
一般的な「白ねぎ」は、ねぎをまっすぐ立てた状態で土寄せをおこなうことで軟白化します。
関東などで栽培されている「白ねぎ」の多くはまっすぐ立った「立ちねぎ」です。
しかし、仙台では白い軟白部分が大きく曲がった「曲がりねぎ」が多く栽培されています。
この仙台曲がりねぎは、現在の宮城野区岩切地区が発祥の地とされています。
この地域のねぎ畑の多くは地下水位が高く、通常の立ちねぎを栽培するには不向きでした。
そこで、地下水位の高い地域でも白ねぎが作れるよう、考え出されたのが曲がりねぎです。
曲がりねぎの栽培には「やとい」と呼ばれる独特の作業があります。
まず、畑で栽培中のねぎを一度抜き取ります。そして約30度の角度を付けて寝かせます。
こうして横倒しにしたねぎの上から土をかけます。この作業が「やとい」です。こうして1〜3ヶ月栽培すると土のかかった
部分は白くなり(軟白)ます。軟白部分は柔らかく、甘味をもつようになります。
また、横倒しになったねぎは立ちあがろうとします。その結果、軟白部の中ほどから大きく
曲がるのです。このような特殊な作業を経て曲がりねぎが誕生します。
仙台市内各地で生産されていますが、特に太白区長町・宮城野区岩切・若林区七郷などが代表的な産地です。
曲がったねぎは、他の地域の方には馴染みが少なかったのですが、最近ではTVの料理番組等で紹介されるなど、
その甘味と軟らかさから、人気も上昇中です。