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宮城県知事記者会見(平成27年6月1日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年6月2日更新

知事定例記者会見

震災復興事業費の地元負担について

 政府から、(震災復興事業費の地元負担割合について)国の直轄事業が1.7%、社総交(社会資本整備総合交付金)の主要事業が2.3%、効果促進事業が1.0%という具体的な数字も出てきたが、それに関しての受け止めを伺う。

村井知事

 それは政府が発表したんですか。

 方針として決めたと(聞いています)。

村井知事

 それは政府がはっきり言っていましたか。

 まだそこまで(は聞いていません)。

村井知事

 言っていないですよね。今日、新聞にそういうこと(復興事業費の地元負担割合に関する記事)が書かれてあるのを私も拝見いたしましたが、まだ復興庁からは何もお話はございません。先週の時点で、来週にも具体的な事業名と負担割合を示すということでございました。恐らく、そういうことから考えますと今週中にそういったこと(具体的な事業名と負担割合)が示されるものと思っております。今のところ、今おっしゃったような具体的な割合というもの、負担率というものは、まだ何も聞いていないという状況でございます。

 実際に今週、(負担)割合がはっきり出るわけだが、これを受けた後、県としてはどのように対応していくか。

村井知事

 恐らく発表後、県に政務三役(大臣・副大臣・政務官)のどなたかがお越しになりまして、説明があるものと思います。その際には市町村長にもお集まりいただきまして、まずは具体的なお話を聞くことからスタートするということになります。6月末までには(政府として地元負担の方針を)決めたいということでございますので、今月初めにお話があって、今月末までに県も含めて自治体の話を聞いて、最終的に事業名と負担率を決めるということであります。できるだけ地元の負担が軽くなるように、言いかえると、被災者の皆さまに一日も早く復興を実感していただけるように、厳しい意見をしっかりと申し上げていかなければならないと思っております。

 国から方針が示されたとして、県の対応で、例えば予算措置など、具体的な行動は、これから先、どのように大きく動いていくのか。

村井知事

 6月末(までに事業名と負担率を確定する)というのは非常に合理的な時期の設定だと思います。われわれも政府に対しまして(平成28年度当初予算の)概算要求に向けて政府要望をする、そういうタイミングでもございますから、6月末の確定までに、できるだけ負担が軽くなるようにいろいろ意見を申し上げていくということかと思います。そういった期間を1カ月設けていただいたということでありますので、このようになりました、これ以上一切譲れませんということでは決してないだろうというふうに私は受け止めております。具体的にどういうふうな予算措置をするのかということは、6月末の決定をもって、積み上げていくことになるだろうと思います。

 その1カ月間、押し戻すという言葉が正しいか分からないが、国との折衝の余地はまだあるということか。

村井知事

 私はそのように思っていますが、今週、どのように(国の考え方が)打ち出されるのか、何も聞いていません。これで確定ですというふうに打ち出されてしまえば、恐らく地元の反発は相当強まるだろうと思います。

 報道ベースで申し訳ないが、全額国負担の中には三陸道の事業も入ったが、この点は譲れないというところはあるか。

村井知事

 三陸道は被災者の皆さまにとって非常に期待の高い事業でございます。従って、これを全額国でやっていただけるということになりますと、事業のスピード(の加速)化が図られることは間違いないと思います。非常に懸案していた事業の一つでございますので、われわれとしては、報道のとおりであってほしいと思っております。
 その他、数え上げたら切りがございません。先般、復興推進委員会で、私どもの事業や市町村の事業を具体的に書いて、事業費も書き込みまして、これは全て国でやってほしいという形で渡しておりますので、そういったものにつきましては全て国で面倒を見ていただくのが望ましいと思っております。
 特に、基幹事業にまさにリンクしている効果促進事業です。こういったようなものは、国は基幹事業、効果促進事業と切り分けておりますけれども、被災者目線でいうと、まさに一体的なものでありますから、これを切り分けるというのは非常に難しいだろうと思います。

 地元負担を5年間で総額200億円台にするということも国の方針としてあるようだが、これについてはどう受け止めるか。

村井知事

 現時点においてはまだそういった具体的な数字が示されておりませんので、その負担率に合わせた宮城県の負担の度合い、宮城県内の市町村の負担の度合いというものが、われわれも全くシミュレーションできておりません。従って、そういったようなもの(具体的な数字)が出て、どれぐらいの負担になるのかということが分かった段階でコメントしたいと思います。今は全く分からないということであります。

