◆Q
総選挙に向けて、橋下大阪府知事が中心になり、地方自治体の首長で地方分権を進めていくという新しいグループを立ち上げる動きが出ているが、どのように見ているか。
■村井知事
行動自体は一つのやり方として評価できるものとは思います。地方分権を進めたいという熱い思いがあるものだと思います。ただ、特に地方分権というのはわれわれ地方自治体にとって誰も異論のない分野でありますので、わたしは、こういう行動を起こすときには、少なくとも地方6団体(全国知事会・全国市長会・全国町村会、全国都道府県議会議長会・全国市議会議長会・全国町村議会議長会)、都道府県であるならば都道府県の知事会といったところでまとまった行動を取った方がより良いのではないかと思っております。
◆Q
首長が特定の政党を応援していくことについてはいかがか。
■村井知事
これは、それぞれ個々の首長さん方が、自分の思想・信条、政治哲学、こういったようなものに照らし合わせて応援する政党があっていいとは思います。ただ、まとまって一つの政党というのは、なかなか無理があるんじゃないかと思いますけれども。
(6月定例県議会の)本会議場でもお話ししたように、地方分権だけが政党を決めるテーマではなく、いろいろなものがありますので、そういったようなものを総合的に考えて応援する政党というのは決めるべきものだと、わたしは思います。
◆Q
では、現時点で橋下大阪府知事の新グループに参加する考えはあるか。
■村井知事
ありません。
◆Q
7月14日と15日に三重県で開催される全国知事会でも、やはり知事会として特定の政党を支援していくかどうかが議題に上がる予定と聞いているが、知事会としてそういったことを議論する上で、知事はどのような考えを表明するのか。
■村井知事
知事会としてまとまってやるというのは、同じ理由で相当無理があると思います。各政党に自分たちの思いを伝えて、このように世の中を変えてほしいというようなことはあると思いますし、政権をとった政党に対してこういうふうにやってほしいということはあっていいと思うのですが、この地方分権だけを一つの旗印にし、それだけの理由で、知事会で全部まとまって特定の政党を応援するというのは難しいと思いますね。
恐らく、それはまとまらないでしょう。
◆Q
結果的にまとまらない可能性は確かにあると思うが、知事自身としてはどういった考えを表明するのか。
■村井知事
わたしが付き合っている範囲内だけでも、知事それぞれに当選した経緯がいろいろあって、応援する政党がいろいろあるようでありますので、なかなかまとまるというのは難しいと思います。わたしもそういうのにはあまり賛成しません。
◆Q
特定の政党を支持することには賛成しないということか。
■村井知事
知事会としてですね。賛成しないというか、無理でしょうね。総論は賛成になったとしても、じゃあ各論になって、どの政党を応援するんだとなったときに、どう考えてもまとまらないでしょう。不可能ですよね。
◆Q
国の直轄事業負担金の問題等もあり、やはり地方分権を進めるということでは一致していると思うが、こういった特定の政党を支持するという選択肢以外に、何か知事会として地方分権をアピールしていく有効な手だてがあると考えるか。
■村井知事
毎回これは議論になるのですが、知事会として各政党のマニフェストに入れていただくようにお願いはしております。
また、政府に対して、たびたび意見を申し上げておりますので、アピールはいろいろな形でしてきましたし、これからもしていくことになろうかと思います。
こういったテーマというのは、どこまでいけば終わりかというものはありませんので、わたしは道州制まで行き着かなければ地方分権というのは終わりは来ないと思っておりまして、そこに行き着くまでは、いろいろな機会を通じてお話をさせていただくことになろうかと思います。
◆Q
構図が大分固まってきたようで、昨日(6月29日)、柳橋元市議会議長の市政報告会に出席したと聞いているが、どのような考えで出席したのかあらためて伺いたい。
■村井知事
柳橋さんは市長になるだけの資質もあり、やる気もある人だと、わたし自身が認めていることを、集まった方にPRするために伺いました。
◆Q
そして今日(6月30日)は奥山前副市長が知事を訪問する。奥山さんとはどのような思いでお話をするのか。
■村井知事
表敬訪問と伺っておりますので、奥山さんからどういうお話が出るかは分かりません。わたしから来てくださいというお願いをしたわけではなくて、奥山さんからぜひ村井さんに会いたいというお話があったので、時間を取ったということです。来てからのお話になると思います。
◆Q
