【東北地方太平洋沖地震に伴う災害に対する吉林省からのお見舞い】
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって宮城県は甚大な被害を受けました。この被害に対し,吉林省の孫政才書記及び王儒林省長からお見舞いのメッセージをいただくとともに,義援金10万米ドル提供の申し出をいただきました。
また,吉林省人民政府外事弁公室は,仙台市と姉妹都市交流のある長春市と連携し,3月18日に飲料水10t(800ケース)を新潟空港に搬送しました。飲料水は駐日中国大使館・在新潟中国総領事館を通して被災地に運ばれます。
吉林省人民政府及び吉林省の皆様の御支援に深く感謝申し上げます。
【中国吉林省との交流の経緯】
宮城県と吉林省との交流は,昭和55年(1980年)に吉林省からの農業考察団を受け入れたことから始まり,同57年(1982年)の吉林省友好訪日団の来県や,同59年(1984年)に宮城県知事,同60年(1985年)に宮城県議会代表団が吉林省を訪問するなど交流の基礎を築いていきました。
これらの地道な活動が実り,昭和62年(1987年)6月1日,吉林省の高徳占(こう・とくせん)省長(当時)が来県し,宮城県の山本壮一郎知事(当時)と「友好県省締結に関する議定書」を取り交わし,晴れて友好県省の契りを結びました。吉林省は,宮城県にとって初めての友好提携先です。議定書は日本語及び中国語で各2部ずつ作成し,それぞれに宮城県知事・吉林省長が署名しました。現在もそれぞれが日本語版・中国語版の両方を保存しています。
【中国吉林省の概要】

吉林省は,中華人民共和国東北地方中部に位置し,南は遼寧省(りょうねいしょう),西は内モンゴル自治区,北は黒竜江省(こくりゅうこうしょう),東はロシア,東南は朝鮮民主主義人民共和国と接しています。
吉林省の東南部は森林が茂り,西北部は広く草原が連なっています。中部と西部は平原で,土地が肥沃です。
■面積:約187,400k㎡(宮城県の約25.7,日本の国土面積の約半分)
■人口:約2,734万人(2008年現在)(宮城県の約11.7倍)
■産業:吉林省は,全国有数の食糧生産基地の一つであり,一人当たりの食糧保有量,とうもろこし輸出量は長年全国1位の地位を占めています。
最近では自動車製造,石油化学工業,農産品加工,漢方薬及びバイオ製薬,光電子の5大産業の育成に注力しています。特に,自動車産業の総生産額は全省の工業生産総額の約半分を占め,長春市を中心に自動車製造が産業の大きな柱となっています。
特産品としては,朝鮮人参,鹿茸,テンの毛皮,通化ワイン,キクラゲなどがあります。
■観光:省都長春市の中心部にある動植物公園内には,宮城県と吉林省との友好提携10周年を記念し,両県省の共同事業により建設した友誼園という公園があります。友誼園は日本庭園式となっており,「有備館」をイメージした日本家屋「宮城館」や枯山水など,日本文化が感じ取れる設計となっています。また,松島や三陸海岸北上川,阿武隈川など,宮城県を代表する原風景が実感できます。他にも,中国名山の一つで吉林省のシンボルとも言える長白山は吉林省の南東部,北朝鮮との国境に位置し,国家の自然保護区に指定されています。
頂上には「天池」という火口湖があり,冬は雪に覆われ,夏は変わりやすい天候のためなかなか綺麗に見ることができず,見ることができた人は幸運だとも言われます。また,天池からは長白瀑布と呼ばれる滝が流れ落ち,こちらも圧巻です。
【中国吉林省との交流】
友好県省締結以降,現在に至るまでさまざまな分野において友好交流を推進しています。
■友好締結20周年記念事業

平成19年6月に長春駅と姉妹駅である仙台駅において,記念イベント「宮城・吉林友好フェスタ」を開催するとともに,同年9月には長春市で開催された「第3回北東アジア投資貿易博覧会」への宮城県代表団(団長:伊藤副知事)派遣に併せて実施された友好締結20周年記念式典に出席しました。
■文化交流
毎年,相互にイベントを開催しており,平成21年度は,10月に東京エレクトロンホール宮城で「中国吉林省京劇院宮城公演」を開催し,多くの方にご来場いただきました。
■教育交流
相互に視察団を派遣するとともに,これを契機とした姉妹校の締結も行われました。最近では平成18年に栗原市立若柳小学校と吉林省白城市文化小学校が姉妹提携を結びました。