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宮城県知事記者会見(平成23年2月8日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

八百長問題に伴う大相撲の春場所中止について

Q

 相撲協会が大相撲の春場所中止を決定したことについて所感を伺う。

村井知事

 これはやむを得ないことだと思います。しっかりとした証拠が出てまいりまして、八百長であったということでありますし、また、それを力士が認めたということであります。国技でもあり、それを楽しみにされているファンの方がたくさんおられるわけでありますので、しっかりとこういったような体質を払拭(ふっしょく)していただきまして、また再開されることを祈念しております。

愛知県知事選挙・名古屋市長選挙の結果および国会に提出予定の改正地方自治法の内容について

Q

 6日投開票の愛知県知事選挙と名古屋市長選挙で、愛知県知事選では大村(秀章)前衆議院議員、名古屋市長選では河村たかし前市長が共にダブルスコア以上で圧勝した。この圧勝の勝因をどのように分析しているか。

村井知事

 まずは、お二人とも大変知名度があったということが挙げられると思います。やはり選挙というのは知名度のあるなしというのは大変大きなファクターになりますので、そういった意味ではそれは最大の要因であったと思います。

 二つ目は、やはり既存の政党に対する県民の意識が離れているということもあろうかと思います。今回お二人とも同じような政策を掲げて、地域政党という枠組みで臨まれましたので、そういったようなものが非常に新鮮に映ったというのもあろうかと思います。

 三つ目は、やはり当選された2人がタッグを組んだということで、その相乗効果もあったのかもしれません。

Q

 同日(6日)の市議会のリコール(解散請求)成立の件で、(市民税の)10%減税を巡って河村元市長がリコールを市議会に探るという政治手法をとって、それがさらに住民によって支持されるという結果になった。その政治手法のあり方についてと、住民がそれを支持したという結果について伺う。

村井知事

 これは名古屋市民が選んだ結果でございますので、私どもの方で特にそれがいいとか悪いとか言うものではないと思っております。これは市民の意思として重く受け止めるべきだと思っております。

Q

 政治手法についてはいかがか。

村井知事

 これはいろいろ意見が分かれるところではございますけれども、やはり議会というのも一つの民意でございます。(名古屋市の場合、)議会の意見と首長の意見が合わないからすぐに解散に向かって(リコールを)するんだと(いうことでございました)。それも今回の場合はワンイシュー(一つの争点)ですよね。従って、そのワンイシューでその是非を民意に問うというやり方は、私はあまりよろしくないと思っておりまして、議員が選ばれた以上は、議会に大きな不祥事があったというような場合はともかくとして、やはり議員の皆さんの任期をしっかりと保障しながら、是々非々で議会と首長が議場で意見を戦わせるというのが望ましいと思います。

 ただ、これは市民の皆さん、県民の皆さんの意思で議会をリコールするというのは結構なんですけれども、首長が主導して議会の解散に導いていくというやり方は、あまり私は好ましい姿ではないと思います。要は首長の言いなりにならない議会はだめな議会だということになりますので、私はそれを好ましいとは思いません。(本県では)何をやるにしても、議会が私に対して是々非々で臨んでおりますけれども、そういったワンイシューをとらえて議会を解散させるというような行為は絶対にするつもりはありません。

 しかし、今回はそういう民意でありますので、これについては特に私の方で是非についてコメントする立場にないと思っております。それは尊重すべきだと思っているということであります。

Q

 そのリコールに関連して、総務大臣が今度国会に改正地方自治法を提出する予定だが、その中でリコールの要件を緩和してリコールが成立しやすくするという方針もあるようだ。知事はその要件緩和についてはどのようなスタンスか。

村井知事

 国の法律で一定のルールでそういう方に持っていくというならば、それも国会の審議が諮られた上で行われるのであれば、もう国民の意思としてオーソライズ(承諾)されたものでございますので、問題ないと思います。

Q

 その改正(地方)自治法の中には、大きな公共施設を建設するときには住民投票で賛否を問うことというような内容が含まれているが、こういったことには賛成か。

村井知事

 これはやはり首長の予算執行権の範囲内ではないかと私は思います。

Q

 (地方)自治法関連で、これまで専決処分の承認・不承認の議会の意思は示されても結果はあまり動かなかったが、今度の改正の内容では、不承認となった場合はあらためて予算案の再提出とかそういったことをしなければならないような内容になっていると思う。そうすると、これまでの首長の執行権について変更が生じると思うが、この辺の改正内容についてはいかがか。