 先週の市町村長会議でも、被災市町と復興庁とのやりとりを密にしてほしいという要望が出されていたが、先ほど知事が言ったのは、市町村長に集まってもらったところで政務三役に説明してもらうということか。

村井知事

 それが望ましいと思っております。まず、同じ話であっても、人によってしゃべり方も違うでしょうし、受け止め方も違いますので、言った言わないということにならないように、やはり一堂に会した場に集まっていただきたい。市町村長全員ではなくても結構だと思います。少なくとも15人の首長と私が集まった段階で、まず同じ説明を聞いて、同じような意見を言って、その後、要望としてできれば個別に、全て政務三役が対応することが難しく、事務方(の対応)であったとしても、まずはそれぞれの15の自治体とよく話し合ってください、県とも個別に話し合っていただきたいという要望はしたいと思っています。そのような機会を設けていただければという前提ですけれども。

 それ以降は、被災市町と国とのやりとりがヨーイドンで始まるということか。

村井知事

 そうですね。

 それは、それぞれの頑張りによるということか。

村井知事

 当然、宮城県は宮城県分の意見をまとめなければいけませんから、まずは市町村長ごと要望してください、調整してくださいというのではなくて、各市町村の細かい言い分、これをなかなか宮城県が全部くみ上げることはできません。それはまず復興庁さんは汗をかいてまず聞いてやってくださいということです。その上で、宮城県で意見をまとめて、国に要望する。また、被災4県で意見を取りまとめて国に要望するということがあっていいのではないかと思っております。そういう意味では、1カ月間時間がありますので、議会もございますが予定を組みながらしっかりとスケジューリングしていきたいと思っております。

 1.7%とか2.3%という数字が報道で出ているが、知事の印象として、それは負担可能な割合、現実的な数字と見るのか、重いなという印象だったのか。

村井知事

 これはもうゼロから見れば無限大ですから、当然重いという受け止め方をします。何度も繰り返しになりますが、具体的に宮城県がどれぐらいの負担をしなければならないのか、県内の市町村がどれぐらいの負担をしなければならないのかというのは、まだ具体的にそういった事業名と負担割合が示されないと試算できませんので、今の時点で重い、重くないということはコメントできないということはご理解いただきたいと思います。ただ、ゼロからですからね。0.1%でも(ゼロに対しては)無限大になりますので、そういった意味では重いという捉え方をしております。

JR仙石線の全線開通について

 先日、仙石線が全線開通したが、あらためて知事の期待、受け止めを伺う。

村井知事

 私も、(5月)30日、石巻からいろいろなセレモニーにずっと参加し、列車に乗って仙台まで戻ってまいりました。本当に多くの方にお会いしましたけれども、被災者の皆さま、県民の皆さまが笑顔で喜んでおられるなということがよく分かりました。まさに希望の全線再開であったと思います。
 特に、ハイブリッド車両は非常に静かで乗り心地もよかったです。また、私は列車の真ん中に乗りまして、左と右を見ながら、仙石東北ラインの線路が切り替わる様子を見てまいりましたけれども、非常にスムーズに乗り入れができました。
 これによって最短52分と言われておりますが、JRの方にお話を聞きましたところ、今は切り替わるところで一旦停止をしてしまっているんですけれども、それが二、三年しますと、いろいろ工事をいたしまして、スムーズに列車が乗り入れできるようになるそうであります。そうしますと、50分を切るかどうか分かりませんけれども、さらに時間が短縮できるということでございました。より利便性が高まるだろうと思います。被災者の皆さまにとりましては、まさに希望の星であったのだろうなというのがよく分かって、感無量でございました。
 次なる課題は、石巻から女川までのルートが今切れており、つながっておりませんから、仙台から女川まで直通で乗り入れができるようにするということがあります。(JR東日本の)富田(哲郎)社長には、次の課題について、宮城県も沿線の自治体も協力いたしますので、ぜひ前向きにご検討くださいというお話はしておりました。

