企業が皆さん参入したいということで非常に関心を持っておりますので、相当厳しい競争になるのではないかと思います。結果的に厳しい競争をしていただいて、県や県民に対して具体的にこれぐらいのメリットがあるのだということをお示しいただけるのではないかと思って期待しているところであります。

◆Q

 改正が大前提ということで、スケジュール感に何か影響が出てくるのかどうなのか、現時点での見通しを伺う。

■村井知事

 この通常国会で通ることをベースに考えていましたので、もしこれが通らないことになったら、その分、後ろにずれていくだろうと思います。もう少し国会はしっかりしていただきたいと思います。

◆Q

 開始が遅れるということか。

■村井知事

 そういうことになると思います。その分、時間がかかれば、事業者の皆さんにいろいろな施設をじっくり見ていただこうと思っています。実際見ていただいて、この施設をこう活用したい、これをこうできるのではないかというようなことを考えていただかなければいけませんので、時間がないから全てがデメリットということでもありません。その分、しっかりといろいろな施設を何回も見ていただいて、自分たちなりにこういうふうに提案しようということを、例えば遊休施設をこう活用したいんだといったようなことをどんどん提案してもらえるように、時間的余裕が出るというメリットもあるのではないかと思います。しかし、われわれとしてはできるだけ予定どおりスタートさせたいと思っていますので、創造的な復興の一つの形として県民の皆さまにお示ししたいと思って、32年度末か、33年度あたりからスタートしたいです。

◆Q

 今の時点でのスタート予定は32年度中ということか。

■村井知事

 (32年度)中の復興計画の最後、遅くても33年度頭ぐらいに何とかスタートできないかと思っておりますので、それが遅れるということは非常に残念に思います。何としても国会でしっかり審議して通していただきたいと思っています。野党の中にもご理解してくださっている国会議員の方もおられますので、そういった方に今一生懸命お願いしているということであります。

◆Q

 32年度中じゃなくて33年度頭というのもあり得るということか。

■村井知事

 このままいけばですね。可能性はあるだろうと思います。これはわれわれの力ではどうしようもないものですから、ただただお願いをするしかないと思います。上工下水は非常に県民にプラスになる、すごく大きな事業ですし、恐らく全国のモデルになると思いますので、マスコミの皆さんも関心を持って報道していただきたいと思います。

◆Q

 関連で担当の方にお聞きしたい。現状の民間委託されている事業者への契約期間というのはどういう感じか。

(担当課)

 4年ないしは5年です。

◆Q

 それが32年度、事業計画がずれ込むことで何か影響はあるか。

(担当課)

 その期間の、また新たな契約が発生します。

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旧優生保護法について

◆Q

 先週、旧優生保護法に関連して、宮城県だけではなく、ほかの地域でも提訴が行われた。このことについてまず知事の所見を伺う。

■村井知事

 今回お2人で今まで1人でございましたから、3人の方が提訴をされております。これはよくお考えの上で、ご自身の判断で提訴されたわけでございます。被告は国ということになりますので、お互いの主張をしっかりと伝えていただきたいと思います。裁判が始まるわけでございますので、私の立場で踏み込んだ発言は控えたいと思います。

◆Q

 提訴後の会見の中で、原告の方から、県からも謝罪を求めたいというような旨の発言もあったが、そういったところに関してはいかがか。

■村井知事

 これは機関委任事務で国からお話があって行ったものでありますので、われわれといたしましては、国と足並みをそろえるということが重要だと思います。私どもだけで良い、悪いということを判断するのは拙速ではなかろうかと思います。

◆Q

 今回の一斉提訴で特徴的だったのが、資料がない人も含まれていた。知事は以前、70代の女性の方に関しては四つの論拠を示されて、その中で、関連資料があるということも含まれていた。そういうふうにして、その女性の方は手術を受けた方だと認められたわけだが、全く資料がない方に関しては、手術したと思うとすべきなのか。手術を受けた方と認めることに関しては、例えば手術痕があって本人の供述も正確で当時県内に住まれていた方に関してはどうすべきだと考えるか。

■村井知事

 われわれはもう本当に客観的に、関係者に対してはうそ偽りなく、あるものは全部お出しすると。ないものは出せないと。出しようがない。その中でご自身が判断されるべきだと思いますし、裁判を起こされるならば、それをもって裁判を起こすということが重要だと思います。資料がないものを、われわれが可能性があるとかないとかといったようなことを申し上げることは、それはやはり役所の性格上無理だと思います。

◆Q

 そうすると、資料が全くない方、手術痕はある、県内に住んでいた、供述も正確だ、しかし資料だけがない。四つの、先の女性に対する論拠のうち資料だけがない方に関しては、これはやはり手術を受けた方と県が認めることはなかなか難しいのか。

■村井知事

 少なくとも県が手術を行ったということを明言することはできないと思います。証拠がありませんので、言いようがないです。

◆Q

 ただ、報道各社の調査では、宮城県は比較的多く残っているが、資料が残っている方は全国で2割ぐらいしかいない。2割ぐらいしか残っている方がいなくて、残りの大勢の方は資料がない。その中で、どうやって手術を受けたと認定するのかが、今後焦点になってくると思う。今回の提訴でもその一つの見解が示されるかもしれないが、知事、先んじて何か見解というか、資料がない方に関して、明らかに推認できる、手術痕もあって供述も正確で、という人に、個人として、どうしたらいいのかという何か考えはないか。

■村井知事

 先ほど申し上げたように、これは機関委任事務で行った事業です。それに対して、県知事という立場でこの記者会見の場で、裁判が起こっている状況の中、私の考えを申し上げることは控えたいと思います。

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車椅子バスケ「宮城MAX」10連覇について

◆Q

 昨日、車椅子バスケットの日本選手権があり、宮城MAXが10連覇を果たすという、かつてない偉業を達成した。地元のチームが活躍したことに対しての知事の所見を伺う。

■村井知事

 これは所見を申し上げたいと思います。今日、宮城MAXが10連覇なさったと実は新聞で拝見いたしました。これは非常にすごいことだと思います。車椅子バスケットは過激なスポーツでして、車椅子同士が本当に力強く、お互い力強くぶち当たるスポーツですので、けがも考えられる中で、それだけの結果を残されたというのは、本当に素晴らしいことだと思います。パラリンピックもございますので、ぜひ次のパラリンピックに向けて素晴らしい選手を育成していただいて、ぜひたくさんの選手がパラリンピックの候補として出場していただきたいと思います。心からエールを送りたいと思います。

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