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宮城県知事記者会見(平成30年1月15日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年1月16日更新

知事定例記者会見

女川原発30キロ圏の広域避難に関する協定締結について

◆Q
 原発の広域避難計画が、先日、南三陸町と登米市の協定が結ばれて、ほぼ枠組みが整った。その受け止めを聞かせてほしい。

■村井知事
 原子力災害時に広域避難を行う全ての市町におきまして、避難先の自治体との間で協定が締結されたことは、避難を円滑に実施するための枠組みが整備されたということでございまして、非常に良かったというふうに思っております。協定の締結に当たりましては、それぞれの自治体が大変苦労されたと伺っておりまして、それぞれの首長、また担当者のご労苦に感謝を申し上げたいと思います。
 今後、避難元と避難先の自治体の間で実務的な調整が進むことになりますが、調整に当たって生じた課題等につきましては、県としても解決に向けて着実に協力し取り組んでまいりたいと考えております。

◆Q
 枠組みができたというところなのだが、今後の課題というのはどのあたりにありそうか。

■村井知事
 幾つかございますけれども、一番大きいのは移動手段の確保だと思います。当然災害の程度によって変わってくるわけでありますけれども、思ったような移動手段を確保できないということになりましたら、まさに絵に描いた餅ということになってしまいます。まずは移動手段の確保、これが非常に重要だと思います。
 また、在宅の避難行動要支援者の避難方法、これもよく考えていかなければなりません。よくいわれる社会的弱者でございますけれども、支援を要する人たちの避難方法も考えていかなければなりません。
 避難経路上の渋滞対策、これも重要になってくるというふうに思います。
 こういったようなことは訓練をしながら課題解決に向けて順次取り組んでまいりたいと思います。

◆Q
 今、課題として挙げられた3つは、いずれも市や町の対応で完結するようなものではなく、県が主導権を握らないと手配できないものではないかと思うが、こういった課題があることを認識されている上で、その次のアクションというのは何か考えているか。

■村井知事
 当然いろいろな広域的な調整が必要になってまいります。今までも、例えば避難者の受け入れの要請をすると、受け入れが困難だった場合も含めまして、県が受け入れ先の自治体に説明し協力をお願いしてまいりました。また、避難先の自治体から避難者の受け入れの承諾を得られた後も、受け入れ人数など、必要に応じて自治体間の調整について、県も入って調整させていただいたということでございます。
 市町村任せではなくて、県も応分の調整能力を発揮し、役割を果たさなければならないというふうに考えてございまして、これからも一緒になって訓練しながら課題を一つずつ抽出して、その解決に向けて協力しながら、間に入って頑張っていきたいというふうに思っております。

◆Q
 そうすると、例えばいついつまでにこれら、例えばこの3つが課題だとすれば、いついつまでにというスケジュール感みたいなものは。

■村井知事
 これはいつまでにというわけにはいきません。できるだけ早く課題解決をしていかなければならないと思っておりますが、実際どこが課題なのかということは訓練をしてみないと分からない部分もあると思います。時期を切っていつまでにというわけにはいきませんが、訓練をしながら、課題が顕在化するたびに、できるだけ速やかな対応をしてまいりたいと思ってございます。
例えば県の役割の一つである退域検査ポイントの候補地の選定、これも課題の一つでございまして、前回の訓練では非常に渋滞をしただとか、あるいは車が誤って別のところに行ってしまったといった問題もございました。こういったようなことはやはり繰り返し訓練をやりながら、課題を抽出していくことが重要だろうと思ってございます。従って、先ほど言った3つ4つの課題だけではなくて、幾つか課題がまだまだあるだろうというふうに思っています。

◆Q
 期限を区切ってのものではないと。

■村井知事
 はい、そうです。

◆Q
 目標はあるのか。

■村井知事
 いえ、もうできるだけ早くということです。

◆Q
 知事は以前から女川原発の再稼働について、まだ国が審査をしている段階であって、知事が稼働の是非を言う時期ではないというスタンスだが、あらためて、今日現在もそのスタンスに変更はないか。

■村井知事
 はい、まだ何も国から連絡がございませんので。(訓練は)燃料が原子力発電所にある以上はいかなる事故が起こるか分からないという想定の下に進めている準備でございますので、再稼働とは切り離して検討しているということでございます。