村井知事

 議会も納得してくれるような、(例えば)議会を開催するいとまがなかったような場合に専決処分をするということであれば、恐らく問題は全くないと(思います)。要は、従来の通常一般的にやっているような専決処分ならば、どう改正されても変わりはないと思うんですが、この間鹿児島(阿久根市)の方であったような事案を防ぐためのものでありまして、これはある程度やむを得ないものかもしれません。ちょっとあれはあまりにも行き過ぎでしたからね。

Q

 先ほど、有権者の意識が既成政党から離れているというようなこともさきの選挙の結果につながったのではないかという話があったが、実際知事が県内各地に行く中で、身の回りで既成政党からの意識の離れを感じる場面はあったか。それから、その意識の受け皿として首長政党というものが出てきているが、統一地方選挙ではそういった二大政党から離れた有権者の受け皿になると考えているか。

村井知事

 既存の政党、公党、これに対する皆さんの意識が離れているというのを、私は感じております。マスコミの皆さんが行っております世論調査でも、そういったようなものが傾向として出ておりまして、これは客観的データを見ましても間違いのない事実ではないかと思います。自民党より民主党の方がいいんじゃないかと、思い切って民主党を選択してみたんですけれども、なかなかリーダーシップが発揮できていない、「一体何をやっているんだ」「どこを信じたらいいんだ」というところが、そういったところ(既存政党からの意識の離れ)にあらわれているのではないかと思います。

 それから、首長政党、地域政党ですね、こういったようなものが統一地方選の受け皿になるのではないかということですが、それは、そういったようなものがある地域は当然受け皿となり得ると思います。ただ、宮城県は今のところそういうものがございませんので、当然既存の政党の枠内か、あるいは無所属でということになろうかと思います。

Q

 実際に(既存の政党から)意識が離れていったということを、マスコミの調査結果以外で知事が肌で感じた場面はあるか。

村井知事

 多くの県民の皆さんとお話ししていたら、「民主党に期待していたのに残念ながら期待どおりの働きをしてくれなかったね」という声は聞こえてきますね。自民党がだめだと思って民主党に期待したけれどもだめだったということです。その後に「やっぱりどこどこの政党がよかったね」という声がなかなか聞こえてきませんので、それをもってそのようなお話をしたということでございます。

Q

 (有権者の意識が)自民党には戻らないということか。

村井知事

 分からないです。その後については、その先のことですから分かりません。

Q

 首長政党、地域政党がない宮城県にあって、知事は首長政党に対する興味や関心、もしくはそういった誘いなどはあるか。

村井知事

 関心はないわけではございませんが、私はそういうものの旗上げをするというつもりはございません。不偏不党(ふへんふとう)でどこの政党にも偏らないと(考えております)。知事として全く中立で対応したいと考えておりまして、今は民主党が政権を持っていますので民主党の方にいろいろ陳情要望に行きます。また政権がもし代わったならば、その代わったところにお願いに行くと(いうことになります)。同時に、野党の政党であっても私は等距離でお付き合いをするという姿勢を貫いていくと(いうことです)。これは当然のことでございまして、地域政党なるものを作ってほかの政党と対立することが、私は県民の利益につながらないと思っております。そういうお誘いというのもございません。

東北道の無料化社会実験について

Q

 東北道の件だが、青森インターチェンジから富谷ジャンクションまで、車種・時間等の限定はあるが無料化ということで、知事はどんな効果などを期待するか。

村井知事

 県内で無料化の社会実験が行われるというのは非常に望ましいと思っております。今回は、今言ったように時間帯とか車種とか、そういったようなものが限定されておりますが、しっかり検証していただきまして、拡大をしていくということは望ましい姿だと思っています。

 しかし、まだまだ高速道路、有料道路等のインフラが整備されておりません。宮城県も三陸道の延伸、常磐道の完成というのが大きな目標としてございますので、無料化をすることによってそういったインフラ整備が遅れるということがあってはならないと思っておりまして、インフラ整備の方をぜひ優先しつつ、余裕があるならば無料化を進めていくということでよろしいのではないかと思っております。