 地元では、流出人口が増え、交流人口をどうやって増やすかという課題も出ていると思うが、その部分に県としてはどのようにかかわっていくのか。

村井知事

 これはもう、交流人口を増やすというのは県の大きな施策の柱でございますから、沿岸部に人をいざなっていくように努めていきたいと思っています。まずは7月から(仙台・宮城【伊達な旅】夏)キャンペーン(2015)がございますから、今いろいろ仕掛けを考えてございますが、その夏のキャンペーンで、仙石線が再開したことは強力に打ち出してまいりまして、そちらのほう(石巻方面)にお客さまに行っていただけるように努力をしてまいりたいと思っています。

 仙石線の全線開通に絡んで、気仙沼線の復旧ということも当然出てくると思う。今、自治体、JR等の議論も滞っている部分があると思うが、今後の見通しについてどのように考えるか。

村井知事

 外向けには全く止まっているようでありますけれども、具体的に今、沿線の自治体と岩手県、宮城県、そしてJRさんと、いろいろ中に入りまして調整中でございます。まだ結論は出ておりませんけれども、なるべく早く結論が出るように、県としてもサポートしてまいりたいと考えております。

 BRT(バス・ラピッド・トランジット)で今運行しているが、地元ではやはり線路が必要だという声がある。知事自身は、線路の復旧が必要だという考えなのか、それともBRTで十分対応できると考えているか。

村井知事

 鉄路とBRTのそれぞれメリット、デメリットがございますから、一概にどちらがいいというのはなかなか言いづらいと思います。BRTは非常に柔軟性がございまして、増便等の可能性もございます。また、必要に応じて、経路を自由に変更することも可能でございます。また、鉄路は、定時性という意味では、また大量輸送という意味では、非常に効果がありますので、一長一短、それぞれあろうかと思います。そのメリット、デメリットをよく勘案しながら、まずは地元の皆さまの考え方を尊重しながら、結論を導いていくということが大切だと考えております。

南三陸町防災対策庁舎の県有化について

 県有化についてのパブリックコメントの結果が出て、県有化に賛成(の意見)が6割を超えた。それに関しての知事の受け止めを伺う。

村井知事

 これは住民の皆さまの率直なご意見と受け止めました。ただ、県有化に向けてどのような判断をするかというのは、あくまでもそういったパブリックコメント(の結果)や、あるいは議会の判断を見た上で、町が判断することでございます。従って、このパブリックコメントにおいて6割賛成(の意見)があったから県有化にすべきだとか県有化にすべきでないといったようなことを私が申し上げるべきではないと思っております。

 パブリックコメントで(賛成の意見が)6割を超えたことが、すなわち県有化に向けて前進したとは捉えていないということか。

村井知事

 一つのプロセスだとは思いますが、県有化に向けて一歩前に進んだというふうに判断するのは尚早だと思います。これから議会が始まりますので、議会のご判断というのも大変重いのではないかと私は思います。

指定廃棄物最終処分場建設問題について

 29日に環境省の(県民向け)フォーラムがあったが、住民側の意見とは平行線だった。まだ説明が不足しているのではないかという意見が多かったが、今後、知事として、環境省にどのようなことを求める考えか。

村井知事

 説明が不足だということであれば、より詳細に説明するように努力する義務が環境省にはあると私は思っております。なかなか地元には入らせていただけないということで、地元以外の場所で(フォーラムを)開催しております。より詳細な説明を地元でしてくれというような声が上がってくれば、そうしたこともご検討いただきたいと思います。
 (環境省に)何を求めるかということでありますが、今月以降に(候補地の)詳細調査を始めるということでございますので、いつまでもだらだらと説明会をする、議論をしていくということではなくて、やはり一歩踏み込んで、詳細調査をするならばすると、はっきりとした意思表示をして、調査に入っていただきたいと私は思っております。そうすることが、結果として宮城県の全体の利益につながると私は考えておりますので、環境省におかれましては、調査をする意向であれば、いたずらに時間を延ばすのではなくて、しっかりと詳細調査に入れるように準備を進めていただきたいと思っております。