◆Q
 訓練を繰り返ししていくというお話だったが、今回の協定を反映させた形での大規模な訓練というのをいつ頃をめどに(計画しているか)。

( 担当課 )
 まだ来年度の時期については未定ではございますけれども、秋以降、秋冬とか、そういった時期に考えてございます。

◆Q
 移動手段の確保の関連で伺いたいのだが、石巻だとか自治体によっては移動手段の確保として、バスを調達して浜の住民の皆さんに行っていただくというような想定をされていると思うが、そのバスも、移動手段の確保が課題と知事がお話しのように、例えばその確保をする上で、県もそういったバス協会とか、そういう団体との協定の方も進めていく必要があるのかなと思うが、知事としては現状のお考えはいかがか。

■村井知事
 現状は、個別のバスの業者との調整ではなくて、県は公益社団法人宮城県バス協会に対して協力を依頼してまいりました。今後も国や関係市町と連携しながら、バス協会をはじめとした事業者との協議をして移動手段の確保を進めてまいりたいというふうに思っています。

◆Q
 基本的に市町に任せるわけではなくて、そこは県が介在して確保に努めるということか。

( 担当課 )
 はい。その部分につきましては、県の方が率先して、市町の協力を頂きながらですけれども対応してまいります。

■村井知事
 窓口は県だということです。
 恐らく原子力災害が起きますと皆一斉に逃げたいと思いますので、早く連絡したところが優先ということにならないように、やはり公平な目で見て優先順位を決めて、どこに何台のバスをというのは県の方が調整するということになると思います。

◆Q
 少し質問のレベルが抽象的になってしまうかもしれないが、こういう災害訓練で、知事は自衛隊のご出身ということで、訓練に対する協定哲学や考え方なのだが、原子力災害の場合、毎年、大規模なものをやっていて、そのたびに想定を微妙に変えるわけだと思う。その当事者も変わってくるので。それで、万遍なく、いいとこどりの訓練を毎年やるのが通例だと思うが、いざ福島のような大きい事故が発生したときに、想定外であるのは良くないが、想定外のような事態が起きてしまう可能性もあると。そういうことを考えた際に、県として普段やっていく訓練としてはどういった訓練が望ましいというふうに知事として考えるか。

■村井知事
 実際、福島の原発事故を受けて、かなり大規模な災害が起こることを想定して(訓練を)やっております。その中で、当然、風向きであったり、気象状況の変化であったり、あるいは津波等の複合的な災害が起こる場合も考えられます。あらゆる状況をシミュレーションしながら訓練をやっておりますので、今ご心配のようなことは少しずつ減ってきているのではないかと思っております。かなり大規模な災害が起こることを想定しています。これだけの広域避難は、実は福島原発級の事故でなければ起こらないことだろうと思っています。

◆Q
 例年、11月ごろに訓練となっているので、多分次もそのくらいの時期になるかなと思うので、今回のこの協定が調ったということで、もう少し受け入れとかなんとかのところを強めに出すような訓練、例えばもう少し移動する人数を増やすような訓練とかを考えているのか。

■村井知事
 図上訓練と実動訓練、あわせて検討しており、今の段階でこうするということを発表することはできませんけれども、当然、広域避難の対策が一定程度めどが立ってきていることを前提に、次の訓練の準備に今かかっているということであります。もう少しお時間を頂きたいと思います。

◆Q
 あれば教えてほしいのだが、広域避難の枠組みが固まったということで、ほかの県だと、避難時間がこれぐらいかかると、ここはやはり渋滞する、そのシミュレーションをしている県などもあるようだが、宮城県でそういうことをしているのか。していなければやるお考えがあるのか、その辺どうか。

( 担当課 )
 過去に避難計画の参照ということで時間の部分については推計したことはございますけれども、その他の渋滞のことについては今のところ検討はしておりません。ただ、当然そういった(広域避難の枠組みが固まってきた)状況を踏まえますと、今後、市町と話をさせていただきながら、検討を進めていきたいと考えております。

■村井知事
 恐らくこれは実動訓練でというわけにはいかないと思います。図上訓練でやりながら、(渋滞等の)そういういろいろな想定を入れて、そこでまた問題が出てくると思いますので、よく検討してまいりたいというふうに思います。