Q

 物流系に関してはかなり期待する点が大きいと思うがいかがか。

村井知事

 大きいと思います。

Q

 民主党が進めている高速道路無料化という政策の是非に関してはどう考えるか。

村井知事

 別の形で国民に負担を求めるということであるならば、それはよろしいかと思いますけれども、少なくとも今のスキーム(枠組み)のままで、今の税体系のままで無料化にするというのは、全く絵にかいたもちであろうというふうに思います。結局誰かがどこかで負担しなければいけないということですね。私は、車を使う人が負担をするというのが当たり前だと思っておりまして、無料化にすれば、当然ですけれども車を利用されない方にも負担を求めるということになりますので、どちらが公平なのかということをよく考えていただければと思います。

GPSによる監視を含む性犯罪防止強化の方針と県議選の争点について

Q

 性犯罪対策としてのGPS(衛星利用測位システム)による監視について、これから3月、4月に向かって検討が進むと思うが、ちょうどその時期に県議会議員の選挙が重なってくる。知事は、その監視の是非を含めた、知事が打ち出した対策について、今回の県議会議員選挙の争点になると考えるか。

村井知事

 私は、特に選挙というのは意識しないで行動をしているつもりでございます。まだ、やる、やらないを決めておりませんので、争点にはなり得ないと思います。

Q

 是非について世に問いたいということで今回提起されたと思うので、争点にはならないかもしれないが、候補者の方にこの件について議論してもらいたいという考えはあるか。

村井知事

 まだ、やる、やらないが決まっておりませんので、こういったようなものは、やると決めて、そしてある程度骨格が決まって、そして条例化を進めていくところあたりから議員の皆さんのご指導をいただくというのが通常のプロセスです。まだ今の段階で議員の皆さんにそれがいいとか悪いとかいうことを争点にしようとするのは無理があると(思います)。議員の皆さんも答えようがないのではないかと思います。全く何も議員の方たちに説明しておりませんので、恐らく何をやろうとしているのかということがまだ見えていないと思います。まだ今のところは、こういった問題に対する是非を世に問うている段階でございますから、これを議員の皆さんに聞くのはちょっと酷ではないかなと私は思います。

新年度予算案における高齢者福祉施策について

Q

 昨日(7日)発表した新年度予算案を踏まえて、知事は今後の福祉への取り組みについてどのように考えているか。例えば、その中で特別養護老人ホームの入所待ちの問題などはどのように解決していくのか。

村井知事

 予算案を見ていただくと分かるんですけれども、前年に比べまして大体50億円ぐらい社会保障費が増しております。毎年それぐらい社会保障費が増えていくということになります。従って、その中で福祉施策というのは、これはもう待ったなしの課題でございまして、しっかりとした対応をしていかなければならないと思います。

 恐らく今おっしゃったのは、高齢者福祉のことを中心にということだと思いますが、実は、前もここでお話ししたんですが、65歳以上の高齢者の人口というのは全国同じでございますが、宮城県の場合、今後30年間ずっと増え続けます。そして2040年ごろにピークを迎えるということです。しかし、団塊の世代の人たちがどんどん65歳になる今からの10年間で急激に増えて、その後伸び方が緩やかになって、30年後にピークを迎えるということでございますので、特にこの10年間の整備というのが極めて私は重要だと考えております。従って、高齢者福祉施策というのは、この10年間が勝負だろうと思っています。もちろん財政との兼ね合わせというのは考えなければいけませんけれども、その中でも優先順位を上げていきたいと(いうことでございます)。福祉施策の中でも、特に高齢者福祉施策というのは優先度が高いものと認識しているということでございます。

 さきの知事選挙で、私は、特養(特別養護老人)ホームを2,200床増やすと、約2,000床増やすというものを掲げました。理由は、宮城県の待機者が1年半前の選挙の時点で1万人いましたけれども、その中には非常に軽い症状ですけれども早めから手を挙げているという人もいます。また、既に他の施設に入っていて、それよりも特養に入りたいという人もいるということで、緊急性の高い、自宅にいながら(要)介護度が3以上の方の数字を1人ずつカウントいたしましたら、2千人程度いたということでございまして、その人たちの優先順位をまず上げて、4年間でその人数分を確保しようということで、2,200床という目標を掲げたということであります。昨年、今年は、ほぼ順調に推移をしておりまして、特養ホームは小規模の特養ホームを含めまして来年度は930床ほど整備をしたいと考えております。予定よりも前倒しで進んでいると認識をしているということでございます。