そうすると、現在立候補を表明している4人の候補予定者の中でも、今までの関係等で濃淡があるかと思うが、今後、誰かを応援したりしていくことはあるのか。
■村井知事
仙台市長選挙につきましては、わたしのスタンスは決めております。まず、わたしも有権者の一人ですので、必ず投票日には投票用紙にどなたかのお名前を書きます。従って、わたしとして一番ふさわしいと思う人が当然投票日までに決まることは間違いないわけでありますけれども、それは宮城県知事としては表明しないでおこうと思っております。
7月12日からになると思いますが、選挙が始まりましたならば、7月12日からはどなたの選挙応援にも一切行かないでおこうと思っております。ただ、選挙の(始まる)前までに集会がある場合には、時間が取れれば、お付き合いの度合いも考えながら応援に駆けつけたいと思っております。これは、特定の候補者だけではなくて、今の4人の候補者の中で応援に来てくださいという方がおられて、時間の都合がつけばお伺いをしたいと思っております。
◆Q
「お付き合いの度合いも考えながら」という言葉があったが、今までの関係性が何か影響してくることもあるということか。
■村井知事
多少はありますね。しかし、少なくともメディアを通じて県民、市民の皆さんに伝わるメッセージとしては、知事は平等にお付き合いをさせていただいたと、今回の市長選挙については平等にお付き合いしたという伝わり方がするように配慮をしたいと思います。
◆Q
知事は従来から知事としての顔と一政治家としての顔と両方あるということを説明してきたが、今後、比重として一政治家としての顔を前面に出していくようなことはあるのか伺いたい。
■村井知事
ケース・バイ・ケースだと思います。これはやむを得ないことで避けて通れません。常に政治家としての側面というのはついて回るものですので、その時々において慎重に判断をするということになろうと思います。
◆Q
告示日(7月12日)以降に誰の応援にも行かないことの理由を簡単に教えてほしい。
■村井知事
わたしも何回もいろいろな選挙をやってきて、自分の選挙もそうですけれども、選挙に入ると皆さん非常にヒートアップしてきますし、メディアの皆さんも非常に燃えて熱くなってまいります。あまりわたしがその中に入っていき、火に油を注ぐようなことになってもいけませんので、そういった意味では中立という形にさせていただき、そして投票日にはわたしの意中の人を投票用紙に書かせていただきたいと思います。
◆Q
先日、石巻市の小学校教諭の自殺について、地方公務員災害補償基金の審査会が、過労によるものであり公務災害の認定とするという判断を下した。県支部としては一度公務外とする判断を示していたが、これについてどのように考えるか。
■村井知事
客観的な基準と照らし合わせて、これは公務災害には認定できないものと判断したようでありますが、今回そのような裁決が下されたということであります。わたしどもも、いたずらにご遺族の皆さんを苦しめるためにやっているわけではありませんので、この裁決は受け入れるということであります。
これまで特にご遺族の皆さんが大変つらい思いをされてきたと思います。これで少しは気持ちも晴れるのではないかと思います。あらためてご冥福をお祈りしたいと思います。
◆Q
最初に公務外と認定されたことと、今回あらためて公務災害と認定されたことの差は何によって生まれたものか。
■村井知事
当然、亡くなったことに関する新しい事実が判明されたわけではなくて、仕事で残業が続いて、かなりストレスがたまっていたということであります。それがどこまで公務災害として認定されるものかどうかという明確な基準があるわけではございませんので、ちょうどその基準の境目あたりで意見が分かれたということだと思います。今の時代の流れとしては、どちらかというと公務災害に対しては寛容な形になってまいりましたので、そういった時代の背景というものも加味されたのではないかと思います。
◆Q
今回の認定を受けて、今後の公務災害の認定に影響はあると考えるか。
■村井知事
当然これがまた一つの基準になると思いますので、影響は出てくるのではないでしょうか。
◆Q
支部長として、そのあたり何か考えを何らかの形で示していくことはあるか。
■村井知事
特にそれはないです。
◆Q
県支部の判断時点で、医師の意見として、公務に関連したというような、それに近い内容の意見が付いていたと思うが、その意見があっても公務外災害と認定した当時の判断はなぜだったのか。
■村井知事
そのときわたしも知事ではありませんでしたので。わたしが知事になってから(でしたか。)
◆Q
通知の時点では(知事ではないのか。)
■村井知事
わたしが知事になってからでしたか。
◆Q
そうです。
■三浦副知事