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利府町長選挙について

◆Q
 利府町長選挙に、新人が4人今のところ立候補(を表明)しているが、支援はどの方とか、その辺を考えているか。また、どういった選挙であってもらいたいか。

■村井知事
 利府町は仙台に隣接しており、非常に大きく発展している自治体の一つです。今まで鈴木町長が卓越したリーダーシップで町を大きくしてまいりました。私は第2次産業を中心に「富県宮城」という施策をやっておりますけれども、(鈴木町長は)独自に第3次産業で町を大きくするんだというお考えで、もちろん企業誘致等にご協力を頂きましたけれども、仙台の近郊であるという特性を生かしてまちづくりを行い、第3次産業を中心に町を発展させてこられた。非常にその手腕を高く評価しております。
今度はそのバトンを受け継いで、また新たな独自路線で発展させていかなければならないわけでございまして、非常に難しい、大変なかじ取り役になるのではないかというふうに思っています。そういった意味では、4人の候補者それぞれ素晴らしい考え方をお持ちでしょうから、しっかりと主義主張を言いながら、選挙戦に臨んでいただきたいと思っています。
 私については、現時点においては具体的な応援要請が届いておりませんので、応援要請が届いた段階で、どうするのかということを考えてまいりたいというふうに思っております。

◆Q
 要請があったら誰でも(応援する)ということか。

■村井知事
 ではないです。それはよく考えます。

◆Q
 熊谷(大)さんも立候補するが、お話はされているか。

■村井知事
 (熊谷さんとは)何かの会合のときにお会いしていますね。

◆Q
 熊谷さんを支援していくとか、そういうことか。

■村井知事
 まだ1カ月ありますので、もう少しお時間を頂きたいと思います。

◆Q
 現職の鈴木町長が後継指名という形で町政を継続してほしいということで熊谷さんを指名されるということでおっしゃっていると思うが、その点については、知事としては鈴木町長を評価してきた部分が大きいと思うので、継続という部分で熊谷さんを支援するということはあるか。

■村井知事
 それも含めて、今、検討中ということであります。

◆Q
 それは鈴木町長がやってきたこととはまた別に、独自でまた新しいことも始めてほしいということもおっしゃったと思うが、必ずしも同じことをやる必要はないというお考えか。

■村井知事
 基本的には今の町長がやっていることがうまくいっていますので、その路線の上でオリジナリティーを出して施策を進めていくというのが望ましいのではないかと思います。誰がなっても全く違う方向にという形にはしないんじゃないかと思います。できないと思います。

◆Q
 一昨年、参院選のときに、熊谷さんの応援にも行かれたとは思うが、今まで自民党でもあったし、そういう部分で個人的に応援したいとか、そういったお気持ちはあるか。

■村井知事
 それも含めて、今、考えております。選挙に関わって、いろいろ被害を被っています。もう数え切れないぐらい精神的なダメージを受けていますので、慎重に発言します。

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被災者生活再建支援制度における基礎支援金の申込期間終了について

◆Q
 被災者の生活支援金、基礎支援金としては、最終的に受け付けが4月で終わると思うが、去年のだいたい今ぐらいの時期で、全壊の世帯8万何千棟あるうちのだいたい8割ぐらいの申請にとどまっているというお話だったが、4月に終わることを前に、現在の状況とか、あるいはもう一定のめどが十分立っているのか、そういった情報があれば教えてほしい。

■村井知事
 基本的にこの事業につきましては市町村の意向を最優先にして進めているということでございます。従って、市町村が延長を求めるような場合は、当然延長を求める。そして、もう十分ですよということであれば、そこで終わるということでございまして、今、市町村とよく協議している最中であるというふうに報告を受けております。今の段階でどういう判断をするのかということをこの場で申し上げる段階にはまだなっていないということであります。

◆Q
 まだ検討の段階。

■村井知事
 当然ある程度の意思決定はしているんですけれども、やはり順を追っていろいろ説明していかなければならないということです。

◆Q
 特段、さらに延長みたいな声は届いていないと。

■村井知事
 それを含めて、今の段階では何も申し上げられないということでございます。いずれ皆さんにも公表する時期が来ると思います。

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東京オリンピックに関する連絡調整について

◆Q
 東京オリンピックの開催までもう千日を切ったというか、九百何十日だったと思うが、例の350億円の金額が出て、その後のお話というのは、そろそろ新年度当初予算も組まなければならないと思うが、何かもし現状分かることがあれば。