 環境省は調査の時期について未定だという話をしており、先延ばしになることも考えられるが、県として環境省に要望をしていく予定はあるか。

村井知事

 もちろん、私は小里(泰弘環境省)副大臣とはよく連絡をとり合っておりまして、調査に入れるようにぜひ汗を流してもらいたいし、県としてこういうお手伝いをしてほしいということがあれば、遠慮なく言ってくれというようなお話をしております。小里副大臣は、間違いなく宮城県の調査はやるつもりですというお話をされておりますが、現在、千葉県でいろいろ動きがあったり、ほかの県で動きが出てきております。環境省も限られたスタッフでこの問題に取り組んでおりますから、当然、優先順位をつけながらやっておられるということもあり、ちょっと時間をくれというお話は受けております。しかし、決してやる気を失っているわけではなくて、各県1カ所造るという強い思いは持っておられるというのは、副大臣の言葉から私は伝わっているつもりであります。

 知事として、具体的にこの頃までにはボーリング調査に入ってほしいという時期はあるか。

村井知事

 この頃までに(調査に)入るというよりも、また雪が降り始める前には、全ての調査を、少なくとも立入調査は終わっていただきたいということですね。これがやはり最終リミットで、そこから逆算して考えていくべきだと思います。延びれば延びるほど、また雪が降る前に終わらなくなってしまうというふうな心配が出てまいりますから、これはやはり一日でも早く現地調査、詳細調査には入っていただきたいと思います。

 (佐藤勇)栗原市長が7月までに環境省の動きがなければ候補地を返上したいという話をしているが、そういう話を受けて、例えば市町村長会議をもう一度開いて候補地を選び直すとか、そういう考えはあるか。

村井知事

 ありません。3カ所(栗原市、大和町、加美町)の詳細調査をした上で、3カ所とも不適であるということが分かり、そして国(環境省)が宮城県内に1カ所処分場を造るという方針を変えなければ、そのときに初めて市町村長会議を開く必要があると思います。現時点においては、そういったことになっておりませんので、今市町村長会議を開くことは、意味がないと私は思います。開いても何もまとまらないと思います。

 先ほど知事は、説明が大事だという一方で、だらだらといつまでも説明会をやるのではなく、調査をやるのであればやると決めてほしいと言っていたが、それはある程度住民の反発があっても調査を進める、強行するという言い方は乱暴かもしれないが、それもやむを得ないという考えか。

村井知事

 いや、強行とは言っていません。しっかり説明をした上で、一定の理解を得た上で、調査に入るべきだと思っております。ただ、全員が納得するまで調査に入れないということになれば、これは恐らくいつまでたっても調査に入れないということになります。従って、説明をし、そして説明をしながらも、同時並行で調査にも入っていくという姿勢が必要だということです。皆さんが納得して受け入れやむなしとなってから詳細調査をするということであれば、恐らく未来永劫、詳細調査をできることはあり得ないと思います。これは期限が切られておりますから、次に雪が降る前に調査を終えるという、その前提でタイムスケジュールを組んでいくということが重要だと思います。

 ある程度納得を得られるというのは、何をもって判断するか難しいところがあるが、どのあたりが住民の理解を得られたとする境界線だと考えるか。

村井知事

 客観的にここが理解を得られている線引きだというのは非常に難しいと思います。私としては、反対があったとしても、粛々と調査を進めていって、その中で、自分の地域がいかに不適かということを皆さんでお話しいただければよろしいのではないかと思っております。加美町さんがおっしゃるようにどうしても面積に問題があるというならば、面積の測量のときに、自分たちの代表者の人にも入ってもらって、測量に立ち会ってもらえばよろしいのではないかと思います。調査もしないで、候補地になる基準をそもそも満たしていないと言うのは、これはだめだという理由をただ言っているだけにしかすぎないというふうに捉えられても仕方がないと私は思います。

東北自動車道若柳金成インターチェンジ出口にある、安重根記念碑の案内看板について

 栗原市の東北自動車道若柳金成インターチェンジ付近に県が設置している案内板は、初代韓国統監伊藤博文(いとうひろぶみ)を暗殺した安重根(あんじゅうこん)の記念碑を案内するものである。安重根については、(日本)政府は犯罪者という見解を示しており、そのような人物の案内板を県が設置するのは問題であり、撤去すべきだという声があるが、こうした意見に対して知事はどのように考えるか。