決定は去年の4月です。
◆Q
申請は浅野知事の時代ですけれども。
■村井知事
すみません。では、ちょっと訂正します。
正直を申し上げて、それについて詳しい事情を、わたしはちょっと掌握しておりませんでした。少なくともその認定を下したのは知っていましたけれども、ドクターがどういう判断を下されたかというのは知りませんので、上がってきた書類を見て、難しいのだろうなと判断したというだけでありました。
◆Q
県支部ではなく、上部組織である東京の本部の意向が働いたというようなことはないのか。
■村井知事
そういうのは特にないとは思いますけれども、もちろん全国的なそういった事例などもよく見比べて判断したのだと思います。
◆Q
(プルサーマル計画)反対派の住民の方々が新たな検討組織を設けるべきだと、それに対して亀山市長がそういった組織を作ることが必要だというふうに言ったが、このことについてあらためて知事の考えを聞かせてほしい。
■村井知事
わたしの主張は全く変わっておりません。これについて、市長は当選してすぐ議会でしたので、実はまだ深く意見交換をする時間が取れておりません。従って、県の意思が十分に伝わっていなかったと思います。今後、石巻市ともしっかり調整を図って、まず県の考え方を聞いていただきたいと思っております。
◆Q
亀山市長の勉強不足だったということか。
■村井知事
いや、勉強不足ではなくて、県の考え方をわたしから石巻市にしっかりと伝える義務があったと思います。担当者のところまでは伝わっていたとわれわれは思っているのですが、そこからちゃんと上の方に伝わっていなかった。わたしは知事として、亀山市長にしっかりと、知事と市長という立場でわたしから伝えるべきであったと思って、今反省をしております。わたしどもの考え方を伝えれば、亀山市長も十分ご理解をしていただけるものと思います。わたしどもの責任であるということですね。
◆Q
地方自治体の首長の意見を尊重し、それを前提に県としての判断をしたいという考え方に変わりはないと思うが、もし知事の方から亀山市長に説明をした上で、亀山市長がやはり既存の組織ではなく、プルサーマルに特化した組織を作るべきではないかという意見を出したときには、どのように判断するのか。
■村井知事
そのときは状況を見て考えますが、今の時点では、県の考え方をしっかり説明すれば、亀山市長もご理解をしていただけると思っております。
◆Q
市町村が行っている、経済的に厳しい就学が困難な小学生や中学生への通学費や学用品代等の就学援助に関して、基本的に主体は市町村で県は関与しないが、経済情勢の悪化とともに義務教育自体も受けることが厳しくなっている家庭の子どもも増え、各自治体でも予算を増やす中で、県としても実態を調査していると思う。国からも、適切に配分されているかどうか、適正に指導するようにという通知が県に来ていると思うが、県として何か手だてを講じることについてどのように考えているか。
■村井知事
今のところはそれに対して宮城県として特段の手当てをするということは考えておりません。
◆Q
金銭的・財政的な部分でなく、例えば指導したりアドバイス・助言をしたりというようなことも含めていかがか。
■村井知事
指導はする立場にはないと思いますが、市町村の求めに応じてアドバイスをすることはあろうかと思います。
そういうご家庭で子どもさんの教育にしわ寄せが来ているということは、その他の生活全体で相当な無理があるという部分だと思います。そういった生活全体に対する支援、補助的な支援ですね、そういったようなものは当然県としてもかかわりを持って考えていかなければならないと考えております。
県教委(宮城県教育委員会)は、県内市町村の認定基準、それから支給額の調査を現在進めておりまして、来月にも結果をまとめて市町村に情報提供をするというふうに新聞に書いてありました。
◆Q
昨日(6月29日)発表になったが、県議会の政務調査費の返還額が前年と比べて、平成20年度はだいぶ減った。俗な言葉で言えば、議員が政務調査活動の結果、極力なるべく使い切ったという結果が今回出て、平成19年度と比べて7分の1ぐらいと残余金がだいぶ減ったようだが、政務調査費の使い道をめぐっての知事の考え方についてまず伺いたい。
■村井知事
訴訟中でありましたので、平成19年度分についてはかなり慎重になったんじゃないかと思います。平成20年度は大体方向性が見えてきましたので、議員の皆さんも活動の幅を広げたんじゃないかと思います。
実際、県議会議員の皆さんと話をしておりますと、かなり政務調査活動を精力的にやっていると、いろいろなところに足を運んで、いろいろ調査しているということを聞いております。しっかりとした報告書を取りまとめて、それは全部情報公開でオープンにするということでありますので、皆さんの目に触れても決して恥ずかしくないような使い道をされているのだろうと思っております。
