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平成19年5月1日更新 / 広報課

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特集「中1ギャップ」の解消を目指して中学1年生の少人数学級がスタート

 中学1年生になって、小学校との学校生活の違いになじめず、不登校やいじめなどが急増する「中1ギャップ」といわれる現象が問題になっています。
 この「中1ギャップ」の解消を目指して、県内では、この4月から中学1年生の少人数学級の取り組みが始まりました。

中学1年生になると急増する不登校やいじめ

 近年、中学1年生になったとたん、不登校やいじめなどが急激に増える「中1ギャップ」といわれる現象が全国的に問題となっています。
 県内においてもこの現象は顕著で、平成17年度の調査によると、不登校児童生徒数は小学6年生の131人に対し、中学1年生では453人であり、約3.5倍に急増しています(図1)。同様に、いじめ発生件数、暴力行為加害児童生徒数についても、小学6年生の約3.5倍に急増しています(図2・3)。
 小学校・中学校において学年が上がる過程では、このような急激な変化はみられないことから、中学生になって学校生活が大きく変わることが、不登校やいじめなどの発生に大きく影響していると考えられます。
図1 不登校児童生徒数図2 いじめ発生件数図3 暴力行為加害児童生徒数

小学校と中学校のさまざまな違い

 中学生になると子どもたちの学校生活は大きく変わります。 小学校では、学級担任の先生がほとんどの教科を教えますが、中学校では、教科ごとに先生が替わる教科担任制になり、授業内容もより高度になります。また、多くの場合、中学校には複数の小学校から子どもたちが入学してくるため、小学生のころとは違った新しい交友関係が生まれます。さらに、部活動が活発になり、小学校にはなかった先輩・後輩という上下関係も経験することになります。このほか、定期テストや部活動などで自分の力が評価される機会が増えることなども子どもたちにとって大きな変化です。
 こうした小学校との学習や生活環境の違いになじめず、不登校になってしまったり、気持ちが不安定になってしまったりする子どもが増えることが「中1ギャップ」の大きな要因の一つであるといわれています。
 中学1年生は、子どもたちがその後の学校生活の基本となる学習や生活の習慣を身につける上で非常に大切な時期です。このため、中学校に入った子どもたちが学校生活に適応していくことができるよう、中学校入学前の子どもたちの不安を解消したり、学校生活にとまどいや悩みを抱いている子どもたちに対してきめ細かい指導を行ったりしていくことが必要になります。

中学校入学前の不安を解消する

 県内の小・中学校では、中学校入学前の子どもたちの不安を解消するため、小学6年生やその保護者を対象に、中学校の学習や生活についての説明会を開催したり、学校行事や部活動を見学する機会を設けたりしています。また、中学校の授業の雰囲気を体験できるよう、中学校の先生が小学校で授業をする「出前授業」などにも取り組んでいます。
 さらに、この4月からは、県内の小学校で「小学校教科担任制モデル事業」が始まっています。県内の小学校16校をモデル校として選定し、小学5・6年生を対象にした一部教科担任制による授業を実施しています。この事業によって、小学校高学年の子どもたちが教科担任制による授業を体験できるほか、事業を実施していく過程で、小学校と中学校の連携を一層深め、教員の指導力や授業の質を高めていくことを目指しています。

少人数学級できめ細かな指導を行う

 この4月から県内の中学校で始まっている中学1年生の少人数学級は、中学1年生の1学級当たりの人数を減らすことで、学校生活にとまどいや悩みを抱いている子ども一人一人に対応したきめ細かな指導を行っていくことを目指して実施しているものです。
 国で定めている標準的な学級規模は40人ですが、少人数学級ではそれよりも5人少ない35人以下で学級を編制します。例えば、これまで40人であった学級は、35人以下の学級にするため、20人の二つの学級になります(図4)。
 1学級当たりの人数が減ることで、一人一人の子どもに先生の目が行き届くようになり、子どもの学習の様子や理解度、定着度に応じた授業を進めていくことができるようになります。また、先生と子ども一人一人が向き合う時間が増えることで、先生が子どもをより理解できるようになったり、子どもたちが先生をより身近に感じたりするようになるなど、先生と子どもたちの相互理解を一層深めることができます。平成16年度から県内の小学校で実施している小学1・2年生の少人数学級では、欠席率が減少したり、学習意欲(授業への集中度)が高まったりしたとの調査結果もあり(図5)、中学1年生の少人数学級においても同様の効果が期待されます。
 中学1年生の少人数学級は、実施できる環境が整った学校から実施していくこととしています。今後も「小学校教科担任制モデル事業」などと併せて、中学1年生の不登校やいじめなどの解消に取り組んでいきます。
図4 少人数学級のイメージ

図5 小学1・2年生での少人数学級の効果平成17年度実施校
●欠席率の減少
148校のうち96校(64.9%)で欠席した児童の割合が減少
●学習意欲の高まり
148校のうち108校(73.0%)で授業への集中度が高まったと回答

家庭や地域でも支えてください

 中学生になった子どもたちが小学校とのさまざまな違いを乗り越え、中学校生活に適応していくためには、学校での取り組みのほか、家庭や地域での支援も欠かせません。こうした身近な支えが子どもたちの大きな力になります。
 皆さんもぜひ、子どもの話に耳を傾け、子どもとのコミュニケーションを大切にしたり、学校での勉強や部活動以外でも、家庭や地域の行事などで子どもの良い点を評価してあげたりするなど、家庭や地域でも子どもたちを支えていただくようお願いします。

お問い合わせ
義務教育課
TEL 022(211)3642
http://www.pref.miyagi.jp/gikyou/

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