村井知事

 この案内板は、(前宮城県知事の)浅野知事のとき(平成14年)に(FIFA)ワールドカップがございまして、その機会に日韓友好の証しとして設置をしたというふうに私は報告を受けております。安重根氏を敬うための表示板ではなく、記念碑を案内する案内板でございます。 よく調べていただきたいと思うんですけれども、安重根氏と千葉十七(としち)さんの非常に友情あふれるストーリーというのがそこにありまして、犯罪者であったにもかかわらず、千葉十七さんが非常に大切に一人の死刑員を一人の人間として大切に扱ったということです。つまり日本人は、日本にとって犯罪者であっても、虐殺するのではなくて、安重根氏をしっかりと一人の人間として扱って、そして刑を執行したということです。その象徴的な人物が千葉十七さんであったということから、日韓の友情を深めていただくためにでき上がった記念碑、場所であり、そして、韓国の方にぜひ立ち寄っていただいて、皆さんが思っているように日本は決してひどい国ではないんだということをお伝えする意味もあったというふうに聞いております。
 私は、一方的にそういった切り口だけであの案内板を否定するということは、これから日韓が共に前を向いて歩んでいこうとしている中で、また、(県庁の)目の前に総領事館があって非常にいい関係である中において、(案内板を)撤去することが日韓にとって総合的に考えますとマイナスになるのではないかということから、撤去には踏み切っていないということでございます。
 もちろん、私も日本人でございますから、日本の代表をあのような形で暗殺をしたということにつきましては、どのような理由であっても強い憤りを感じております。しかし、一人の犯罪者として、もう刑が執行されているわけでございますから、日本人の死刑員と同じように、死刑を執行された人に対する、仏教でいうと御仏の心ですね、こういったようなものは、一人の人間として持ち続けたいなと思っております。
 これについては恐らく賛否両論いろいろあろうかと思いますが、あの看板を設置した経緯をよく聞きますと、決して安重根氏を奉るためだけに作ったものでは決してないんだということでございますので、その趣旨はぜひご理解をいただきたいと思います。

 そうすると知事の認識としては、安重根については政府と同じ犯罪者であるという認識は持っているということか。

村井知事

 当然そういうことですね。やはり許しがたい行為であったと思います。ただ、そういった人であっても、日本人は、一人の人間として、日本人の犯罪者と同じように、法律に基づいてしっかりと刑を執行したということですよね。これは日本人の素晴らしさを世界にPRするものだと私は思っております。

 あの看板だけを見ると、どうしてもそういうストーリーが伝わらず、犯罪者の案内板を設置していると受け取る人もいるのではないかと思うがどうか。

村井知事

 そう思われる方は、外にいて批判されるのではなくて、実際あの看板を見て、全国から宮城に訪れて、あの看板どおり一度訪れていただいて、お寺に行ってお話を聞いていただきたいと思います。私も知事になってすぐにあのお寺にお参りに行きました。そして、ご住職からいろいろお話を聞きまして、日本人が非常に素晴らしい民族であるということをよりPRするストーリーだなという気が私はしたわけであります。

名大生タリウム事件に関する宮城県警の捜査について

 先週、タリウム事件について、被害者が女子学生の名前を出していたという証言があった。県警は、これまで、捜査で名前が挙がっていなかったとしていたが、その説明を一転させた。その他、女子学生の父親が、娘が薬物を持っていると警察に相談していたという話もあった。この件に関して、一連の県警の捜査や対応についての所感を伺う。

村井知事

 これは、捜査の過程の問題でございまして、しかも過去の事件でございます。従って、今、県警の中であらためていろいろ調べている段階でございますので、それに対する権限が何もない私からコメントすることは控えたいと思います。

 県警の本部長は、先月の記者会見で、捜査に抜けがあったとは思わないと発言されている。ただ、県民感情として、当然県警は責任を問われると思うし、県としても予算を拠出しているわけである。その辺を踏まえた上で、あらためて伺う。

村井知事

 こういった問題は、今後、同じような事例があったときに、同じような形にならないようにしていくということが何よりも重要であろうかと思います。そういった意味で、今回の事件をあらためてしっかりと再検証していただくことが、私は何よりも重要だと思っております。この時点において、過去にさかのぼって誤りがあったのかなかったのかということを私の立場で言及することが、それで結果としていいのか悪いのかということは、私として判断がつきません。従って、まずはしっかりと検証していただくことを強く求めたいと思っております。