◆Q
今年度からさらに厳密な基準を議会で作り、自ら襟を正したと思えるが、さらに厳格な使い道を決めるということは、逆に使えなくなる部分がさらに増えてくることも考えられる。政務調査活動はやはり県政と議会との車の両輪の関係だと思うので、今後の適正な政務調査の支出について、知事の思うところ、議会に向けてのメッセージがあればお願いしたい。
■村井知事
貴重な税金ですから大切に使うということはもっともなことですけれども、それによって議員の活動の幅が狭まるというのもあまりよろしくないと思います。それは、議員の皆さんが自ら作った基準どおり、しっかりと考えて使っていただければと思います。
今回の議会(6月定例県議会)もそうですけれども、いろいろな議員の方が政務調査に行って、誰々の議員さんと一緒にどこに行って、その結果こうだったと、それで宮城県はどうなんだ、というような質問が大変多くありました。非常にまじめに活動されているのだなということが議場にいても伝わってきたのではないかと思います。
◆Q
今日(6月30日)、公務員に夏のボーナスが支給になった。知事は去年よりも1万2、3千円高いというが、その辺はどうか。
■村井知事
そうなんですか。
◆Q
まだ見てないか。
■村井知事
分からないです。
◆Q
民間が非常に厳しい状況で、仙台市は0.2カ月分凍結した形にし、県は去年と変わらない幅になったが、まず、ボーナスについて知事はどのようなところに使うつもりか。
■村井知事
わたしの(ボーナス)ですか。
家のローンを払って、あと、エコポイントがつきますので、ちょっと家電なんかも買い替えようかと思っています。車はちょっと買い替えませんでしたけれども。
◆Q
知事は以前から、冗談めいた形なのか分からないが、県職員には「県のためになるようなところにお金を使ってください」と(年の)暮れに言っていたが、夏のボーナスを県職員にはどのように使ってほしいと考えているか。
■村井知事
いや、本気ですよ。
できるだけ消費に回るようにしていただければと思います。地元で、宮城県でお金を使うようにしていただくと大変ありがたいと思いますね。ただ、これはわたしが命じるものではありませんので、個々人の判断で、できる範囲内で協力をしてもらえればと思います。
◆Q
東国原宮崎県知事は、国政に意欲を示したり、知事として限界があるというようなことも言っているが、それについてはいかがか。
■村井知事
これも東国原知事の個人の思いであり、わたしは評価できるものと思います。じっとしていても変わらないのだったら動きたい、そういう方がおられてもそれは良いのではないかと思います。
わたしは自分の信ずるところで行動をいたしますので、それに特段呼応するというようなことはございません。
◆Q
エコカーの購入費補助に対して、今日(6月30日)まで募集受け付けだが、駆け込み的に仮に3千台を超す申請があった場合は、その分に関して予算はまだ組んでいないわけで、どのような措置をするのか。
■村井知事
今日(6月30日)の(午後)5時45分締め切りです。あと、今日(6月30日)の消印有効で郵送でも受け付けますので、明日(7月1日)以降も郵便で何通か届くと思います。
3千台プラス3千台で6千台で、オーバーした場合のことなのですが、それは台数にもよりますが、できればすべて対応したいと思います。オーバー分がそれほど多くなければ、既決予算の範囲内で予算のやりくりで何とかできると思いますし、大幅にオーバーするというようなことになれば、9月の補正予算でまた計上するということになろうかと思います。これはちょっと様子を見させていただきたいと思います。ここ1週間ぐらい様子を見たいと思うのですけれども。
◆Q
今の段階としては、基本的に今日30日午後5時45分までに応募された分に関しては救済するということか。
■村井知事
はい。そうしないと結果的にディーラーさんに相当ご迷惑をおかけすると思います。ディーラーさんは「30日までですよ」と言ってやっていますので、県がここで切って、あと残りの人は抽選ですとか、ここで終わりですよ、としてしまうと、恐らくそのクレームは県よりもディーラーさんの方に行くと思いますので、大変なご迷惑をおかけしてしまいますから、それはやってはいけないのではないかと考えております。
恐らくだいたい範囲ぎりぎりか、ちょっとオーバーするぐらいじゃないかと思っているのですが。
うれしい悲鳴ですよね。
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