■村井知事
 最近その報告を受けておりませんが、年末、担当から聞いた話によると、まだ調整途上であるというふうに聞いております。

◆Q
 こちらから催促するようなことは必要ないのか。

■村井知事
 宮城県だけではなくて、関係する自治体みんなで協力しながら、東京都、組織委員会などと調整させていただいていると思います。

◆Q
 現状、東京都あるいは組織委員会などとのやりとりというのは、どういったペースでどういった部署が行っているか。

■村井知事
 後で投げ込みさせていただきます。

※1月15日付け記者発表資料(追加分) [PDFファイル/114KB]

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公立高校入試の新制度及び教育の在り方について

◆Q
 2年後に導入される公立校の新しい高校入試が先月の教育委員会で正式に決定した。現制度は13年度に導入されてから5回実施した段階での変更ということで、教員と生徒に、期間が長くて負担が大きかったということも指摘されていたが、制度が新しくなるということについて、知事として所感が何かあれば。

■村井知事
 これは教育委員会の中で現行の制度を見ながら、保護者や関係者の皆さん、受験生の皆さんの声を聞いて、制度を変えたほうがいいという結論に達したものというふうに受け止めております。受験生にとりましては、制度が変わるということは大変なことだと思いますが、公平にやる受験でございますので、どうかそれに合わせてしっかりと準備していただければと思います。私からはあまり踏み込んだ発言はしないようにしたいと思います。

◆Q
 同じように県教委の部分だが、センター試験も昨日で終わった。今、大学入試の改革も進められていて、少し学力の捉え方も変わってきているなというふうに感じるが、県としてこういう教育をしていきたい、こういう子どもを育てたいというような考え、こうあるべきじゃないかみたいな部分がもしあれば。

■村井知事
 これも私があまり踏み込んで発言すると、教育行政に首を突っ込んだということでお叱りを受けることになるかもしれませんが、私は常々教育長と話をしております。学力も非常に重要です。ただ、試験偏重になってしまってはいけない。やはり心技体、若いうちは体も鍛えながら、そして道徳心も養いながら、教育をしていくということが重要ではないでしょうか。試験の成績さえ良ければいいんだというようなことであってはならないのではないかと。そういう意味では、志(こころざし)教育というのを私は非常に重視すべきだというふうに思っています。宮城県出身のいろいろな偉人を資料にまとめて子どもたちに配って教育に使っていますけれども、そういったような立派な人が宮城県にもたくさんいた、輩出しているということを見て、自分もそうありたいと思えるような、そういう教育をしていただきたいというふうに思っています。

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県民会館の建て替えについて

◆Q
 先日、仙台市のほうで音楽ホールについて多機能の2千席程度というたたき台としての素案の提出があったが、知事の方では、先日、いろいろまだ検討中というか、いろいろなところを見て考えていくとのお話しだったが、その後、何か考えに変わったところがあるか。

■村井知事
 引き続き検討中です。仙台市の情報につきましても、まだ有識者検討会に諮っただけで、詳しいことは分からない状況でございますので、仙台市の情報などを小まめに取り、有識者検討会の経緯なりの情報も取りながら、県の考え方というものをしっかりと取りまとめていきたいというふうに思っています。今の段階ではあらゆる選択肢を排除していないということです。

◆Q
 知事個人としては、どういったホールが望ましいとか、そういったお考えはないか。

■村井知事
 もちろんこういったホールがいいだろうというのはあります。ただ、当然ですけれども、財源も考えなければいけない、また、必要以上のものを造る必要もない。いろいろな要素がありますので、そういった要素を考えながら、私は宮城県の経営者でもありますから、宮城県にとって県民にとって一番いい形はどうあるべきかということを考えて、そして、それを有識者等の意見を入れながらしっかりと取りまとめていければというふうに考えています。

◆Q
後世に残るような箱物を造るというのは、やはりトップとしてはある意味自分の実績として内外に残せるものなので、やはりそこには特色があってしかるべきだと思う。かつての知事でバッハホールを造った方がいらっしゃったが、ああいうポリシーがあって哲学があって、そして今それがふるさとを支えているというような、地域を支えているというような実例もあるわけだが、こういう場で夢を語る分には全く差し支えないのではないかと思うが、いかがか。

■村井知事
 夢を語るのは差し支えないんですけれども、それがまた独り歩きしてしまっても困りますし、これは全庁放送ですので、職員が固唾(かたず)をのんで聞いています。ここで私が言うと、それこそその方針にのっとってということになってしまいかねません。まだ自分の頭の中でいろいろそしゃくしている段階ですから、今の段階では申し上げることは難しいということです。ご理解ください。

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